落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。
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大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第36回「じゃないほうの大谷」
競馬で勝ったと喜んでいたら、ベイスターズが良くないです。絶不調です。19日の長時間にわたった試合も、最後はエラーでゲームセット。負け方が悪い。どうにか最小限のところで収めて、悲観的なことで知られるベイのファンがネガティブなことを言い出してそのまま毎年のモードっていうのは嫌だなあ。
一転、良いのは二刀流の日本ハムファイターズ・大谷翔平選手です。開幕4連勝で、完封まで。これまで立ち上がりが良くないっていうのが大谷選手のイメージでしたけど、最高じゃないですか。試合を見ていると、ただ調子がいいっていう感じじゃなくて、自分の弱点に対応して投げているように見えます。制球が良ければ打たれないとか、そういうことを理解している。そして、自分で試合を作り、最終的に試合にも勝っている。ピッチャーは、試合を作ることが大事です。その結果として勝ちがあるんです。一時期、「大谷じゃないほうの大谷!」なんて言われると、何をっ!と思ったこともあったけど(笑)、もうそれでいいよ、そうですよ。「エアギターじゃないほう」、「大谷じゃないほうの大谷」……いったい俺、どこに行くんだろう。
「じゃないほうの大谷」、漫才とラジオスター、どちらに専念すべきか迷っているかと言えば、考えれば二刀流どころじゃありませんでした。漫才、ラジオスター、DJ、コラムニスト……もうよく分からなくなっていますけど、肩書きはもう人に決めてもらえればいいや。僕ら芸人、二刀流どころじゃなくて、何刀流ってやらなきゃだめですからね。どんどん仕事も広がって、先日もついに『プロ野球ニュース』からオファーが来た!……と思っていたら、プロ野菜ニュースですって。プロ野球には遠回りですが、野菜は大好きだしね!いろいろ面白いことがいっぱい転がっていそうで楽しみでなりません。
さて、『キキマス!』では今週、スペシャルウイークを実施中です。『母ちゃんバンザイ! 泣き笑いウチのオカン伝説』と題して、ゲストの方々にお母さんのエピソードを伺っています。20日は矢口真里さん、21日は『マッサン』のエリー、シャーロット・ケイト・フォックスさんからお話を伺いました。そして22日は西川きよし師匠、23日はピースの又吉くんが登場してくれますのでお楽しみに。
大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第35回 半チャーハンは愛情のないキスみたいなもの。
14日放送の番組のなかで、「半チャーハンは愛情のないキスみたいなもの」っていう話をしたら、たくさんご意見をいただきました。僕に同意してくれる人、ラーメンを食べたあとに一口二口チャーハンが食べたいんだよねっていう肯定派と、いろいろな方から反応があって、面白かったなあ。でもやっぱり、僕は言いたい。半チャーハンは愛のないキス、いやセックスみたいなものだって。
ラーメンと半チャーハン、半ラーメンと半チャーハンって、単品として出しているチャーハン、ラーメンとは別ものになっている場合がかなりあるんじゃないかなって思うんです。半チャーハンは半チャーハン用に作り置きしてあったりする場合もあるし、ラーメンの半っていうのもね。番組でも話したけど、本来出しているものの半分でそのお店を味わっちゃえみたいなところも、ねえ……。ミニかつ丼とかそういうのもそうです。なんかなあ、嫌いなんですよね。
そのなかで、唯一、僕が好きなのが、神保町のさぶちゃんの「半チャンラーメン」です。元祖といわれるところなんだけど、ここはラーメンとのバランスを考えたうえで、その半チャーハンを作ってるんです。「ラーメン」と「チャーハン」のセットじゃなくて、「半チャンラーメン」という単品なんですよ。
ラーメン店もちろん、食事を提供しているお店は、単品として出すサイズで、一番おいしく感じられるように考えて味を作っていると思います。それを半分にするって……違うんじゃないかなあ。やっぱり、一番おいしいとされる形で食べたいじゃないですか。
単品のサイズの話ついでに、番組ではいいきれなかった「取り分け」問題です。複数で食事に行って注文したものが届くと、ささっと取り分けてくれる方がいらっしゃいますね。それ、僕はいりません。僕がサラダを頼んだとしましょう。そのサラダ、僕はフルサイズで食べたいから頼んでるんです。取り分けられたらもうそれは別のサラダになってしまう。他の方がサラダを食べたいのなら、取り分け用にもう1つ頼めばいいと思うんです。焼き肉でも同じです。よくどんどん肉を焼いて、焼けた肉を僕のたれの皿にポンと置いてくれる人がいる。もちろん肉は食べたいですよ、でもまずは柚子胡椒で食べようと思ってた! そんなこと、あるでしょう?
