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演劇・ミュージカル | TOKYO HEADLINE - Part 13
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安田顕、LGBTを扱った傑作舞台で主演! 白井晃と『ボーイズ・イン・ザ・バンド』

2019.10.29 Vol.Web Original

 安田顕が、舞台『ボーイズ・イン・ザ・バンド ~真夜中のパーティー~』で主演を務めることが分かった。新訳と白井晃の新演出で、2020年7月、Bunkamuraシアターコクーンで上演される。安田は「良い本番を迎えられるよう、新鮮に稽古に取り組みます」と意気込んでいる。

 ゲイであることを自覚する男たちの誕生日パーティーの一夜を描く、LGBTに正面から向き合った伝説の舞台。1968年にオフ・ブロードウェイで初演され、昨年は初演から50周年のアニバーサリーを迎えたことを記念して、LGBTを公言する俳優たちが集結しブロードウェイでリバイバル上演。それが話題も注目も集め、今年のトニー賞では演劇リバイバル作品賞を受賞した。日本では『真夜中のパーティー』という名前で知られている。

 今回は、新しい訳と白井による新演出で、新しい作品として上演する。
 
 白井は「初演から50年が経って社会が性的マイノリティに対して、どれだけ変化したかを考える意味でも重要な作品になる」とし、「出演者のみなさんと様々な議論をして、この作品を日本で再上演する意味を考えながら創作したいと思います」と、コメントを寄せている。
   
 他キャストなどは順次発表される。

描くのはしっかりとした女の友情『MONEY MONEY MONEY』劇団コノエノ!特別公演

2019.10.25 Vol.723

「劇団コノエノ!」はNYLON100℃の女優、木乃江祐希が2016年に旗揚げした劇団。

 木乃江はNYLON100℃という現在の日本の演劇界の中核をなす劇団にいながらも、「演劇を見たことのない人にもっと興味を持ってもらいたい…」と考え、旗揚げ公演から「血飛沫」が飛び交い「マジック」がなぜか行われるといった見世物小屋のような、分かりやすく見た目が派手な作品を作り続ける。「血飛沫マジック歌劇団」という異名を取るが、ストーリー自体は逸脱することはなく、描くのはしっかりとした女の友情。

 今回は特別公演ということで血飛沫マジック歌劇団の看板を下ろし、ストーリーだけで観客の心をぐちゃぐちゃにする初の会話劇をやるという。それもどストレートの。

 主人公はモラトリアム期真っ最中のフリーターの女の子。ある日、アルバイト求人誌に「時給3700円の事務」という奇妙な求人を見つけバイトの面接にやってくる。そこで働く女の子たちはみな綺麗な女子大生でモデルか女優の卵。事務の仕事など存在せず、ただ毎日、ガールズトークを繰り広げるだけで高時給がもらえる謎の会社だった…。

 お金にまつわる女子大生とおじさんの戦いを通して、お金が人を、そして価値観を変えていくさまを描いていく。今回はフィクションなのか、それとも恒例のように実話な部分もあるのか、気になるところ。

特撮ものへの鴻上的オマージュ『地球防衛軍 苦情処理係』KOKAMI@network vol.17

2019.10.23 Vol.723

「KOKAMI@network」は鴻上尚史が、さまざまな人たちと出会い、公演するために作ったユニット。これまで新作はもちろん、第三舞台時代の作品を新しい演出で上演するなど、さまざまなアプローチを試みてきた。

 今回は昨年のKOKAMI@network『ローリング・ソング』で鴻上と初遭遇した中山優馬を再び主演に迎える。

 物語の舞台は異星人や怪獣の襲撃を受けている近未来の地球。そこでは人類を守るために地球規模で「地球防衛軍」が組織されていた。しかし地球防衛軍が怪獣と戦った結果、さまざまな場所で壊滅的な被害を受けた住民たちが抗議の声を上げる。「私の家は怪獣ではなく、地球防衛軍のミサイルでやられた。弁償してほしい」などと。毎日のようにくる住民たちのクレームの処理に追われる苦情処理係は悩む。「私たちは人類を守ろうとしているのに、なぜ住民たちは文句を言うのだろうか」とか。そんなある日、突如、ハイパーマンが現れたのだった。

 円谷作品といったヒーローものや特撮ものへの鴻上的オマージュで描くファンタジーの中に数々のメタファーを埋め込んで送る、正義、真実、愛、エゴといったさまざまな問題が含まれた物語。

