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コラム | TOKYO HEADLINE - Part 237
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EXILE TETSUYA「DANCEの道」第42回『絆』が生み出す『力』

2016.01.22 Vol.DANCEの道

 絆という言葉は、本来は犬・馬・鷹などの家畜を通りがかりの立木につないでおくための綱。しがらみ、呪縛、束縛の意味に使われていたらしいのですが、今ではそんなネガティブな印象を受ける言葉ではないですね。人と人とのつながりや支え合う、助け合うという意味として使われ始めたのは比較的最近のことらしいです。

 2015年いっぱいをもってEXILEのパフォーマーを卒業したMATSUさん(松本利夫)、 ÜSAさん、MAKIDAIさんの3人が創始者メンバーとしてEXILEを語った書籍『キズナ』が1月22日に発売になりました。僕は先輩3人が卒業を口にした時から、この書籍を作ろうとアイデアが出た時から、EXILEメンバーとして、EXILEファンとしてこの本を読む時を楽しみにしてきました。

 3人の絆はもちろんですが、HIROさんとの絆、ATSUSHI君との絆、AKIRA、TAKAHIRO君との絆、二代目メンバーとの絆、新メンバーとの絆、LDH全体の絆、そしてファンの皆様との絆……出会い方も違えば世代も、時代も違う訳ですから、それそれの絆があります。きっと御三方にとっては本質にDANCEがあってDANCEが好きだったから生まれたたくさんの夢や目標と同じ方向に向かって走る『仲間』こそが『絆』なんだろうなと、生意気ながら思います。EXILEの今があるのも、未来に向かってみんなで頑張っていけるのも先輩たちが今でも、そしてこれからも先輩でいてくれるからだと心から思います。ぜひそんなEXILEの歴史書を皆さんにも読んでいただけたらうれしいです。

 さて、話は変わりますが昨年の年末に発表させていただいた、僕の左肩脱臼の手術の事なのですが、年が明けてからもたくさんの方々から応援やご心配の声をいただいておりまして、大変恐縮な気持ちと心温まるうれしい気持ちでいっぱいです。皆様本当にありがとうございました! 無事に手術も終わりリハビリがスタートしています。自分のDANCEの道の中に、まさかDANCEのために手術やリハビリをすることがあるなんて想像もしていなかったのですが、今となってはやってよかったなぁと思っています。とはいえ、やはり手術当日は正直ビビりましたし、術後はめっちゃくちゃ痛かったし、今は踊りを踊れるような状態ではないですが、一日、また一日と時間が経過する度に痛みが減っていったり、可動域が少しずつ広くなっていくのが楽しくなってきました。

 こんな状態な今だからこそ感じることだったり、考えること、聞ける話や喋れることを探していき、ピンチをチャンスに変えたいと思っています。昨年のコラムにも書かせていただきましたが、2016年はEXILE、THE SECOND、そしてDANCE EARTH PRATYの3グループでの活動が本格的にスタートします! EXILEとしてはいよいよ『先輩』メンバーとして『背中』を見せる番ですし、THE SECONDとしては『アリーナツアー』が待っています。そしてDANCE EARTH PARTYでは今後、さらに『DANCEでEARTHをHAPPY』にしていきたいと思っています。一日でも早くリハビリを終えて、このすべての活動を、『絆』を大切に超全力で楽しみたいと思っておりますので、皆様引き続き2016年も温かい応援よろしくお願いいたします。

脱こじらせへの道 第15回 男性をアクセサリー的に見ていませんか?

2016.01.22 Vol.659

 こんにちは、田口です。
 
 個人的にSMAPの解散問題が気になってしようがない今日このごろです。

 今回は「寛大な人多し!? キスフレ、ソフレ、セフレ……あなたはどこまで許せる?」というアンケートで話を進めていきたいと思います。
 なんとなく遠くにベッキーの姿が見えそうではありますが、前回からの話の流れで考えていましたので、その話題とは全然関係ありません。あしからず。

 この「キスフレ」「ソフレ」という言葉が出てきたのがだいたい1年くらい前だったと記憶しています。

 個人的には、「キスフレ」「ソフレ」なんて成立するの? いや、そんなのありえない、と思っています。
だって、キスだけして、添い寝だけしてお別れなんてことあるのでしょうか? そのままエッチしたくなるもんじゃないんですかね。
 なんなんでしょう、これも男の草食化なんでしょうか。
 ちょっと不自然な感じもしますが、しかし、実際こういう状態はあるようです。

