Notice: Function _load_textdomain_just_in_time was called incorrectly. Translation loading for the all-in-one-seo-pack domain was triggered too early. This is usually an indicator for some code in the plugin or theme running too early. Translations should be loaded at the init action or later. Please see Debugging in WordPress for more information. (This message was added in version 6.7.0.) in /home/newthl/www/tokyoheadline/wp-includes/functions.php on line 6114
コラム | TOKYO HEADLINE - Part 246
SearchSearch

小池百合子のMOTTAINAI
新国立競技場 平成版「空気」の研究

2015.07.27 Vol.647

 梅雨が明けたとたんに、永田町の「空気」に変化が生じています。各種世論調査では、安倍政権不支持が支持を上回るものも出てきました。

 安全保障関連法案での衆院採決に加えて、新国立競技場問題、直接政治には無関係ですが、名門企業・東芝の利益水増し経理問題などが相まって、暗雲が立ち込めてきたといった感じです。

 安保法制については、ありがたいことに戦後70年の長きに渡って、国内の平和を享受できたものの、それゆえにテーマそのものへの拒否感が強い。ミサイルだの、軍艦だのといったハードな言葉を聞いただけで耳を塞いでしまうため、なかなか国民の理解が深まらないのが現実です。

 どう考えても、安保法制を実施した場合、リスクは高まると考えますが、安倍総理などの答弁で「リスクは別次元」と言い切ってしまっては国民の不信がかえって募るものです。むしろ、率直にリスクについて語り、わが国の現状、今後のあり方を論じることが、国民の理解につながると思います。

 安保法制審議もいよいよ参議院に舞台を移しますが、与野党ともに「良識の府」を体現してほしいものです。
 日本人にはイメージしにくい安保法制と違って、2500億円もの建築費が必要な新国立競技場問題はとても分かりやすいテーマです。当初の予算、1300億円だけでも「高い!」と思われていたのに、その2倍と聞けば、批判の的となるのは自明の理でした。

 何よりも五輪選手の強化費にしわ寄せがいくとなっては合点がいきません。仏よりも仏壇にお金をかけることになるではありませんか。安倍晋三首相がようやく「ゼロベースでの見直し」を決めたものの、遅きに失した感があります。
 冒頭、「空気」と表現したのには、昨今の様々な問題には、山本七平氏が記した『空気の研究』を思い出したからです。曰く。「『空気』とはまことに大きな絶対権をもった妖怪である」と。「専門家ぞろいの海軍の首脳に、『作戦として形をなさない』ことが『明白な事実』であることを、強行させ、後になると、その最高責任者が、なぜそれを行ったかを一言も説明できないような状態に落とし込んでしまう」。

 東京へのオリンピック・パラリンピック誘致の際は、誰もが誘致成功の手柄を競い合ったのに、今や責任の所在が不明です。東芝問題も過去の経緯が洗い出されつつありますが、得も言われぬ社内「空気」の支配があったのでしょう。
「空気」という妖怪に惑わされないためにも、自己を確立し、現実と将来をみる的確な情報入手と理解が欠かせません。そろそろ日本の空気症候群から脱皮したいものです。      
(自民党衆議院議員)

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER
TOKYO TOWER HIGHBALL GARDEN ROOFTOP ジンギスカン

2015.07.26 Vol.647

 毎日暑いけど、みんな元気? 東京もいよいよ梅雨が明けて、本格的な夏がやってきたね。お兄ちゃんは毎日冷え冷えのハイボールを飲みたいって言っているよ。そんな願いを叶えてくれる場所が東京タワーにオープン!

 その名も「TOKYO TOWER HIGHBALL GARDEN ROOFTOP ジンギスカン」。なんと東京タワーでは初めて、フットタウンの屋上スペースにジンギスカン・ガーデンができたんだ。ライトアップされた東京タワーの塔脚の内側に位置する屋上スペースは、東京タワーの鉄骨の迫力と美しさ、ライトアップの優美さを間近に体験できる、知る人ぞ知る穴場スポット。メインメニューは、1962年のマザー牧場創業以来の伝統の味で、人気№1のジンギスカン。それを秘伝の自家製ダレで食べるとほっぺたが落ちちゃいそうなおいしさ。ラム肉だけじゃなく、牛肉、豚肉のほか各種野菜も食べ放題!

