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COLUMN | TOKYO HEADLINE - Part 29
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All the Best!! EXPG Report vol.20
お気に入りのプライベートアイテムお見せします!!

2014.11.10 Vol.630

 今回はいつもとは内容を変えて、プライベートで使用しているお気に入りアイテムを紹介したいと思います!!

①バス釣りに使うロッドとリール!! 今、なかなか手に入らない、エバーグリーン『ヘラクレス』のロッドとメタニウムです。

②RCカーのブリッツァービートル!! モーターやバッテリー、タイヤ周りも改造しているので、スピード早いです(笑)。

③リーボックのスニーカー『BLACK TOP』!! これは復刻版なのですが、なかなか日本で手に入らなかったので、見つけてすぐ買いました!!

④サンローランのクラッチバック!! こちらは、新宿ISETANで買い物をしていたときに、一目惚れで買いました!!

⑤たこ焼き器(笑)!! 関西人なら一家に一台あります!! 家に友達を呼んで2回ほど使いましたが、かなり美味しかった。またやりたいです!!

⑥毛玉取り器!! セーターやアウターの毛玉が気になって買いました!! 本当に気持ちよく取れます!!

⑦ルンバ!! 家を空ける日が多いので大活躍です!! 勝手にきれいになってるので愛用してます!!

 紹介させていただいたのはお気に入りアイテムのほんの一部です!! まだまだあるんで、またの機会に皆様に紹介したいと思います!!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 禁酒番屋(きんしゅばんや)

2014.11.07 Vol.630

 ある藩で、酒を飲んだ侍同士が口論となり、あげく斬り合いの上、相打ちとなってしまった。それに怒った殿様「すべては酒のせい。余も飲まぬので、藩士一同に禁酒を命ずる」。こうして禁酒令が出されたが、飲むなと言われても、もともと酒好きの藩士たち。すっぱり酒を断てるわけもなく、隠れて飲むものが続出。これを見た上役たち、殿様にバレては大変と、城門に番屋をもうけ、酒を飲んで帰ってくる者はいないか、また城内に酒を持ち込むものがいないかを検閲することに。これが人呼んで禁酒番屋。しかし藩一番の大酒飲み近藤はお構いなし。町の酒屋で三升ほど酒を飲むと、「寝酒にしたいから、あとで酒を一升城内に届けてくれ」と言って帰って行った。上得意の近藤のこと、届けてやりたい。もとより、禁酒令により商売上がったりなので、届けられるなら届けたい。困惑する主人を見て小僧が、カステラの箱に五合徳利を入れて持って行けばと提案。早速、カステラを買ってきて、その箱に酒を詰め、包装紙直した。小僧が禁酒番屋を通ろうとすると門番が「その包はなんじゃ」「はい。近藤様にカステラのお届けものです」「はて、近藤と言えば無類の酒好き。しかし、届け物ならば、甘いものを送られることもあるだろう。よし通れ」「ありがとうございます。どっこいしょ…」。うまくいきそうになったことに安心したのか小僧、思わず箱を持ち上げる時に声を出してしまった。「これこれ、カステラがそんなに重いのか。怪しいな。中を改めるぞ…。おい、この徳利はなんじゃ?!」「そ、そ、それは水カステラというもので…」「水カステラ?控えておけ、中を確かめる」。そういうと侍、中の酒をすっかり飲んでしまった。店に逃げ帰った小僧、次は油徳利に酒を入れ「油をお持ちいたしました」と油屋になりすますも、またもや中身をあらためられ、追い返されてしまった。都合二升も飲まれた酒屋、なんとか門番をギャフンと言わせようと考えていると、若い衆が「小便を入れて、小便を持ってきましたというのはどうでしょう。嘘はついていません」と提案。それだとうことで、早速小便入の徳利を持ち屋敷へ。「近藤様に頼まれて、松の肥やしにする小便をお持ちしました」「なーにー、カステラだ油だと言って、今度は小便とな。どーれ、どれ。中身をあらためーる」。門番は先ほど飲んだ二升の酒でベロベロ。「どれどれ?おお、今度は熱燗か。でもちょっと燗のつけすぎで泡立っておるぞ。どれどれ…。やや、これはなんだ!?小便ではないか!」「はい。最初からそう申し上げております」「な、な、なんと…。この正直者めが」

