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COLUMN | TOKYO HEADLINE - Part 32
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ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第6回 夏フェスシーズン本格スタート! 「まずは現場に行け!」

2014.07.16 Vol.621

 暑い、夏らしい日が続いています。夏といえば、夏フェス。今年もたくさんフェスが行われていますが、夏の風物詩として完全に定着しましたね。最近では、花火大会に行く感覚で夏フェスに来ている人も多いです。僕はそれ、すごくいいことだと思う。

 僕が初めて行った夏フェスは、フジロック。豊洲で開催された2回目で、当時の彼女と行ったんだっけかなあ……。音楽好きの彼女で、会場では一緒に見るとか、彼女と一緒にトイレの行列に並ぶとか、一緒に行動なんてしなくて、「何時に落ち合おう!」って。フェスってそんなもんじゃないかなって思います。

 最近では出演者として夏フェスに参加することも多くなりました。今年もサマソニなどいくつかのフェスに出ます。そんなこともあって、夏フェスの楽しみ方について聞かれることも多いですよ。そんな時の答えは決まってます。「まずは、現場に行け!」。何よりも「体感する」ってことが大切だと思うんです。

 フェスに行くっていうと、音楽を知らなくちゃいけない、バンドを知らなきゃいけないって思っている人も多いですけど、それはまず“いらない”。「おいしいご飯を食べに行く」「仲のいい友達と行くところないから行く」、そんなんでいいんです。知ってるバンドは1つだけ、それでいいんです。現場でそのバンドをもっと好きになったり、新しいバンドに出会ったら、後で調べればいい。そうやって広げていく作業が楽しいんですから。

 あと、僕はデートでフェスに行く、誘うっていうの、きっかけとしていいんじゃないかって思います。デートってなると、どこのめしやがうまいとか、いろいろ調べたりして、連れて行くでしょ。それと同じです。フェスをめちゃくちゃ調べて、出演アーティストのこと、食べ物、おもしろいコンテンツとかも調べる。へえーって言われるように、調べるんです。そうすると、自分もフェスがもっと楽しめると思う。とはいえ、ただ最近は、1人でフェスに行く人も多いです。身近にフェスに興味がある人がいなくても、ネット上でコミュニティを作って仲良くなったりしているんですよね。

 とにかく、少しでも興味があるんだったら、「現場に行け!」。自分で体感するほうが事件が起きて、楽しいんだから。最初は一番小さなステージでライブしてたサンボマスターが、何年後かに、何万人もの人の前で演奏している。ひとつのバンドが次のステージに行くパフォーマンスを目撃できるなんて、事件ですよ。ただ、自分で体感したからこそ感じる“事件”で、言葉で説明してもどうしようもないことなんだけどね。

これって、フェスだけじゃなくて、映画でも、このあいだのサッカーでも話したことで通じること。行ったら、しんどかった、退屈だったってなる人もいると思うけど、そういうことを体感した人のほうがいいと思うし、僕はそっちを取りたい。体験を重ねていくこと、それを濃くしていくことが、人生を濃くしていくと思うから。

  興味がまったくない人が行く必要はまったくないけど、少しでも行きたいって思うなら、今年の夏は現場、フェスに行ってみてほしいなあ。見方や楽しみ方に強制がないから、懐が深いし、誰にでも優しいんだから。それでも楽しめないなら、残念ながら、フェスを楽しむ才能はないってことなんだろうな。

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第5回 聞きました! サッカー日本代表をもっと強くする方法。

2014.07.09 Vol.621

 先日7月7日の放送。月曜日のキキマスター、松木安太郎さんがブラジルから戻っていらっしゃったので、松木さん、そしてスポーツライターの金子達仁さんと「サッカー日本代表のこれまでと今後」について、熱く議論を交わしたんですが、熱過ぎてコーナーの後半を大幅に変えてやっちゃいました。それでも足りなくて、いつものコーナーを飛ばしてでも、もっともっと聞きたかったぐらいです。

