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カルチャー | TOKYO HEADLINE - Part 23
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自由自在、縦横無尽なアートたち。「多層世界の中のもうひとつのミュージアム——ハイパーICCへようこそ」

2021.02.19 Vol.738

 デジタルテクノロジーを駆使したメディア・アートの数々を、リアル会場とオンライン会場で紹介する展覧会。

 オンライン会場では「ヴァーチュアル初台とハイパーICC」が仮想世界に出現。東京オペラシティ街区の一部が「ヴァーチュアル初台」として再現される。さらにそこに“情報の建築”としてのハイパーICCを設置。リアル会場と連携した展示空間を体験できる(ウェブブラウザやPC用アプリケーションを利用)。オンラインからアクセスして体験できる作品は、リアル会場でも展示。ARでリアルでは見えない要素が追加されるなど、リアルとバーチャルが共存し情報が行き来する空間が立ち上がる。出展作家は、本展共同キュレーションを務める谷口暁彦をはじめ、メディア・テクノロジーを駆使し、作品制作や、ネットワーク上での作品公開を行ってきたアーティスト7組。

 近年、社会におけるデジタル領域の役割が比重を増すなか、新型コロナウイルス禍の影響により、日常の多くのシーンでデジタルシフトがさらに加速。多くの美術館でも、展覧会を中止しオンライン上で作品を公開するという試みを行った。そんな社会変動を経験した今、リアル空間とデジタル空間を行き来して、新時代のアート体験を楽しむことができる展覧会となっている。

聞けば風景が広がる【オススメMUSIC 4選】

2021.02.19 Vol.738

『REBOOT』THE RAMPAGE from EXILE TRIBE

 人気上昇中の16人組が最新アルバムをリリース。通算3枚目のフルアルバムとなる本作は、2020年に発表した彼らの新たな一面を見せた「INVISIBLE LOVE」「FEARS」といったシングル楽曲群に新曲を加えた。グループの魅力が無限大に広がっていく様子を想像せずにはいられない仕上がりだ。昨年はメンバーそれぞれの個性が輝きだした。本作を携え、彼らはさらなる高みへと上っていく。豪華盤には【LIVE&DOCUMENTARY】「RMPG PEEPS -LIVE WITH YOU 2020-」を収録。

[J-POP ALBUM] 2月24日(水)発売 豪華盤[3CD+2DVD/2Blu-ray Disc]8980円、通常盤[CD+DVD/Blu-ray Disc]4980円、通常盤[CDのみ]2980円(すべて税別)

表現者・夏木マリが音楽で魅せる ブルーノート東京「MARI de MODE 4」

2021.02.19 Vol.738

 1973年のデビュー以来、数々の映画や舞台、ドラマに出演し、近年は声優としても好評を博す表現者「夏木マリ」。音楽活動ではフジロックなどの大型フェスで、オーディエンスを揺さぶるパワフルなステージを披露する夏木が、ジャジーでスタイリッシュなナンバーを中心に贈るライブが「MARI de MODE」だ。4回目となる今回も、一流ミュージシャンとの極上のパフォーマンスを楽しみたい。

【明日は何を観る?】『ライアー×ライアー』『藁にもすがる獣たち』

2021.02.19 Vol.738

『ライアー×ライアー』

 恋愛経験ゼロの地味系女子大生・湊は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透と同居中だが、2人の仲はギクシャク。ある日、親友の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は偶然、透に遭遇。JK“みな”とウソをつくが透から猛アプローチされ…。

監督:耶雲哉治 出演:松村北斗(SixTONES)、森七菜他/1時間57分/アスミック・エース配給/2月19日(金)より公開 https:// liarliar-movie.asmik-ace.co.jp/ 

海外での生活ぶりから見える人間「中谷美紀」 文庫『オーストリア滞在記』

2021.02.18 Vol.738

 俳優・中谷美紀といえば、多少芸能界に疎い人間でも何らかの作品には触れているような存在だが、その私生活は謎に包まれている(ような気がする)。本書は2018年にヴィオラ奏者のティロ・フェヒナーとの結婚を発表し、生活拠点をオーストリアに移すことを発表した中谷が、オーストリアでの私生活をありのままに綴った一冊だ。

 昨年の5月1日から始まり7月24日に帰国するまでを書き下ろした滞在日記には、映画祭や記者会見などで流暢な英語やフランス語を披露する中谷がドイツ語と格闘し、コロナ禍でできた時間に庭仕事に励み、夫と元パートナーの間にもうけた娘との交流まで率直に明かしている。料理や買い物、掃除などといった日々の雑事を当たり前にこなす姿など、意外なほど地に足の着いた生活ぶりを見せる。