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第18回 大きな声で好きって言えない、汁とイモ

2014.11.06 Vol.630

 当てました、2日の天皇賞・秋! スピルバーグ!番組リスナーの方に2万6000円をプレゼントさせていただきました! 『キキマス!』のディレクターが、僕の予想でずっと馬券を買ってたらしいんですが、なぜか今回だけは買わなかったと悔しがってますよ。だから、ブレちゃだめってこと!……でももう、当たらないと思いますけどね。

 さて、そんないいニュースで始まった今週の『キキマス!』。火曜日は、キキマスターのマキタスポーツさんと一緒に、熱い“汁”トークでした。“汁”といっても、おでんの煮汁だとか、サバの味噌煮缶の汁だとか、そいういう“汁”。番組でも、おでんの煮汁を翌日カレーにするように、“汁”のリミックス話で盛り上がり、メールもたくさんいただきました。もちろん、僕も大好きです。男は汁で白いメシを汚してこそ。いい男の条件だと思いますよ。

 汁好きって大きな声では言いにくいですけど、僕にはもう一つ“大きな声では言えない問題”があります。それがサツマイモ。サツマイモが大好きだ、一番好きだって、なかなか言えなくないですか。女性には好きな人、多いみたいですけど、僕が言うとなんだか子供みたいじゃない? 

 実は最近、サツマイモが尋常じゃないぐらい好きだって気付いちゃったんです。例えば、天丼であと一品って時は、必ずサツマイモの天ぷら。蒸しパンにサツマイモが入ってるのあるでしょ。あれ、サツマイモが好きじゃない人は、なんでこんなのあるんだ?って思うだろうけど、僕はあれを、こっそり買ってる人。芋ようかんとか芋きん、羽田空港でも買えるってことを知って宝物見つけたって思いましたね。

 なぜ、こんなに好きなのかって考えると、小学生のころにさかのぼります。

 僕は、かあちゃんの妹に育てられたんです。その姉ちゃんはバスガイドをしていて、全然しゃべらないし、人の家にも上がれないような子どもだった僕が、今みたいに話せるようになったのも、その姉ちゃんのおかげです。
 

 それで、その姉ちゃんが、おやつに出してくれたのがサツマイモ。短冊状に切って素揚げしただけだったけど、これがすごいうまかったんです。ただ、うまいものを「うまい、うまい」っていうのは下品だって思ってたから、その時は素っ気なく食べたんです。心のなかでは「こんなうまいもんない!」って思いながら。別の日、おやつは何がいい?ってお姉ちゃんが聞いてきたとき、僕は「うーん、なんだろうね、この間の……芋? なんだっけ? 芋、あの軽く揚げた、あんなのでいいんだけどねー」って、時間をすごくかけて言うわけ。心の中では、めっちゃ食べたいのに。そしたら姉ちゃんが「あんた、サツマイモ超好きなんだね」って。気づかれてたんだよね。すごく恥ずかしかったです。この話、サツマイモが旬だって聞いて、数日前に思い出しました。

 本当に僕、サツマイモが好きなんだなあ。

大谷ノブ彦 カタリマス!第6回 芸人”愛”じゃなくて、芸人”熱”

2014.10.27 Vol.629

 先週の『キキマス!』はスペシャルウイーク。日本の音楽史を彩るレジェンドに登場していただきましたが、初日20日は小林幸子さんがゲストでした。ネット上では、“ラスボス”なんて言われて大人気。新しいことをどんどん吸収していく、その柔軟性、しなやかさ、バイタリティーには、学ぶところがいっぱいあります。

 小林さんは、ニコニコ動画だとか、コミケだとか、やってみたらって言われて乗ってみて今の状況になった。歌をやる、演歌だからって留まっていたら、今の輝き方、いろんな形で解釈してもらえるようになることはできなかったんじゃないかなって思うんです。僕も、ラジオを始めて、「昼もできるよ!」って言われて『キキマス!』をやってるわけで、みんな人から言われてやってみた。「肩書きって人から“つけられる”ものなんだ」って『キキマス!』でマキタスポーツさんが語ってたけど、僕には“LFが生んだナルシストラジオDJ”という肩書きがついた。僕に何が向いているのか、それは人が決めればいいことなんだって思うんです。