 話題は、日本代表に留まらず、海外で活躍する選手がいる一方で、J2、J3では選手がバイトをしながら取り組んでいるなんていう年俸の問題。さらには、放映権やライセンスビジネスなどの仕組み、ヨーロッパやアメリカのサッカーの状況もみながら話したんですけど、僕自身驚くことばかりでした。

 そんな話をしながら思ったのが、これって、そのままお笑いに置き換えられるなってこと。僕は漫才をやっていますけど、地方の芸人さんでそれだけでメシが食えている人ってほとんどいないんです。これって、選手でいう、年俸問題です。芸人の単価を上げるには、劇場でも3000円、4000円という料金を取るようにしなくちゃならないんですけど、そんだけ払うなら、僕は、みんな歌舞伎を見に行っちゃうんじゃないかなって思うんです。歌舞伎を見に行くと、その場所に感想を話し合えるカフェもあるし、そこでしか売っていないグッズだとかお土産もいろいろあって、歌舞伎を中心にいろんなことが楽しめるエンターテインメントになっているんです。

 一方、お笑いの劇場はというと、頑張ってはいます。だけど、いろいろ問題も抱えちゃってます。もちろん、芸人を目当てに見に来ていただくのはうれしいんです。だけど、芸人のマンパワーの他にも、おいしいものがある、友達に会える、あそこなら子供といっても楽しめるからって来てくれるような状況を作らないといけないなって。ロックフェスには音楽を純粋に楽しみたいからっていう人だけじゃなくて、ロックフェスの環境や雰囲気が好きだからって誰が出るかなんて関係なくフェスに行く人、たくさんいるじゃないですか。これからは、お笑いの劇場もそれだと思うんです。

 話をサッカーに戻すと、スタジアムに人がいっぱいくる状況を作れば、選手の年俸が上がり、サッカー周辺も潤う。それによって、スター選手を呼べるようにもなるだろうし、そうすればスタジアムにやってくる人ももっと増えて、サッカーをとりまく環境もさらに良くなる。サッカーを楽しむ人、スタジアムに行く人を増やす、日本代表を強くする元ネタは、ここにあったんですね。そのためにも、いろいろシステムを更新していく必要がありそうです。

 これからも番組ではこういった問題提起をしていきたいと思います。月曜は、本当に、聞いたなあ…。

小池百合子のMOTTAINAI 中東の古くて新しい動き。100年前の地図に戻る?

2014.07.07 Vol.621

 2010年頃から始まった「アラブの春」による砂嵐は、いまだ各地で吹き荒れ、視界不良が続いています。 

 発端となったチュニジアで、大学を出てもろくな仕事にもありつけない若者の焼身自殺が「ジャスミン革命」へ発展し、23年間続いたベン・アリ政権が崩壊。エジプトでも30年以上続いたムバラク大統領が失脚し、ムスリム同胞団系のムルシー大統領が選出されました。しかし、巻き返しを図る勢力や政権交代に失望した国民とともに軍出身のシーシー大統領による政権が樹立され、安定への挑戦が始まったばかりです。

 同じ北アフリカのリビアも独裁者の名をほしいままにしてきたカダフィー大佐の殺害後も、各地の部族勢力やイスラム主義者が内戦時に蔓延した武器で闘いを続けています。

 シリアにいたっては、激しい内戦によって総人口の半分が難民化し、隣国のヨルダン、レバノンなどに大量の難民が流出しています。トルコに避難した150万人に上るシリア難民のうち約40万人は就学すべき子どもたち。アラビア語を母国語とするシリアの子どもたちはトルコ語による現地の学校では学べません。このまま教育も受けられず、スキルもなく、ただ歳を重ねるようでは、一生難民生活を送るしかなくなります。

 かのスティーブ・ジョブスは父親がシリア人です。留学先のアメリカで知り合った女性との間に生まれました。もし彼がシリアで生まれ、育っていたなら、銃を手に闘っていたかもしれません。

 私は5月にシリア難民支援議員連盟の会長としてトルコにおけるシリア難民の状況を視察し、子どもたちのための学校設立を検討しています。クラウド・ファンディングを通じ、皆様のご協力もお願いする予定です。