 飲み放題ドリンクも「角ハイボール」はもちろん、生ビール、赤ワイン、ソフトドリンクを取り揃えているほか、東京タワーのライトアップをイメージしたオレンジ色のオリジナルハイボール「東京タワーハイボール」なども用意。さっぱりした味わいでとっても美味しいよ。北海道ザンギなどのアラカルトメニューも超おススメ。ジンギスカン・ガーデンで暑い夏を乗り切ろう!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 悋気の火の玉(りんきのひのたま)

2015.07.26 Vol.647

 浅草は花戸川の鼻緒問屋・立花屋の主は、堅物を絵に書いたような人物。しかしある夜、仲間に強引に誘われて吉原へ行ったら、すっかりはまりこんでしまった。しばらくすると廓通いをするよりも、気に入った花魁を身請けして、妾にする方が安上がりと算盤を弾き、早速根岸に妾宅を作って住まわせた。最初は花戸川の本宅へ月に20日、根岸の妾宅に10日が行動パターンだったが、妾ができたことを知った本妻が不貞腐れて始めた。主が「お茶を入れてくれないか」というと「お茶?私の入れたお茶なんか美味しくないでしょ、フン」「嫌な言い方をするね。じゃ、飯の支度を頼む」と言うと「私のお給仕なんかじゃ美味しくないでしょ、フン」と何を言っても邪険にされる。そんなことをされるうちに段々本宅から足が遠のき、20日が妾宅、10日が本宅と逆転してしまった。それがますます気に入らない本妻はついに、根岸の妾に見立てた藁人形を五寸釘で杉の木に打ち付け呪い始めた。その噂を聞いた妾は大激怒。「私が頼んで旦那に来てもらっているわけじゃなく旦那が私に惚れているんだ! そっちが五寸釘なら、こっちは六寸釘だ!」とこちらも丑の刻参りを始めるしまつ。そのかいあって(?)、本宅の妻も根岸の妾も同日、同時刻にそろって急死してしまった。結局旦那は1度に2つの葬式を出す羽目に。ところが初七日を過ぎると妙な噂が。毎晩立花屋の蔵から陰火が上がり、根岸の方に猛スピードで飛んでいくという。さらに根岸でも陰火が上がり、花戸川の方へ。その2つの火の玉が中間の大音寺でカチーンとぶつかり合い、火花を散らし死闘を演じていると。そんな噂が広まると店の信用にもかかわると、谷中の木蓮寺の和尚でもある伯父にお経を上げてもらい、2人の魂を成仏させてもらおうと現地に行くと根岸から陰火が上がり旦那に向かってフワフワと近づいてきた。「お前の気持ちも分かるが、ここはなんとか成仏してもらって…。ちょっと一服したいから、火を貸しておくれ」と、火の玉で煙草に火を点け吸いながら説得していた。すると花戸川からも火の玉がすごい勢いで旦那のところで飛んできた。「お前にもぜひ謝りたいと思っていたのだよ。腹も立つだろうがそこは穏便に…。ちょっとまた一服させておくれ」と妻の陰火にキセルの先を近づけると火の玉はスっとよけて「あたしの火じゃうまくないでしょ、フン」

格闘家イケメンファイル Vol.29 新生K-1の申し子 平本蓮(ひらもとれん)

2015.07.26 Vol.647

 昨年『K-1甲子園2014〜高校生日本最強決定トーナメント〜』の王者となり、今年1月にK-1のリングでデビュー。現在3戦3勝と勝ち星を重ね、俄然注目の高校2年生平本蓮。格闘家のDNAは父親から受け継いだものだった。

