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コラム | TOKYO HEADLINE - Part 250
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大谷ノブ彦 カタリマス
第12回 人にはそれぞれの役割がある

2015.04.27 Vol.641

 ここ最近考えていることのひとつに「役割」っていうのがあります。というのも先日、日本はもちろん世界でも活躍しているギタリストのMIYAVIさんとご一緒する機会があって、そのなかで彼がこの「役割」ってことについて話してくれたからなんです。
 MIYAVIさん、ハリウッドで映画デビューも果たしているんですよ。アンジェリーナ・ジョリーが監督・製作した

『UNBROKEN』という作品で、日本では公開されてなくて、本国ではいろいろ話題になった映画です。それで、彼にアンジェリーナ・ジョリーから影響を受けたことについて聞いてみたんですが、「ミッション(MISSION、役割)を持っている」ってことを言ったんですよ。映画を制作するにしても、国際的な人道問題や難民問題、避難民などの問題提起にしても、母親として養子を迎えてたくさんの子供たちを育てていることだとか、全部そういうことは、自分の立場がどういう影響を与えるかを分かって、ミッションとしてやっている人だと。

 このこと、プロ野球、広島東洋カープの黒田投手の見方でも考えられますね。男気だ!って世の中が大騒ぎしているなかで、野球解説者の江本孟紀さんは『キキマス!』に来てかなり手厳しいことを言いました。黒田はいるかもしれないけれど他がいない、このままだとカープ危険だよって。それは、江本さんが野球解説者としてのミッションがあって発言しているわけです。その一方で、『週刊ベースボール』を読んでいたら、作家の北方謙三さんが黒田を大絶賛。黒田ほど分かりやすく男気というものを示した人はいない、子供たちに男気を教えたって、正反対なことを言っている。それが、北方さんの作家としてのミッションなんです。
 今、映画『セッション』について議論が起きていますが、これについても同じことが言えるでしょ。ジャズミュージシャンの菊地成孔さんに、映画評論家の町山智浩さんが反応してて、意見がぶつかり合っています。それも、それぞれがミッション、役割に基づいて、映画を見ているからなんです。

 プロ野球にしても、映画にしても、他のことにしても、それぞれにミッションがあり、役割に基づいてやってるって理解したほうがいいよって思います。それぞれの考え方に心酔している人たちが、「正しい」を一個にして、その「正しい」で裁こうとすることこそが、危険だと思うから。でも一番悪いのは、論争を読んで「じゃあ、行かない。見に行かない」ってなっちゃうパターンだけどね。

EXILE TETSUYA DANCEの道
第33回 皆さんの夢は何ですか??

2015.04.26 Vol.641

 皆さんの夢は何ですか??
そんな事を唐突に聞かれたら、どのくらいの速度で答えられるでしょうか? そういえば今思い返してみると僕が初めて夢という夢を持ったのは中学1年生の時、水泳でオリンピックに出場したい! だったかもしれないです…。親に目指してみれば? と言われたのが始まりだったと思いますが、確かにそう思っていました。

 しかしその夢は中学3年生の時にあきらめてしまい、もっと現実的で将来設計もしやすい大工さんになる! という夢というか目標に変わった瞬間を今でも鮮明に覚えています。もちろん大工さんも立派な仕事だし魅力的でした。必ず独り立ちして親方になると心に決めて高校も建築科に行き、周りの友達も家業が大工さんだったり建築業が多かったです。このまま順調に行けば大工さんの夢はもしかしたら叶うと思っていました…ダンスと出会うまでは。(笑)

人生なんて何があるかわかりませんね、実際に大学にも行かず高校卒業してすぐに建築業に就職した僕が、今では大学の教壇で客員教授をやらせていただいているのですから(笑)。昨年初めてのチャレンジでしたが、今年も引き続き淑徳大学人文学部表現学科で2年目の講義が先日スタートしました。第1回目の講義は教室での座学ということで、パワーポイントや映像を作ってしっかりと準備をして、スーツに身を包み指示棒を片手に本番を迎えました!  今年も出席を取ったり、自己紹介したり、EXILEをより深く知ってもらう事で、僕たちが何を表現したくて、実際にどんな方法で表現をしているか、そしてこの講義で僕が伝えたいことを生徒の皆さんに感じてもらいました。

