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コラム | TOKYO HEADLINE - Part 261
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小池百合子のMOTTAINAI 対岸の火事では済まされない中東の問題

2014.09.01 Vol.625

 40年以上中東に関わってきた私だが、これほど荒れた中東を見るのは初めてです。最近特に驚いたのはUAEがリビアのイスラム勢力に対して空爆を実施したというものだ。リビアは3年前にカダフィ政権が崩壊して以降内戦状態にあり、最近イスラム系勢力が力を増してきていた。UAEが近隣国の政治問題に表だって介入することは稀だが、今回の空爆は、イスラム勢力が中東全域で力を増し、自国の体制にまで影響が及ぶことを防ぐのが目的とみられる。

 また、「イスラム国」を名乗るイスラム教スンニ派の過激派組織の勢力拡大が止まらないことだ。「イスラム国」はアルカーイダ以上に凶暴と言われ、先日はアメリカ人ジャーナリストの処刑の映像をインターネット上で公開、その残忍さに世界中が大きなショックを受けた。処刑を行った人物がイギリスの若者だったことも衝撃であった。実際に、イギリスからシリアやイラクに渡り戦闘員となった者の数は500人を超えるとも言われる。ロンドンを拠点のひとつとしてイスラム過激派による宣伝活動が展開されており、これも欧米諸国の懸念材料のひとつとなっている。

 この二つのニュースの背景には、アメリカの中東におけるプレゼンスの低下が指摘される。内向き志向を強めるオバマ政権は、「アラブの春」後の中東の混乱、シリア内戦において有効な対応をとってこなかった。ところが、そのアメリカが8月に入りイラクへの空爆を開始し、ここにきてシリアへの空爆の可能性も出てきている。しかし、内戦状態に陥ったシリアへの軍事介入は2年前から米国内で出ていた議論であり、”too late”と言わざるを得ない。アメリカが当初より穏健なシリアの反体制派を積極的に支援していれば、「イスラム国」の台頭を阻めていたかもしれないからだ。

 その「イスラム国」が目指すのは領土的広がりを持つイスラム世界の統一だが、その根底にあるのは、1916年のサイクス・ピコ協定への激しい反発である。イスラムの世界にはもともと「ウンマ」と呼ばれる共同体の概念があるが、これを無視し、西欧列強がオスマン帝国を一方的に分割、アラブ諸国の国境線は机上で直線によって決められた。先月、「イスラム国」が住民らにパスポートを発行したと伝えられたが、そこからもこうした反発が見て取れる。

 先般、シリアに飛び込んだ日本人男性が「イスラム国」に拘束される事件も起こっているが、中東の問題はわが国にとっても対岸の火事では済まされない。この地域を真に理解できるかどうかは、わが国にとって死活的に重要な問題だ。わが国の中東地域の研究者の育成こそが急務である。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.09.01 Vol.625

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

EXILE TETSUYA DANCEの道 第25回 想いの強さ or 効率の良さ

2014.09.01 Vol.625

毎日リハーサルで忙しい中、すき間を見つけて向かった先には素敵な砂浜と海が目の前に広がっていました。時間って作ろうと願いさえすれば意外とできるもんだなぁ…なんて感じた今日このごろ、みなさんはどんな夏を過ごしていますか?

 僕は先月から変わらず毎日リハーサルをしています! だんだんと形も見えてきて、お披露目する日が待ち遠しくなっています。先日、毎年恒例になったツアー前合宿をさせていただきました。本番と同じステージを建ててのリハーサルです! EXILE TRIBEみんなで朝から晩まで、作っては話して作っては話して修正しての繰り返しで、合間を見つけてトレーニング、寝る前にはその日のリハーサルの映像チェック…本当にツアーのことだけを考えられる時間です。スタジオで作る構成や頭の中でイメージした演出も実際にやってみると思った通りにいかなかったり、大幅な変更はしょっちゅうあるので、その度に作り直してはやってみる。出演者もスタッフさんもものすごい人数がいるので、ひとつの改善だけでも大変な騒ぎです! 