『インド旅行記』シリーズなど、文筆家としても活動する中谷の久々の新刊。華やかな容姿や変幻自在な演技の裏に潜む人間「中谷美紀」が面白い。

映画で出会う、さまざまな人生【オススメDVD 5選】

2021.02.16 Vol.738

『宇宙でいちばんあかるい屋根』

 作家・野中ともそによる同名人気小説を『新聞記者』の藤井道人監督が映画化。主人公の14歳の少女・大石つばめ役を、2021年春NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインに抜擢され、今最も注目を浴びる若手実力派女優・清原果耶が好演。つばめの前に現れた老婆・星ばあ役に実力派・桃井かおり。他、伊藤健太郎、吉岡秀隆、坂井真紀ら豪華キャストがそろう。家でも学校でも居心地の悪さを感じていた14歳の少女つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだったが、そこにある夜、派手な装いの老婆・星ばあが現れ…。

販売元:ハピネット 発売中 DVD 3900円(税別)

今すぐ読みたい話題の本 文学界のニューウェーブ「推し」VS「マッチングアプリ」

2021.02.14 Vol.738

 第164回芥川龍之介賞(2020年下半期)が発表された。ロックバンド「クリープハイブ」のボーカル・尾崎世界観のノミネートでも注目を集めたが、受賞作は宇佐美りんの『推し、燃ゆ』(河出書房新社)に決定した。

 99年生まれの現役大学生の宇佐美。第33回三島由紀夫賞を受賞したデビュー作『かか』に続く2作目で初ノミネート、さらに綿谷りさ、金原ひとみに次ぐ史上3番目の若さでの受賞として話題となった。受賞会見では若さについても質問が上がり、「自分としてもまさか21でというか、自分の予定よりも早かった」と素直な感想を述べている。

『推し、燃ゆ』は、学校生活も家族関係もままならない高校生のあかりが主人公。唯一の生きがい(=「推し」)は、アイドルグループ「まざま座」のメンバー・上野真幸だったが、ある日「推し」がファンを殴って炎上したというニュースが飛び込んできて……というもの。受賞後9日間で単行本の累計発行部数は20万部を突破。コロナ禍以前から厳しいといわれる出版業界、特に文学界にとっては久しぶりの明るいトピックといえるだろう。

TSUTAYAプレミアム 動画配信おすすめラインアップ『MORTAL モータル』

2021.02.13 Vol.73

話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス――。TSUTAYAのレンタルなら気軽にたっぷり楽しめます。さて今月のおすすめは……?

2019年に上演された二人芝居が待望の再演。EPOCH MAN『夢ぞろぞろ』

2021.02.12 Vol.738

 EPOCH MANは虚構の劇団に所属する俳優・小沢道成が2013年から始めた演劇プロジェクト。

 小沢が作・演出も務めるその作品は、人(特に女性)の心の中をえぐり出すような作風で、問題を抱えた人物が前進しようとした時に生まれる障害や苦悩を丁寧に描いている。

 今回は2019年に上演された田中穂先と小沢道成による二人芝居の待望の再演。

 登場人物は寂れた駅の風変わりな売店で働く厄介な60歳の女性と、その駅から毎日仕事に通っていたものの、ある日突然電車に乗ることができなくなった青年の2人。夢を持たない2人による、やがて輝くための、もしくは諦めるための、とある駅で起こった愛しい数日間の物語が描かれる。

 小沢は今回の再演にあたり「純粋な再演をやってみたい気持ちはありますが、おそらくそうならない気がします」とコメント。初演時とは小沢本人も社会も演劇を取り巻く状況も大きく変わった。そんななかで小沢は今回、どんな作品を見せてくれるのか。

【明日は何を観る?】『ファーストラヴ』『マーメイド・イン・パリ』

2021.02.12 Vol.738

『ファーストラヴ』

 アナウンサー志望の女子大生が自分の父親を殺害する事件が発生。「動機はそちらで見つけてください」。容疑者・聖山環菜のその挑発的な言葉は、世間をさらに騒がせていた。事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、義弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探ろうとするが…。

監督:堤幸彦 出演:北川景子、中村倫也、芳根京子他/1時間59分/KADOKAWA配給/2月11日(木・祝)より公開 https://firstlove-movie.jp

自由自在、縦横無尽なアートたち。「佐藤可士和展 」

2021.02.11 Vol.738

 2007年の開館以来「さまざまな美術表現を紹介し、新たな視点を提起する美術館」を活動方針に掲げ、デザインや建築の展覧会を定期的に開催してきた国立新美術館が、その理念を体現する企画として、日本を代表するクリエイティブディレクター佐藤可士和の展覧会を開催。

 1990年代、株式会社博報堂でアートディレクターとして斬新な広告プロジェクトを次々と手がけた佐藤は、2000年の独立以降、さまざまな分野のクライアントを対象に、革新的なVI・CI計画やブランド戦略を手がけ、国内外から注目を集めてきた。

 過去最大規模の個展となる本展では、佐藤自身がキュレーションする会場構成のなかで、約30年にわたる活動の軌跡を多角的に紹介。展示室を巡る来場者は、佐藤の数々の仕事を「作品」として鑑賞する刺激的な体験を通して、そのクリエイティビティーを体感することができる。会場では、幼少期のコラージュ作品や博報堂入社当時にデザインした作品といった佐藤の原点から、クリエイティブディレクターとしての仕事の数々、さらにはアートワークのシリーズ「LINES」と「FLOW」の対比的なインスタレーションも展開する。

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