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コラム | TOKYO HEADLINE - Part 212
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20歳女性のお悩み「小学生の頃は可愛かったのにと言われるのが嫌です」【黒田勇樹のHP人生相談 第71回】

2017.08.09 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。

 暑いし、突然雨は降るしでなかなか大変な毎日ですが、皆さんいかがお過ごしですか。僕は最近、モノを考える時間がたくさんあって、やりたいことがあふれかえっています。まあ先立つものがなければなんですがね…。

 とりあえず11日に無職説明会があるのでそれが終わってからぼちぼち考えようかな…なんてね。

 さて今週も始めましょうか。

ゴマ子(20歳・女性)の悩み
「小学生の頃は可愛かったのにとよく言われるのが嫌です。黒田さん、 どうすれば改善できますか?」

▼この「可愛かった」は、容姿、性格、どちらの問題なんですか?

 俺もよく言われるわ…あれ、自分にはどうしようもないことだから結構傷つくよね…。動物園で「ジュラ紀には恐竜いっぱいいたのに」って言われるぐらい無力感を感じるよね。

「今は、平成です」としか回答できないよね。

 さて、今回の相談、短い文章ではありますが非常にわかりやすく、置かれている状況、改善すべき点がハッキリしているのでまずはそこを紐解いていきたいのですが、大前提が書かれていない。

 この「可愛かった」は、容姿、性格、どちらの問題なんですかね? あるいは両方併せた「人間的に」なのか。

 僕の場合は、性格も然ることながら、容姿の方が飛び抜けて可愛かったので、大体見てくれの話をされることが多いのですが。

 もし、容姿についてであれば「のに」って、言われるぐらいだから、今の相談者さんの容姿は「お察し」な感じなんでしょう。これを改善していくのは不可逆的な要素が多く、かなりの難題となっていくかもしれません。

 そして、これが性格の問題であれば、「人から言われるという状況を改善したい」というのが今回の相談のキモなわけですから、普段の行動や言動であったり、人付き合いの環境を変えることでかなり改善の余地が出てくると思われます。「人間的」であれば、両方を複合的に改善していくことになるわけで。

 なのでまずは、外面内面、どちらの問題だと思われるのか。そして、誰に、どんな時に言われることが多いのか。そう言われる原因は、どこにあると思い、その原因に対して相談者さんは「変えたい」とか「変えたくない」とか、どう思っているのかについて、この辺を教えていただければと思います。

「言われる」を辞めさせたいんだから、相手に対して変化を求めるアプローチもあると思うんですが、まあ、これはあとからいくらでも考えられるのでまずは相談者さん自身のことからもう少し教えて下さい。

第60回「夏が来た(^o^)v」 EXILE TETSUYA連載コラム「DANCEの道」

2017.08.09 Vol.695

 夢の課外授業『中学生Rising Sun Project』が今年も始まりました! 2011年に起こった東日本大震災後から6年、「日本を元気に」をテーマに始まったこのProjectも今まで約2000人の子供たちと『Rising Sun』を一緒に踊ってきましたが、Projectが終わった後も街のお祭りやイベントなどで、その地域のみなさんの前で継続してDANCEを披露していることなどを後から聞くと本当に感動します。これをさらに続けていけば、いつの日か「10万人Rising Sun」も夢ではないのかな? なんて本気で思っています!!!

浜松ヤマト「ZSTを代表する選手になりたい」【格闘家イケメンファイルVol.77】

2017.08.07 Vol.695

 日焼けした肌、筋骨隆々の体。見るからに総合格闘家という風貌の浜松ヤマト。しかし、小さなころは泣き虫だったとか。

「幼稚園ぐらいの時は、いじめられてはよく泣いていたみたいです。それを心配した親が、小学校の時に、少林寺拳法をやらせてくれたのが、格闘技との出会いです。その時は、小学校の体育館で習う感じの練習でしたが、中学2年になり、自分自身も格闘技にすごく興味が出てきた。そこで、どうせやるなら一番強い格闘技をやりたいと思い、総合格闘技の道を選びました。総合格闘技って何でもありなので、実戦で使えそうだなと。実際はけんかはしませんが、いざという時に一番役に立ちそうじゃないですか? ボクシングだと打撃だけなので、相手が柔道家だったら投げ飛ばされちゃうかも知れない(笑)。総合ならすべてに対応できますから」