 そんなことを繰り返すうちに思ったのですが、想いの強さと効率の良さというモノは全く逆の位置にあるモノなんだなぁ…と。人数の多いTRIBEのみんなが全員納得できるものを創るには、一人ひとりのイメージや想いのすり合わせが必要になってきます。逆に効率よくもの作りをしようとすると、みんなへの伝達やすり合わせがおろそかになってしまい、想いの強いエンターテインメントではなくなる…もちろん何年も一緒にいてずっとやってきたメンバーだけならできることもあるとは思いますが、このメンバーは始まりも違えば世代も違います。そんな僕たちが今回のツアーで立てたテーマが「挑戦」でした。想いのこもった素晴らしいエンターテインメントで来てくれる皆さんをおもてなししたい! この想いはみんな一つなのであえて効率なんて二の次にしてみんなが納得できるツアーを目指しています。

 本番初日が近づいてきて全員のパフォーマンスPowerが一気に上がってきているのを感じます! もしダンスPowerメーターなんて物がこの世にあれば今のリハーサルスタジオに置いときたいですね(笑)。あっ!いつかEXILEパフォーマンス研究所でそんなメーターを作れたら面白いですね(笑)。

 現在進行中ですが、研究所では新しい試みがスタートしました! ダンスから音楽を作ってみる!ということで、協力してくれるドーベルマンインフィニティのP-CHO君とSWAYとトラックメーカーのネイキッド君と共にダンスの可能性を感じる素敵な曲を作りたいと思っています。また一つダンスの可能性を広げて行きたいと思っていますのでお楽しみに!

 夏も残りわずかですが皆さん全力で素敵な季節を楽しみましょう!

格闘家イケメンファイル Vol.7 のび太の世界王者挑戦 内藤のび太

2014.08.31 Vol.625

 タ○コプターを頭につけ、ジャイアン(貴裕)に首根っこをつかまれリングに上げられるその男。どうみてもあの国民的アニメに登場するあの子。しかしそんな彼、ひと皮むけば、プロ通算7連勝(アマチュアをいれると11連勝)中、ほぼ3年負けなしの格闘家だ。

「僕は22歳の時に格闘技を始めたので、ほかの選手に比べるとだいぶ遅いです。それまでも運動はほどんどやっていなかったし…。きっかけ? 全然試合とか出るつもりはなくて、当時PRIDEとかがブームだったので、技とか習ってみたいなと思って道場に入門しました。ちょっとした素人の習い事感覚でした。それで27歳でプロになって…。自分としては格闘家の雰囲気をフルに出しているつもりですが、それがちょっと人には伝わらないみたいです。ハイ…」

 ちょっとした習い事のつもりが、あれよあれよという間に勝ち続け、今月27日には東京・後楽園ホールで行われる『プロフェッショナル修斗公式戦』で、世界フライ級王者・室伏シンヤとのチャンピオンシップを行う。

「対戦相手の室伏さんはカッコいいし、手足が長くて背も高くて正統派のチャンピオン。寝技が強い人だと思いますが、僕もどちらかというと寝技なので、組みの展開になるんじゃないかと…。戦うのは怖いですけど、相手を見ないから大丈夫です。相手の目を見ず、なんとなく全体をボヤッと見ている。戦う時はメガネをはずしますし…。目を見ないのは単に人見知りだから。試合相手だからではなく、大抵人の目はあまり見られないタイプです。相手の研究は、少しだけ…。気にしすぎちゃうと、ヤレらてる夢ばかり見ちゃうのであえて気にしないようにしています」