「小学校4年生になる前のある日、父親に“近くにキックボクシングのジムができたから行くぞ”って言われて半強制的にやらされたのが格闘技との出会いです(笑)。もともと父親はプロボクサーを目指していたんですが、規定の厳しいプロボクサーになる前のCT検査で、ちょっと引っかかるところがあったらしく、ボクシングを続けるのをあきらめたそうです。それまで一生懸命努力してきた夢が一気に消えて絶望したと思うので、その分頑張りたいなという気持ちはあります。自分自身も格闘技が大好きなので、託されているというより、パンチの技術などもすべて父に教えてもらったので、夢を代わりに叶えてあげたいなという気持ちですね」

 きっかけは父親でも平本自身、格闘技のおもしろさにのめり込んでいった。

「最初に入ったジムがすごくアットホームで楽しかったのもありましたが、やり始めて1週間ぐらいでスパーリングをやらせられたんです。相手の子は正道会館で空手をやっていてすごく強かったので、思いっきりボコボコにされた(笑)。その時に不思議とやり返したいという気持ちがわきおこり、その子が2時間練習したら、自分は5時間とか、とことんのめり込んだ。そうするとどんどん実力がついてきて、1年後には僕のほうが何倍も強くなっていました。それで努力することの大切さ、そして努力すれば報われるという楽しさを知った気がします。そして始めて1年半後の小学校5年生の時にアマチュアジュニアのワンデートーナメントに出場して、何年もやっている子を差し置いて圧勝で優勝しちゃった(笑)。その時に、俺ってやればできるのかも知れないと思いプロ、そしてチャンピオンを意識しました。ただ、小学校を卒業したあたりからK-1がテレビで放送しなくなったのと、中学時代に体が大きくなって子どもの階級がなくなり、あまり試合に出られないこともありアマチュアボクシングを目指そうかなと思ったこともあったんです。東京オリンピックも決まったし。でもボクシングは素晴らしいスポーツなんですけど、キックボクシングをやっていた自分的には何か物足りなさを感じてしまって…。それで迷っている時に、K-1とK-1甲子園が復活になり、一気に目標が定まり、今につながっています」

 こうと決めたら一直線!かと思えば、意外にも多趣味とか。

「ほかにもやりたいことがたくさんあるんです。とにかくいろいろなものに影響を受けやすい(笑)。熱しやすく冷めにくいタイプですね。遊びならスケートボードとか、ギターも弾けますし、料理も好き。器用? 逆ですね。不器用だからどんどんのめり込めるんです。できることはすぐ飽きるけど、できないことほどはまりますね。女性の趣味ですか? 不器用なので生活していてできないことが多いし、普段はぼーっとしているので、リードしてくれる優しい人がいいです(笑)。見た目は同じ年で今人気の広瀬すずさんとかかわいいですね」

 9月にはK-1の本選に出場する。

「ずっと夢見てきた舞台ですが、当時あこがれていた舞台とはまた違うと思うんです。新生K-1はまだ生まれたばかりですし、僕もプロ格闘家として生まれたばかり。だからK-1と一緒に成長して行きたいですね。ですから9月は自分らしい試合をします。早くてキレのある攻撃で、きれいなパンチ、きれいな蹴りでKOを取る。モハメド・アリじゃありませんけど、“蝶のように舞い、蜂のように刺す”。そんな戦いをしたいといつも意識しています。バチバチ打ち合う試合も楽しいですが、僕の場合はきれいに戦い圧倒的に勝つ。その姿を見てほしいですね。目標?近いところではファイトマネーでスポーツカーを買いたい(笑)。そして将来的にはK-1とともに自分も大きくなって、ラスベガスとかで試合をしたいなと思います」

脱こじらせへの道第3回 女性のセックスは「イク」ことがゴールではありません

2015.07.24 Vol.647

 さて、今回は『「一人エッチでならイケるのに……」セックスでイッたことある?』というアンケートをもとに「こじらせ」からの脱却の道を探ってみたいと思います。

「一人エッチでならある」という人を加えると約7割がイッたことがあるとのことでした。
 まず前提として、この数字を見て「えっ? こんなに?」と感じた人もいるかもしれませんが、この数字は自己申告ですので、少し多めに出ていると思います。
 またこのアンケートに答えようと思った段階で、ある程度「イク」「イカない」ということを意識してセックスやオナニーをしていると思うので、大前提として、「ある」という答えが多く出るということは予想していました。この数字を見て「私は少数派なのか…」というふうには思わないでください。ファッション誌なんかでこの質問を投げたら多分もっともっと少ない数字になるはずですので。