 人が提案してくれたこと、肩書きに、乗れるか乗れないか。この違いは“愛”か“熱”だって思います。愛、例えば、芸人“愛”だとか映画“愛”。すごくいい響きだけど、“愛”って縛るんだよ。「芸人とはこうじゃなきゃいけない」「映画とはこういうものだ!」とかね。そこから広げることを許さない。若手芸人で「…なんか、俺のやりたかったことじゃない」っていう奴もいるけど、そういう奴で自分がやりたかったことをやる奴なんて見たことないし、絶対やめるんだよ。そんな“愛”に縛られてるのを「ブレてない」っていう人もいるけど、それってそんなにかっこいいかな。

 それに対して“熱”は広がっていくもの。閉じ込めたりしないし、伝染もしていく。芸人なのに絵を書いているだとか、芸人なのにDJをしてるだとか、“愛”ある人には痛い奴って思われちゃうとは思う。だけど、“愛”ある人たちのコミュニティーのなかで留まってるよりも、そこから広がっていったら、やり続けてたらどうなるんだろうってやってくほうが面白いと思うし、より広く伝わっていくと思うんです。だから、僕は、芸人“愛”よりも芸人“熱”だと思う。そう思ってやってます。

 最近、ある人から、いい顔をしてるって言われたんです。もちろん、男前だとかそういう意味じゃなくて、だけど。“愛”よりも“熱”をやり続けているからだと思う。だから、これからも、“熱”なんです。

小池百合子のMOTTAINAI シリア難民の子どもたちが学ぶ「さくら小学校」ができました 

2014.10.27 Vol.629

 以前、この欄でもご紹介したクラウド・ファンディングの手法による「シリア難民のこどもたちへ学校を!」プロジェクト。わずか3か月のうちに設立に必要な資金を集めることができ、10月10日に開校式を迎えました。

 学校名は「さくら小学校」です。

 50名近い超党派議員による「シリア難民支援議員連盟」が主催するこのプロジェクトは、3000円から30万円までの支援コースを設け、あっという間に目標の1000万円をクリアしました。

 支援額ごとに「ギフト」を選べ、30万円コースを選んでくださった方には「小池百合子とトルコ料理を楽しむ」という特典?も。クラウド・ファンディングに詳しい堀江貴文さん(ホリエモン)のアドバイスによる高額支援コースは思いのほか好評で、これが下支えとなり目標額を達成できたといえます。

 議連会長を務める私自身が、昨年はヨルダン、今年5月にはトルコへ飛び、難民の実態を見てまいりました。その結果、トルコへ逃れたものの、難民キャンプにも入れずにちりぢりに暮らしていることで、学校にも行けないシリアの子どもたちへ教育を提供することがよいと判断したのです。
 現在、シリア内戦の影響で150万人から200万ともいわれる難民が隣国トルコへ逃れ、多くは老人、女性、そしてこどもたちです。

 ちなみにかのスティーブ・ジョブズも父親はシリア人。アメリカ留学中に生まれた子が彼です。難民と化した彼らの中から、ひょっとして第二のスティーブ・ジョブズが生まれてもおかしくないのです。問題は、トルコの言語はトルコ語、シリア難民はアラビア語がベースで、トルコの学校には行けないことです。

 無教育のまま大人になっても就職先はそう簡単には見つけられず、結局、一生難民生活を強いられることになります。場合によっては、かのイスラム国なる集団等に加わる恐れも多分にあります。

 山の向こう側はシリア国境というトルコのハタイ県に「さくら小学校」は位置します。生徒は小学1年生から8年生までの約300人。教員も同じ難民から教師経験者12名を集めました。教員募集には150名もの応募がありました。

 結局、「子供には教育を、大人には雇用を」確保することができました。サッカー議連から贈られたボールには男の子たちが目を輝かせ、女の子たちはくまモンに歓声をあげました。

 今後も学校運営に費用がかかります。ぜひともトルコ料理コースでなくともご協力をお願いいたします。
(自民党衆議院議員)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 猿後家(さるごけ)