 そのほかに、仮りの彼氏と書いて「仮氏」という言葉もあります。
 休みの日に一人でどこかに行くのが嫌な時に一緒にデートしてくれる人とか、そういう人のことだそうです。

 それって仲のいい男友達なんじゃないかとも思うんですが、気持ち的に友達よりは彼氏に近く、いることで自分の心に余裕が出るから、ということでそういう存在を置いておくという心理のようです。

 確かにアラサー、アラフォーだと世間の目が気になることも多いですよね。
「その年で彼氏もいないなんて…」といった見られ方をしているんじゃないかと自分で思ってしまって、そういう自分の中での危険を回避するために…ということはあるかもしれません。

 さて、アンケートに話を戻しましょう。
「キスフレ」「ソフレ」に関しては、これまでのヤリマンの回やセフレの回のときのように、数の多い少ないはあまり関係ないかと思います。
 それよりは“女性の男性化が進んでいることの現れ”ととらえるべき問題かと。

 今までって、不倫もダメ、浮気もダメ、体だけの関係もダメ、女性は彼氏に尽くすべきという考え方が(下手したら結婚まで純潔を守るべきなんて考えも)、日本にはなんとなく定着していたんですが、ここ最近、草食男子や肉食女子ブームや、GIRL’S CHの扱っているような女性向けアダルト動画をはじめとする女性の性の解放が進んできました。それにともなって、女性の男性化が進んできて、恋人以外とそういう関係を持つことに抵抗のない人が増えてきたということなんだと思うんです。

 女性の男性化は構わないと思います。前回お話したように、女性と男性はもっと歩みよるべきなので、男性化はその足がかりになる可能性があるからです。
 セフレもいいと思うんです。それが女性の性欲を認めるきっかけになるかもしれないですし。

 でもキスフレとソフレって、何か気持ち悪いんですよね。
 で、ふと思ったんですが…相手の気持ちを無視していませんか?

 男性がそれ以上を求めてくる可能性があるなかで、そこまでで止められますか? 反対に、自分の気持ちは残りませんか?

 そう考えると「キスフレ」「ソフレ」に関しては男性をアクセサリー的に見ているんじゃないかなっていうところがちょいちょい感じられて、そこに関しては苦言を呈したいというか、こじらせる恐れがあると思うんです。
 相手との関係性よりも、自分にとって「キス(や添い寝)をしやすい都合のいい相手を作る」というところが重要視されているようで、そこがアクセサリー的だなと思うのです。

 男性化は構わないんですが、男性のダメだったことを真似してはいけないということです。
 会社の受付嬢や秘書に美人をおく、そんな男性社会の慣習に近い精神が、そこにあるような気がするんですよね。

 ただここでひとつ気になるのは、昔あった「アッシー」とか「メッシー」というのはどういう感じだったんでしょうね。

 このコラムの担当編集さんはバブル世代で「自分は決してアッシーでもメッシーでもなかった」と前置きしたうえで「あれはあれでやってるほうも楽しそうだったし。クラスが上の女性と接触するきっかけが作れるだけマシだと考えている男が多かったように見えた。実際に付き合える可能性はほぼゼロだけど、ゼロではない。あわよくば…という気持ちはあったけど、恋人として付き合えると本気で思っている人はそんなにいなかったと思う」と言っていました。

 女性からしても呼べばすぐ来てくれる男がいるのはステイタスです。そのころの女性はアッシーメッシーはアクセサリーとして考えていたんでしょうか。

 どうもそういうふうには思えないんです。

「アッシー」「メッシー」はお金や見栄のための関係性。「キスフレ」「ソフレ」は精神性の関係性だから、まず性質が違いますよね。

 ちょっと言いすぎかもしれませんが、アッシーは自分でやりたくて仕方ないといった風情もあったと思うんです。
 バブルの波に乗って、それはそれでみんな楽しんでいる感もありますよね。

 単に車が好きで、というのもありますでしょうし。車が好きな人は「どこかに連れてって!」というと割とふたつ返事で来てくれる人って多いと思うんです。

 メンタル的には単純に車を運転するのが好きとか「いい車買った」から見せびらかしたいとか「チューンアップしたんだ!」とか。

 そう考えると、アッシーはお預け感はそんなに強くなくて、四分六くらいでともにウィンの関係だったのでは…と思うんです。

 でもキスフレは完全にお預けですから。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第63回 まだ本調子ではないけれど…イッツオーライ! 29日に独演会 