 そんな中の一つに夢のプレゼンがあります、まず色紙にみんなの夢を書いてもらうのですが、表現学科だけあって皆さん夢を書き上げるまでのスピードが速い速い(笑)。EXILEメンバーの中でよく出る話の中に、流れ星に夢を願うのは、その一瞬の間に自分の夢を明確に願うことができるくらいの想いの強さを持っていれば、叶わない夢は無いんだというのがあります。確かに願っただけで叶うのならそんな楽なことは無いですね(笑)。大切なのは情熱を持って想い続け更に行動し続けることなんだと改めて感じています。

 生徒の皆さんからは、声優、アナウンサー、俳優、プロデューサー、イベント企画や雑誌編集など様々な夢が飛び出して来ましたが、驚いたのはプレゼンが躊躇なく思いっきりで面白かったです。こういう時、1番に手を挙げて発言するのは勇気のいることですが、次々に手を挙げて躊躇なくプレゼンする生徒たちに驚きと頼もしさを感じました。真面目なプレゼンやおもしろキャラもいたり、今年も本当に楽しい講義になりそうです! 次回の講義からはダンスを実際に踊ってもらい僕のダンスという表現方法を通じて自分の表現へ繋げてもらおうと思っています。こうやって講義を続けて、いつか自分の仕事場で、あの時の生徒と一緒に仕事するのが、僕の新しい夢になりました!

 最後の講義まで気持ちを込めて一生懸命に先生をしたいと思いますので応援よろしくお願い致します。

 さて、皆さんの夢は何ですか??

格闘家イケメンファイル Vol.23 腕関初段 柏崎剛(かしわざきごう)

2015.04.26 Vol.641

 格闘家と大学生という二足のわらじをはいている柏崎。中学1年で総合格闘技を初め、16歳でプロデビューした早熟のファイターが5月24日に、ディファ有明で行われる「ZST.46」で、ついに絶対王者と対戦。ベルト奪取に挑む。

「今度の試合で僕が挑戦するチャンピオンの藤原(敬典)選手は、キャリアも長く絶対的な力を誇っている。そして僕と丸っきり正反対で、とてもクレバーで冷静な選手。自分とまったく違うタイプだから、逆にワクワクしています。相手はチャンピオンなので、ずっと前からいつか対戦したいと思っていました。そしてその時が来たら、こうやってぶっ飛ばしてやろうというシミュレーションをしてきたので、準備はできています。キャリアがあるので、テクニックもありますが、自分は勢いがある。多分、今まで対戦した選手の中で一番強い選手なので、やってみないと分かりませんが、今は勝つイメージしかありません」

 冷静な藤原に対し、自分は真逆だという柏崎。

「すぐ熱くなっちゃうんです。SWAT!でデビューした時も、対戦相手のチームの応援がすごくて、それにイライラした(笑)。声援ならいいんですけど、相手に対する罵声とか…。小さい会場だったので、それが余計に目立って、ついカッとしちゃいました(笑)。ほんと、それは欠点ですね。ですから、練習の時から常に冷静で、クレバーにできるように意識しています。お客さんの声援は結構聞こえるんですよ、僕。友達の声援も聞こえるので“おっ、あいつ来てるな”とか(笑)。もちろんセコンドの声もばっちり聞こえてます。そこは信頼関係があるので、何が聞こえても大丈夫ですけど(笑)」

 熱くなるというのは、真剣に格闘技に取り組んでいるということ。それゆえ苦手な選手に話が及ぶと…。

「苦手というか、ちょっとイラっとするのは、必要以上に仲良くしようとしてくる人(笑)。格闘技が強くなるためにそれは必要なのかと思ってしまう。なれ合いになりたくないし、そういう人はみんなぶっ飛ばしてやりたい(笑)。格闘技の選手じゃなくて、格闘技ごっこをしているだけなんです。そういう人たちは」

 柏崎をそこまで熱くする格闘技の魅力とは。

「なんだろう…。やる側からしたらほとんどないです(笑)。辛いことだらけ。ただ最近、格闘技でつながる人が多くなって、そういう人間関係は魅力ですよね。練習仲間や応援して下さる方。そういう理解し合える人がどんどん増えてきたので、それは楽しいです。見る側からですか? うーん、マッチョな人が多いので、女性は男性の肉体美が見られる(笑)。あとは…そのぐらいですかね(笑)。でも面白い試合は、素人の方が見ても面白いと思います。自分もそんな素人の人が面白いと思えるような試合ができるようになればと思っていますので、ぜひ会場でマッチョと試合を楽しんでいただければ(笑)」

