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黒谷友香「友香の素」 | TOKYO HEADLINE - Part 3
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「マルイまでお願いします」の時間【黒谷友香の「友香の素」vol.217】

2020.01.15 Vol.726

「有楽町マルイまでお願いします」から始まったタクシーの中。運転手さんが「マルイの目の前まで入れたかな??」と言うので、私の携帯で出した有楽町マルイ周辺地図を見せて、お店の目の前は一方通行があるのを2人で確認し、これなら行けるネと落ち着いた。そこから、運転手さんが「マルイって潰れたんじゃないの?」と言うので、「えー、バリバリありますよー!」と答えた。すると「そうなの?。でもマルイといえば思い出すな〜」っと運転手さん。流れ的にどうして?とパスを出す私。なんでも運転手さんが若い頃、お友達がギターが欲しくてマルイのお店で買ったそう。マルイは月賦販売から、今でいうクレジットカードみたいなものを最初に始めたお店なんだよっと運転手さんはプチ情報を入れ込みつつ、当時の日本の若者の暮らしぶりを話してくれた。

 なかなか話の面白い運転手さんで、普段私はあまりタクシーで話さないのだけど、こちらからも質問したりと話が弾む。私がご出身は?と尋ねると茨城県だと答えた。私は大阪ですと言うと「なまりがないね〜」と。運転手さんもないじゃないですか?と言うと、昔は随分と困った事もあったよーと明るく笑って言う。子どもの頃、テレビはまだ高級品で家にテレビが来たのは小学生4年の頃。ラジオやテレビからでしか東京弁は聞けなかったそうだ。携帯で世界中のどんな言語にいつでもアクセスできる現代に比べると、言葉を習得するのも今より大変だったかもしれない。

 私はある時、普通に喋っていたら、友達に、え!?っと言われて初めてそれが方言だったと分かった事もある。因みそれは「さらぴん」。関西弁でまっさらの新しいものという意味だけど、何それ〜と言われた(笑)。

 運転手さんと共にした時間もマルイ前でおしまい。お元気でっと挨拶をして降りた。大都会東京で、2020年も頑張っていきたいと思います!!

想って、作る。【黒谷友香の「友香の素」vol.216】

2019.12.11 Vol.725

 先日、講師の方に教わりながら、ジェルホルダーを作りました。ジェルホルダーって何?っとそこから調べ始めるような初心者の私でしたが、やってみると意外と簡単、しかもとっても素敵に仕上がりました!

 ジェルホルダーは、大きさが違う2つのグラスを重ね、そこにできた空間にワイヤーやドライフラワーなどを入れて飾り付けをし、その飾りつけ終えた空間に、透明なろうを上から注ぎ入れます。そして固まるのを待ったら出来上がり!

 ろうは固まっても透明なので、内側のグラスの中にろうそくを入れて灯りを灯すと、ワイヤーとドライフラワーの間から漏れる光にすごく透明感があります。普通のキャンドルとはまた一味違った癒され感があってgood。今年の春に教わって作ったボタニカルキャンドルより出来上がるまでの時間もかからないし、飾りつけのコツをつかんだら、サクサクと何個も作れるかもしれません。

居酒屋の片隅にそっと【黒谷友香の「友香の素」vol.215】

2019.11.13 Vol.724

 先月末、映画の撮影でとても素敵な美術さんと知り合いました。まだ30代の女性お2人で、映画に美術として参加することは初めてだそうですが、現場に入った時から際立つ存在が気になるお2人でした。何故なら用意されている美術がとってもしっくりくるものばかりで。私の役は居酒屋さんと民宿を経営するシングルマザー。その居酒屋さんの美術がすごく好きでした。私個人的な好みに合ったという、めちゃくちゃ単純な理由もありましたが、用意されている物に温かみをとことん感じると言いますか…。

 その居酒屋さんのシーンの撮影前日の夜、ロケをした地方の街に数少ない貴重なコンビニで、私が買い物をしているところに偶然、美術の方のおひとりが息を弾ませ少し急ぎ気味な感じで入っていらしたので、「どうされたんですか?」と聞いたら「今ちょっとお洒落な花屋さんを見つけたので、明日のお店に飾る花を買ってきたんです」と。その日の撮影が終わった帰り道に、偶然にもお店を見つけられて、そこで得たお花を明日飾っていただける。映画は「生」が一つのテーマでもあるので、生花があるのとないのではやっぱり何かが変わるなあっと、役の一部が広がる感じがしてとってもうれしかったです。

