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COLUMN | TOKYO HEADLINE - Part 25
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大谷ノブ彦 カタリマス第11回 参加することが「おもしろい」 

2015.03.22 Vol.639

 おもしろさって何か——。いつも考えてることではあるんですが、この間、改めて衝撃を受けたことがありました。

 先週末(13〜15日)、名古屋ドームで開催されていた『HAPPY MAMA FESTA』に出演しました。子育て中のママさんとかその家族が来るフェスなんだけど、大人気なんですよ。今年で3回目になるんですけど、毎回大きくなっていて、今年は11万人超の人が足を運んでくれたそうです。フェスには、よしもとの芸人もたくさん出演していて、僕らダイノジもその1組としてステージに立ちました。同じ日には「ラッスン・ゴレライ」の8.6秒バズーカーもいました。「ラッスン〜」ってすごいですね。子供から大人までみんながマネしてます。リズム芸という意味で、オリエンタルラジオもやって見せたりして、大きな話題にもなりました。

 彼らの出番を見ていたんですけれども、すごく不思議な気持ちになっちゃった。彼らが登場すると大きな笑いが起きて、客席がワーってなってすごい盛り上がりです。それで「ラッスン〜」って始めたんですけど、客席はみんな優しく温かく見守ってるというか、「そう、これだよね」みたいな雰囲気なんですよね。なんだこれって思いました。

 今の時代、おもしろいって感じるには、自分が参加することが重要なんでしょうね。それがエンターテインメントであり、面白いと感じるってことであり、参加していくという文化みたいなね。「ラッスン〜」って自分がやってみるからおもしろさを感じる。周りの人に対してやってみて、やってみた動画をアップしてみんなでシェアして……。その現象の一コマ、感動の一コマに自分が入れることにおもしろみを感じているんだろうな。昨年は大行列になっていた店が、今はそうでもないみたいなのがあるじゃないですか。あれって、味もあるんだろうけど、並ぶこと、つまり行列に参加することの楽しさっていうのが大きいよねって思うんです。そう考えながら、僕が芸人をやっていくうえで向かい合わなければならない相手っていうのは、こういった人たちなんだとも思いました。

 参加することって確かにおもしろいよね。こうしたフェスだったり、音楽フェスだったり、自分が出演していても出ている人を見ていても、おもしろいって思いますから。そういう中に僕がいること、いられることが本当におもしろいし、楽しいです。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 酢豆腐(すどうふ)

2015.03.21 Vol.639

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第32回 板東英二さんは太陽だ

2015.03.18 Vol.639

 先日のことです。いつものように放送を終えてスタジオを出ると、板東英二さんがいらっしゃいました。板東さんは何度かゲストとして出演していただいていて、高倉健さんが亡くなったときにも急きょお願いして健さんとの思い出を伺ったこともあります。そういえば、ちょうどいたからと突然スタジオにやってきたりなんてこともありましたよね。こうなっちゃうと板東さん、もう完全なる『キキマス!』ファミリーです。

 さて、その板東さん。ご挨拶をさせていただいたとたん、出演交渉が始まりました。笑いながら「出してくれよう」って。番組でお話したときにも話題にしましたが、かねてから執筆されていた書籍『板東英二の生前葬』が完成して、つい先日発売になったそうです。「どこか出られないかなあ」なんて、ニコニコしながら畳み掛けるもんだから、こっちも笑っちゃってね。プロ野球の開幕も迫ってますし、どこかで出ていただけたらなあって思ってます。実現するといいなあ。

 そんなことを含めて、板東さんと立ち話をしていたら、次から次から人がやってきます。みんな、お話ししたいんですね。きっと。

 それで思い出したのが、板東さんと一緒に仕事したときのことです。実は、2人でパチンコホールに営業に行ったことがあるんです。パチンコホールのなかって、いろんな音が大きくてぎやかですし、そこにいる人、みんな一生懸命に台を見つめて打ってます。そこに営業に行ってもね、正直、聞いてもくれないですよ。そのなかで板東さん、一人ひとりに声をかけてくわけです。肩にちょっと手を置いて、どうだって感じで。それがすごくいい感じなんだよね。で、声をかけられた人もちゃんと反応するんだよね。場所が名古屋で、板東さんのお膝元的なところっていうのもあるんだろうけど、やっぱりそれは板東さんという人間なんだろうなあ。あったかいんだよね。お話ししたり、顔を見たり、一緒にいるだけで温かい気分になるし、楽しくなる。太陽みたいな人ですよ。