 そんな柏崎の好きな女性のタイプは一体どういう人なのか。

「大人な人。精神的に大人の女性がいいです。自分のことを理解してくれて、サポートしてくれるような人がいい。減量中に僕の前で思いっきり肉を食べていても? 全然いいです(笑)。減量が終われば一緒に食べればいいし、そもそもうちの家族が無神経で僕の減量はおかまいなしで食べているので慣れっこです(笑)。見ためは…柴咲コウさんとかいいですね」

 次の試合、そしてその先について。

「相手は絶対王者と言われている人。初代王者なので、自分が二代目絶対王者になります。そして絶対的な強さを誇るチャンピオンであり続ける。また、日本の格闘技を盛り上げたいです。地上波でも放送されて、そこで盛り上げられるような選手になるのがデカい夢ですね」

 5月24日は熱い柏崎が見られそうだ。

「現在まで、14戦ぐらいやっているんですけど、今まで熱い試合をやったことがなくて、サクッと終わっちゃうことが多かった。ですから今度はハートとハートがぶつかり合うような熱い試合がしたい。そんな試合をお見せします」

小池百合子のMOTTAINAI
AIIB「日本は当面Wait & see」

2015.04.26 Vol.641

 このところアジアインフラ投資銀行(AIIB)を巡る論議が盛んです。イギリスが同盟国アメリカに伝えることなく抜け駆け的に参加したこと、ドイツやフランスなど欧州諸国が雪崩を打って参加を表明したり。現段階ではG7の分離作戦に成功した中国の戦略勝ちのように見えます。

 AIIBの融資条件は大甘、融資対象も中国の都合で振り回されるのではないか。インフラ投資を優先させ、環境配慮を後回しにするのではないか。そもそも会議はメールで行うそうだが、それでよいのかなど、様々な懸念は山積しています。何よりも、決済は中国・人民元となり、ドルの基軸通貨の座を脅かすのでは。中国の狙いはブレトンウッズ体制そのものの転換を図ることではないか、などなど。

 少々古い話になりますが、昨年8月、アブダビに本拠地を置くアラブ通貨基金(AMF)とJICAの間で業務協力協定(MOU)が締結された件についてご紹介しておきます。

 AMFは1976年の設立、アラブ諸国22か国が加盟。資本金は42億ドルで職員数は150人という規模です。 アブドゥルラハマン・アル・ハミディ総裁はサウジアラビア中央銀行の副総裁を務めた金融のプロ。私が日本アラブ首長国連邦友好議員連盟の会長としてアブダビを訪問した際、AMF本部を表敬したことをきっかけに、日本とAMF連携の端緒が構築され、具体的な協力へと進みました。

 協力の内容は「アラブ諸国の財政・金融分野の協力促進」で、要は日本の精緻な統計の手法をアラブ諸国の中央銀行や関係省庁に伝授。そのための専門家の派遣やセミナーの開催などがその内容となっています。日本の統計の正確さには誇りを持っている私として、進めたかったものです。

 さて、アラブ諸国との接点を通じ、私はアラブ諸国のAIIBへの見方に関心を抱きました。それはギリシャ・ショックやリーマン・ショックにはIMFや世銀は即座に対応するが、では「アラブの春」以降の対アラブ諸国への支援はどうだったか。

 要はIMF、世銀は結局欧米の支配下にあり、アラブはその下位に位置づけられているといった憤りです。だから別の機関が設けられるならと、サウジアラビアなどのアラブ産油国がAIIBへの参加を決めたのです。キリスト教社会とイスラム社会+その他、の格差ともいえます。

 もうひとつ。中国の完全手動の「シルクロード基金」も始動しました。初案件は対パキスタン。こちらはモロに中国の財布となることでしょう。注視していきましょう。

(自民党衆議院議員)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 花筏(はないかだ)

2015.04.25 Vol.641

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

友香の素 vol.150 お天気に恵まれた日は、外で。

2015.04.24 Vol.641

 久しぶりにハーブガーデンに出掛けたら、周りの森がムクムクとこんもりしていて、前とは緑の勢いが全然違いました。「うわ〜、元気!」と思わず言っちゃうほど。緑が濃いんですよね。生命力に満ちあふれている感じで、思わず深呼吸……。