2016.01.21 Vol.658

 先週1週間といっても、月曜日は祝日だったので12〜14日の3日間、『キキマス!』をお休みさせていただきました。理由は体調不良。喉だけがなかなか回復しなくてね。お医者さんの勧めもあって、大事をとらせていただいたんです。そのあいだは、大地さんに番組をやってもらって……。聞こえてますよ、もう大地さんでいいんじゃないかって声が! でもそれってこれまで毎日俺の声を聞いてたからこそ、大地さんが新鮮で、よく聞こえたってことだからね!

 さて、18日から番組に戻ってきましたが、もういろんなことがあるね。それを見てると、今年はいろんなことが変わっていく年なんだろうなと感じます。そのあたりの話は、25日発行号のTOKYO HEADLINE紙面掲載分でお伝えしたいと思っています。あ、ウェブサイトでも読めるみたいですけど。

 いろんなことが起こるとともに、考えることも増えてるわけですが、いよいよ近づいてきましたよ。29日に、『ダイノジ大谷ノブ彦独演会!「イッツオーライ」〜2015年、縁のあった10人の日本人〜』を新宿文化センター小ホールでやります。いろんなところで言ってますが“縁”っていうのがテーマになっている独演会です。たくさんの人と出会って、刺激があって、いろんな発見もあるわけです。そういう経験のなかから10人の話をおすそ分けしたいと思っています。
 
 これにも関わる話だけど18日の『キキマス!』にTIMのゴルゴさんが来てくれて、ゴルゴさんがしている少年院での漢字の授業について話してくれました。そこにいる子たちにどんな授業をするのか、どんなふうにして話を聞いてもらうようにしているのかとか。これが面白かった。ゴルゴさん、「これをやるために、芸人をやってた、後付けだけどね」って言ってました。それ、すごい分かるっていうかさ。 これをやるために芸人をやってきた、やってるんだっていう、そういう感覚。全部後付けだけど、それって指名を受け取ってるってことなんじゃないかなって思うんです。

 この独演会は毎年やってライフワークにしたいと思っています。いろんな人から聞いた話、受けた刺激、そういうのを伝えることって自分の使命だと思うからさ。これもまた、後付けなんだけどね。

江戸瓦版的落語案内【藪入り(やぶいり)】

2016.01.11 Vol.658

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.40 ダイナマイトキッド 小澤海斗(おざわ かいと)

2016.01.11 Vol.658

 目鼻立ちのはっきりとした濃い顔、その目はアイラインで縁取られているように、長いまつ毛がびっしり。初の南国系イケメンかと思い聞いてみると「よく言われるんですけど、バリバリ東北人です(笑)。出身は福島県の会津若松市です。白虎隊が有名で、会津の郷土料理こづゆも大好き。お蕎麦もおいしいし…」と郷土愛を語る。そんな小澤が上京したのは2年前。

「地元では高校を卒業後就職して、現場職で働いていました。でもキックボクシングがやりたくて、荷物とお金だけを持って上京した。最初からプロを目指していたので、プロを目指すにはレベルの高い所、それは東京にしかないと思ったんです。ここを(K-1ジムEBISU 小比類巻道場)を選んだのは、小さいころに師匠(小比類巻貴之)に指導してもらったことがあったので。何かの大会のゲストで福島に来た師匠がちびっ子に教えるというような企画で、幼稚園のころに空手を習っていた僕が師匠と1225段の階段を一緒に走ったんです。それで、東京に行くときは、小比類巻道場だとずっと決めていました。師匠は何も思っていないようですが、僕は運命を感じるなと(笑)」

 東京での生活には慣れたのか。

「最初は何もかもが全然分からなくて怖かった(笑)。でも田舎での自堕落な生活から抜け出し、自分を変えるつもりで来たので、その意識を持って生活していたら変わりましたね。生活にリズムが出てきて、メリハリがついた。プライベートも大分慣れて、楽しいばかりです。地元の友達も結構こっちに出てきているので、みんなで集まって飲んで、くだらない話をしてワイワイと(笑)。もちろん練習も楽しいです(笑)」
 一見クールな見た目だが、人懐っこい笑顔と素朴な話し方のギャップが…。