 一番強くなりたいという思いでプロの道へ。

「19歳でプロになりました。デビュー戦は1分で負けた(笑)。しかもKOで。めちゃくちゃ悔しかったです。プロ昇格前にトーナメントに出場し、3勝していた勢いで出場したのに、すっかり出鼻をくじかれてしまった。トーナメントに出る前はそんなに自信もなかったんですけど、3勝したことで自信がついて、プロでもいけるかもと思っていたところだったので、こういうことなのかと。やっぱりそんなに甘いもんじゃないなと思いましたね。その時の対戦相手がすごい年上の選手だったらまだしも、ほとんど年の変わらない選手だったので、なおさら悔しさが大きかったです」

【江戸瓦版的落語案内 】湯屋番(ゆやばん)

2017.08.04 Vol.695
 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

 道楽の末、親許を勘当された若旦那が、出入りの大工・熊五郎宅の二階に居候をしていた。働きもせず、毎日ゴロゴロと寝ている若旦那に、熊五郎が奉公でもしてみたらと進めた。しばし考えてた若旦那、熊五郎の知り合い湯屋が奉公人を募集中と聞き、乗り気に。紹介状を持ち湯屋に行き戸を開けるなり、女湯に飛び込んだ。驚いた湯屋の主人、とりあえず外回りを頼むというと「いいですね。芸者を連れて温泉地の視察ですか」ととぼけた答え。燃料にするための木屑集めだと言うとキッパリと拒否。

「そんなことより、番台に座らせて」と図々しいことこの上ない。その強引さに仕方なく主人が昼飯をとる時間に、代理で座らせる事に。ところが、男湯には客がいるが、女湯は空っぽ。しかも男湯の客といえば、汚いケツで、おまけに毛がびっしり野郎ばかり。そんな現実から妄想の世界へ…。

そのうちに、いい女がやって来るんだ。その女がなんとこの俺に一目ぼれ。連れの女中に「あら、ごらんなさい。ちょいと乙な番頭さんだね」。うしし…照れるなー。ある日偶然その女の家の前を通りかかると女中が目ざとく見つけ、「姐さん、憧れの君、お湯屋の番頭さんですよ」って家の中に声をかけるね。すると女は、泳ぐように出てきて、「ちょっと上がっていって下さいな」って俺の腕をつかむんだ。

「いえ、それは困ります」「いいじゃないですか」「いやいや、それは…」と一人で手を引っ張ったり、引っ張られたり。「おいおい、番台に変な野郎がいるぜ」と、客が集まりだしてきた。そんなことにも気が付かず、一人芝居はエスカレート。家に上がり込むと、2人は盃をやったりとったり。その時ちょうどいいタイミングで雷が落ち、女は癪を起して気を失ってしまった。

そこで、盃洗の水を口移しで飲ませる。すると女は目を開き「今のは嘘」。ここでさらに芝居がかり、「雷様は恐けれど、二人がためには結ぶの神」「うれしゅうございます。番頭さーん」「馬鹿野郎、いい加減にしろ!」とうとう客がブチ切れた。「俺は帰る! 下駄はどこいった?」すると若旦那「はて? 見当たりませんね。じゃ、そちらの高そうな下駄を履いてお帰りなさい」「ほかの人の下駄じゃねえか。履いてったらそいつが困るだろう」「いえ、順に履かせて、しまいの人は裸足で帰らせます」

変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その参)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」

2017.08.03 Vol.695

 軍事力を背景に、また拡大する経済力や国内市場を梃子に、中国は、アジア太平洋諸国への影響力を急速に増大させています。しかも、それが戦略的にはアジアを舞台にした米中のゼロ・サム・ゲームになっていることは注意を要します。