 メガネに黄色いポロシャツ、そしておどおどした言動はまさにあの子そのものだが、とにかく強いのが人気の秘密。

「人気は…そんなにないです。子どもからはこのキャラですから声援とかもすごくもらいますけど、それはちょっと卑怯な感じがしています。僕は天才肌なんかではありません。運動神経があるわけでもないし、頭も良くないので、とりあえず指示通りに動いているだけ。努力家? うーん、そんなに努力はしているつもりはないです。しつこい性格なんです。ジムのみんなからはスタミナがすごいと言われますがただ単にしつこいだけ。強いて言えばその“しつこさ”だけが自分の取り柄なのかも知れません。例えばタックルを切られても倒れるまで何度も仕掛けるので、相手が嫌になって倒れちゃう。体で覚えるタイプというか、子泣きじじいみたいだと言われてます。藤子キャラなのに(笑)。女性に対しても? はい。しつこいです。いや、しつこいんじゃなくて、一途なんです(笑)」

 そんなのび太の好きなタイプは…。

「しずかちゃんです。しずかちゃんって器が大きいと思うんですよね。包容力があるというか“のび太さんのバカ”って言われたい(笑)。だからずっとしずかちゃんを探している状態です。あとは背がデカイ人が好き。和田アキ子さん? いいですね。自分が小さいので、大きな人がいい。でも社交性もないし、デートでも全然喋らない。それ以前にモテませんから…」

 どこまでものび太キャラだが、27日の試合については、格闘家らしい本音もチラリ。

「多分、ほかの人の試合がすごいことになると思いますが、それらの試合とはまた別の盛り上がりがあればいいなと思います。相手はかっこよくて、強くて人気者ですが、唯一自信が持てる“しつこさ”で同じ歳のチャンピオンを追いつめます。漫画から飛び出したのび太が世界王者になります」

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス!(裏) 第10回 金言飛び出すスペシャルウイーク! 今日も『キキマス!』

2014.08.27 Vol.624

 スペシャルウイークが始まっています。ニッポン放送60周年ということもあって、今回はリスナー大感謝ウイーク。『キキマス!』では、「オールナイトニッポン伝説」として、笑福亭鶴光さん、松任谷由実さん、藤井フミヤさん、鴻上尚史さんなどなどのレジェンドを迎えて放送中です。

 前に書きましたけど、この企画は僕がずっとやりたいと思っていたし、スタッフにも「やろうよ!」って言い続けてきたものです。準備しながらドキドキとワクワクと緊張感でいっぱいになってましたが、いよいよ始まるってなると緊張感よりも「いい話を聞きたい!いろいろ聞きたい!」って気持ちが大きくなって、スタートからその気持ちで行けたかなって思います。リスナーにとっては、僕がどれだけ緊張してるかなんて、いらないでしょ。それよりももっと聞きたい話がある。

 番組では金言がどんどん飛び出してます。例えば、鶴光師匠の「エロ」と「グロ」。オールナイトや他の番組を含めて、師匠の番組を聞いたことがある人は知ってると思うけど、師匠の番組は「エロ」で知られてます。月曜に出演していただいたときにも出てきましたけど、師匠の「エロ」……いいんだなあ。ちょっと考えると、ああそうかってなる。ダイレクトじゃないんですよね。直接的だと「エロ」じゃなくて、「グロ」になる。このバランス、師匠だからできるっていうのもあるけど、やり続けて見出されたものでもあると思うんですよ。ユーミンのインタビューでも、苦しみながら、あがきながらずっとやり続けてるっていうね。貴重なお話も聞けました。