 以前、番組に出演していただいた際には、高倉健さんの映画にほんのちょっと出演することがあって、1日でも十分なのに、4日間拘束された話をしてくれました。それは実は板東さんと鍋を食べたかったからだったんじゃないかっていうね。最高のエピソードでした。

 最新刊にもいろんな人とのエピソードがいっぱいなんですよ。「このへん、人の話ばっかや!」って、板東さんは笑われてましたけど、板東さんだからこそそういう話がいっぱいあるんだろうって思います。やっぱり、太陽ですよ、板東さんは。

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第31回 4年目の3.11に僕ができること

2015.03.11 Vol.638

 東日本大震災の発生から4年目の3月11日を迎えました。

 4年前のあの日、僕は、品川よしもとプリンスシアターで出番を待っていました。舞台の上には中田カウス・ボタン師匠がいて、カウス師匠は「みんな落ち着いて、避難しろ」ってお客さんを誘導していました。僕らもプリンスの上のほうに避難して待機。すごく寒かったなあ。そこでは実際にどんなことが起こっているのか、まったく分からなくて、家へ向かって歩いているときも、なんとなくは伝わってくるけれど、本当のことは分からないっていう状況。そんな気持ちのままで、日曜日には営業で四国のステージに立ってました。そしたらね、それまでになかったぐらいすごいウケたんです。どかんどかん笑うの。不思議な感じだったね。笑わないといけない、みんなで作っていこうっていうような感じでね。今になって、大地さんはスベってたねって笑い話もしたりするんだけど。

 その後はみなさんも知る通り。お笑いはもちろん、音楽ライブであるとか、エンターテインメント全体が自粛ムードになりました。そんななかで、僕も他の芸人やエンターテインメントに関わる人たちと同じように、自分に何ができるんだろうって悩みました。だって、都内だって食べ物がなくなっちゃたでしょ。そんなときに、何ができるのかって話ですよ。

 そして、4年。これまでに被災地…そういうの好きじゃないから僕は復興地って呼ぶんだけど、DJしたりイベントに出たりして仕事でもあるけど、現地を見続けたいという思いもあって復興地に足を運んでいます。宮古でイベントに出て、大船渡でカウントダウンをやり、そのまま東京に戻って『爆笑ヒットパレード』で漫才やるっていう年越しもありました。よくやったって褒めてくれる人もいたんだけど…そういうんじゃないんだよな。

 自分に何ができるのか。少しずつだけどそれがクリアになってきて、今はもっと有名になって復興地でイベント打って、そこへ人を導けたらと思ってます。こうやってラジオをやっていることも一つの武器だし、それを使って何かできたらって。そのためにも、あの時の、自分の無力さはずっと持っていたい。僕にとって3.11って、「忘れらんねぇよ」ですから。

 今年の3.11は特別番組を担当させていただくことになりました。まずはそれをすることが僕にできることだと思います。現地で伺ったいろいろお話、ニッポン放送の記者さんたちが集めてきた情報などを詰め込んだ『大谷ノブ彦 東北でキキマス!~東日本大震災から4年、被災地の今、そしてこれから~』は、11日、普段の『キキマス!』より少し早い午前11時30分から放送します。

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.11
東京に、冒険を。「東京ワンピースタワー」オープン!

2015.03.08 Vol.638

 1日ごとに暖かくなってきて、もうすぐ春だなーって思ってウキウキしているノッポン弟です! 東京は3月26日ごろが桜の開花予想みたいだね。東京タワーから見る桜もすごくきれいだから、楽しみだなー。

 そしてもうひとつ楽しみなことが…。原作が「週刊少年ジャンプ」連載中の、大人気アニメ『ワンピース』の史上初の大型テーマパーク「東京ワンピースタワー」が東京タワーフットタウンに3月13日(金)にオープンするんだ。

「東京ワンピースタワー」では、そこでしか体験できないさまざまなアトラクションやライブ・エンターテインメントショー、レストランなどワンピースの世界観の中で、楽しく遊んだり、見たり、食べたり、体験できることがいっぱい! そして、なんと『ワンピース』の原作者・尾田栄一郎先生描き下ろしのイラストも特別に展示されるんだよ!