 近年、最も強烈な中国の圧力に晒されているのは韓国です。韓国政府が在韓米軍へのTHAAD配備を決断して以来、中国政府は配備先の土地を提供した民間企業(ロッテ)の中国国内での営業を妨害したり、中国人旅行客の韓国への渡航を制限したり、韓国製品のオンライン販売を規制したりするなど、陰に陽に圧力をかけました。結果、最近の韓国の世論調査で、中国は日本を抜いて不人気国の第一位に躍り出ました。しかし、5月9日の選挙では、突出した親中・親北の文在寅大統領が選出されました。朴槿恵前大統領の弾劾に端を発した選挙であったことを考慮しても、北朝鮮の直接的な脅威を前にして、なおこのような結果となったことは、今後の米韓、日韓関係に深刻な懸念を生じさせています。

 フィリピンでは、中国による脅威に対抗するため対米関係の強化に踏み出したアキノ前政権が同国への米軍プレゼンスを拡大すると、中国はスカボロウ礁への攻勢を強めました。ルソン島の西約230kmのEEZ内に位置する同礁をめぐっては、1990年代から中比間で紛争が絶えず、現在まで、中比の海上法執行機関および海軍艦船のにらみ合いが続いています。その間、中国政府はフィリピンからのバナナの輸入を停止するなど経済的な圧力をかけました。2016年7月、中国による「九段線」の主張を完璧に否定した国際仲裁裁判所の判断によって、フィリピンが全面的な勝利をもたらしたにもかかわらず、新たに政権に就いたドゥテルテ大統領は対中宥和姿勢に終始しています。このことは、地域の海洋安全保障にとって新たな懸念材料といえるでしょう。

 その他、ラオスやカンボディアはすでに中国への従属の姿勢を鮮明にしていますが、タイについても、2014年の軍事クーデターに米国が非難を強めた隙を突いて中国が軍事的関係の強化に乗り出し成功を収めつつあります。さらに、中国は豪州にもあからさまな圧力をかけ、常時行われてきた豪州海軍による南シナ海での哨戒活動をいきなり両国間の争点とし、かつ、米豪の共同パトロール実施にも警告を発したのです。

 もちろん、日本にも台湾にも陰に陽に圧力はかかっています。とくに、「一つの中国」原則を受け入れない蔡英文政権に対しては、近年、国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)の総会からの締め出しを図るなど、露骨な圧力をかけています。このような人類共通の課題を扱う国際機関から特定の国や地域を排除すれば、世界全体でのシームレスな連携や対応ができなくなり、すべての人々の人命やその前提となる健康や生活環境に影響を与えます。この深刻な帰結を、我々は声を大にして国際社会に強く訴えるべきでしょう。(衆議院議員 長島昭久)

【黒田勇樹のHP人生相談】第70回
極度の人見知りで発達障害。私は求職者という名を借りた真面目ぶったニートです

2017.08.02 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。
 この夏の一大行事だった『黒田運送(夏)「恐怖!セミ男」上映会』が先週(30日)に無事、全日程終了しました。足を運んでいただいたお客様、場所を提供していただいた河崎実監督はじめ関係者の皆様、ありがとうございました。
 そろそろ「黒田勇樹、なにやってんだ?」と思われる方もおられるかと思いますが、発表できてない仕事がぼちぼち見える形になってくるかと思いますので、もう少々お待ちください。
 では今週も始めましょう。

「お茶」の魅力、深遠なる淵 ーー黒谷友香の『友香の素』vol.177

2017.07.29 Vol.695

 最近、お茶のお稽古に通うことが楽しみになっている。“茶聖”千利休の生まれた地、大阪・堺は私の生まれ故郷でもあるが、お茶を習い始めたのはここ1年ほどの話なので、今よ〜うやく「お茶」の世界、その魅力の深淵の縁に立ち、そろりそろりとのぞき込もうとしている段階である。