 こうやって話していると、すごく楽しいしワクワクするんだけど……これから俺、どうしていったらいいんだろうってちょっとヘコんだりもしてるんです。それぞれのオールナイトニッポンがどうやって作られていたのか、どんな気持ちでやっていたのかを聞いていくと、時代であるとか当時のラジオとリスナーの関係が見えてくる。そこには強い「共犯関係」があるんです。レジェンドのみなさんが番組をやられてた頃には、スマホやSNS、メールなんていうのもなかった。ハガキの文字からリスナーの姿が見えたそうです。番組でこの店を助けようぜ!っていったら2000人集まったりしたこともあるっていうのは、そこに行ったら面白いことに加われる、自分も仲間、共犯者になれるっていう気持ちがあるからでしょ。この間、番組で鴻上尚史さんのオールナイトニッポンの名物というか、伝説の企画だった早朝ジェンカをやりました。『キキマス!』の時間なんで早朝ではなくて昼間、ニッポン放送の玄関でジェンカを踊ったんですが、僕の予想を超えて20人集まりました。すごく楽しかったです。それを考えると、今も「共犯関係」になりたいっていう気持ちはあると思うんですよ。でも、「あー、やったんだ…楽しそう!」ってツイッター見てるだけじゃなくて、行っちゃおう、一緒に楽しんじゃおうっていう「共犯関係」、もっともっと大きくしていきたいんだけどな……どうしたらいいんだろう。

 今週はこうやって、楽しくお話を聞きながらもヘコむっていうのが続くんだろうと思ってます。所ジョージさん、関根勤さん、そして木曜にはビートたけしさん!も生登場します。月曜の松本明子さんが乱入なんていうようなサプライズもまだまだあるかもしれません。ぜひおききください!

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 「ネタあらすじ編」

2014.08.18 Vol.624

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.6 下町発、世界へ 根津優太

2014.08.18 Vol.624

 小さいころや学生時代から空手やレスリングなどを経験してきた選手が多い中、格闘技を始めたのは遅かったという根津。

「もともとずっと格闘技はやりたかった。それを行動に移せる人はなかなかいないと思うけど、22歳の時に親友とそろそろ自分のやりたいことを一生懸命やろうよということになり、よく考えた結果、やっぱりやりたいと思いこの世界に入りました。地元の亀戸から通いやすそうだなと思って、当時お茶の水にあった今のジムに入ったんですけど、実際はとんでもないところだった(笑)。有名な選手もいっぱいいたし、練習もめちゃくちゃきつかった。辛すぎて、週に1回しか練習できませんでしたから。格闘技を始める前? それはいろいろ(笑)。やんちゃしていたっていっても全然可愛いもんです(笑)。格闘技を始めてから逆に社会性がついてきました。喧嘩をふっかけられたら困るから人と目を合わせないようになりましたし(笑)」

 デビューは2007年。25歳だった。

「修斗のリングは僕の中ではすごい舞台だったので、でかい大会にあがるような気持ちでした。アマチュアの時からたくさんのお客さんの前で試合をしていたので、特別緊張することはなかった。逆にやってやるよっていう変な余裕がありました。太田(悟)選手が相手だったんですけど、負けました。1ラウンドで失速した(笑)」

 普段は大工をしていて、趣味は地元の亀戸で仲間とお酒を飲むことだという根津。応援席には男性が多い。

「昔の仲間とか、ファンの方とかも男性が多く男臭いって言われます(笑)。若い女性も何人かはいますけど、男性のほうが断然多い。好きな女性のタイプはショートカット。昔からなんですが、髪の長い人が急にショートにしたりすると“おおっ!!”ってなる(笑)。それまで友達として普通に喋っていたのに、喋れなくなるくらい。ショートヘア最高でございます(笑)。ベリーショートでもいいですけど、ショートボブはちょっと違う。耳が出るようなショートが好き。芸能人だと…蒼井優さんとか広末涼子さんとか。性格は優しい人。喧嘩をするのが嫌いなので、すぐに喧嘩にならないほうがいい。こっちが“ごめんなさい”って謝ったら、すぐに“いいよ”って言ってほしい。謝っているのに、どんどん責めてきたり、ずっと引きずってすねていられるのはちょっと…。喧嘩の先には何もないですから」

