あっという間に2月は過ぎ去り、3月がやって来ました。暖かい日は最高気温が20度近くで、ニュースの映像では上着を抱えて歩いている方や半袖の方も映っていて、この季節は服装選びが本当に難しいですよね。今、地方にいる私は、東京から出発した日はダウンを着ていましたが、こちらの気温では、薄手の上着で十分な日もあったり…。各地でなんと差の激しい事。東京に戻る日は、関東地方はまた冬の寒さが戻る予報ですし。早く暖かくなってほしいものです。
ところで、3月は弥生ですが、その由来を調べてみると、『草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおひづき)」が詰まって「やよひ」となったという説が有力』だそう。先月のコラムの最後にクロッカスの芽がちょっと出てきたと書きましたが、3月に入った今、さすが弥生ですね? あれから成長して、可愛い小さな花をたくさん咲かせています。(ちなみに、パエリアやサフランライスに使われるサフランはクロッカスの一種なので、ぱっと見はそっくりですが、花が咲く時期は秋になります)。チューリップや水仙よりひと足もふた足も早くカラフルな花で楽しませてくれるクロッカスですが、日や時間によって花の開き具合が違っているんです。綺麗に咲いているので写真を撮ろうとして行くと、閉じていたりします。さっきまで元気に咲いていたのに! 調べてみると、温度の影響で開閉運動をするそう。まあ、それは想像しますが、ここからが驚きです。なんと、花びらの裏表で、成長できる気温がそれぞれ違っているため、内側が成長すると内側のほうが長くなるので花は開き、外側が成長すると外側のほうが長くなるので花は閉じるのです。なんと器用なことをしていたのでしょうか? このところの寒暖の差の激しさには、花も人も閉じたり咲いたり脱いだり着たりとほんと大忙しですよ(笑)。