 月に1〜2回のお稽古は毎回、勉強になることばかりで刺激に満ちている。朝からお昼前までのお稽古が終わると、自分が整えられたような気がする。普段は閉じられている感のある五感の扉が、お茶を頂くことにすべてを賭けた空間の中で数時間過ごすうちに、本来の感覚を取り戻すような気がしている。茶道は、自然に五感が研ぎ澄まされる仕組みになっているのだと思う。お稽古の時間だけ、扉が開くようではいけないので、最近では自宅でもお薄を点てている。

 以前、仕事で出雲に行った際、抹茶を入れたお椀に、ポットから直にお湯を注いで茶筅で点てるという風習があるのを知り随分と驚いた。それまで、堅苦しい作法にばかり目を向けがちだったのが、とらわれないでお茶自体を楽しめば良かったのだと目から鱗が何枚も落ちた。初めて抹茶というモノを買い求め、茶筅や茶杓、お椀も揃えた。まずは形から戦法だ。

 お稽古では、お茶を頂く前に和三盆や落雁のような干菓子や、薯蕷饅頭のような主菓子(生菓子)を頂くので、そこも食いしん坊な私はしっかりと倣うのである。有名和菓子処が軒を連ねるデパートの地下食品売り場、和菓子の美しさは見ていると思わずヨダレ、ではなく、ほう〜っと溜息が出てしまう。どのお菓子にしようかとぐるぐる見て周り一番綺麗だなと思った物を買って帰途に着く。夏は暑いので、点てたお薄に氷を浮かべてアイスお薄にし、美しい和菓子と供にゆっくりと頂く。多少、お茶の深淵からズレてはいるが、手始めはその辺りをウロウロとしてみようと思う。

【江戸瓦版的落語案内】皿屋敷(さらやしき)

2017.07.15 Vol.694

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

脱こじらせへの道 第50回 性欲と美容の相関関係って?

2017.07.14 Vol.694

 この「脱こじらせへの道」も、今回でなんと第50回!
 記念すべき50回目のテーマは、女性誌でセックスの話題が取り上げられるときに必ず出てくるこんな話題です。

「永遠のテーマ!SEXできれいになると思いますか?」
 
 昨年のananのセックス特集のテーマも「SEXでキレイになる。」でした。
 実は私、ずっとこのテーマがピンとこなかったんです。
 というのも、性欲と美容にどんな相関関係が?というのがずっと疑問だったから。
 SEXでキレイになるんだったら、ヤリマンは全員キレイなの?逆に、キレイな人はみんなヤリマンなの?
 そんなことないですよね。
”キレイ”といわれるような外見でなくてもSEXをたくさんしている人もいるし、SEXをしていないのにキレイな人もいます。

 このことがずっとモヤモヤしてたんですが、このアンケートを通してひとつ気づいたことがあります。

 それは、このテーマの言いたいことが、「キレイになるためにSEXする」ではなく「SEXをすることでキレイになる」であるということ。
 決して性欲が美容にいい、ということを言ってるわけではないんですよね。
 私の早合点というか、職業病なのかもしれませんが(笑)
 でも、意外と性欲と美容には関係があるのではと考えている業界人は少なくなくて、「オナニーをして女子力をあげよう!」なんていうキャッチコピーをたまに見かけます。
 個人的にはちょっと的外れかなと思います。

 要するに、キレイになるためにSEXをする、という論理は成り立たないのですが、じゃあこのテーマが言いたいことってなんでしょう。
 それは、アンケートの答えを見ると皆さん感じているようです。
 SEXをすることでキレイになるということではなく、SEXをするということを念頭において、体の手入れをしたり、女性らしい仕草を研究してみたり。
 その過程を経た人が、たまたまキレイになったというだけ。

 でも、キレイになることに、そもそも理由なんて必要なのでしょうか?
 仕事のため、恋のため、彼のため、そしてSEXのため。
 本当はそんな理由なんてなく、もっと自己満足で、自分のためにキレイになる努力をしてもいいですよね。
 自分以外の何かのための努力って、その何かがなくなったら動機がなくなるもろいものだと思います。