 9月27日に後楽園ホールで行われる修斗の大会では、自身の保持する環太平洋フェザー級タイトルを賭け、石橋圭太を相手に初防衛戦が決定している。

「自分は打撃、特に蹴るのが好きなので、キックの選手というイメージが強いかも知れない。相手の石橋選手は寝技の選手。昔は寝技ができなくて、やりにくい部分がありましたが、今は寝技も磨いて何でもできるので、特に問題はありません。石橋選手は5試合連続で1ラウンド一本勝ちしていますが、6試合目にはなりません。ていうかなるわけがない(笑)。1ラウンドで沈めてもいいですし、とにかくチャンピオンですから圧倒して勝ちます。キックなりパンチなり自分の得意なものでもいいし、逆に寝技で極めてやろうかなとも思っています。その自信もあるので。今はそのへんも含めてどうやってチャンピオンらしい試合をしようかと考えていますから。痺れる試合はもちろん、どんな人が見ても楽しんでもらえる試合をする自信はあります。格闘家である以上は常に強くなることを目指してやっていますし、実際めちゃくちゃ進化している。それは体感できているので、ぜひ生の試合を見に来てください」

ダイノジ大谷ノブ彦 カタリマス!
第4回 王道を引き受けて王道を行く、白鵬とキムタクにシビれた!

2014.08.18 Vol.624

 熱いですね、暑いじゃなくて熱い。『キキマス!』はさらに熱いです。先日はついに競馬も当てましたし、僕の熱も上がりっぱなしです。さてこの熱の理由、いろいろありますけど、僕にとっては白鵬と木村拓哉、この2人。今回はそのことについてお話しようと思います。

 満員御礼が続いて、相撲人気が戻ってきたって感じだった7月の大相撲名古屋場所。30回目の優勝を果たした横綱・白鵬にジーンとしちゃいました。白鵬って選ばれた男であり、横綱だと思うんです。八百長問題で相撲人気がガッと落ちた時、白鵬は横綱らしさを体現する、言いかえれば、相撲の歴史のなかで積み重ねられてきた横綱、王道の横綱として居なければならなかったんです。白鵬は大変な人格者ですし、それを引き受け、やり続けてきた。横綱らしさを背負い、王道の横綱として堂々と振る舞い、相撲を愛し抜いている。それなのに、30回目の優勝がかかった一番での日馬富士コール。それをする人の気持ちも分からないわけじゃないけど、言っちゃえば、白鵬はそれによってNOを突きつけられたわけです。それでも彼は、今も横綱をやり続けているんだって思うと……。しびれました。

 そんな白鵬の姿とダブっちゃったのが、『27時間テレビ』のキムタク、木村拓哉さんです。木村拓哉さんってずっと木村拓哉さん、ずっとカッコいいをやってきていて、これからもやっていかなきゃならない人。白鵬が王道の横綱なら「カッコ良さ」の王道、「カッコいい」の記号でもあります。90年代、コンパなんかにいくとたくさんいましたよ、聞いてもいないのに「キムタクのどこがカッコいいのか分からな〜い」って女。あれ、「私は他の女とは違う」っていうアピールで。そういう自意識過剰の女に使われる。その役割、どんだけ辛いんだよって思いますね。アイドルのキラキラした感じで、歌って踊ってぶっこいて、ドラマや映画に出演して、木村さんはずっとあがきながらもやってる。あがきながらもキムタクであり続けることを受け入れ、それをやってるわけです。

『27時間テレビ』は、ここ近年で一番視聴率が良かったそうです。ドラマ『HERO』の視聴率も上がっています。視聴率で語られ評価され、テレビを背負ってきたともいえる木村さんを称賛しろよ、やっぱりすげーって言えよって思います。

 王道に対してのカウンターって楽です。常識はずれなことをやれば今までと違うって言われるし。それだけやっていればカッコよくも見えちゃう。本当にかっこいいのは、王道を引き受け、王道として君臨する人、僕はそう思います。

All the Best!! EXPG Report vol.17
完全に青森が大好きになりました!!

2014.08.18 Vol.624

 今回は、先日行われた「未来への道1000km縦断リレー」について書きたいと思います!!