「見た目は濃いとか言われますが、選手としては固定したキャラがないんですよね。友達には、もっと悪い感じでいったほうが似合うんじゃないとか言われますが…。もっとビッグマウスになれとか(笑)。でも自分的には素朴で真っ直ぐで礼儀正しい男のキャラでいきたい(笑)。刺激を受ける選手は木村“フィリップ”ミノル選手とか。同じ年齢であそこまで言えるのはすごいです。意識が違いますし、人をひきつける魅力がある。自分もそんなカリスマ性みたいなものを目指しています」

 見る人を魅了する選手になりたいと語る小澤だが、キックボクシングの魅力とは。

「見ていても熱い何かがこみ上げてきて、ヒーローになれるじゃないですか。試合が終わったリングには1人しか立てないし、そこにスポットライトが当たり、お客さんの歓声を聞く。その光景や歓声は、忘れられない。めっちゃ気持ちいい(笑)。理想の勝ち方はもちろんKO。それも早ければ早いほどいい。観客も沸くし、その一瞬で感動を与えることができる。逆に勝っても負けても判定は嫌ですね。KrushはKO勝ちがメインの一番面白い団体だと思っているので、常にKOを狙って戦っていきたいです」

 意外と熱い男小澤だが、どんな女性が好み?

「優しくて疲れを癒してくれる子がいいですね。といっても大人しいというわけではなく、場をわきまえて騒ぐ時は騒ぐとか、雰囲気に合わせた行動がとれる人がいいです。格闘技についてもある程度知っていて、選手としての生活をサポートしてくれる人がいい。芸能人でいったら香里奈。見た目もドストライクです(笑)」

 2月5日、東京・後楽園ホールで行われるKrush.63で、人生初のタイトルマッチに挑む。

「Krush -58kg王座決定戦で、神戸翔太選手と対戦します。年齢は同じですが、キャリアはすごく上で、パンチの技術のうまい選手です。自分のこれまでの成績は9戦6勝1敗2分け。6勝のうち5回がKOです。右フックとか飛び蹴りで勝つことが多いですが、飛び蹴りは山本“KID”徳郁選手の真似(笑)。自分のファイトスタイルは爆発力。いきなり飛び込んでパンチを当てて倒すという爆発力が特徴なので、次の試合でもそのスタイルでいければ。初のタイトルマッチでもありますし、人生をかけてベルトを取りに行く。その日一番目立って勝ちます」

鈴木寛の「2020年への篤行録」 第28回 「18歳選挙権」から熟議を広げよ

2016.01.11 Vol.658

 あけましておめでとうございます。元日の新聞各紙は驚愕するスクープはありませんでしたが、日経新聞では政治の新潮流を追いかけた連載が始まり、初回は若者と高齢者が政治的利害で対立する構図をどう克服するのか、いわゆる「シルバーデモクラシー(記事中はシルバー民主主義)」をテーマに読者に問いかける内容でした。

 永田町の政局話ではなく、この切り口が最初に選ばれたのは、今夏の参議院選挙が最初に対象となりそうな選挙権年齢の18歳引き下げという歴史的な変化を見据えているからでしょう。高校生も含む新しい有権者は240万人。未成年有権者の影響力は小さくはないことだけはご理解いただけると思います。

 しかし、そうはいっても最大勢力はシニア世代。昨年5月の大阪都構想の住民投票では、高齢の有権者が大阪都へ反対に回ったことが否決の要因という分析結果がありました。大阪都構想への是非や前市長の政治手法のことはさておき、シルバーデモクラシーの視点のみから振り返ると、人間というものは「知らない」「よくわからない」環境にトライすることは年齢を重ねるごとに難しいことを痛感しました。大阪市という一地域の行政システムの変革ですら、そのような判断になるわけですから、ましてや道州制や憲法改正というように、アジェンダが大きくなるほど選挙で変えることは生半可ではないのです。当然、世代間格差で最大の問題である社会保障にメスを入れるかどうかとなれば、自分たちの生活に関わりますから、一番難しいように思います。

 これを克服する手段として、世代間で利害の異なる代表者を選出する年齢別選挙区制度という妙案もありますが、選挙区制度改革は政治家の抵抗が大きくなります。このままでは、若者たちが高齢者を敵視したり、絶望して選挙に行かなくなったりしかねません。