 前売り券は全国のセブン-イレブンとT-TICKETで絶賛販売中。
 東京のシンボル、東京タワーが「麦わらの一味」のナワバリになる「東京ワンピースタワー」にみんな遊びに来てね! 詳しくは公式サイト(http://onepiecetower.tokyo)でチェック!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 千両みかん(せんりょうみかん)

2015.03.08 Vol.638

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

鈴木寛の「2020年への篤行録」 第18回 すずかんゼミ20周年

2015.03.08 Vol.638

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」は3月の放送に入り、吉田松陰が松下村塾で教え始める時期になりました。久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤俊輔(後の博文)……わずか2年ほどの短期間で、明治維新の原動力となった人物をどうやって輩出したのかは大変興味があるところ。松陰大先生を「イノベーター養成者」の理想像と仰ぐ私としては、今回のドラマではそのあたりをどう描くか非常に楽しみにしております。

 松陰大先生、松下村塾にはとても及びませんが、私が通産省を脱藩してそれくらいの意気込みで学生たちを教えたのが、慶応SFCや東大、阪大等で担当した「すずかんゼミ」の学生たちでした。初代のゼミを受け持ったのが1995年。今年は20周年ということで、ゼミのOB・OGたちが「20周年イベント」を2月7日に企画・主催してくれたので行って参りました。この手の行事は同窓会的に食事をしながら旧交を温めるだけの会になるものですが、そこは私の教え子たち。一味もふた味も違います。半日間、会場を貸し切って「熟議カケアイ」「異世代対談」「プロジェクト・ベースド・ラーニング」といった、歴代のゼミで学んできたことを再確認する立派な勉強会になりました。現役の学生たちはもちろん、日本最大手ネット企業のナンバー2になったOB氏など非常に忙しいメンバーも駆けつけてくれました。松陰大先生は教え子たちの活躍を見届けられませんでしたが、私はこうして「出藍の誉れ」を体感する幸せに恵まれたことに感謝しています。

 そんな中、私の教え子が先日、読売新聞2面の「顔」を始め、新聞各紙で紹介されました。文部科学省初等中等教育企画課に勤務する南郷市兵君(36歳)。新年度に福島県で開校する県立の中高一貫校「ふたば未来学園」の副校長に就任しました。

 文科省の職員が出向して高校の管理職に就くのは初のケース。しかも彼は大学卒業後、IT企業で働き、その後、文科省に専門職員として採用されたという異色の経歴もあって注目されたようです。もちろん、彼がこの職務に指名されたのは、震災後の教育復興を担当し、同学園の構想もゼロから関わってきた実績と実力が評価されたからです。

 新しい学校は、原発事故でふるさとを離れた子どもたちを呼び戻すだけが目的ではありません。進学コースのほか、高度なスポーツ技術を学ぶトップアスリート系、工業や農業などを学ぶスペシャリスト系のコースがあり、各界の第一人者や企業、NPOなど外部の方々と連携し、生徒が自分の頭で考え、発想できる、まさに21世紀型の学校なのです。

 記者会見で南郷君は「見通しがつきにくい問題でも取り組んでみる前向きな力が、福島の子には秘められている」と語ったそうです。問題解決能力を備え、地域で、あるいはグローバルで活躍する人材をいかに育てるのか。南郷君の新しい挑戦が始まります。

 この度、内閣から文部科学大臣補佐官を拝命しました。皆様からのご期待をかみしめております。大学入試改革を始め、日本の教育が真の21世紀型に生まれ変わるため全力を尽くす所存です。

 大学のクロスアポイントメント(兼任教授)、日本サッカー協会の理事の仕事は継続します。これだけ大役を同時並行で進めるのは私の人生で初めてのことです。政治家時代よりスケジュールがひっ迫して執筆時間の確保に悩みますが、東京ヘッドラインは学生や若手社会人、クリエイティブシティTOKYOを愛する皆様に支持される媒体。この貴重な窓口を通じ、引き続き皆様とコミュニケーションさせていただければ幸いです。今後は皆様に知っていただきたい文科行政の課題、海外出張の話などもお届けしたいと思います。引き続き宜しくお願いします。(東大・慶大教授、文部科学大臣補佐官)

大谷ノブ彦 カタリマス! (裏) 第30回 離婚の危機。どうにか、回避。

2015.03.04 Vol.637

 嫁とけんかしました。けんかはよくあることなんだけど、今回はすごいやつ。離婚を考えました。お互いに感情をぶつけ合い、結局いつものように僕が家を出ました。そのまま地方で仕事もあったので、3日間ぐらい家に帰りませんでした。