「未来への道1000km縦断リレー」は、青森から東京まで、東日本大震災の被災地をランニングと自転車でつなぐことで復興へ向けた取り組みなどを発信して、東日本大震災の風化を防止するとともに、全国と被災地との絆を深めるリレーイベントです!! 
 その第一区間のゲストランナーに、なんと三代目J Soul Brothersのエリーが2年連続で選ばれ、僕は応援隊として青森に行ってきました!! 東北出身のエリー、このイベントには人一倍気持ちを込めて挑んでいました!! 他にもオリンピック金メダリストの高橋尚子さんも参加されていました!!

 このイベントのなかで改めて思ったのが、三代目J Soul Brothersとして活動し新たなエンターテインメントを届けることで、日本全国の皆様に元気になってもらいたいということです。それを強く思いました!!

 イベント終了後、戻りの飛行機まで時間があったので、エリーのご実家にお邪魔させていだいたり、近くの野池で趣味のバスフィッシングも堪能しました。完全に青森が大好きになりました。またすぐ行きたいと思いました!!(笑)

 東北の皆様の暖かい人柄と自然に感謝です!!

鈴木寛の「2020年への篤行録」
第11回 大人も夏の自由課題をしてみませんか?

2014.08.18 Vol.624

 子どもたちや学生の夏休みは終盤に入りました。近年、ヤフーの天気情報の検索件数が8月の終わりにかけて急上昇すると聞いたことがあります。小学生や親たちが、サボっていた宿題の絵日記の天気を調べるからだそうです。

 昔は、お天気を毎日記入させることが日記を習慣づけるためのインセンティブになっていました。要領のよい子どもは図書館に通って新聞のストックからその日のお天気を調べて帳尻を合わせていましたが、中には絵日記の天気欄に適当に雨と記入する子もいました。そういうときは、新学期になって担任の先生から、クラスみんなの前で「君のおうちだけ雨が降っていたのかな?」と皮肉まじりに叱られて恥をかいてしまうわけですが。そんな場面も、インターネット時代になってもう見られなくなりそうです。

 しかし、大学生や社会人のあなたも、宿題を積み残した子どもたちを笑ってはいられません。人生常に勉強です。夏休みは単なる骨休みではなく、ルーティンワークから解放されることで日頃できないことに取り組んだり、思考を巡らせたりできる貴重な時間です。そういうわけで大人たちの中でも、とりわけ学校の先生たちには率先していただきたいのですが、見識をアップデートできていない方が意外に多いようです。

 この夏、私立学校で先生方の研修会に招かれてお話する機会か何度かありました。私は、「今教えている子どもたちはこの先70年、80年と生きていかねばならない」「200年ぶりの歴史の大転換が起きている中で彼らがどう生き抜き、自分たちの手で歴史をつくっていけるように教師として何ができるか考えてください」といったお話をしました。講演時は、私が何のお話をしているのか今一つ反応が鈍いようにも思えたのですが、後日、続々と講演の御礼を兼ねたメールが送られてきて、「こういう話は初めて聞いた」「頭をガツンと叩かれた思いだ」といった感想が寄せられました。

 こうした先生方は、決まりきった既存のカリキュラムを経験則に基づき、通り一遍で教えていたのかもしれません。しかも講演先はいわゆる進学校の関係者。日頃優秀な生徒を教えているはずの先生方ですら、油断していると日常に意識が埋没し、自己研さんが後回しになってしまうのです。

 思い出してもみてください。これをお読みのあなたが中学高校を卒業してからの間だけでも、歴史や物理で一大発見があって教科書の内容が書きかえられることも度々でした。さらに大事なのは、過去の現象がアップデートされるだけでなく、予測不能な未来を生き残るために自分の頭で考える力です。そのためにも歴史や哲学、はては地球、宇宙、生命といった壮大なテーマから不変の真理とは何か、読書を通じて自分に問いかける作業が大切です。プロイセンの宰相ビスマルクが「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」と語ったのはまさに至言です。