 日経の記事では、高齢者福祉を重視する政党と若者教育を唱える政党のどちらを支持するかをテーマに議論する新潟県の高校の取り組みが紹介されていましたが、生徒たちからは「高齢者の雇用は技術の伝承につながる」といったように、高齢者と若者は対立関係ではなく、補完関係にあると意識していたそうで、私はここに明るい材料を見ます。まさに建設的な対話を通じて問題解決策を編み出す「熟議」が今こそ必要なのです。「18歳選挙権」を機に若者間はもちろんのこと、世代間をつなぐ対話の機会を増やしていかねばなりません。

(文部科学大臣補佐官、東大・慶応大教授)

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(2016年元旦・特別編)

2016.01.11 Vol.658

 新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 さて、昨年来連載して参りました「国家と安全保障を考える」シリーズも大詰めを迎えましたが、今回は、元旦特別編として、昨年末に電撃的な合意に至った慰安婦問題をめぐる日韓関係について、戦略的な視点から考えてみたいと思います。

 まず、日韓関係における最大の障害となってきた慰安婦問題が、日韓両国政府により「最終的かつ、不可逆的に解決されることを確認し、両国は互いに非難、批判することを控える」ことで合意されたことを、率直に評価したいと思います。

 また、2012年8月の李明博大統領(当時)による竹島不法上陸以来、冷え切っていた日韓関係をここまで修復した日韓両政府および外交当局の努力にも心から敬意を表したいと思います。そもそも慰安婦問題をこじらせた直接の原因は、2011年8月に出された韓国憲法裁判所の違憲判決でした。韓国政府による慰安婦問題解決への不作為を違憲と断定した憲法裁判決により、窮地に立たされた当時の李明博大統領がそれまでの親日政策を転換し、政権末期の翌年8月に竹島へ不法上陸することにより、日韓関係は戦後最悪の状態に陥り、それがそのまま現在の朴槿恵大統領に引き継がれ、日韓国交正常化50周年の昨年いっぱいまでギクシャクが続いたのです。

 この間、日韓両国の同盟国である米国は、対中、対北朝鮮戦略の観点から日韓関係の修復を強く求め日韓両政府に陰に陽に圧力をかけ続けました。その結果、国内の反発を覚悟の上で朴大統領は大きな譲歩を迫られ、同時に、国内の嫌韓ムードの高まりや保守派の根強い抵抗を制して、安倍首相が戦略的な決断を行ったのです。この決断に至るまでに、慰安婦問題に対する検証を行い国内の懐疑論を沈静化させ、賢明な「戦後70年談話」を発出して国際的な評価を獲得し、日中関係を改善して戦略的な地歩を固めた上で、経済情勢の悪化もあり年内決着を切望した朴大統領の意向を汲む形で電撃的に外相派遣を決断し合意に漕ぎ着けた安倍首相の外交手腕は鮮やかなものでした。

 安倍首相による「お詫び」についても、日本大使館前の少女像の扱いをめぐっても、元慰安婦たちを煽ってきた韓国の民間団体などから、今後様々な反発や批判が予想され、今回の合意の履行はなお予断を許しませんが、日韓両国のマスコミ、政治家、NGOなどは今回の合意を後戻りさせるような言動を慎み、戦略的視点に立った未来志向の日韓関係を深化させて行けるよう相互の努力を重ねて行くべきであると考えます。

(衆議院議員 長島昭久)

脱こじらせへの道 第14回 問題は向き合えるか向き合えないか

2016.01.08 Vol.658

 明けましておめでとうございます。田口です。
 もう8日ですが、今年1回目なので、恒例のご挨拶ということで。

 昨年6月に始まったこのコラム、ご好評いただきまして、無事に年を越すことができました。今年も女性のこじれを中心に、さまざまな問題について考えていきたいと思っていますので、ご期待下さい。

 さて、昨年後半は極端な二極化が進み、その中でのこじれについていろいろ考えてみました。
 今回と次回でその中間層の中にいるこじらせについて考えてみようかと思います。

 と言いつつ、今回のアンケートは「半数以上の人が経験あり!? 彼氏や夫がいても……セックスフレンドはいますか?」なんですが、あまり「セフレ」という言葉だけに引っ張られないで読んでいただければと思います。

 女性のセフレ事情としては2パターンがあると思うんです。

「セフレなんてありえない。心と体が別なんて…」という否定派と、「彼氏とはできないことをしたい、彼氏では満たされないことをしたい」ということでOKだという肯定派の2パターン。