「取り分け」ってさ、気がきいてるだとか心遣いができてるみたいに言われたりするし、男性の女性に取り分けてもらうとうれしいなんて意見があったりするし、もはや同調圧力以外の何ものでもない。みんなで食べに行ったとしても食べたいものを自分が思うように食べたい時もある、それを僕は伝えていきたい。取り分けてるときには、一言、声をかけよう。それを広めていきたいって思いますね。だから僕が食べに行ったお店の方、サラダを2皿頼んでも、聞き返さないでください。こういうことなんで。
長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その五)
前回は、満州を舞台にした「昭和戦争」の発端について日露戦争直後まで遡って考えてみました。まさしく明治の元勲伊藤博文が予言したとおり、満州に居座り続けた日本は、やがて(コミンテルンの巧妙な策謀により煽られた)中国のナショナリズムに絡め捕られ、大陸の泥沼から足を抜けぬまま「二進も三進も行かなくなって」しまい、開戦時の海軍トップ永野修身軍令部総長の言葉「このままでは油が切れて、じり貧だ(から開戦あるのみ)」に象徴されるように確たる見通しもないまま、無謀な対米英戦争に突っ込んで行ったのです。終戦時に海軍大臣を務めた米内光政元首相が「じり貧を避けんとするため、ドカ貧にならぬように」と諌めましたが後の祭りでした。
東條英機内閣による戦争指導がどれほど杜撰であったかは、猪瀬直樹氏の名著『昭和16年夏の敗戦』に詳しいですが、太平洋戦争開戦時の昭和天皇と杉山元陸軍参謀総長との以下のやり取りを読めば誰の目にも明らかでしょう。
時は昭和16年9月6日。御前会議で最後の国策を決定する場面で、昭和天皇は杉山総長を叱責します。
昭和天皇(以下、天皇)「日米開戦になったら、どのくらいで収拾がつくのか」
杉山総長(以下、杉山)「約3カ月で収拾してみせます」
天皇「あなたは日中戦争を始めるときの陸軍大臣だった。その時2カ月で収拾すると言っていた。しかし4年経った今でもやっているではないいか」
杉山「中国大陸は奥が深うございまして」
天皇「大陸は奥が深いと言うなら太平洋はもっと広いではないか」
結果は、周知のとおり惨憺たる敗北でした。日本列島は一面焼け野原となり、2発の原爆や無差別絨毯爆撃をふくむ戦争犠牲者は300万人を超え、しかも、海外戦地における戦没者の約7割は餓死。小説・映画『永遠のゼロ』で若い世代の皆さんも涙した特攻では4000人以上の有為な若者たちが陸に海に散って逝きました。
この悔しい歴史の教訓を正面から受け止めねばなりません。このような歴史を繰り返さぬためにも先の戦争の総括は重要です。戦後70年の節目の年にあたる今年、なお一層その意味を深く噛み締める必要があると思います。この視点で、今回から3回にわたって「靖国問題」を考えてみたいと思います。
国家のために命を落とした方々をどのようにお祀りするか、それを国家指導者がどのようにお参りするか。これは、すぐれて国内問題です。外国からとやかく言われる筋合いではありません。しかし、問題の本質は、本来「心ならずも戦場へ送られ尊い命を落とした兵士の魂が招かれる」神社だった靖国に、戦争指導者たち(つまり、兵士を送り出した人々)が「昭和殉難者」として合祀されていることにあると考えます。(つづく)(衆議院議員 長島昭久)
江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 井戸の茶碗(いどのちゃわん)
落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。
鈴木寛の「2020年への篤行録」 第19回 英語が”できない”というあなたへ
新年度に入りました。大学キャンパスの桜は散ったものの、サークルの新入生勧誘・歓迎活動がピークに入り、一年のうちでも特ににぎわう時期です。新入生の皆さん、そしてこの春に大学を巣立って社会に出た皆さんの門出に際し、心からお祝い申し上げます。