川村毅が共に生きた時代への鎮魂ともいえる作品『ノート』ティーファクトリー

2019.10.19 Vol.723

 劇作家で演出家の川村毅は来年、劇団「第三エロチカ」を旗揚げして40年、自身の新作戯曲をプロデュースするカンパニー「ティーファクトリー」を立ち上げてからも20年を迎える。

 そこでこの節目に「川村毅劇作40周年&還暦 三作品」と題して3作品を発表することとなった。

 その1作目となる『ノート』は川村が共に生きた時代への鎮魂ともいえる作品。

 昨年は平成の大事件に関連する死刑が大量に執行された。そして新しい元号を迎えるにあたり、平成を振り返る機運の中、平成生まれの若者たちがその事件と経緯を知らないことに川村は愕然としたという。また、死刑囚の中には同世代の人間が少なからずいたことから、還暦を迎えようという世代がどのように80年代からの40年間を生きてきたかを、その時代のかかわり方を通して描きたいと思ったという。

 物語の中では記憶を失った男の記憶をよみがえらせるためにさまざまな証言がノートされていく。そして舞台上では、川村と近い世代の観客にとってはいつか見た風景が、若い観客には教科書には載らない歴史が繰り広げられる。世代や立場によって感じ方は人それぞれの作品となりそうだ。

乃木坂46・井上小百合が卒業発表後の舞台で 「すべてのセリフにウソのない感情で挑むことが出来ている」

2019.10.18 Vol.web original

 2006年に公開され、第30回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した映画『フラガール』の舞台版『フラガール ーdance for smaileー』が10月18日よりスタートした。舞台公演を前にマスコミ向けゲネプロと会見が都内で行われ、主演の乃木坂46の井上小百合や出演者が登壇した。

人気サーカスエンターテインメント集団シルク・エロワーズ最新作『サルーン』

2019.10.18 Vol.723

 カナダのモントリオールで生まれた人気サーカスエンターテインメント集団シルク・エロワーズが、『サルーン』を携えて、再来日を果たす。

 日本公演最新作となる『サルーン』の舞台は、開拓時代のアメリカ。未開の地にやってきた開拓者たちが集まる酒場で、スリルたっぷりのアクロバッティックな演目が繰り広げられる。

 本作の特徴は、ミュージシャンによる生歌、カントリー・ウエスタンの楽曲の生演奏に合わせて、アーティストたちがサーカス・テクニックを見せる“ミュージカル・サーカス”であること。音楽、アクロバット、メイクや衣装や、舞台美術などさまざまな表現を融合させて、ノンンストップで約80分、オーディエンスをくぎ付けにする。

 エアリアルやシーソーゲームなどアクロバティックでスリリングなサーカス・アクトはもちろん、ダンス、コミカルなパントマイムなどもあり。家族や仲間と、もちろん恋人とも楽しめる内容で、一緒に行くパートナーを選ばない作品。

 シルク・エロワーズは、2013年にはストリートダンスと3Dプロジェクションマッピングを駆使した「iD」で日本公演を実施、7万人以上を動員した。

舞台「里見八犬伝」で初主演の佐野勇斗が台風被害の館山にエール

2019.10.17 Vol.Web Original

里見八犬伝発祥の地・館山での公演は無念の中止に

 舞台「里見八犬伝」が10月17日、初日を迎えた。

 同作は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が原作。智勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという壮大な歴史ドラマ。

 この物語を時代物の舞台作品に定評のある鈴木哲也が原作を元に書き下ろし、深作健太氏が演出。深作氏の父である映画監督の故・深作欣二監督は1983年に「里見八犬伝」を映画化。代表作ともなっている。

 舞台は2012年に初演され、その数奇な人間ドラマをド迫力の殺陣を混じえたスペクタクルなエンターテインメントに昇華し、好評を得、これまで二度の再演を重ねた。四度目の上演となる今回はキャストを一新。今年5月に「第28回日本映画批評家大賞」の新人男優賞を受賞するなど期待の若手俳優である佐野勇斗が初主演を務める。

 10月14日に千葉・館山の千葉県南総文化ホール 大ホールで初日を迎える予定だったのだが、台風15号による被災により館山公演を断念。この日が初日となった。

森田剛、世界初上演「FORTUNE」に挑む

2019.10.14 Vol.723

 V6・森田剛主演の舞台「FORTUNE(フォーチュン)」が2020年1月から東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。ゲーテの代表作『ファウスト』の舞台を現代ロンドンに置き換えた意欲作。イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの新作で、日本が世界初上演となる。演出は英リリック・シアターの芸術監督を務めたショーン・ホームズ、共演に吉岡里帆、田畑智子、根岸季衣、鶴見辰吾ほか。森田は自らの欲望を叶えるため悪魔と契約する映画監督・フォーチュンを演じる。