2014.10.26 Vol.629

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.7

2014.10.26 Vol.629

 もうすぐ11月、街にはイルミネーションが灯る季節だね。恒例の東京タワーイルミネーションが、今年も11月3日からスタートするよ。オレンジ色に輝く東京タワーと、地上で輝く幻想的なクリスマスツリー。この共演は、東京タワーでしか見ることができない絶景。あのクールなお兄ちゃんでさえ、思わず「キレイだ…」ってつぶやいちゃうんだから(笑)。東京タワーでも、この冬注目の映画「くるみ割り人形」とコラボレーションした『東京タワー ウィンターファンタジー「くるみ割り人形」イルミネーション』が冬季限定で始まるよ! 

映画「くるみ割り人形」は、「アナと雪の女王」「マレフィセント」に続く2014年を締めくくるファンタジー映画。“ハローキティ40周年”を記念して、たくさんのクリエイターたちと一緒に制作した“極彩色ミュージカル・ファンタジー映画”なんだ。主人公の声を大人気の有村架純さんが演じるほかベテランからアイドルまで各界の10大スターが声の競演をする上、テーマ曲をきゃりーぱみゅぱみゅが歌うことでも話題に。そんな映画「くるみ割り人形」の世界観をイメージしたツリーとイルミネーションが東京タワーの入り口に展示されるよ。ツリーの周りにはファンタジーな装飾を施したイルミネーションガーデンを設置、映画の音楽と光がシンクロしたイルミネーション・ショーが華やかに展開。そして大展望台は、人形の国やネズミの国をイメージしたイルミネーションで彩られ、映画「くるみ割り人形」の東京タワー限定フォトスポットも出現。キラキラとした映画の世界に迷い込んだような ワクワク感がいっぱい体験できるのでぜひ遊びに来て、冬の楽しい思い出を作ってね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第17回 チームスマイル・豊洲PITで俺のグッドタイム

2014.10.22 Vol.628

 今週20日から、『キキマス!』ではスペシャルウィークが始まっています。「忘れられぬミュージック! 波乱万丈我が人生に名曲あり!」と題して、日本の音楽史を語るうえで欠かすことができないレジェンドをお招きして、それぞれの「忘れられぬミュージック!」とともに、お話を伺っています。

 初日には小林幸子さん、そして昨日は加山雄三さんに来ていただきました。お二人の最近の動きを見ているとすごいというか、感銘を受けます。小林さんはニコニコ動画で人気爆発して、コミケ行ったりとか、これまでとはまた違った輝き方をしている。加山さんも若いミュージシャンを引き連れてライブを行っていたり、お二人とも新しいことに挑戦してらっしゃる。それも、楽しんでやってらっしゃるんですよね。そのしなやかさ、バイタリティーから学ぶところがいっぱいあるなって思いながらやってます。今日22日は大竹しのぶさん、南こうせつさんが、そして明日23日は谷村新司さん、森山良子さん、布施明さんがみなさん生出演してくれます。

 番組では同じテーマでリスナーのみなさんから、人生のグッドタイム、またはバッドタイムを彩った楽曲のリクエストを受け付けています。毎日いろんなエピソードとともに、たくさんのリクエストをいただいているんですが、ここでは僕の話を少しさせてもらおうかな。

 先週末、豊洲に新しいライブハウス「チームスマイル・豊洲PIT」が誕生しました。そのオープニングとして、ウカスカジーやゲスの極み乙女、キマグレンが出たライブイベントがあったんですが、そのアフターパーティーにDJとして呼んでいただきました。会場はライブハウス横のフットサル場だったんだけど、僕らが出てったらみんなお客さんが座ってたんです。「俺らと一緒に30分間ウソやりましょう、パーティーしましょう」って、お客さんを強制的に立たせて、「空撮してるぞー」とかあおって、やったんです。そしたら、徐々にみんな踊りだして、オアシスの『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』をかけたら、全員で熱唱。終盤ふと後ろのほうを見たら、ミスチルの桜井さんや鈴木さんも来てたし、ゲスの極み乙女。のメンバーもキマグレンもみんな踊ってました。終了後、桜井さんが「DJ ダイノジ、最高!素晴らしい!」って抱きしめてくれました。「音楽好きじゃなきゃできないよ」って。アーティストにそれを言われるって……。最高のグッドタイムでした。

    
 ちなみに、「ミスチルの忘年会出てよ、年末どうですか?」って!!! そりゃ、行きますよ、もちろん、ノーギャラで参加させてください!