元旦と並んで4月は目標を打ち立てる時期です。その一つで毎年のように挙げられる定番が語学の習得。先日、あるビジネス誌が「英語特集」を企画するということで、グローバル人材育成を推進する私にも取材の打診がありました。編集部の都合により、後日の取材は別の切り口になったのですが、「英語」はビジネスパーソンのニーズが根強い企画なのだと改めて感じました。NHKの英会話講座のテキストは4月が最も売れるという話を以前聞いたことがありますが、5月、6月と時間が経つたびに脱落者が増えていくのもまた年中行事。「英語が使えない」という日本人の悩みはなかなか解消されません。
実際、データで見ても、TOEICやTOEFL受験者の国別平均点数で日本が「アジアで最下位クラス」と嘆かれる通りの状況です。しかし、所詮は言葉です。日本人の能力が低いから英語が使いこなせないのではなく、語学教育も含め、英語を使いこなすための環境が整っていないのです。日本語よりも英語に言語構造が近いラテン系諸国でさえも同じこと。たとえばイタリアに旅行したことがある方なら、街中で英語を話せる人が少ないことに意外な思いをされたのではないでしょうか。
かくいう私自身も典型的な“受験英語”育ちで学生時代はナマの英語に触れる機会はほとんどなく、会話に自信を持てませんでした。英語の4技能(読む・聞く・話す・書く)のうち、読解に偏重していました。法学部在学中は、政治学の英語の原書を読むことはしていましたが、留学はしませんでした。その後、通産省に入ると、早朝出勤、未明帰宅が続く日々でしたので、英語の勉強時間をまとまって取ることもありませんでした。
しかし1992年、28歳の時にオーストラリアに1年間、赴任することになりました。当初は学生寮のような施設に住んでいましたが、「これではいけない。英語を使えるようになりたい」と一念発起し、今でいうシェアハウスに移り、同国出身の男性と女性(カップルではありません)と計3人で暮らしました。2人と日常的にコミュニケーションを取り続けるだけでなく、ネイティブである2人の会話も聞くことで実際の英語の使い方に慣れていきました。私たちはどうしても完璧な英語を話そうと力んでしまいますが、ネイティブでも日常会話は結構ブロークンです。「あなたは日本人ですか?」を英訳すると、教科書どおりなら主語と動詞の順番を入れ替えて「Are you Japanese?」と話すでしょうが、実際の会話では「You are Japanese?」と語尾を上げるだけでいい、という具合に“発見”があります。
もし、あなたがセンター試験の英語で180点以上も取れているのに、英語が話せないと嘆くのであればそれは「思い込み」です。受験英語をある程度、修得した日本人であれば、難しい論文の読解力は世界的にも高いものだと思います。ただし、「話す・聞く」の訓練は不足しているために、培った知識を引き出し、組み立てるまでの時間がかかってしまいます。私の場合はシェアハウスの生活で、会話の間の取り方、会話のつなぎ方を覚えることで実践的な使い方の基礎を身に付けられました。
語学は、意識して使う環境が無ければ、どの国の人でも身に着かないのです。1986年に社会人になった私より以前の世代は、円安のために学生が海外に行くのは1回がやっとという時代でした。しかし85年のプラザ合意の後の円高で海外旅行や留学に行きやすくなりました。バブル世代の後も円高は続き、慶応SFCや国際教養大学のように英語を使いこなす学部や大学も目覚ましく増えました。最近では、LCC(格安航空会社)の就航で安く海外にも行けますし、インターネットを通じてフィリピン人との会話レッスンをリーズナブルに受けられるなど、学生時代の私から見れば羨ましい環境が整っています。
4年制大学であれば春夏冬の長期休暇が年間に3か月ほどあると思います。1年以上の長期留学は難しくても、すべての休みを短期留学に充てることができたら4年間で12か月分、つまり学生時代の4分の1を海外で過ごすことも理論上は可能になります。独身の社会人の方であれば英語を使う外国人とシェアハウスするのもいいでしょう。私も世界が広がりました。受験英語は無駄ではありません。まずは「習うより慣れろ」の精神でトライしてみてください。
(東大・慶大教授、文部科学大臣補佐官)
ノッポン弟のオススメ fron TOKYO TOWER vol.12