 一言で「イク」と言っても、男性の場合は射精という非常に分かりやすい形がありますが、女性の場合、基準は人それぞれ。7割の人の中でも、その状態は千差万別です。そもそも「イク」「イカない」についてよく分かっていない人が大多数だと思います。
 また、「イク」「イカない」という会話の中で、「イッたことがない」という人は多分ホントにイッってないんだと思います。
「これが多分イッたってことなのかな?」という人は怪しいです。本当はイケてないのに、頭の中で勝手に「イケた」と変換しちゃってる可能性があります。

 アンケートの答えの中に「イケてなくて彼氏に申し訳ない」という答えがあったのですが、これはセックスに対して女性が主体的になれていないという証拠だと思うんです。
 まず男性ありきで、「彼氏がイッてほしがっているから、イカなきゃ悪いな」とか「相手が気にするからイケるようにならなきゃ」とか。

 でも、先ほども言ったように、男性には射精というゴールがありますが、女性はそれがない。たとえば、セックスをパートナーとのコミュニケーションのひとつだと思えば、セックス自体で「イク」「イカない」はそんなに重要ではないって思いませんか?。
 だって会話って必ずオチがなきゃいけないってことはないですよね。そう考えるとセックスも必ずイカなくてもいい。
 つまりセックスにおけるゴールが男女では違うので、必ずしも男性に合わせることはないんです。セックスにおいては男性のゴール=女性のゴールではありません。

「こじらせ」という観点でいうと、「イケる」人の中にも「イケない」人の中にも、こじらせは存在します。

 よく「セックスでイッたことがない。イッてみたいし、イキたいんだけど…」と考える人がいますが、「イク」って先天的にイケちゃう人と、「相手に開発されてイケるようになった」というようにある程度練習みたいなものが必要な人もいます。肉体的な問題もあれば、精神的な問題もあったり、それに、体質的にイケない人というのもいます。
 いずれにせよ、ある程度の努力はしないといけないにしても、「イクための努力」ってなんだか違和感ありませんか?
 彼が好きなの? それとも、ただただオーガズムを得たいの? 何のためにイキたいのか、目的がわかりませんよね。自分で自分のゴールを決めつけて迷走している。

 ただこの場合、「俺のセックスで女はイッて当たり前」と思っている男性が相手の場合だと、本当に厄介です。
 男性には是非、女性のオーガズムには色々あるということと、自分のテクニックが完璧ではないことを、理解していただきたい。

 反対に、「イケる」人の中では、いかに自分がイケるかということを語ってしまう人がいますが、それはちょっと気持ち悪い。イクことにこだわりすぎです。セックスにおいて、「イッていることだけで満足している」のであれば、それは果たしていいセックスだと言えるでしょうか?
 もし「イク」ことだけに重点を置いているのであれば、一度自分のセックスと、相手と、関係性を見直したほうがいいかも。

 イケる人は当たり前にイケるものだと思っているようです。一方、イケない人は自分だけイケてないのかと思っているようで「私おかしいのかな?」とか「イケるようにならなきゃ」とか悩んでいるのかもしれないですが、悩む必要はないんです。
 考えることはいいんですが、悩まなくてもいいことに悩むのはばかばかしい。悩んでもしようがない。
「いつかイク時もあるんだろう」くらいに思っていればいいんです。
 何度も言いますが、女性のセックスの場合はイクのが最終形ではないので、男に合わせてイカなきゃいけないということはありません。

「イク」「イカない」の話をしていて、イケてない私は少数派なのかと思ったら、実はイケてるほうが少数派だったということもあります。

「イク」はセックスの延長線上であってもいいし、なくてもいい。
 そう考えると「別にイケなくてもいいか!」はこじれてないと思いますが、「イケない。どうしよう」とうじうじするのはこじれ、ということになるのではないでしょうか。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第46回 今年の夏フェス、DJ ダイノジはちょっと違う…かも?