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第16回 芸歴20周年のお祭りで「衝撃」との邂逅

2014.10.15 Vol.628

  3連休、ダイノジは芸歴20周年の祭りを楽しんでました。11日に記念ライブの『吉本東京ダイノジ寄席』、そして13日にトークライブ『ダイノジのキスで殺してくれないか』。13日は台風が来ていたんですが、いろんなイベントが中止されるなかで、「みんな、中止を決定するの早すぎないか?」なんて思うところもあって決行。来てくれた人、楽しんでもらえたかな。

 2日とも、豪華な面々に出ていただきました。ライブは、中川家さんに、タカアンドトシ、そして次長課長。トークのほうには、品川庄司に、イジリー岡田さん。いうなら、“豪華なメンバー頼り”の2日間です。

 ずっと知ってる品川庄司、『キキマス!』を通じて知り合ったイジリー岡田さんも豪華ですが、『吉本東京ダイノジ寄席』に関しては、ダイノジ、そして僕にとって衝撃を与えてくれた人に出ていただきました。ターニングポイントとなった人たち、ともいえるかもしれない。

 中川家さんは、漫才師として一番尊敬している人。いつだったかなあ、舞台に出てから30分ぐらいネタに入らないっていうのをやってて。あれを見た時に、「これ、ジャズだ!」って、衝撃を受けた。テレビでもしっかりと見せてくれるけれど、生、ライブでの中川家さんのスゴさって、言葉や活字では表せないものがあります。

 タカアンドトシは、僕らがピンチだったときに北海道のローカル番組でレギューラーくれたこともあるし、教えられることがいっぱいあったかな。あれはペナルティのヒデさんの結婚式だったかな、タカが急に行けなくなったことがあったんです。昔、僕は芸人の集まりとか行かなかったし、行かないつもりだったんだけど、「絶対、行ったほうがいい」って説教されたの。普段行かない人が行くから面白い。面白いことなんて言おうとしなくていい、行ってお祝いするだけでいいんだって。芸人ってどうしても面白くありたいって思うけど、そういうことやらない人が行ってただはしゃいでる。それが面白いんだって。『キキマス!』でも、このコラムでもよく言ってることだけど、「当事者でいれば何かが起きる」ってことを教えてくれた。それを邪魔する芸人のプライドなんて脱ぎ捨てろ、そういう闘いもね。

 そして、次長課長さん。ブレークのきっかけになった『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』、自らオーディションを探し当てて行ったのは有名な話。「こういうオーディションがあるけど…?」って誰か、例えば会社とかが言ってくれるのを待っててもダメで。向こうは面白い人を待ってるんだから、自分から行かないとって。『細かすぎて〜』のオーディションに自分たちも行くようになって、それがきっと、のちの『めちゃ2イケてるッ!』のオーディションにつながっていったんだと思ってます。

 楽しかったなあ。芸歴20周年のお祭り、いろいろやってきてますけど、毎回感じることがあります。それにこれで終わりじゃなくて、地方でのイベント、DJなど、年末まで続いていきます。……楽しいことしかないな。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE あくび指南(あくびしなん)