初開催!「東京タワー SAKURA EASTER」
4月は新しいスタートの季節。桜が満開の時期になるとその美しさとともに、これから始まる新生活のことを考えてワクワクするよね。
そんな日本の春を象徴する「サクラ」と春の訪れを祝う「イースター」が融合した企画「東京タワー SAKURA EASTER」が開催中だよ。実はこの企画、東京タワーが今年初めて開催する新たな試みなんだ。高さ150mの大展望台2階エレベーター前に、“春限定”の室内ディスプレイを展開。イースターエッグで表すイースター装飾に、日本の春をイメージさせるサクラの装飾を織り交ぜ、「SAKURA EASTER」として、オリジナル装飾やオブジェを飾って、日本のお客さんはもちろん、海外のお客さんにも“春の装い”で日本の春を楽しんでほしいな! 大展望台2階のエレベーター前には「SAKURA EASTER」の装飾が施されたウエルカムゲートを、そして床面には「東京タワー SAKURA EASTER」のロゴをグラフィック化したピンク色の大型ステッカーを張ってみんなをお出迎えするよ。
キリスト教で最も重要な行事とされる「復活祭」を表す英語の「Easter(イースター)」は、春の女神の「Eostre(エオストレ)」に由来しているともいわれ、春の訪れを祝う日。この機会にイースターの事をもっともっと知って、海外のお友達と一緒にお祝いするようになればいいな。日本の象徴「サクラ」と海外の行事「イースター」を組み合わせた「東京タワー SAKURA EASTER」に遊びに来てね。
大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第34回 何が敵か。
今月の2日、『キキマス!』でも予告していましたが、横浜スタジアムに行ってきました。ベイスターズの本拠地開幕戦。対カープの3連戦の最終日。いい試合でした。勝ちましたし、ドラマティックだったし、いい日に観戦できたなって思います。
この日は、僕と息子、スタッフ、それにニューロティカのあっちゃん、ピエロ姿でボーカルを担当している人ね、そのメンバーで行きました。あっちゃんは八王子でお菓子屋をやっているので、そのお菓子をくれたりするもんだから息子は大喜び。家に帰ってから息子にニューロティカのビデオを見せながら、このピエロの格好している人があっちゃんだよって教えました。息子が「とってもいい人だったから、またお会いしたいって言っていたと伝えておいてよ」ですって。何なんですか、その反応。
あっちゃんを見ていると、バンドの続け方を見つけた人だなって思います。ニューロティカは去年結成30周年を迎えたんだけど、そのあいだにはバンドブームがあり、バンド的にもいろいろあって、今はオリジナルメンバーは、あっちゃんだけなんです。こういう場合、ライブでは、昔のっていうか、かつての体制で発表した楽曲で盛り上がることが多いんだけど、ニューロティカは新たにスタートを切った楽曲のほうが盛り上がります。これってすごいことですよ。
「バンドってこうじゃなきゃいけない」っていうようなことを言う人、いますよね。それって芸人についても同じで、芸人への愛からそういうことをいってしまうんだと思います。でもそれって、愛があるようでいて、同調圧力であって、一番いらないもの。一番の敵なんです。バンドにしても芸人にしても、いろんな形があってよくて、大切なのはそれを熱を持ってやり続けることだと思います。新学年とか、新社会人とか新しい環境でスタートした人もいると思いますが、そのなかで「こうじゃなきゃいけない」っていうのがあると思う。もちろん、やらなければいけないこともあるよ。それをしたうえで、いろんな形ってあっていいんじゃないかなって思いますね。
最後になりますが、あっちゃんがどうやって「見つけたか」を知りたい方は、ドキュメンタリー映画『あっちゃん』をぜひ見てください。ニューロティカの結成30周年を記念したドキュメンタリー映画です。朝早く起き、店のシャッターを開け、お菓子を詰める。夜はライブをするか、スタジアムかテレビの前でベイスターズ観戦…そんなあっちゃんの生き方が映し出されています。ちなみに、この映画にまつわる資金はクラウドファンディングで賄われていて、1000万円近い金額が集まったそうです。それだけ見たい、『あっちゃん』の映画を作ってくれよって人がいたってことが、すごいですよね。渋谷HUMAXシネマで、18日から公開です。