 私が思うのは、「愛されない(愛される予定がない)からキレイである必要がない」なんてことはないということ。
 自分自身が、もっと自分を愛してあげると良いんじゃないかなと。
 素直に自分のため、と言えない自分の弱い部分も、愛してあげたいですね。

【格闘家イケメンファイル Vol.76】スターダスト・レフティ 里見柚己(さとみ ゆずき)

2017.07.10 Vol.694

「街でもやっと最近声をかけてもらえるようになり、うれしいです」と里見。真面目な表情と笑顔のギャップが人気の19歳。しかし、格闘技歴は意外と長く…。

「小学校5年生の時にキックボクシングを習いにいったのが始まりです。地元は神奈川県の三浦市ですが、当時は市内にキックボクシングのジムがなかったので、横須賀まで通っていました。ほぼ毎日。週5〜6回は行っていました。子ども心にすごく楽しかったんですよね」

 そんなに夢中になったきっかけは?

「小さい時からずっと格闘技というか、戦うことが好きだったんです。でもその元の元をたどれば父親が格闘技好きだったから。幼稚園の時からアニメやバラエティーはまったく見せられず、プロレスとか格闘技を父親と一緒に見ていました。幼稚園の卒園アルバムにも将来の夢はプロレスラーって書いている(笑)。それぐらいプロレスが好きで、プロレスの雑誌とかも買って読んでいたぐらい。ある意味、父親の英才教育というか、洗脳のたまものですかね(笑)。もちろん、格闘家になった今も応援に来ては、熱くなっています。母親? 最初は心配していたみたいですが、戦績を重ねていくごとに、母も熱くなっています(笑)」

【鈴木寛の「2020年への篤行録」】第46回 日本の高校が輩出するグローバルリーダー

2017.07.10 Vol.694

 まもなく日本の学校は夏休みに入りますが、4月からのスタートなので「一休み」という感じでしょう。一方、海外の学校は9月スタートで、6月には卒業式というのも珍しくありません。

 実は日本でもつい先月、卒業式を迎えた学校がありました。マスコミでもしばしば取り上げられているので、ご存知かもしれませんが、高校生を対象にした全寮制のインターナショナルスクール「ISAK」(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢)で、初めての卒業式を行い、52人の一期生を送り出しました。代表理事の小林りんさんが、開講準備している段階から私もアドバイザーとして応援してきましたので、軽井沢のキャンパスに喜んで伺いました。

 ISAKでは、日本の学習指導要領だけでなく、国際バカロレアを採用したプログラムを学び、語学力、国際的視野、リーダーシップとダイバーシティに対する感覚を養います。一期生は、米国のアイビーリーグにも加盟している名門大学や、英国のロンドン・スクール・オブ・エコノミクスなど海外の大学に進む人、日本では、東大や阪大、早稲田、慶応などに合格しているようです。

 進学実績もさることながら、なんといってもISAKでしか得られない「学び」、それも一期生ならではのものがあったようです。小林さんもフェイスブックで「たくましくなった」と振り返っておられましたが、卒業生の代表が「関係者の皆さんと同じように、生徒たちも皆それぞれにリスクをとってこの新設校に飛び込んできました。この学校を、一緒に創り上げて来られたことを誇りに思う」とスピーチしていたのに、目を細めました。まだ10代で、ゼロから学校を作ってきた経験は一生の財産になるでしょう。

 学校は建物や教室などのハードさえ整っていればいいというわけではありません。もちろんICTなど最先端のスペックを備えるに越したことはありませんが、幕末維新の偉人たちを輩出した、かの吉田松陰の松下村塾がわずか三畳半の小さな部屋だったことを考えてみても、やはり、学校はそこに集う教師と学生が、どのような学びの文化を醸成し、コミュニティーを形成していくのかが重要なのです。その意味で、一期生が今後どのような飛躍をし、また、ISAKという学び舎もどのように成長していくのか、非常に楽しみです。

(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

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