 シリア難民は同じく隣国のイラクにも逃れていますが、そのイラクの情勢も宗派闘争やクルド族の動きが重なり、日に日に悪化しています。

イラクでは過激なスンニ派武装集団による「イスラム国家」の樹立宣言でイラク分割が現実味を帯びてきました。

 100年前、イギリスとフランスの密約(サイクス・ピコ協定)によりオスマン・トルコ分割が行われましたが、地図上に直線で無理やり引かれた国境は現地の住民にとっては居心地の悪いものでした。1世紀を経て、世界は逆戻りをし始めたかのようです。 

 アジアも激動のど真ん中。日本もしっかりとした立ち位置を確保したいものです。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

EXILE TETSUYA DANCEの道 第23回 アラスカで感じた自分

2014.07.07 Vol.621

 2014年2月18日深夜0時、この時33歳の誕生日を迎えた僕は、アラスカという見知らぬ土地の山の中で野宿をしながら迎えていました。この何とも不思議な体験は、先日放送されてご存知の方もいらっしゃると思いますが、ある番組の企画で100時間サバイバルして生き残れるか?という過去最高に過酷な挑戦をしていた僕が、偶然にもその期間と33歳の誕生日がかぶっていたのです。実はこのお話を頂いたのは昨年にさかのぼりますが、なぜ僕が選ばれたのかはいまだに謎です(笑)。出発の日、羽田空港に到着した僕は、その日異常な大雪で足止めを食らっていました。結局飛行機が飛ばずにスケジュールが一日ずれて次の日に飛んだのですが、今思えばそこからサバイバルが始まっていました(笑)。

 アラスカのアンカレッジ空港に到着した僕はまずその寒さに洗礼を受けました、どこを見ても真っ白だし道路は凍っていて5分もいればどんどん体温を奪われて行きます。EXILEである以上体脂肪率は低くいようと思っていた自分に初めて後悔しました(笑)。動物が冬眠する前にたくさん食べて体力を蓄える理由が、こんなスタート時から身にしみました。まずサバイバルのレクチャーを受けるためにセスナに乗って、アメリカで最高峰のマッキンリー山に向かいました、そこでの景色や体感した寒さはこの先、生きていく中でたぶん二度と感じられないモノだと思います。岩山と真っ白な雪に太陽の暖かさを全く感じさせない強い風が僕を歓迎してくれました。鼻から息を吸えば鼻の中が凍ってくるし、顔に風を浴びれば表情筋が動かなくなってしまいます。あそこでは何をもってしても無力でした。

 レクチャーは火の起こし方やシェルターの作り方、罠の仕掛け方、釣り道具の作り方など様々でしたが、中でも一番衝撃的だったのは放送はされていませんでしたが、鳥のさばき方を教えて頂いたことです。普段何気なく食べている物にも必ずその瞬間は訪れる訳で、命の大切さや感謝の気持ち、だからこそそれを頂いた自分には大きな責任があるのだと改めて感じる事が出来ました、日本には食べ物がたくさんあり、物に溢れていて本当に豊かだと思います。何をしていてもなんとか生きては行けると思います。それは本当に有り難くて幸せな事ですが、アラスカのサバイバルでは生きるための根本的に大切な事を大自然から学ばせて頂いた気がします。結局この時期は食物がほとんどなくて100時間で魚一尾のみの食事となりました。あの味は一生忘れる事の出来ない何よりのごちそうでした。

 そんな地球さんは僕にたくさんの厳しさを与えてくれたのですが、優しさも同時に見せてくれたのです。オーロラ!! 皆さん見た事ありますか?太陽の光が不思議な形で地球に降り注いで緑色のカーテンを僕の目の前にかけてくれました。ゆらゆらと大きくなったり小さくなったり夜空を彩っていました。この地方ではずっと見れていなかったらしく本当にラッキーな誕生日プレゼントを地球さんから頂いたな、と疲れきっていた僕はその自然の厳しさと優しさに涙が溢れてきました。この経験で見つけた自分は財産です。でもやはり周りにいてくれたスタッフさんやレクチャーしてくれた先生、楽しんで見てくださった視聴者の皆さん、そして応援してくれたEXILEメンバーに感謝です。完全に生命力を増した僕はまた思いっきり踊りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.07.05 Vol.621