大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第33回 2年目の『キキマス!』は、より”キキマス”に
新年度の始まりとともに、『キキマス!』も2年目に入りました。番組の構成も、メンバーも少し変わって、新しいスタート切りました。分かりやすい変化といえば、東島衣里アナウンサーが新アシスタントになってくれたこと。すでに他の番組でも活躍していらっしゃったこともあって、初登場となった3月30日の放送から、届くメールも初めて見るラジオネームの方が多いです。50〜60代の男性も多い。きっと東島さんのファン……。東島さんのホンワカした雰囲気、好きになっちゃうんだろうなあ。
そのホンワカ感やのんびり感、僕にも伝染しているんです。今週、自分が喋っている量がすごく少ないんですよね。これ、そうしようって思ってやってるんじゃなくて、自然とそうなっちゃってる。東島さんと話すときだけじゃなくて、ゲストやキキマスターのマキタスポーツさんや森脇健児さん、中継コーナーを担当してくれる人、参加してくれるお店の方々、誰とお話をする場合でもそうなの。その人の話を聞く、より“キキマス”な感じになっている気がします。
振り返ってみると、1年前、『キキマス!』が始まったころって、昼の時間帯の生放送を初めて担当することになって、すごく意気込んでたし、ピリピリしてました。他の番組にはできないこと、自分だからできることをどんどんやっていこう、言いたいことも言っていこうって。そういうことを放送でも話してたと思います。それが、1年間やってきて、余裕も出てきたっていうのもあるけれど、少しずつ変わって来たんですよね。
一番言いたいことを届けるためにはどうしたらいいか。ちょっと“ラジオスター”みたいなこと言わせてもらっちゃいますけど、オープニングからラストまで、どう構成したら伝わるのか、それが大事なんだよね。すごく当たり前のことだけど。これって、DJをすることにも似ていて、一番届けたいこと、DJでいうなら最大の盛り上げに持っていくために、その前の曲、さらにはその前の曲って遡って構成していくのと同じだと思うんです。常に、自分の意見をぶつけるだけじゃなくて、それをより届けるために、番組の選曲やオープニングのトークの話題も選択していくんです。熱を持ってね。
最後になりますが、チーフディレクター曰く、東島さんと僕、「姪っ子」と「おじさん」という裏テーマらしいです。いつも顔を合わせる家族の話はうんざりすることもあるけど、たまに会うおじさんなら仕方ないから付き合うかっていうのあるでしょ、そういうの。
それでは、2年目の『キキマス!』もよろしくお願いします。
EXILE TETSUYA DANCEの道
第32回 新しいスタートの季節。お互い頑張りましょう!
徐々にですが桜の枝に蕾が芽生え、冬の終わりと春の始まりを同時に感じる今日このごろ。新入生や新社会人の皆さんは新生活の始まりにドキドキ・ワクワクしているのでしょうか? 何事もスタートには緊張感がありますが、素敵なスタートが切れるように応援しています! お互い頑張りましょう!!
さて、スタートと言えば、2013年にシーズン1がスタートしたEダンスアカデミーは、2015年の春からなんとシーズン3を迎えることになりました! シーズン1とシーズン2は半年間の番組だったのですが、シーズン3はなんと1年間やっちゃいます! 半年間でも子供たちと一緒に踊っていると本当に離れ難くなってしまうのに、これが1年となったら確実にヤバいですね(笑)。
3代目Eダンスキッズは今までとは少し変わって、かなり国際色豊かな顔ぶれになりました。例えば、お父さんがアメリカの方だったり、お母さんがロシアの方だったり、フランスやイギリス、カナダにイラン、もちろん日本の子もいますが、見た目だけでもかなりワールドワイドです! 先日、初めてのEダンスアカデミーレッスンをして来たのですが、今までで一番にぎやか(笑)!