 この季節は、暑くもなく寒くもなく過ごしやすいので、お部屋でのんびりもいいけれど、お天気に恵まれた日は外で過ごすのもいいかもしれません。のんびりご近所にぶらりお散歩に出掛けたり、お弁当を持ってピクニックも良いですね! 子供のころはよく行ったもんです。自然の中でいただくおにぎりや卵焼きは、どうしてあんなに美味しいのでしょうね(笑)。

 ハーブガーデンを見てみると、ラベンダーやローズマリー、タイム、カモミールなどそれぞれ株が大きく成長中。去年の春に植えたハーブたちですが、良い感じになじんできた感じなのでこれからのガーデン全体の成長も楽しみ。ラベンダーは良い香りのする花をたくさん咲かせていました。収穫してドライフラワーにしてお部屋に飾ると、また楽しめます。そしてもう一つ、この時期に見ごろを迎えるモッコウバラが綺麗でした〜。

 モッコウバラはバラの一種で、バラ初心者の私にも育てやすいバラです。黄色や白の小さな花をたくさん咲かせる品種で、去年の春、モッコウバラのつるを這わせるフェンスを友達と作って、そのフェンスにつるがちゃんと巻きつくように誘引して、鉢植えにしました。すると、今年はそのフェンスを葉っぱや花で隠してしまうくらい大きくなって、たくさんの花を咲かせていました。パーゴラやフェンスに沿わせて立派に咲かせているお宅を見る度に素敵だなあっとあこがれていたので、ちょっと近づいてうれしいです。背丈はまだ私よりも小さいけれど、この勢いだとすぐに追い越してくれるでしょう。またフェンスを追加しなくちゃいけません。今度の休日は大工仕事かな!?

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第36回「じゃないほうの大谷」

2015.04.22 Vol.640

 競馬で勝ったと喜んでいたら、ベイスターズが良くないです。絶不調です。19日の長時間にわたった試合も、最後はエラーでゲームセット。負け方が悪い。どうにか最小限のところで収めて、悲観的なことで知られるベイのファンがネガティブなことを言い出してそのまま毎年のモードっていうのは嫌だなあ。

 一転、良いのは二刀流の日本ハムファイターズ・大谷翔平選手です。開幕4連勝で、完封まで。これまで立ち上がりが良くないっていうのが大谷選手のイメージでしたけど、最高じゃないですか。試合を見ていると、ただ調子がいいっていう感じじゃなくて、自分の弱点に対応して投げているように見えます。制球が良ければ打たれないとか、そういうことを理解している。そして、自分で試合を作り、最終的に試合にも勝っている。ピッチャーは、試合を作ることが大事です。その結果として勝ちがあるんです。一時期、「大谷じゃないほうの大谷!」なんて言われると、何をっ!と思ったこともあったけど(笑)、もうそれでいいよ、そうですよ。「エアギターじゃないほう」、「大谷じゃないほうの大谷」……いったい俺、どこに行くんだろう。

「じゃないほうの大谷」、漫才とラジオスター、どちらに専念すべきか迷っているかと言えば、考えれば二刀流どころじゃありませんでした。漫才、ラジオスター、DJ、コラムニスト……もうよく分からなくなっていますけど、肩書きはもう人に決めてもらえればいいや。僕ら芸人、二刀流どころじゃなくて、何刀流ってやらなきゃだめですからね。どんどん仕事も広がって、先日もついに『プロ野球ニュース』からオファーが来た!……と思っていたら、プロ野菜ニュースですって。プロ野球には遠回りですが、野菜は大好きだしね!いろいろ面白いことがいっぱい転がっていそうで楽しみでなりません。

 さて、『キキマス!』では今週、スペシャルウイークを実施中です。『母ちゃんバンザイ! 泣き笑いウチのオカン伝説』と題して、ゲストの方々にお母さんのエピソードを伺っています。20日は矢口真里さん、21日は『マッサン』のエリー、シャーロット・ケイト・フォックスさんからお話を伺いました。そして22日は西川きよし師匠、23日はピースの又吉くんが登場してくれますのでお楽しみに。