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)第4回 ブレる自分を楽しむマイブーム

2014.07.03 Vol.621

 突然ですが、みなさんはホテルに泊まる時、何を一番重要視しますか? 僕は大浴場があることです。最近のビジネスホテルは、大浴場があるところがすごく増えているので、とにかく地方に行く時は風呂を最優先にホテルを選びます。20代は遊び。後輩に総力を挙げて、女性をセッティングしてもらったりして、地方でどれだけ楽しく遊ぶかっていうのにエネルギーを費やしていた(笑)。そして30代は食。その土地にあるおいしいものを食べるため、事前に自分で調べて食べ歩いていました。それが3年ぐらい前からは風呂に変わってきた。炭酸泉とか露天とかサイコーですね。ホテルについていない場合は近くの家族温泉みたいなところを調べて行くんです。そして風呂から出たら野菜ジュースを飲む。これが至福の時(笑)。そんな風に年をとると、大事なものの順位が変わってくる。それが今、楽しくて仕方がないんです。

 例えば昔だったら、1人1万円以上のものを食べるのを躊躇していたんですけど、最近は進んで食べに行く。ラジオを聴いてくれている人がそういう話を聞いて、たまにはおめかししてそういうところに行ってみたいなって感じてほしい。節約も大切ですけど、たまにはそういうことをしてみようっていうのを意識してやり始めました。 

 洋服も今まではラフな格好が多かったんですが、襟のついたものやスーツを着るようになった。かみさんとデートに行く時なんかは、特にそう。年をとる面白さってそういうことだと思うんです。自分がブレていく楽しさみたいな。若い時は飾らない方がかっこいいとか言い訳していましたが、安いものも高いものも両方知らないと発言に説得力がない。両方味わってみて、それぞれの良さがわかるようになりたい。 

 この前もかみさんに、初めて指輪を買ったんです。結婚した時にお金がなくて、指輪も結婚式もなかったので、再来年の結婚10周年に向けて全部やろうかなって。あとは今年中にハワイに家族旅行に行く。今までは、ハワイには全然興味がないって言っていたんですけど、行ったことがないのに、なんにも語れないじゃないですか。そういう、これまで自分が否定してきたものやスタイルを、意図して取り入れてみる。痛い思いをすることがあるかもしれないけど、それはすべて経験だと思わないと。で、やってみるとすごい楽しかったりするんですね。ブームですね、ブーム(笑)。そのブームに乗っかって、今年は母ちゃんを東京に呼んで、温泉に連れて行こうと思っています。普段は照れてそんなこと言えないけど、“俺のブームだから母ちゃん、付き合ってくれよ”って。みなさんも、あえて自分のスタイルを変えてみては?思いもかけない楽しさや、新たな発見があるかも知れませんよ。

新 黒田勇樹のハイパーメディア人生相談(仮)

2014.06.27 Vol.621

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鈴木寛の「2020年への篤行録」
第9回 日本のW杯再開催を巡る「皮算用」

2014.06.23 Vol.620

 この原稿が掲載される頃には、サッカーW杯も佳境に入っていることでしょう。我らがザックジャパンの運命はどうなっているでしょうか。初戦のコートジボワール戦を見届けてから編集部に送稿し、サッカー協会の仕事でブラジルに入ります。現地では日本—ギリシア戦など数試合を観戦、各国サッカー関係者との交流をしてまいります

 協会では、ガバナンスやコンプライアンスの担当をしていますので、問題なく大会が運営されているか冷静に観察することが求められます。そんな中、大会直前に2022年のカタールW杯開催招致を巡って、不正買収があったと英サンデータイムズが報じました。大会の熱狂の裏で国際サッカー連盟(FIFA)の首脳部がこの件でセンシティブになっているのは間違いなく、カタール開催を決めた理事会で投票した理事のベッケンバウアー氏が、FIFAの調査協力を拒んだとして、90日間の活動停止処分を受けました。