2015.07.23 Vol.646

 3連休も終わり夏休みシーズンに入りました。それと一緒に、各地で夏フェスも始まってます。ダイノジ20周年っていうのもあるし、僕もたくさんの夏フェスに出演させていただきます。

 その一発目となったのが20日に台場であった『アフロの変フェス』。僕とレキシの池ちゃんでやってるフジテレビ『アフロの変』(毎週木曜25時25分〜)の公開収録だったんですけど、これが本当にいいイベントだったんですよ。

 何が良かったかっていうと、それはいろいろあるんだけど、℃-uteですね。よっぴー(ニッポン放送の吉田尚記アナウンサー)が言ってたんだけど、℃-uteってさ、変わった振りつけっていうか、最初見た人は笑っちゃうような感じがあるんですよ。でもそれが、だんだんカッコよく見えてきてスタンダードになって、そしてライブの鉄板曲になっちゃう。それが本当のポップスなんだって。変なものとしてインパクトを与えていたものが大衆化する。2000人が彼女たちを平等に楽しんでいる……変なものを愛すっていうか、これもいいじゃんって言い合うようなフェスだったんです。それと、℃-uteのファンがどんなグループのパフォーマンスでもすごい盛り上がっていたのにもグッときました。骨折した足を引きずりながらステージを降りて、一緒になってオイコールをしたり、ハイタッチしたりして。℃-uteのファンで良かったって思いましたね。
 

 ちなみに、このイベントではギターまで弾いちゃいました。かじった程度ですけど高校時代にバンドでギターをやってたんですけどね、その日はとにかく練習して臨みました。池ちゃんがしないっていうんでリハーサルもしなかったので、見てくれた人は、それもまた「変なもの」として楽しんでくれたんじゃないかなって思いたいです。

 変だけどいいじゃない、みんな違っていいじゃない。それって、このイベントや番組だけじゃなくて、これから自分がいろいろやっていくなかでのテーマ、人生のテーマでもあります。受けること、盛り上がることばかり考えてやってきたけど、そうじゃなくて、いい曲さえかけていれば俺たちは大丈夫。変なDJでいいじゃないって思うんですよ。

 夏フェスシーズンも本番。DJダイノジも、ロック・イン・ジャパン・フェスティバル、サマーソニック、そして秋のマグロックやフジソニックまでたくさんのフェスに出演します。これまでのDJダイノジを知っていてくれる人がいたら、これまでとはちょっと違う?って感じてもらえるかもしれないですね。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第45回 一杯の立ち食い蕎麦。

2015.07.15 Vol.646

 ここのところ、立ち食い蕎麦に通っています。前から立ち食い蕎麦は好きなんだけど、足を骨折して動きづらいっていうのもあって、立ち食い蕎麦に落ち着いちゃってるんですね。腹が減っている。何か食べたい。いつもの店に行こうかなって思っても、この足では少し距離がある。そんな時に、あたりを見回すと必ずあるんですよ、立ち食い蕎麦が。

 先日、久しぶりに降りた桜木町でもそんな感じで、ふらっと立ち食い蕎麦屋に入りました。ただ、これが衝撃的な出会いだった。全部、自分の好みの店だったんです。

 店は、桜木町の駅構内にある川村屋。「そば」「うどん」と文字が並んだ店先に、もうひとつ…「青汁あります」。さっそく注文を通そうとしたら、青汁は別のカウンターがあるっていうんです。青汁を出す店も初めてなら、別のカウンターがあるとは。そして「はーい」って出してくれた青汁が、ドロドロの生の青汁。これがね、体にめっちゃいいだろうなって味なんですね。蕎麦は、かつおだしの優しい味。いなりずしにはごまも入っている。…うまい。人気メニューは「とりそば」で、煮込んだ鶏肉が入ってるんですよ……やるじゃない、と。