 そういう意味では、進学校で勉強に飽き足らず、社会問題への意識が高い若者たちのほうが行動的です。最近では、高校生でも積極的にプロジェクト・ベースト・ラーニングに取り組んだり、NPO活動を始めたりする生徒も増えました。彼らは知識こそありませんが、感受性が高いので時代の行く末を自分の手でつかもうとしているのです。

 来年の夏は、そうした意識の高い若者たちと大人がコラボレーションする場所も作ってみたいと考えています。残り少ない夏休みシーズン、まずは溜めこんだ宿題に追われる小学生を他山の石として、大人のあなたもご自身の自由課題を設定してはいかがでしょうか?

(東大・慶大教授、元文部科学副大臣、前参議院議員)

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第24回「大先輩からいただいた「苦労は絶対にするな!」のお言葉」

2014.08.15 Vol.DANCEの道

 夏い暑!! いや熱い夏!! 心がワクワク躍りますね。皆さん満喫してますか? 海、山、プール、たまにお祭り、海、山、プール、たまに花火大会!! できることならこの順番で毎日過ごしたいです(笑)。

 そんな妄想をしながら、僕は毎日スタジオにこもってリハーサルにリハーサルを重ねています。9月から始まるEXILE TRIBEでのドームツアーに向けて、毎日みんなであーだこーだ言いながら楽しくやっております(笑)。前回のEXILE TRIBE TOWER OF WISHをさらにパワーアップさせて願いの塔が帰ってくるわけですが、ドームの天井に届いてしまいそうなたくさんの思い出が詰まった、あの塔にまた会えるのが僕も今から楽しみです。

 願いの塔のようなセンターステージは立ち位置を決めたり、演出を決めたりするのが、普通のエンドステージとはかなり違ってきます。360度、四方八方から見られているということは、全方位にいる皆さんに楽しんでもらえるものを作らないといけないということで、DANCEへのこだわりだったり立ち位置、踊る向きの工夫だったり、360度だからこそできる演出の仕方、全体的な流れの持って行き方を一つひとつ丁寧に想いを込めて創造して行くのですが、EXILE TRIBEは26人……。これだけ自分の意志を持った人間が集まって一つのモノを作るのは容易なことではありません。それぞれにこうしたい、ああしたいとか、こっちのほうが盛り上がるとか、いろいろな意見が飛び交います。これだけのメンバーがいて、答えのないエンターテインメントを作ろうとすればそうなるのは当たり前なのですが、なるべく全員の意思を尊重してみんなが演出した、みんながやりたいLIVEにしようと先輩も後輩も一つになって頑張っています。

 こんなことを言っていても、気づいたらツアーが始まっていて、気づいたら年末になっているんだろうなぁ……(笑)。時間が経つのは本当に早いと感じていますが、それだけ充実していて集中できているということなんでしょうね。

 先日とある大先輩に言われたのが、苦労は絶対にするな! そんなものは死んでもするものじゃない!! だから自分の好きな事、やりたい事を貫き通せ。どんなに大変な事でも自分の好きな事、やりたい事ならばそれは苦労ではない!!! 0か100かなお言葉ですが(笑)。本当に間違いないなぁと思いました。人間って辛いとか、苦しいとか、ネガティブなことは多くの人が共感できるらしいですが、笑いとか幸せは、人それぞれ違くてなかなか全員で同じことで共感するのは難しいらしいです。ライブに来てくださるファンの皆さん全員に幸せな気持ちになってもらうのは究極に難しいことだと思います。だけど僕は本当にライブが好きで、あの大きなステージで踊ることが僕の生き甲斐なのでリハーサル中に煮詰まることもよくありますし、トレーニングや振り作りも時間かかりますが、全く苦労とは感じません! あっ、大先輩に言われたのはこういう事か……(笑)。なんてことに気づいたり、感じながら毎日ワクワクして過ごしております。ぜひ皆さん暑い夏を乗り越えて、9月から始まるEXILE TRIBEのドームツアーを楽しみにしていてください。

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