 まだ報道が先行気味の話なので予断は許しませんが、事実関係はFIFAの調査結果を待ち、今後の対応を見守りたいと思います。ところが、気の早いメディアやサッカーファンからは、カタールの開催が取り消しになり、日本がW杯の代替開催地に選ばれる可能性が指摘され始めています。カタールに負けた2022W杯の招致副委員長を務め、日韓W杯準備や東京オリンピック・パラリンピック招致に携わった身としては、そんなに「簡単じゃないよ」と言いたくなりますが(苦笑)、2020年のオリンピック開催の余勢を駆って「W杯もいけるぞ」という“誤解”があるのかもしれません。

 たしかに前回のW杯から10年余ですからインフラはまだ新しく、インフラ投資はさほどでなくて済むでしょう。しかし、お金がかかるのはインフラだけではありません。大会運営にはヒトやモノの移動、宿泊など甚大なコストがかかります。オリンピックでいえば、競技場関係以外でも民間レベルで3000億円を集める必要があると言われています。広告業界で「ナショナルクライアント」と言われるような大企業スポンサーも2020年に向けて、相当な投資をしています。19年にはラグビーW杯もあります。つまり、2022年に国際大会を開催したくても日本の国のスポーツ投資に余力がない可能性があるのです。

 これは、あくまで大会運営の立場からスポーツ界に関わった経験を踏まえての私見でありますが、日本が2020年のオリンピックの後も、少子高齢化の傾向にあって五輪やW杯等の大規模国際大会を開催できるかどうかは、私たち一人一人がスポーツにお金を出す習慣が広がるかどうかだとみています。

 日本ファンドレイジング協会「寄付白書 2013」によると、日本の個人寄付総額は約4800万人からの約7000億円。このうち、文化スポーツ分野は100万人で150億人に過ぎません。そこで、国会議員やNPO関係者らが推進している「スポーツドナー1000万人構想」では1000万人で1500億円を寄付するところまで拡大することを目指しています。

 このほどW杯の試合を対象にしたtotoが初めて発売されました。今後の市場拡大が見込まれるクラウドファンディングも、構想を後押しするでしょう。W杯代替開催という「皮算用」をするのではなく、まずは足元のスポーツ文化を大切にすることから考えていきたいものです。

(東大・慶大教授、日本サッカー協会理事、元文部科学副大臣、前参議院議員)

ダイノジ大谷ノブ彦 カタリマス!第2回 サッカーはテクノミュージック論。

2014.06.23 Vol.620

 W杯、グループ戦も佳境です。みなさん、“ポジティブ”に行ってますか?

 さて、観戦しながら思ったことがあります。それは、「サッカーはテクノミュージックに似ている」ってこと。

 僕はDJとしても活動をしています。クラブでDJをやると、すごく盛り上がる曲っていうのがあるんですけど、それをひたすらかけていればずっと盛り上がる、高揚するかっていうと、そうじゃないんです。テクノミュージックはずっと平坦なリズムが続くんですが、お客さんは最初、それに合わせて体を揺らしています。DJは、いろんな曲を積み重ね、時にはじらしてみたりしながら、場が完全に自分の空気になったタイミングを見計らって、ドーンとビックビートな曲や祝祭感のある曲を入れます。そうすると、「待ってました!」って感じで、お客さんは両手を上げて喜んだり、ハイタッチをしたりして、高揚感を得ます。ちょっと、セックスにも似てますね、全部同じ調子でやればいいわけじゃない(笑)。

 積み重ねて積み重ねて自分の空気になったところでドーン! これって、グループB初戦のスペイン対オランダ戦と似てませんか? それぞれ強豪チームですが、オランダはスペインの得意なところを一つひとつ封じて、前半終了直前に1点、後半に4点と、ドーンと5点を取りました。オランダは、少しずつ積み上げて自分たちの空気、自分たちの流れに持っていった。その時の高揚感を思ったら、世界中でサッカーがこれほどまでに愛されている理由も分かります。