 川村屋さん、明治33年(1900年)にもともとは西洋食堂として始まったそうなんですね。駅周辺の開発があって店舗も移転したりするなかで蕎麦屋に専念。この115年の間にはいろんなことがあって、時代も変わっていくなかで、それに合わせて変化しながら、今もおいしいお蕎麦を出し続けているんですよね。蕎麦をすすりながら、青汁を売ろうとしたときもそんなもの売ったって、なんて反発もあったんじゃないだろうか、いなりずしのごまだってコストが高くなりますよ!なんて意見もあったんじゃないだろうか。それでも、お客さんの健康を考えて……なんて、考えを巡らせていたら、涙が出てきちゃいました。

 その日は本当にお腹が空いていたんで、もう一杯、かけそばを食べようかと思ったんですが、もう無理。泣いている松葉杖の男が「かけそば、もう一杯」なんてシュールすぎるでしょう。一杯のかけそば感がすごいしね。

 この話、13日の『キキマス!』で話したんですが、そしたら反響がすごかった。川村屋さんに行っているっていう話もあったし、おらが村の立ち食い蕎麦話とか止まりませんでした。

 骨折は全治1カ月といわれています。僕の何度目かの立ち食い蕎麦ブーム、しばらく続きそうです。

【新連載コラム】広告PRのスペシャリストが考察「いかすぜ日本」 ~クールなJAPANを 世界に売り込もう!

2015.07.13 Vol.646

 皆様こんにちは! 今日からこのコラムを担当するベッシャーです。毎月、日本の「いいとこ」を世界にアピールするテーマでいろいろ考えて行きたいと思います。まず、その前にちょっと自己紹介。

「お客さん、日本語うまいね~」。タクシーに乗るとバックミラーを通して必ず言われます。外国人客だと思っている運転手さんが、流暢な日本語に驚くのも分かるけど、正直疲れます。自分は日本生まれ、日本育ち、日本国籍なのですが、皆さんのリアクションはいつもこんな感じです。

 出身は山と海に囲まれた国際的な街、神戸です。両親は戦後、中国から日本に移住したロシア系の難民でした。父母ともに無国籍だったので、日本の国籍法のおかげで、小生は帰化せずに日本人と見なされました。考えてみると確かに日本人の定義は法律であり、外見ではないのですね。

 家庭環境はロシア文化でしたが、学校は中学まで日本の公立に通いました。友達も大勢いて、楽しかったな! その後、14歳で渡米。高校、大学、大学院とアメリカで教育を受けました。英語は最初、とても苦労しましたが、今は仕事やプライベートで使ってます。日本でも、アメリカでもよく「外国人」扱いされ、苦い経験もありますが、いつからか開き直って、自分のユニークな生涯を楽しめるようになりました。

 日本は大好きです。特に自然豊かで、山々に囲まれた原風景がすばらしいと思います。国民も素敵。皆さん、基本的に礼儀正しくて、人を思いやる心が豊かだと思います。仕事柄、いろいろな国を旅しましたが、日本の自然と国民性は最高。世界遺産にしてもいいくらいだと思いますよ。文化庁はUNESCOに申請しないのかな?

 では、本題に入ります。今日のテーマは先のオリンピック招致ですっかりおなじみの「お・も・て・な・し」です。その語源には諸説がありますが、僕が好きなのは「表裏無く、相手を思いやる言動」とする考えです。古代から平安時代までは、態度や感性を意味していたそうです。中世の日本列島に交通網が発達し、多くの人々が伊勢や熊野詣をするようになったころから、客を「持て成す」概念として定着します。あの源氏物語にもいろんな場面で「持て成し」についての批評が表現されています。また、千利休の「茶の湯」はそれを極めた形式です。亭主と客が茶と空間を共有し、心を通い深めていく。すばらしい伝統が形成されていきました。

 このような誇るべき思想だからこそ、世界でも「御もてなし」がそのまま日本語で通用するようになってきたのだと思います。最近パリを旅行した際にも、日本のおもてなし精神を高く評価するフランスの文化人に驚かされました。