 翌日、居酒屋さんのロケセットに入って見てみると、ありました。花瓶に生けられている花のセンスがまた、くううーっときます。役の女性の日常が少し想像できそうな美術。お店の空気感がとても良くて、演じる女性がとってもお店を大事にしているんだなという事が改めて感じられるロケセットでした。映画の打ち上げの時にそんな感想をいろいろとお話しして、お店のある場所にそっと置かれていた流木も素敵でしたネとお伝えすると「それも花屋さんで。でもそんなとこに置いてあるの黒谷さん以外誰も気が付かないですよ」と破顔大笑。ご一緒できてうれしかったです。

秋の事始め。【黒谷友香の「友香の素」vol.214】

2019.10.16 Vol.723

 朝起きて窓を開けると、ちょっと冷んやりとしているけど、とても気持ちの良い空気が静かに部屋に流れ込んでくる。空は青く高くどこまでも澄んでいて、しばし見上げていると吸い込まれてしまいそう――。

 秋がもたらす綺麗なもの、美味しいもの、豊かなものをたくさん享受できる、過ごしやすいこの季節は気持ちが良くて好きだけど、私はこの微妙?な感じの肌寒さが、何というか…何かを蓄えておきたくなってしまうというか(笑)。こう思うのは秋だけで、やっぱりこれから寒くなっていくというのが哺乳類としてそうさせる? いや、そんな大袈裟なものではなくて単なる寒がりという事でしょう。

 去年ぐらいから五本指ソックスを愛用しているけど、これがなかなか。シルクでできたそれはとっても暖かくてGOOD。最初は、え?五本指ソックスはちょっと?っと思っていたけど、肌寒さからさえ何かを蓄えたくなってしまう私には丁度良い暖かみをくれるのでした。

 さて、秋は読書の季節ともいわれますが、本屋さんに行かなくなって久しい……。本は買って読んでるけれど、ネットで買ってタブレットで読むスタイルで、本屋さんに行って、好きな作家さんの新刊を買ったり、ブラブラとひと周りして、表装やタイトルが気になったら手に取り、パラパラと中をちょっとだけ読んで買う方に入れたり戻したりっという買い方をしていない。本屋さんでは気が付いたら片手で持つには大変な重さになり、持ち切れないから取捨選択をしていた。今は指一本ですぐ買えるし、読める便利な時代。タブレットはいつでもどこでも読めるし、家で本がかさばらないのが良い点だけど、好きな本は実際に手に取って読みたい時が多くて年に一、二回はある。だからタブレットと家の両方の本棚にあるのだった。今日は秋の匂い感じながら久しぶりに本屋さんに足を運んでみようかな。

正式なご対面【黒谷友香の「友香の素」vol.213】

2019.09.11 Vol.722

 9月に入って、どこか秋の匂いを含む風を感じるようになりました。今日なんかは半袖だと少し肌寒くて長袖でも良かったかもなと思うくらい。

 一日一日季節はゆっくりと巡って行き、連日猛暑が続いていたあの真夏の日々も少し懐かしいものになりつつある今日この頃ですが、私にとって春から「お楽しみ」として大事にしていたあるものと晴れてご対面可能な時期がやってきたのです! それは「手作りのお味噌」です。

 3月に人生で初めて作ったので、どうなることやら分かりませんでしたが、そのお味噌で作った豚汁は・・・最高でした!?  キッチンの棚の奥で約半年の間、発酵し熟成してきたお味噌は、生まれたての味というか、添加物や保存料が入っていないので飲んだ時に「美味しい!」と身体が喜びで動いちゃうような純粋な美味しさを身体に届けてくれました。美味しさが全身にポワーっと染み渡っていくような感動のお味。