 テクノミュージックだけじゃなく、サッカーと音楽の関係は密接です。みんなで歌を歌うっていうスタジアムアンセムっていうのもあるし、ウカスカジー(Mr.Childrenの桜井和寿とラッパーのGAKU-MCのユニット)の『勝利の笑みを 君と』を筆頭に応援ソングなど、W杯に合わせてたくさんの作品がリリースされています。全部聞かせてもらっていますが、そのなかで僕が最も気になっているというか、好きなのが椎名林檎さんの『NIPPON』。椎名さんらしさを貫いている楽曲だと思うし、今の若者たちがサッカーを見るときに感じる一体感とつながっているというか、すごくいい曲です。あれがナショナリズムだとかいう人がいるってニュースをネットで見たけど、僕はあれ、椎名さんの日本人への批評であり、問いかけなんじゃないかって思いますね。

 さあ、日本代表はグループのリーグ戦も残すところあと1試合。みなさん、“ポジティブに”ですよ!

長島昭久のリアリズム
集団的自衛権を考える (その七・補論3)

2014.06.23 Vol.620

 与党協議も大詰めを迎え、集団的自衛権をめぐる閣議決定の日が迫っています。これまで本コラムで繰り返し述べてきたように、私としては、政府の考えている「限定的な集団的自衛権の行使容認」を支持する立場です。

 残された問題は、第一に今回行おうとする憲法解釈の変更がこれまでのものと論理的整合性があるのかどうか、第二に今回の解釈変更で自衛権行使の態様がこれまでとどう変わるのか(換言すれば、拡大する自衛権行使の歯止めをどう考えるか)、第三にどのように国民の理解を得るか(付言すれば、国民の理解を得るためにはどのような政治手法が望ましいのか)、ということだと思います。

 第一については、約40年間にわたり維持されてきた昭和47年の自衛権に関する政府解釈に基づき「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される恐れのある場合に限り、我が国に対する直接の武力攻撃が発生していなくても、我が国と密接な関係にある国に対する武力攻撃を排除し国民の権利を守るため、必要最小限度の範囲内で武力を行使することは許される」と変更することは、論理的整合性があると考えています。

 第二の歯止めについては、「限定的な集団的自衛権行使」の限界をどのように画するべきかという問題です。私は、自衛権行使の範囲を限定すべきだと考えます。すなわち、私たちが超党派議連で提案した「安全保障基本法案」に明記したように、「(個別的であれ集団的であれ)武力(自衛権)の行使は、外国の領土、領海及び領空においては、当該外国(我が国に対する武力攻撃を行っている外国は除く)の同意があった場合を除き、してはならない」とするのが現実的だと考えます。

 第三に、国民の理解を得るための手法については、いまの安倍政権のアプローチは感心できません。自らの私的懇談会に報告書を出させ、与党内で密室協議を重ね、おもむろに閣議決定して、臨時国会に15本にのぼる防衛関連法制の改正案を一気に提出し、最後は多数決で押し切るという手法が広く国民の理解を得るのは難しいのではないでしょうか。短い臨時国会に15本もの法律案を出してきて五月雨式に議論しても、国民から見て何が問題の焦点なのか理解するのは困難だと思います。

 したがって、私たちが提案しているように、安全保障基本法案によって自衛権行使の「歯止め」を明記して、立法府としての新たな憲法解釈を定める同法案の国会審議を通じて国民に理解を求める手法を採るべきです。
(衆議院議員 長島昭久)

All the Best!! EXPG Report vol.15
オフショット公開!

2014.06.23 Vol.620

 今回のAll the Bestは、25日にリリースされる、三代目 J Soul Brothersの新曲『R.Y.U.S.E.I.』のミュージックビデオの舞台裏や、オフショットの写真で、みなさまに楽しんでいただければと思います!!

 LAの雰囲気は最高!! エキストラの方々と仲良くなれたし、楽しかったです!! 今度はまたみんなでプライベートで海外に遊びに行きたいなぁ!! 夏はすぐそこまで迫ってます!! 今から計画立てて、絶対に遊びにいきます(笑)。

 みなさまも夏を満喫してください!!

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