 そこで提案です。この誇るべき日本の精神を近隣諸国との外交政策に取り入れてはいかがでしょうか? 最近なにかと刺々しい東アジア情勢が続いていますが、隣国をあえて無条件の話し合いに招いて、「表裏無しで」持て成す。相手の立場を考慮し、相手を思いやる。親切を尽くす。そこで新たに得られた理解を政策や条約に反映させる。これぞ厳しい状況打破を実現する「いかすぜ日本」じゃないですか? ノーベル平和賞絶対ですよ。日本を世界に売り込み、事態を有利に運ぶ英知に他なりません。「??的自衛権」より、はるかに確実に平和と繁栄をもたらす施策でしょう。

 これからは、世界を魅了する「お・も・て・な・し」精神をぜひ外交に生かして頂きたいですね。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その七)

2015.07.13 Vol.646

 靖国問題の話を続けます。なぜ、心ならずも戦場に斃れた兵士の魂が招かれる静謐な場所に、彼らを送りだした戦争指導者たる「A級戦犯」の魂が合祀され、内外からの喧騒に晒されることになってしまったのでしょうか。これは、靖国の祭神名票を作成する厚生省引揚援護局(終戦後、1954年4月に陸海軍省から第一・第二復員省を経て業務を引き継ぎ。後に援護局に改名)に勤務していた旧帝国軍人による「努力」の結果といえます。彼らは東京裁判について、事後法によって戦勝国が一方的に敗戦国を断罪したもので到底受け入れることはできないと主張。その不当な裁判で闘って獄死または刑死した指導者たちはこぞって「昭和殉難者」としてその名誉を回復すべきとして、遂には靖国合祀の祭神名票にその氏名を記載させることに成功したのです。

 そして、1961年、厚生省援護局と靖国神社はA級戦犯を合祀する(が、外部発表は避ける)ことに合意したのです。それでも、実際の合祀判断を委ねられた旧皇族の筑波藤麿宮司は、容易に合祀を認めませんでした。ところが、78年3月、筑波宮司の急逝にともない就任した旧軍人(で陸上自衛官)の松平永芳宮司は、「東京裁判は占領中に行われたものであり、まさしく戦死と同じだ」として、就任わずか半年の10月17日、A級戦犯14柱を秘密裡に合祀しました。私は、ここから靖国神社は本来の性格を変質させてしまったと考えています。

 もちろん、この合祀が明らかになった翌79年4月以降も、鈴木善幸首相までは終戦直後の吉田茂首相以来毎年行われてきた靖国参拝は続けられました。しかも、同年12月に大平正芳首相が靖国参拝後に中国を訪問した際も熱烈歓迎を受けており、80年代半ばからにわかに批判を始めた中国や韓国の姿勢はきわめて(国際)政治的な色彩を帯びていることは間違いありません。一方、終戦の年を皮切りに数年おきに8たび靖国神社御親拝を続けられた昭和天皇は、75年11月21日を最後に御親拝を中止されました。これをもって昭和天皇のご心中を推し量ることは困難ですが、2−7年おきに御親拝をなさって来られた経緯に照らすと、(「富田メモ」の真偽に拘わらず)79年4月にA級戦犯合祀が報じられた以降に何らかの異変が生じたと考えるのが自然だと思います。

 本来、国のために命を捧げた兵士たちのための静かな招魂の場だったはずの靖国神社が、内外の批判と喧騒の中に放り込まれ、天皇陛下の御親拝をも阻んでしまったことは余りにも残念なことです。次回は、保守政治家としての私なりの解決策について明らかにしたいと思います。

(衆議院議員 長島昭久)

鈴木寛の「2020年への篤行録」 第22回 18歳選挙権引き下げで大事なこと

2015.07.13 Vol.646

 公職選挙法が改正され、投票年齢が18歳以上に引き下げられました。投票年齢の変更は70年ぶりのことです。来年夏の参議院選挙から適用される公算が高くなっていますが、高校3年生の一部も含まれますので学校現場では、どのように政治と向き合えばいいのか、戸惑いの声が上がっています。

 ここで重要なのは、若者が投票に行きさえすればいいということではないこと。たしかに、世界的に投票年齢は18歳以上が主流になっており、日本でも低迷して久しい若年層の投票率を上げ、彼らの政治参画を促そうと若い世代を中心に投票年齢引き下げを主張し、ようやく実りました。