 否定派の意見はまあ「そりゃそうでしょう」という感じですよね。

 肯定派の意見の中にはさらに「自分がこれをしたいから」「彼氏とはこれができないから」ということでセフレを作る場合と、彼氏との不具合があってセフレを作ってしまうという2パターンがあります。

 実際にセフレがいてもいなくてもいいんですが、その理由のところでこじれているか否かが分かれると思います。
 こじれているのは、ただただ寂しいからセフレを作っている人。
 理由が、「寂しいから」とか「今の彼氏とうまくいかないから」というものだったら、それは彼氏とちゃんと向き合わないといけない。

 反対にそうではなくて「○○がしたい」とか性的に満足していないということが理由だったら、彼氏ではなく自分の性癖に向き合って、もっと深めたほうがいいのではないかと思うんです。

 その性癖を深めるために、結果的にセフレができてしまうのはアリなのかもしれないですね。(セフレを全肯定するということではないですが、あくまで個人の問題ですからね)

 自分の性癖に気づいて、これを彼氏にお願いすると引かれてしまいそうだからセフレに走ってしまうという考え方は、なくもないです。彼氏とできるのが一番ですが、まあその趣味にもよりますから。
 もちろん、彼氏であろうとセフレであろうと、生活に支障が出ない範囲で、というのが基本だと思いますが…。

 ところで、男子が風俗に行く理由と、女子の「自分がこれをしたいから、彼氏とはこれができないから」という理由でセフレを作るというのはちょっと似ていて、女子の男子化が進んでいるという見方もできます。
 私はそれでいいと思っています。むしろ、今後はそれを目指すべきじゃないかと思っています。男子っぽくなってもいいのかなと。

 そもそも男と女の性欲についての認識のされ方は真逆ですよね。女性は性欲があるとなぜか否定されて、男性は性欲がないと否定されるみたいなところってありません? 据え膳食わねば男の恥、みたいな。

 女性も男性のそういうところには近づいてもいいし、男性の中にも性に消極的な人がいるというのは知られてもいいことですよね。
 セックスの前では平等であってほしいですね。

 さて、アンケートを見ながらお話しましょう。
 どのくらいの状態をセフレと言っているのかにもよりますが、「1回だけ」とか、「一人だけいた」という状態を含めるとこういう数字になると思います。
 
「いる」という人の中にも、火遊びの人と常習の人がいて、常にセフレが何人もいるとか、常に誰かいないといけないというパターンは「いる」という状態。1回だけのアバンチュールみたいなパターンはセフレがいるとはいえないと思います。一人の人と定期的にやっているのがセフレ。

 アンケートにあるように、「いる」という人が3割くらい。「いた」という人も含めると半分以上というのは妥当な数字かと思います。その「いる」という人の中でも半分以上は、セフレとしてつきあった人数は1人とか2人だと思うんです。
 一度や二度の浮気が長引いちゃったという感じ。
 常習化している人は2割いないと思うんです。感覚としてですが…。

 セフレも、特定のパートナーがおらずセックスをする相手だけがいる場合と、彼氏や夫がいてセフレもいるという場合もあります。
 夫がいる場合、
「旦那が女として見てくれない」というのは、それを求めたいんだったら別れたらいいのにって思いますけどね。こういうと随分乱暴に聞こえてしまうかもしれませんが、生活と女として生きることのどっちが大事なの?って考えて、生活を取るんだったら、セフレとは別れたほうがいいですよね。極論ですが。そういう選択って、アリだと思うんです。

 そう考えると、以前お話した「物語を作る人」と別のパターンで「選択をできない」というのはこじらせの原因のひとつの定型かもしれないですね。
 選択をしなければ、今の状況がずっと続くと思えるし、そうすれば傷ついたり勝負することから逃げられますもんね。でもそれって、前にも進まなければ現状を維持することもできない、負のスパイラルに陥る可能性があります。だから余計にこじらせるのかなって思います。

 
 その一方で、「前の彼氏のときはいたけど、今は彼氏一筋です」という人がいますが、それは今は彼氏と向き合えているということ。「昔はいろんな人としてみたかった」とも書いているんですが、そのころは興味があったんでしょうね。やるだけやって一回りして、今の彼氏とは向き合えている。いいことだと思います。それで気が済んだのだったら。