初めてだから緊張してるかな?と思ったのですが、子供ってみんなすぐに仲良くなるんですね。入りから帰る時までワーワー!キャーキャー!はしゃぎまくってます。ダンスの方は初心者ばかりなのでまだまだですが、これから1年間レッスンを重ねてどのくらい成長するのか楽しみです。子供たちはそれぞれの国の言葉をしゃべれる子がほとんどなので、僕もこっそり英語を教えてもらおうかと思ってます(笑)。
しかし、子供って本当に面白いですね! 純粋さがたまらなく可愛くて、見ていて本当に飽きません。楽しい時は思いっきりはしゃぐし集中力が切れると思いっきりつまらなそうな顔をするし(笑)。一緒にいるとみんなのピュアさが、自分の中の忘れかけている何かを呼び起こさせてくれるような……。大人になるといろいろなことで自分に歯止めをかけてしまったり、言いたいことも素直に言えなくなったりしませんか?自分の心の真ん中にある本当にやりたいことや思っていることをストレートに行動にした時って意外とうまくいったり、相手に伝わって助けてくれたりするような気がします。素直って大事なことなんだなって、子供たちから教えてもらっています。
これから1年間きっといろんなことが起きると思いますが、みんなと真っすぐに向き合ってたくさんの思い出を作っていきたいと思いますので、「3代目Eダンスキッズ」の成長を楽しんでいただけたらうれしいです。そしてダンスは心にも身体にもEのでダンスをやったことのある人もそうでない人にも楽しんでいただける番組にしたいと思います、ぜひテレビの前で一緒に踊ってください!! Eダンスアカデミー第1回目はEテレで4月3日金曜日18時55分からスタートです。先日初めて行ったとある場所でお子さん連れのご家族が僕とUSAさんを見て「ほら! 2チャンネルのダンスのお兄さんたちだよ!」って言われました(笑)。照れましたが、なんだかすごくうれしかったです。
小池百合子のMOTTAINAI
「仙台宣言」防災は事前対策と教育がカギ
3月14日から18日まで、宮城県仙台市で開かれた国連防災会議は、防災に関する国際的な行動枠組みと「仙台宣言」を採択して閉幕しました。参加国は190か国に上り、世界のほぼすべての国が参加したことになります。
災害が東西南北共通の課題である証左でしょう。
「仙台宣言」には災害による死亡率、被災者数、経済的な被害を抑えることなど7つの指標が盛り込まれました。ちなみに阪神大震災10周年を機に2005年、神戸で同防災会議が開かれた際にも「兵庫宣言」が採択されています。結局のところ、様々な対策が災害の頻度と激甚度の高まりに追いついていないのが実態なのでしょう。
防災会議の開催直前、南太平洋の島国バヌアツを史上最大級のサイクロン「パム」が直撃しました。
首都ポートビラからは壊滅的な被害が報告されていますが、より甚大な影響を受けた被災地からは被害の報告さえ届かないのが災害です。死者数など、被害の陣容は時とともに増えることが多い。
地図を確かめると、人口24万人のバヌアツはニューへブリディーズ諸島とよばれる83(有人は70)の島々からなりたつ島国です。わが国外務省もさっそく調査団を現地に派遣しましたが、これ以上の被害が拡大しないことを祈ります。
そんな小さな島国のバヌアツも東日本大震災の際には被災地のマグロはえ縄漁業関係者に500万円近い義援金を寄せてくれていました。バヌアツの船主グループが音頭をとったとか。しっかりお返しをしたいものです。
環境大臣当時、気候変動の影響による海水面上昇で国家消滅の危機にあるとされたツバルを訪問したことがあります。ツバルも今回のサイクロン「パム」の影響で約4割の人口が被害を受けたと報告されています。4割といっても、総人口9000人、バチカンの次に小さな国です。太平洋戦争時の連合軍側の滑走路が首都フナフティを縦断するように陣取る島国です。週一便の飛行機の離発着時を除き、滑走路で子供たちはサッカーに興じ、豚の群れがのんびりと歩き回っていたりと、牧歌的な島でした。
村人たちの家屋は高床式ですが、大潮の際にはそれでも床上浸水しました。もともとサンゴ礁の島ですから、いくら堤防を築いても、海水は地中から浸みあがり、なかなか引きもしない。
防災といっても、各国各地の事情がはなはだしく異なり、対策もテーラーメードでなければいけません。地球規模の共通対策と地域別対応の両面が必要です。問題はコストがかさむこと。事前対策費用と事後の措置費用では、前者のほうが有効であると信じましょう。そのための国民教育が不可欠です。
(自民党衆議院議員)