 家を飛び出した直後は、子供にいいメシを与えてくれる人、面倒を見てくれる女性を早く探さなきゃなんて、具体的なことまで考えてましたが、時が経つにつれて罪悪感も出てきました。そしたら、縁みたいなものなのかな。大分にいる弟が連絡をくれたんです。娘のリクエストでディズニーランドに来ちゃったって。それと、母ちゃんも年を取ってきたせいかカリカリしてるから連絡してやってよって。

 言われるままに母親に電話しました。最近どう?っていうのから始まって、この夫婦の危機についても相談。「そうなるような気がしてた」なんて聞いてくれていたんですけど、そうなったのは僕のせいでもあるって言うんです。僕は家を空けることが多いし、子供の面倒を見るのは自然と嫁さんばかり。嫁さんも、寂しい思いをしてるからお酒も飲みたくなるんだよ、と。母親が言うことも間違ってはないんですけど、僕としてはそれにしてもどうなんだって思うところもあるんです。

……で、家に帰りました。謝る? いや、それはできません。『キキマス!』でも話したけど、キッチンで食事の用意をする嫁を後ろから抱きしめて「…僕が悪かった」。それは僕がやることじゃないでしょう! 帰宅したとき、早々に寝に入っていた嫁と息子に「もう寝てるのか〜?」って何もなかったように、陽気なお父さんな感じで声をかけて、「何か食うか?」と息子とよく行っている近所の鰻屋にメシを買いに行きました。僕と息子、そしてのそのそと起きてきた嫁でうなぎを食べます。会話は僕と息子の間だけで、嫁はだまって食べています。

 息子を先に寝かしつけると、二人きりになりました。僕はごめんとは言いたくない。たぶん、嫁も言いたくない。寝たふりでもするかと思いつつ、僕は嫁の足裏マッサージを始めました。「疲れてるんだろう?」と、足裏を揉みます。嫁は「痛いよ、やめてよ」。僕は「体が悪いから痛いんだよ」と続けます。そのうち、嫁が「痛い! 痛い! ごめんなさいっ!」。この「ごめん」を嫁が謝ったと都合よく理解したんでしょうか、なんか気持ちが晴れたんです。さらに嫁の足裏を揉み続けました。スマホで足裏のツボを調べ、「…ここが痛いのは肝臓だって。ほら、不摂生してるからだよ…」。

 以前、番組にも来てくれた動物博士の新宅広二先生が言ってました。動物にもいじめはあるんだけど、彼らは仲直りの方法を知ってるって。グルーミングとかね。仲直りはやっぱり触ること、触らないとダメなんだって思いました。

 離婚の危機、とりあえずは回避できたようです。でも、きっとまた同じことが起きるんだろうな。

大谷ノブ彦 カタリマス第10回 中畑清監督に「導」かれて

2015.02.23 Vol.637

 建国記念の日だった11日、予告通り、沖縄に行ってきました。目的は、『キキマス!』でもこのコラムでも宣言した今シーズン応援すると決めた横浜DeNAベイスターズのキャンプ。番組とは関係なく、勝手に自腹を切って見に行ったんですが、行ったらニッポン放送のみなさんが協力してくれて、中畑清監督や僕が注目している坪井コーチにインタビューできたり、同じく自腹で合流してくれた脊山さんも奔走してくれて、充実した沖縄滞在でした。

 たった1日の滞在でしたけど、中畑監督には「導」かれましたね。キャンプ初日から恒例となってる朝の散歩にもついて行って、歌うところも見られました。それと、ノック練習には感動しちゃったなあ。終わると「ありがとうございました!」って監督に挨拶をするんだけど、そっちだろって観客に向けてそれを言えって言うんですから。

 監督の今年のスローガンは「導(みちびく)」だそうです。目標に向かって、いい方向に向かって導く。それって監督がこのキャンプでやっていることであるし、就任してからずっとやってきたことでもあるんじゃないかなと思うんです。番組への反応からも感じることですが、ベイスターズのファンが明らかに増えていること、沖縄キャンプがにぎわっていること、キャンプ地での朝の散歩に毎朝すごい数の記者がついていくのも、ベイスターズの記事が毎日大きく掲載されるのも、中畑監督が導いているからでしょう。そう思わずにはいられません。

 今回の沖縄、僕はスタッフだったり沖縄キャンプには興味がないであろう人たちを連れて行きました。そしたら、みんなキャンプ楽しいねって。僕も多少なりとも導けたのかな。シーズンが始まったら、ラジオを通じて球場にたくさんの人を導けたらいいなって思います。