 正直言うとこんなに美味しいお味噌が出来上がるとは思っていませんでした。というのも7月に天地返し(全体的にお味噌を混ぜて、さらに発酵を促す作業)をした時、どんなものかなー?っとちょっとだけ味見してみたのですが、しょっぱくてしょっぱくて。果たしてこれは上手くいっているのだろうか?と心配になったものです。でも、キッチンの棚から出して蓋を開けた瞬間、お味噌のとーっても良い香りがして、表面を見ると色も3月や7月とも違って、今までよく見ていたあの茶色いお味噌の色になっていて。これはいけるかもっと少し舐めてみると、天地返しの時のしょっぱさはいい加減に残したまろやかで美味しいお味噌に。本当にびっくりしました。

 作る時は、溶かす量に気を付けて味見をしながらお味噌を溶いて。これが、また美味しいんだな?(笑)。この時がマイ味噌ちゃんとの正式なご対面ですね。大事に食べて、また来年も作りたいと思います。

汗をかく動物【黒谷友香の「友香の素」vol.212】

2019.08.14 Vol.721

 猛暑日が続いているこの夏、皆さんいかがお過ごしでしょうか? 本当にこまめな水分補給と塩分も摂取して、部屋の中でも熱中症に気を付けないといけません。というのを理由にして塩気のあるお菓子をつまむ頻度も増えてたり(笑)。

 ところで、人間は暑いと全身で汗をかいて体温を下げようとしますよね。実はこれができるのは動物の中でも珍しくて、ゾウは大きな耳をパタパタとはためかせて起きた風で血管内の血液を冷やし体温を下げるそう。犬が舌を出してハアハアするのはそれで体温を下げているからで、汗は肉球に少しかくぐらい。

 では人間の他に全身で汗をかく動物は? ヒントは週末よくテレビに映る尻尾が長い動物です。正解は、馬。馬は全身で汗をかけるのです。競馬のパドックでゼッケンの辺りが白くなっているのをご覧になった事があるかと思いますが、あれは馬の汗です。と言っても白い汗が出ている訳ではなくて、汗自体は透明です。馬の汗に含まれているラセリンという成分が、ゼッケンに擦れて、石鹸のように泡立つから白く見えているのです。ラセリンは水と油を混ぜる働きがあるので、馬体をみっしりと覆う毛(油分)を通す事で、身体の広い面積に汗を広げられるのです。そのおかげで体温を下げる事ができているのでした。

 ただ、人間は暑いと自然と汗をかきますが、馬はそうではなくて運動や興奮した時などに汗をかくので、仕組みは少し違うようです。人間の熱中症対策と同じく、私の馬も、馬用のスポーツドリンクを普段から飲ませたり、水浴びしたり、太い血管がある後ろ脚の内側の部分にシャワーをあてて内側からも体温が下がるようにしています。そうすると、あ?涼しい?みたいな顔をしてボーっと扇風機に当たってます。

 私たち生き物にとって厳しいこの猛暑、熱中症に気を付けて栄養摂って夏バテをしないようにして乗り切りましょう!!

天地返し【黒谷友香の「友香の素」 vol.211】

2019.07.10 Vol.720

 3月末に作った手作り味噌の「天地返し」をする時期になりました。天地返しというのは、味噌の上下を入れ替える事。大豆が空気に触れることによって微生物の動きが活発になり、発酵が促され風味もアップ、ムラもなくなります。

 とは言うものの、人生で初めて味噌を手作りしたので分からない事が出てきます。ずっと冷暗所に保管していたお味噌ですが、この間「どれどれ、私のお味噌ちゃんは元気かな?」としばらくぶりに見てみたら…? 蓋から茶色い液体が漏れ出て外側のビニール袋が汚れているじゃありませんか。発酵食品だけど、何だか余分に腐っちゃった? 保管の仕方が悪かったのかも? っと味噌の入った容器を一人抱えてオロオロしました。慌てて味噌作りを教えていただいた方に連絡を取ったところ「その茶色い液体は、たまりと言われるもので、天地返しをする時に一緒に混ぜても問題ないですが、混ぜずに捨てても良いです」とお答えをいただきやっと安心できました。そして3カ月が経った今日「天地返し」をしたのです。

 容器を包むビニール袋を開けてみると、たまりからはお醤油の香りがしました。保存料も着色料も入ってない自然が生み出したとっても美味しそうな香りに、これは上手い具合に発酵しているに違いない!っと期待が膨らみます。重石代わりの袋に入った塩を取ると、お味噌の表面が見えました。カビが生えてる場合は消毒したスプーンやヘラでカビ周りのお味噌も取るのですが、白いカビがちょっとだけ生えていたぐらいで済んでいたので良かったです。