NODA・MAPの新作『Q』は広瀬すずと志尊淳、松たか子と上川隆也の2組のロミジュリが登場

2019.10.07 Vol.Web Original

もしロミオとジュリエットが生きていたならば…

 NODA・MAPの第23回公演「『Q』:A Night At The Kabuki」が10月8日の初日を前に6日、東京・池袋の東京芸術劇場プレイハウスで公開ゲネプロを行った。

 同作は約2年前、QUEENの名曲アルバム『オペラ座の夜(A Night At The Opera)』を舞台化できないかという話を受けた野田秀樹が書き下ろした新作。

 もともとNODA・MAPの新作のために構想していた「もし、ロミオとジュリエットが生きていたならば…」という企画をもとにQUEENの楽曲を用いたワークショップを重ね作り上げられた。野田にとっては約2年半ぶりの新作書き下ろしとなる。

 物語には悲恋の末に命を落としてしまう「源の愁里愛(じゅりえ)」と「平の瑯壬生(ろうみお)」、そして「もし生きていたならば…」の「それからの愁里愛」と「それからの瑯壬生」の2組のロミオとジュリエットが登場する。

 演じるのは「それからの」は松たか子と上川隆也、悲恋の末に命を落とす2人に広瀬すずと志尊淳。

単独初主演作の舞台が幕開け!松本幸大「絶対に笑わせます」

2019.10.03 Vol.Web Original

舞台『どれミゼラブル!』で俳優志望の若者を熱演

 ジャニーズJr.のユニット「宇宙Six」の松本幸大が単独初主演する舞台『どれミゼラブル!』が10月3日、東京・銀座の博品館劇場で初日を迎えた。

 同作は売れない役者たちが住む下北沢のアパートに地方から上京してきた俳優志望の若者が入居してから起こる珍騒動を描いた物語。2004年に初演され、今回は再演。俳優で劇作家・演出家でもある池田テツヒロが演出を手掛ける。

 初演は「1分間に1回笑わせる」といった感じでギャグがふんだんに盛り込まれたものだったが、今回はコメディーの要素はもちろん、松本が演じる俳優志望の若者・田中守の成長物語でもあり、守とアパートに住む売れない俳優たちとの群像劇の部分にもスポットを当て、いわば笑って笑って、ちょっとほろりとさせる物語に仕上がった。

 この日は公開稽古と会見が行われ、松本は「初日が楽しみでしかない。プレッシャーもありますが、それ以上に素晴らしい皆さんと一緒にできるという楽しさと、コメディーなので自分たちも楽しんで、それをいかに皆さんに伝えるかだと思っている」と話した。

NODA・MAP第23回公演 『Q』:A Night At The Kabuki Inspired by A Night At The Opera

2019.10.01 Vol.722

 今年6月にこの第23回公演の上演が発表された時に「ん?」と思った人は多いだろう。野田秀樹がシェイクスピア作品を手掛けることについては想像の範疇ではあるが、そこに世界的ロックバンドQUEENが絡んでくると聞いてみんなが驚いた。

 2年前に野田のもとに「QUEENが愛する日本で、彼らの名盤『オペラ座の夜』の世界観を舞台にできないか?」というオファーが来て、2年の構想期間を経て出来上がったのがこの『Q』。QはもちろんQUEENのQ。だからといってお話はQUEENにまつわる話ではなくシェイクスピア不朽の名作『ロミオとジュリエット』をベースにした“禁断の恋”を描いたもの。

 ロミオとジュリエットは悲劇の末にともに命を絶ってしまうのだが、野田は考えた「もし2人が本当は生きていたら…」と。

 ということで本作には2人のロミオと2人のジュリエットが登場。これまで広く語り継がれてきたロミオとジュリエットと“その後の”ロミオとジュリエットが語られる。

 4人のロミジュリには松たか子に今回がNODA・MAP初参加の上川隆也、広瀬すず、志尊淳。広瀬は初舞台でもある。また竹中直人がNODA・MAPに初参加というのも興味深い。

 10月8日から東京芸術劇場で1週間の上演後、全国を回って再度東京に戻って来る。

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