 スタジアムへ行こう、映画館に行こう、ライブに行こう。僕はずっとそう言い続けています。どこかに行くって面倒なこともあるよ。チケットを買うとか、そこまで行くとかね。でもね、そのちょっとした面倒の向こうに「楽しい」があると思うんです。楽しいことは中(なか)にあるってこのコラムの初回で書いたことだけど、まずは楽しい側に自分を置いてみたらって思います。今年も僕はそう言い続けていきたいですね。

 中畑監督、さらにはラジオが大好きな東京ヤクルトスワローズの真中監督のインタビューもあった12日の放送は番組のポッドキャストでも聴けます。興味のある方はぜひ聴いてみてくださいね。

小池百合子のMOTTAINAI ギリシャはなぜあんなに強気に出られるのか

2015.02.23 Vol.637

 平成27年度国家予算の審議が始まりました。私も予算委員会の一人。実況TVカメラの死角のような場所に座っています。わざわざ目立たぬ位置に追いやってくれました。

 さて、このごろ世界で最も目立っているのはギリシャの若きリーダー、40歳のアレクシス・チプラス首相でしょう。革ジャン姿のヤニス・バルファキス財務大臣との共通項はクールビズ。一歩間違えば「だらしない」感じですが、そこは二人ともかっこよく決まっており、女性の間でも大人気だとか。

 カッコ悪いのは、借金だらけの財政です(日本も同じですが)。借金、赤字財政でにっちもさっちもいかず、仲間のEU諸国から支援を受けねばならないのに、強気に居直っているのがチプラス首相です。

 世界の金融危機の震源地となったギリシャは、その後EU諸国からの支援を受ける条件として、緊縮財政を迫られました。しかし、爪に火をともすような生活にはもう耐えられないと、アンチ緊縮財政派のチプラス氏への支持が広まったわけです。だから、首相となったチプラス首相もそう簡単に宗旨替えはできません。

「だって、ユーロ圏から抜ければ、困るのは皆さんでしょう?!」と弱者の恐喝まがいで、ドイツなど他のEU諸国には大迷惑です。
 なぜチプラス首相は強気なのか。

 彼は革命家チェ・ゲバラを崇拝しており、自分の息子にゲバラの名前から得るネストと名付けるほどの急進左派です。

 首相就任後、中国、ロシアから相次いで招待状が舞い込んだといいます。

 かたやユーロは、もしギリシャがユーロ圏から抜けるようなことがあれば大激震に見舞われるでしょうから、必死で引き留め策を講じています。

 ロシアはウクライナにも地理的に近く、ギリシャを味方につける政治的効果はきわめて高い。中国はすでにピレウス港などの利権を入手するなど、ヨーロッパでの戦略的拠点が確保できれば、よし。

 つまり、ギリシャにとって、EUと中露を天秤にかける局面にあるわけです。

 アベノミクスも株価、為替などの期待値を反映する数字に頼るだけでなく、これから実態を伴った景気の確保が急がれる段階に入っています。4月には大企業を中心に昇給などが進むものと期待できます。ですから、国内の政策よりも、むしろ外的要因が気になるアベノミクスの三年目。

 ギリシャの神々に祈りますか。

(自民党衆議院議員)

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.10

2015.02.23 Vol.637

 みんな元気? 寒いからっておうちに閉じこもってばかりいたらダメだぞ。寒い時こそ、体を動かすことが大切なんだ。僕もランニングをしたり、東京タワーの外階段を歩いて上ったりしてるよ。たまーにだけどね(笑)。

 東京タワーでは今度、僕も体験してみたい健康的なイベントがあるんだ。なんと! 日曜日の早朝に、オープン前の大展望台を貸し切りにして、ヨガのレッスンを開催するんだよ。高さ150mの大展望台から東京湾を一望しながらのヨガは、ほかでは決して体験できない、東京タワーならではの企画。眼下に広がる東京の景色がキラキラ輝く様子を眺めながら、朝ヨガで体にパワーをチャージしたら、その日1日元気いっぱいで過ごせそうだと思わない? しかも、ヨガのレッスンの後は、フットタウンの2階に新規オープンした鉄板焼きトーストの店「タワーズダイナー」でモーニングも楽しめるんだよ。

 東京タワーが好きな人、一人、友達同士、カップル、家族…どんな人でも楽しめるから気軽に参加してほしいな。朝日を体いっぱいに浴びて、素晴らしい景色と美味しいモーニングで充実した1日をスタートさせよう!

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