 ここまで話して、結局はセフレって性欲を満たすためのものなのか、心を満たすためのものなのか、という問題も出てくるんですが、こじれという観点でいえば、そこはあまり関係ないかと思います。
 どっちにもこじれはあるんですが、原因や問題と向き合えているかどうかが大事。向き合えていないのがどっちのパターンでもこじれているのではないでしょうか。

 だからみなさんにお願いです。友人に「セフレがいる」ということを告白されたり、相談されたときには「なんで?」と聞いてあげましょう。
 もしかして、ただ彼との不満を抱えてるだけなら、あなたが話を聞いてあげればセフレを作らなくても良くなるかもしれない。セフレと別れて女子会で済むかもしれないですから。
 建設的ですね。今年はこういう建設的なこともたくさん言っていきたいと思います。

 最後に私の今年の目標を。
 私、実は読書ができない女なんですが、最近はコラムなどを書かせていただく機会が増えてきて、だんだん活字に対する苦手意識がなくなってきました。
 なので、「今年は本を出したい」というのを目標にしたいと思います。
 内容ですか? まあ普通で考えれば、このコラムで書いているような女性とかセックスに関わるものになると思われるかと思いますが、できれば私のような読書が苦手な人間でもこうすれば本が書けるんだというハウツー本にしたいです。その中で、GIRL’S CHや女性の性に関することを存分に書いていければ。
 できればお堅い出版社から出したいな〜。
 どちらか、お願いします(笑)

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第62回 2016年は「いい感じ」です。

2016.01.07 Vol.658

 少し遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。2016年も『キキマス!』、ダイノジ、そして大谷ノブ彦もよろしくお願いいたします。

『キキマス!』は4日からスタートしていますが、冒頭から「疲れてます」でした。というのも、年末からお正月にかけては稼ぎ時というか、働かなきゃいけない芸人なんで、あっちこっち行ってたんです。カウントダウンジャパンでは1万人を前にDJしましたし、デパートで子供たちと一緒に歌って踊ったり、漫才もやったりして。なかなかいい正月でした。続いているウオーキングしながらですけど、品川神社にも行きましたしね。神社、好きなんですよ。身が引き締まります。ちゃんとした初詣は家族揃って行こうと思ってます。

 さて年頭というと、今年の抱負だったり目標を聞かれたりすることが多いです。僕はというと、うん、2016年は「いい感じですね」って感じかなあ。というのもここ最近、2年ぐらいかな、今年はこれをやろうとか、やりたいだとか、がっちり決めることはしなくなったんです。もちろん、こんな年にしたいなっていうものは持っていますし、言いもするんだけど。「いいことあるぞ! いい年だぞ!」ってね。

 なぜこうなったかというと、ここでもラジオでも言い続けていることだけど、外圧的なものを受け入れるっていう姿勢でいるからです。言っちゃえば、自分で運命を切り開かない。人からやってみたらって言われたらやってみるっていうのをしているから。

 きっかけっていうと、たぶん、名古屋でオーラが見える人に会ったこと、それとゲッターズ飯田くんかな。そのオーラが見える人がね、芸能界で一番オーラがある人はビートたけしさんだって言ったんです。何がすごいかっていうと、たけしさんはオーラだとか霊だとかをちゃんと理屈で“ない”と言える人なのに、催眠術にはすぐかかる。それがいいタレントだよって。僕はオーラとかはほとんど信じてないんだけど、この話ってさ、ツッコミができるかってことと、催眠術にかかってしまうという性質、そのバランスのことかもって思った。ツッコミをネガティブとするなら、もう一方はポジティブ。自分はそのネガティブな部分しかないから面白くないんだとも思いました。それで、同じぐらいのタイミングでゲッターズ飯田くんと話すことがあって、彼の言うことを聞いてみようと思ったんです。財布は緑にしてみよう。神様がいるかどうかは分からないけど、神社に行く人になってみよう。ツッこむんじゃなくて、聞いてみるということをやり始めたんです。

 それからしばらく経つわけだけど、なんとなくですが、いいんじゃないかなって思ってます。何かが切り開かれていく感じもあります。日々いいことがあったなって気付くし、悪いことがあったとしてもこれで運が一つ貯まったと思う。外に出る、人に会う、いい出会いがある。そういうのに気付かないっていうのは悪だと思うんです。だから、2016年は「いい感じ」なんです。