 作ったお味噌は1キロと少ないので、簡単に木ベラで底のほうから何度も混ぜ返し、たまりは入れませんでした。食べてみたらかなりしょっぱかったのですが、まだこれから3カ月ぐらい寝かすのでその間に味が変わってくるのかもしれません。どんなお味噌に仕上がるのでしょう、とっても楽しみです。

喜ばしいニュース!【黒谷友香の「友香の素」 vol.210】

2019.06.12 Vol.719

 堺市出身の私にとっても喜ばしいニュース! 「百舌鳥・古市古墳群」をイコモス(国際記念物遺跡会議)が世界文化遺産への登録をユネスコに勧告しました! このまま順調にいけば大阪にとっては初の世界文化遺産が誕生する事になります。

「百舌鳥・古市古墳群」は堺市、羽曳野市、藤井寺市にまたがる古墳群。今からおよそ1600年前の古墳時代に造られました。堺市生まれの私は、その中でも特に有名で教科書にも載っている「仁徳天皇陵古墳」の側の道を、子どもの頃から数え切れないほど通っていたので、こんもりとした森のように見える古墳をいつも目の当たりにして過ごしていました。

「仁徳天皇陵古墳」はクフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵とともに世界三大墳墓の一つに数えられており、全長は約486メートル。海岸線と平行に大きさを見せるように古墳は造られたので、当時の朝鮮半島や中国からの外国人にはとてつもないインパクトを与えていたようです。勧告を機に紙面や番組などで、たくさん取り上げられるので、その貴重さや価値、まつわる知識も増えていきますが、住んでいた子どもの頃はどうかというと「教科書に載ってるのんが、あっこ(あそこ)にあるって凄いや〜ん」としか思っていなかったです(笑)。あれから何十年が経ったのでしょうか? 2019年の今、晴れてユネスコに登録されようとしています。

 堺市の親善大使をさせていただいている私は、2017年の6月に「百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を応援する堺市民の集い」に参加させていただき、その際には、日々古墳群を守っていく活動を続けていらっしゃる多くの方々とお会いし、交流を持つことができました。

 あれから2年。世界文化遺産になる事で、更にきちんとした形で世界規模で後世に引き継がれていくことはとてもうれしいです。時間がある時に一度ゆっくり周遊路を歩いてみたいな〜。

春はおかわり。【黒谷友香の「友香の素」 vol.209】

2019.05.15 Vol.718

このところご近所の方から、春が旬の食材をよくいただきます。フキは煮物、スナップエンドウは茹でてそのままか炒めて塩胡椒、えんどう豆は卵とじと豆ご飯でいただききました。

 旬のものは、身体にはもちろん良いですし、何より季節を感じながら、素材そのものの味を深く味わえて、とても幸せな気持ちになります。自然の恵みに感謝だわ〜っとついつい豆ご飯のおかわりをしてしまう私。普段はなかなかおかわりはしないのですが、こう美味しいと…。秋は“食欲の秋”というぐらいで、食べ過ぎに注意の季節ですが、春もなかなか侮れないぞっと思う今日この頃で困ります。

 そうそう、この季節の旬で忘れてはいけない“タケノコ”もまた、タケノコご飯にすると美味しいんだなぁ。若竹煮なら、おかわりOKかな? タケノコは毎年、近場の竹林に出かけて自分で掘るのが恒例で、今年も掘りました。掘りに行く時は汚れても良い格好でビニール袋を何枚か用意。あとはシャベル。余談ですが、関西と関東ではシャベルとスコップの呼び方が逆みたいです。ちなみに私は関西出身なので、シャベルは大きい方を指してます。タケノコを探す時間も結構面白いんですよね。足やシャベルの先でちょっとだけ地面から顔を出してるようなタケノコを探し、見つけたら、シャベルでタケノコを傷付けないように掘っていきます。土の中でグニっと曲がって生えてるものもあるので、タケノコの形をよく見ながら掘り進めます。根元まできたら、大胆にザクっと竹の根からシャベルで切り離します。ちょっとした達成感(笑)。そんなこんな全てを引っくるめて、タケノコをいただく時間は最高です。今年はタケノコご飯、若竹煮、青椒肉絲でいただきました。美味しいんだなぁ、コレが。掘る時いっぱい動いて汗かいたからイイよね〜っと豆ご飯の時より堂々とおかわりをしてしまっている私。誰か止めて!?