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第35回  半チャーハンは愛情のないキスみたいなもの。

2015.04.16 Vol.640

 14日放送の番組のなかで、「半チャーハンは愛情のないキスみたいなもの」っていう話をしたら、たくさんご意見をいただきました。僕に同意してくれる人、ラーメンを食べたあとに一口二口チャーハンが食べたいんだよねっていう肯定派と、いろいろな方から反応があって、面白かったなあ。でもやっぱり、僕は言いたい。半チャーハンは愛のないキス、いやセックスみたいなものだって。

 ラーメンと半チャーハン、半ラーメンと半チャーハンって、単品として出しているチャーハン、ラーメンとは別ものになっている場合がかなりあるんじゃないかなって思うんです。半チャーハンは半チャーハン用に作り置きしてあったりする場合もあるし、ラーメンの半っていうのもね。番組でも話したけど、本来出しているものの半分でそのお店を味わっちゃえみたいなところも、ねえ……。ミニかつ丼とかそういうのもそうです。なんかなあ、嫌いなんですよね。

そのなかで、唯一、僕が好きなのが、神保町のさぶちゃんの「半チャンラーメン」です。元祖といわれるところなんだけど、ここはラーメンとのバランスを考えたうえで、その半チャーハンを作ってるんです。「ラーメン」と「チャーハン」のセットじゃなくて、「半チャンラーメン」という単品なんですよ。

ラーメン店もちろん、食事を提供しているお店は、単品として出すサイズで、一番おいしく感じられるように考えて味を作っていると思います。それを半分にするって……違うんじゃないかなあ。やっぱり、一番おいしいとされる形で食べたいじゃないですか。

単品のサイズの話ついでに、番組ではいいきれなかった「取り分け」問題です。複数で食事に行って注文したものが届くと、ささっと取り分けてくれる方がいらっしゃいますね。それ、僕はいりません。僕がサラダを頼んだとしましょう。そのサラダ、僕はフルサイズで食べたいから頼んでるんです。取り分けられたらもうそれは別のサラダになってしまう。他の方がサラダを食べたいのなら、取り分け用にもう1つ頼めばいいと思うんです。焼き肉でも同じです。よくどんどん肉を焼いて、焼けた肉を僕のたれの皿にポンと置いてくれる人がいる。もちろん肉は食べたいですよ、でもまずは柚子胡椒で食べようと思ってた! そんなこと、あるでしょう? 

「取り分け」ってさ、気がきいてるだとか心遣いができてるみたいに言われたりするし、男性の女性に取り分けてもらうとうれしいなんて意見があったりするし、もはや同調圧力以外の何ものでもない。みんなで食べに行ったとしても食べたいものを自分が思うように食べたい時もある、それを僕は伝えていきたい。取り分けてるときには、一言、声をかけよう。それを広めていきたいって思いますね。だから僕が食べに行ったお店の方、サラダを2皿頼んでも、聞き返さないでください。こういうことなんで。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その五)

2015.04.13 Vol.640

 前回は、満州を舞台にした「昭和戦争」の発端について日露戦争直後まで遡って考えてみました。まさしく明治の元勲伊藤博文が予言したとおり、満州に居座り続けた日本は、やがて(コミンテルンの巧妙な策謀により煽られた)中国のナショナリズムに絡め捕られ、大陸の泥沼から足を抜けぬまま「二進も三進も行かなくなって」しまい、開戦時の海軍トップ永野修身軍令部総長の言葉「このままでは油が切れて、じり貧だ(から開戦あるのみ)」に象徴されるように確たる見通しもないまま、無謀な対米英戦争に突っ込んで行ったのです。終戦時に海軍大臣を務めた米内光政元首相が「じり貧を避けんとするため、ドカ貧にならぬように」と諌めましたが後の祭りでした。

 東條英機内閣による戦争指導がどれほど杜撰であったかは、猪瀬直樹氏の名著『昭和16年夏の敗戦』に詳しいですが、太平洋戦争開戦時の昭和天皇と杉山元陸軍参謀総長との以下のやり取りを読めば誰の目にも明らかでしょう。