小池百合子のMOTTAINAI 新国立競技場 外観は決まった。次は中身です。

2015.12.28 Vol.657

 ようやく新国立競技場・メーンスタジアムの設計が決まりました。まずは結論が出たことを喜びたいと思います。

 日本スポーツ振興センター(JSC)の技術提案等審査委員会による審査の結果、建築家・隈研吾氏による「木と緑」を前面に打ち出したA 案が選ばれたわけですが、工期短縮が可能という点が主な決め手になったようです。ファストフード、ファストファッションならぬファスト建築かと揶揄する人もいますが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに間に合わないなど、あってはならないことです。早期完成にこしたことはありません。

 隈案は神宮外苑、広くは神宮の杜との一体感が感じられ、一国民として納得感があります。木材を多用した点も、日本の大切な森林が放置され、息苦しくなっていることを考えると、様々なメッセージを含んでおり、評価したい。今年5月にPFI手法も活用して完成した豊島区の新庁舎も木材を多用した隈研吾氏の作品ですが、区民にも安らぎを感じさせると好評です。

 ただし、2年前から日本ウェイトリフティング協会の会長を務めている私としてはいくつかのリクエストがあります。新国立競技場を舞台とすると、舞台で演じる選手が主役のはず。アスリート・ファースト(選手本位)といった重要な観点から、たとえば国際的な陸上競技に不可欠とされるサブトラックや、競技前のウォーミングアップ場ともなる広いジムの確保、あり方などです。旧国立競技場にあったジムは狭いながらもウェイトリフティングの重要な練習場の一つでしたが、現在は選手が放浪している状態です。新競技場ではより広く、充実したジムを確保し、他の競技選手の練習場所としても活用できるようにしてもらいたいものです。

 ちなみに東京五輪のウェイトリフティング会場は国際フォーラムとされ、ありがたいことにこれ以上ない舞台が決まっています。重量挙げというくらいですから、重いバーベルの上げ下げで床の補強が必要となります。各地の体育館でも床が脆弱だと、競技や練習ができないことがままあります。つまり、見かけだけではダメなのです。

 ウェイトリフティングは柔道とともに五輪の初日に試合が行われます。ロンドン五輪でも、最初に銀メダルを確保し、日の丸を高々と掲げたのは女子48㎏級の三宅宏実さんでした。この銀メダルがはずみとなり、日本選手団に勢いが出たものです。

 外観だけでなく、選手本位のコンセプトを充実させ、明確な結果を出す。それこそがレガシー造りの基本となると思います。
 (自民党衆議院議員)

友香の素 vol.158 一年が過ぎるのが早く感じますよね

2015.12.28 Vol.657

 今年も早いもので、年の瀬が迫ってきました! 皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

 一年間の労をねぎらう忘年会シーズン、忘年会に次ぐ忘年会への参加で、毎晩お忙しい方も多いかと思いますが、年々、一年が過ぎるのが早く感じますよね〜。って、私これ、毎年のように書いてるぞ。忘年会で会った同世代の友人たちもそう言ってたけれど、これってもう、年の瀬のご挨拶みたいになりつつあるのかしら!? でもでも、20代だったころに果たしてそう言ってた?? そう言われて共感してた〜?? うーん…遠い昔で思い出せない。そういえば、小学生のころは、時間が経つのがすっごく遅く感じていた記憶が…。遅すぎてか「ん? 私、まだ3年生か〜」なんて思ってましたもん。一年引っ張るのが長すぎて、たまに何歳か分からなくなったりしてたな〜。←それはそれで別の問題がありますかね(笑)。

 きみまろさんじゃないけれど、「あれから何十年」です。「早いものです。あのころは若かった!」「ホントにね〜」って、いやいやいや。そんなこと言ってる場合じゃございません! 振り返るのはまだまだ早いっ。労をねぎらってる場合じゃない。私の知っている乗馬仲間の方で、毎週のように愛馬と共に乗馬を楽しまれている女性がいらっしゃるのですが、その方はなんと70代。70代で毎週のように馬に乗る。私の年齢からすると「これから何十年」ですよ。正直、凄すぎます。とっても素敵な方で、お話しする度にその方の雰囲気に癒されてしまうんですよね〜。私もそんな魅力あふれる女性になりたいです。そう思うと、日々勉強ですね。自分を開拓していくことを楽しんで、新しい自分を見出していきたいです。

 ところで皆さん、もう年賀状は書きましたか? 私はこれからですが、今年の年賀状のデザインを考えたり、書いていたのが、まるで昨日の事のよう〜。やっぱり、一年って早いよね?!

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