友香の味【友香の素 vol.208】

2019.04.10 Vol.717

 お掃除しながらラジオを何気なく聞いていた時の事。コーナーのテーマが気になって耳がダンボに。そのテーマは「丁寧に暮らす」でした。それはどういう事? 年賀状の住所も手書きで書くとか、食べ物を食べたら30回は噛むとか、そういう事? と思って聞いてるとパーソナリティーの方の答えに、なるほど納得!です。その方は、毎日寝る前にその日あった出来事を日記に書くんだそうです。毎日ってすごい。気になる言葉や考えは書きとめたりしますが、私、日記はないかも。そういう私からするとこの上ない丁寧ぶり。

 私も何か丁寧に暮らしている事ない!?と自問自答したら、よかった。一つあったのでした! ちょ〜うどその日に手作り味噌を作っていたのです。手前味噌ですがこれなら「丁寧に暮らす」に100点の答えではないでしょうか(笑)。まあ、たまたまその日だった、しかも初めての試みという私ですけどもね。

 一晩大豆を水に浸し、洗って火にかけて柔らかくなるまで煮ます。煮上がったら潰します。麹に塩を混ぜ合わせておいたところに大豆を入れて混ぜたら、丸めて団子状に。よく洗浄した容器にボールを投げ込むように叩き入れ、強く押しつぶして間に空気が入らないように押し付けて詰め込みます。叩き入れるのにはびっくり! 隙間がカビの原因になるそう。詰め終わったら空気を外に押し出すようにラップをかけて、その上に塩をかけて重石を乗せて完成。半年ぐらい熟成させます。なので、できあがるのは秋口くらい? 

 あ、味噌作りの中で一つめちゃくちゃ驚いた事が。素手で作るんですが、その意味。人間には皮膚に住む常在菌がいて、その常在菌を取り入れるからオリジナルの味噌になるんですよ。同じ場所で同じ材料でも人によって仕上がる色や味が違うんです! 一瞬えー!!ってなりましたが、逆にそれを知って半年後の楽しみ倍増。どんなトモカ味噌に出会うのでしょうか!?

春はもうすぐ【友香の素 vol.207】

2019.03.13 Vol.716

 3月に入り、まだ少し寒くてストールをぐるぐる巻きにして出掛ける日もありますが、春はもうすぐそこですね。外を見ると、ミモザの花がちょうど見頃で、黄色い小さな花をたくさんつけた枝が風に揺れています。ミモザは、花瓶にサッと生けるだけでその場がとっても華やかになるし、枝をちょんと切ってくるっと円にするだけでも一瞬で絵になるリースに変身してくれるから何かと重宝です。

 今の季節はグングンとハーブや植物が成長するので、外に出ると、元気が出ます。沈丁花の良い香りがふわりと風に乗ってきたら思わず深呼吸(笑)。香りに癒される私です。去年切り戻しておいたラベンダーがたくさん新芽を出し始めているのを見つけて喜びを感じたり、随分前に植えたけど、今年も無事に芽を出して花を咲かせている黄色いクロッカスや、土から頭を出し始めた水仙やチューリップの芽を発見したりするので、心もウキウキ、ワクワク。自然の中に身を置くと季節は巡っているんだなと五感で実感します。

 チューリップが咲いたら花びらをドライフラワーにして、今年はその花びらを使ってボタニカルキャンドルを作ってみたいと構想中。先日、講師の方からボタニカルキャンドルの作り方を教わって、初めて作りました。ボタニカルは植物のことで、ドライフラワーやドライフルーツなどの素材をワックスに入れて固めたものです。それが意外と簡単! 2時間ちょっとで作れるんです。私は昔からドライフラワーが好きで、自分で育てたハーブや植物をドライフラワーにしたり、オイルで香りを付けてポプリにしていたので、これからはボタニカルキャンドル作り用の素材も集めていったりしようかと思っています。まずは、ミモザのドライフラワー作りですね。枝を切って風通しの良い場所に吊り下げておくと自然にできます。なんてお役立ちのミモザちゃん。早速、収穫してこよう〜っと!

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