 時は昭和16年9月6日。御前会議で最後の国策を決定する場面で、昭和天皇は杉山総長を叱責します。

 昭和天皇(以下、天皇)「日米開戦になったら、どのくらいで収拾がつくのか」

 杉山総長(以下、杉山)「約3カ月で収拾してみせます」

 天皇「あなたは日中戦争を始めるときの陸軍大臣だった。その時2カ月で収拾すると言っていた。しかし4年経った今でもやっているではないいか」

 杉山「中国大陸は奥が深うございまして」

 天皇「大陸は奥が深いと言うなら太平洋はもっと広いではないか」

 結果は、周知のとおり惨憺たる敗北でした。日本列島は一面焼け野原となり、2発の原爆や無差別絨毯爆撃をふくむ戦争犠牲者は300万人を超え、しかも、海外戦地における戦没者の約7割は餓死。小説・映画『永遠のゼロ』で若い世代の皆さんも涙した特攻では4000人以上の有為な若者たちが陸に海に散って逝きました。

 この悔しい歴史の教訓を正面から受け止めねばなりません。このような歴史を繰り返さぬためにも先の戦争の総括は重要です。戦後70年の節目の年にあたる今年、なお一層その意味を深く噛み締める必要があると思います。この視点で、今回から3回にわたって「靖国問題」を考えてみたいと思います。

 国家のために命を落とした方々をどのようにお祀りするか、それを国家指導者がどのようにお参りするか。これは、すぐれて国内問題です。外国からとやかく言われる筋合いではありません。しかし、問題の本質は、本来「心ならずも戦場へ送られ尊い命を落とした兵士の魂が招かれる」神社だった靖国に、戦争指導者たち(つまり、兵士を送り出した人々)が「昭和殉難者」として合祀されていることにあると考えます。(つづく)(衆議院議員 長島昭久)

格闘家イケメンファイル Vol.22 Mr.アグレッシブ、新境地を求めて 土屋大喜(つちやたいき)

2015.04.13 Vol.640

 前回の試合で肩を負傷し、5月に行われる「MOBSTYLESx修斗 “FIGHT & MOSH”」で1年ぶりの復帰戦に挑む土屋大喜。試合まで1カ月を切った現在の心境を語る。

「相手の佐藤(将光)選手とは初対戦で、まだ詳しくは試合も見ていない選手ですが、上手な選手、常に冷静でいられて、クレバーな選手と聞いています。ですからそこは気を抜かないように、しっかりやっていきたい。僕は今まで自分から前に出るタイプで、それで怪我が多かった。手術も3、4回していますし、それによってブランクも多かったので、今回は怪我だけには気をつけようと。試合のたびに怪我をして、その度に長期欠場。忘れたころに出てくるって言われないように(笑)、怪我に気をつけつつ、忘れられないような試合をします」

 今回は階級を1つ下げての挑戦となる。

「盛り上がっている階級(フェザー級)ですから、そこに自分が入って巻き込まれるのはうれしいです。不安より楽しみ。しいて言えば体重が落ちても動けるかなというところですが、一度テストで落としてみたので、あまり不安には思っていませんし、全然大丈夫だと思っています」

 プロの格闘家を目指すきっかけとなったのが、現在所属しているジムの代表でもある“修斗のカリスマ”と言われた佐藤ルミナ。

「中3の夏にルミナさんの試合の映像をテレビでたまたま見ていて、衝撃を受けるぐらい格好が良くて、その時からルミナさんと同じ道に進みたいと思いました。ルックスはもちろん、あっという間に試合が終わったのも格好よかった。秒速の1本勝ちで、すげーって(笑)。最初に会った時は、あこがれの人と話せるということで、めちゃくちゃ緊張しました。というか、今でも緊張しています(笑)」

 格闘家を目指して一直線。真面目なイメージだが、趣味も楽しむ。

「レゲエが好きなので、練習がなくて、次の日オフだったらクラブとかに行きますね。好きな女性のタイプ? まあ、クラブにいるような女性は好きですね。セクシーですし、派手めな感じが好きなので(笑)。芸能人で言ったら、中村アンさんとかローラさん。ハーフの方やハーフっぽい人がタイプです。綺麗ですよね。女性はね、格闘家と付き合ったら絶対いいと思うんですよ。減量をするのでダイエットの仕方もいっぱい知っていますし、疲れの抜き方や護身術、格闘技の楽しさも教えてあげられる。でも楽しむ程度はいいけど、試合に出るとか言いだしたら、それは困るかも(笑)」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 井戸の茶碗(いどのちゃわん)

2015.04.13 Vol.640

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

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