2014.10.13 Vol.628

 町内の空家に最近、あくびの仕方を教える「あくび指南所」なるものがオープン。それまでいくつもの習い事に行くものの、不器用なのと飽きっぽい性格で何一つ身についていない男が、興味をしめす。1人では不安だと友人を誘うも冷静な友人はあくびは自然に出るもので、わざわざ教わりに行くものじゃないとそっけない。だが男は「それをわざわざ月謝を取って教えようというのだから、余程奥が深いに違いない」と渋る友人を強引に連れてあくび指南所へ。そこにいたのは、いかにも師匠然とした通人風の老人。いわく、「そなたたちがやっているのは、駄あくびというやつ。あくびを風流にやるところに趣がある」らしい。付き添いの男は、稽古をせずに玄関先に座り、稽古の様子を見ていることに。師匠はまず、四季のあくびの中から、一番やさしい夏のあくびを伝授するという。舞台は隅田川の首尾の松付近で、船に乗っている設定。「船の揺れに体を預け、煙草なぞ吸いながら『おい、船頭さん、船を上手へやっておくれ。日が暮れたら、堀から上がって一杯やって…』話している間は、船の動きに合わせて体を前後に揺らしますよ。『そして晩になったら、吉原にでも行って新造でも買って、粋な遊びをしようじゃないか。船もいいけど、一日も乗っていると…退屈で……退屈で…(フワァとあくびをしつつ)ならねぇ』と、こうやるんだ」。「へー、うまいもんだね」と関心する男がやってみるが、これがなかなか難しい。「体を揺らすの?こうかい?」と船がひっくり返りそうな勢いで体を揺する。「そうじゃない、もっとゆっくりと」「おい船頭、上へやってくれ!でもって、吉原で行って…へへへ、吉原ではいつもの店に行く前に、ちょいとあそこを冷やかして…」と話は脱線。しかも「退屈で、退屈で…ハークション!」とあくびではなく、くしゃみをする始末。それを見ていた連れの男「まったく、習うほうも習うほうだけど、教えるほうも教えるほうだね。やってるほうはいいけど、こんなくだらないことを見せられているこっちのほうが、退屈で…退屈で…(フワーッとあくびをする)ならねえ」。すると師匠「お連れさんのほうがご器用だ。見ていて覚えた」。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その三)

2014.10.12 Vol.628

 前回は、世界史の中でも地政学的に見て日本が稀有の存在であること、そして、その日本が強大な隣国である大陸中国とは「和して同ぜず」を1500年貫いて、独立と対等の地位を堅持してきたことを明らかにしました。しかし、近代日本は古来の基本的な地政戦略を逸脱し、結果、歴史的大敗北を喫してしまいました。

 その失敗の本質は、「大陸不関与」戦略の放棄にあります。それでも、明治の元勲が指導した初期の時代に戦った日清、日露の両戦役は、文字通り「自存自衛」のための已むにやまれぬものといえ、戦争遂行にあたっても国際法を徹底的に遵守するなど近代国家の矜持を示していました。松本健一『日本の失敗』は、昭和の戦争と明治の戦争との決定的な違いを、それぞれの「開戦の詔勅」を紐解いて浮き彫りにしています。明治天皇が渙発された日清、日露の開戦の詔勅には、「国際法」や「国際条規」という文言が明記されていました(ちなみに、大東亜戦争の開戦の詔勅には、「国際法」という文言も観点も見当たりません)。また、日清、日露の戦間期に勃発した北清事変(1900年)に出兵した日本軍の統率、規律、品格に世界の列強が驚嘆したのは、つとに有名です。

 しかし、往々にして絶頂は転落の始まりとなることを古今の歴史は示しています。日清戦争後、独仏露による露骨な三国干渉を挙国一致の臥薪嘗胆で乗り越え、日露戦争でも10万人を超える犠牲を出しながら辛勝を掴んだあたりから、朝野を挙げて驕り高ぶり、成金がはびこり、人心は頽廃して行った・・・。明治、大正、昭和の激動を外交官・政治家として駆け抜けた重光葵は、著書『昭和の動乱』の中でそう記しています。また、朝河貫一イェール大学教授は、日露戦争のただ中に在って全米を講演し、ロシアに挑む日本の戦いがあくまでも中国の領土保全・機会均等を目的にした国際正義の戦争であることを説き、セオドア・ルーズヴェルト米大統領をはじめとする欧米の対日支援を獲得することに成功します。しかし、その朝河は、日露戦争からわずか4年で痛烈な日本批判の書『日本の禍機』を上梓します。国際正義を掲げてロシアを破った日本が、その後、中国東北部の占領地に居座り、ロシアに代わって中国を圧迫し続けているのは何事かと。朝河には日本が亡国への重大な一歩を踏み出そうとしているように映り、深刻なる焦燥感に駆られ、祖国日本に対する諫言の筆を執ったのです。

 実際、近代日本は、国際連盟の常任理事国入り(1920年)を果たし得意の絶頂に上りつめた瞬間から坂道を転がり落ちて行きました。

(衆議院議員 長島昭久)

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