 しかしネット選挙活動が解禁された折を思い出してみてください。当時も「ネットを使う若い人が投票に行くようになればいい」という期待論がありました。私がかつて十数年、ネット解禁を主張した理由のひとつに、候補者と有権者、あるいは有権者同士の政策論議を活発化して、政治参画の意識を高める目的がありましたが、結局、政党やマスコミが一時的に騒いだ割に投票率が劇的に上がることはなく、それどころか都知事選では歴代ワースト3番目、衆議院選挙は歴代最低の低投票率に終わりました。

 このときの“教訓”から改めて思うのは、投票年齢引き下げにしろ、ネット選挙解禁にせよ、所詮は手段に過ぎないということです。民主主義制度は有権者の自治システムなので、ほかの誰かからの介入を受けることなく、自分の頭で考え抜いて決めるようにならなければなりません。そういうマインドを地道にコツコツ育てていかないといけません。70%の市民が投票に行った大阪の住民投票のような事例は、当事者意識が高まったからですが、それはカンフル剤のようなもので、やはり普段からの地域や家庭でいかに「自治意識」を育てていくのかが重要です。

 何も特別なことは必要ありません。政治は、「あちらを立たせばこちらが立たず」といったトレードオフや矛盾、葛藤の連続ですが、たとえば部活動のマネジメントを基本的に生徒たち主体で行うだけでも自治意識は育っていきます。公立高校の野球部であれば、サッカーなどほかの運動部とグラウンドが共用だったりして十分な練習時間を確保できないことが多いでしょう。そこでグラウンドが使えなくても可能なトレーニングが何か創意工夫します。狙い通りにいくこともあれば失敗することもあるでしょう。しかし、仲間たちと話し合って、どのように効率的かつ効果的にチームを強くしていくべきか、その試行錯誤のプロセスこそが自治意識のひな形になるのです。高校時代、弱小サッカー部のマネジャーだった私は仲間たちと主体的に運営したのですが、強豪校を破って地元の大会で優勝した成功体験は大きかったと思います。

 こうした自主性を養うには大人のアプローチが重要です。介入ではなくじっと見守り、どうしようもなくなったときだけ手を差し伸べるようにできるかどうか。親や教師、大人のマインドセットも問われています。 (東大・慶応大教授、文部科学大臣補佐官)

格闘家イケメンファイル Vol.28 SEKAI NO HAJIMARI 澤田龍人(さわだりゅうと)

2015.07.12 Vol.646

 中学生のころから、突出した強さで注目を集めていた澤田。その圧倒的な強さゆえ、アマチュア修斗全日本選手権を経てという従来の流れを経験せずに、いきなりプロデビューを飾った。そのきっかっけを作ったのは、格闘技好きの父。

「格闘技を始めたきっかけは、父にPRIDEを見に連れて行ってもらったことです。桜庭選手とホイス・グレイシー選手の試合を見て、かっこいいって思って、自分の意思で4歳の時に高田道場でレスリングを習い始めました。本格的に総合格闘技を始めたのは約3年前ですが、小学生の時には総合格闘家になろうと決めていました。父は、僕が格闘家になって、喜んでいますね。格闘技が好きなので、試合に毎回来てくれるのはもちろん、計量まで付いてきます(笑)。来てくれるのはありがたい反面、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなります(笑)」

 プロ6戦で早くも因縁のライバルがいるとか?

「ライバルというわけではありませんが、飛鳥拳選手とは何かと比べられることが多いです。僕はデビュー戦から連勝して、3戦目が引き分け。それもすごく悔しかったのに、4戦目に飛鳥選手に負けて、かなりヘコみました。飛鳥選手はアマチュア修斗、プロデビュー、新人王トーナメントと一つひとつ段階を踏んで、ずっと無敗で新人王になった選手。だからそういうのを飛ばしてデビューした僕に対して思うところもあったみたいです。もちろんこちらも唯一負けている相手ですし、空手の間合いでくるとてもやりづらい選手なので、当然意識はしています。次回対戦することがあれば、絶対に負けたくないと思いますし、そういう意味でライバルと言われているんだと思います」

Copyrighted Image