TSUTAYA MONTHLY UPDATE ― OCTOBER 2019 ―
話題の映画や気になる海外ドラマ、チェックしておきたかったあの音楽に、話題のコミックス――。
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カルチャーカテゴリーの記事一覧
舞台「里見八犬伝」で初主演の佐野勇斗が台風被害の館山にエール
里見八犬伝発祥の地・館山での公演は無念の中止に
舞台「里見八犬伝」が10月17日、初日を迎えた。
同作は滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」が原作。智勇に優れ、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の8つの玉に導かれた8人の勇猛果敢な犬士(剣士)たちが出会い、立ちはだかる悪霊集団に果敢に挑み、戦いの末に悪を打ち滅ぼしていくという壮大な歴史ドラマ。
この物語を時代物の舞台作品に定評のある鈴木哲也が原作を元に書き下ろし、深作健太氏が演出。深作氏の父である映画監督の故・深作欣二監督は1983年に「里見八犬伝」を映画化。代表作ともなっている。
舞台は2012年に初演され、その数奇な人間ドラマをド迫力の殺陣を混じえたスペクタクルなエンターテインメントに昇華し、好評を得、これまで二度の再演を重ねた。四度目の上演となる今回はキャストを一新。今年5月に「第28回日本映画批評家大賞」の新人男優賞を受賞するなど期待の若手俳優である佐野勇斗が初主演を務める。
10月14日に千葉・館山の千葉県南総文化ホール 大ホールで初日を迎える予定だったのだが、台風15号による被災により館山公演を断念。この日が初日となった。
【明日何を観る?】『スペシャルアクターズ』『フッド:ザ・ビギニング』
『スペシャルアクターズ』
売れない役者の和人。ある日、彼は数年ぶりに再会した弟に誘われ俳優事務所「スペシャル・アクターズ」に入ることに。そこでは映画やドラマの仕事のほかに、日常の中で演じる仕事、つまり演じることを使った何でも屋を引き受けていた。
編集者・島本脩二の「本作り」に触れる
小学館の編集者として矢沢永吉『成り上がり』や『日本国憲法』などさまざまなベストセラーを生み出した編集者・島本脩二。本展では本を作るうえで欠かせない印刷、紙、製本などとの関わりから編集とデザインの役割を伝える。学生が自作した課題書籍『二〇××年の私』約180点や島本が編集した書籍約140点も展示され、自身の仕事と学生の作品を通して島本の思想と実践に迫る。
鍵盤で育まれたメロディーとリズム【オススメCD 4選】
「Traveler」Official髭男dism
ヒゲダンの愛称で親しまれる4人組ピアノPOPバンド、Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)のメジャーファーストアルバム。映画『コンフィデンスマンJPーロマンス編ー』の主題歌としておなじみの「Pretender」を筆頭に、タイトルトラック、「イエスタデイ」「宿命」など全14曲を収録している。バンドは本作を携えて、まもなく全国ツアーをスタートする。ちなみにメンバーに髭男はいない。「髭の似合う歳になっても、誰もがワクワクするような音楽をこのメンバーでずっと続けていきたい」という思いが込められているという。
日本のアートファンがこよなく愛する芸術家たち「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」
1980年代のアートシーンに、彗星のごとく現れたジャン=ミシェル・バスキア。彼は、わずか10年の活動期間に、新たな具象表現的な要素を採り入れた3000点を超すドローイングと1000点以上の絵画作品を残している。その作品は、彼自身の短い人生を物語るかのように、非常に強烈なエネルギーであふれているだけでなく、20世紀のモダニズム美術の流れを踏まえ、ジャズやヒップホップ、アフリカの民俗や人種問題などの主題を扱っている。そのような背景から、没後ますます名声が上昇し、今や20世紀美術最大の巨匠の一人として確固たる地位を占めるにいたった。
本展では、バスキア研究の世界的権威ディーター・ブッフハート氏がキュレーションを担当。バスキアと日本との多方面にわたる絆、そして日本の豊かな歴史や文化がその創作に及ぼした知られざる影響を明らかにしながら、日本の美術館はもちろん、世界各地から集めた約130点の絵画やオブジェ、ドローイングなどを展示。日本オリジナルの構成による、日本初となる本格的なバスキア大規模展となっている。
互いに魅了し合ったバスキアと日本の知られざる絆とともに、その魅力を改めて感じてみては。
森田剛、世界初上演「FORTUNE」に挑む
V6・森田剛主演の舞台「FORTUNE(フォーチュン)」が2020年1月から東京芸術劇場プレイハウスにて上演される。ゲーテの代表作『ファウスト』の舞台を現代ロンドンに置き換えた意欲作。イギリスの劇作家サイモン・スティーヴンスの新作で、日本が世界初上演となる。演出は英リリック・シアターの芸術監督を務めたショーン・ホームズ、共演に吉岡里帆、田畑智子、根岸季衣、鶴見辰吾ほか。森田は自らの欲望を叶えるため悪魔と契約する映画監督・フォーチュンを演じる。
立場の違う広報担当者同士の本音トーク 鹿写真家・石井陽子とリトルモア広報が語る「広報力」をアップするには?
鹿写真家の石井陽子が、馬喰町のギャラリーKKAGでの写真展「鹿の惑星」(〜9月28日)で、自身の写真集『しかしか』を発行するリトルモアで広報を担当する福桜麻依子とトークイベント「写真家のための広報力アップ戦略会議」を行った。会場には同社の営業や郷土芸能の鹿踊りの踊り手、バス停専門のカメラマンなど多彩な人が集まった。
仕事で奈良に出張した際に撮影したことがきっかけで鹿写真家として活動する石井だが、普段は外資系メーカーの広報。対する福桜は出版社の広報で、その仕事は宣伝費を使い広告を出すのではなく、パブリシティという形で無償で媒体に取り上げてもらうもの。
もともとは演劇を志し、ひょんなことから出版社に入社した福桜は「私はすごく台詞覚えがよかったんですよ(笑)。それがなぜ生きるかというとリリースの内容を覚えていて、たとえば鹿のことはまったく知らなくても、一度石井さんの取材に立ち会って話を聞くと覚えられる」と、意外な能力が広報に役立ったと言及。石井も「広報は専門家ではない言葉で伝わるように話して、メディアに取材してもらうまでが仕事で、その後は黒子だから前に出ない。写真家になって取材されて話す立場にすごく戸惑うんですけど(笑)、自分で話すのは難しいですね」とうなずく。
ちゃんみな 初のホールツアーの追加公演決定!
ちゃんみなの初のホールツアー「THE PRINCESS PROJECT 4」の追加公演が決定した。絶大な人気を誇る、日本語、韓国語、そして英語を操るフィメールラッパーで、シンガー。そして待望のホールツアー。それゆえに、当初の日程はチケット発売後わずか30分でソールドアウトして、多くのファンが追加日程の発表を心待ちにしていた。
20代になって初めての作品となった最新アルバム『Never Grow Up』を携えてのツアー。直訳すると大人になんてならないという強い意思のあるフレーズをタイトルとしたこの作品は、ちゃんみなの音楽に対する思いや、彼女がいま思い、感じる事が反映されていて、聴くほどに心が揺さぶられる。
音源を聴いてそう思うのだから、ライブになったその感覚は同然もっと強くなるはず。ちゃんみなの言葉、歌声、そして音楽に、思いっきり浸りたい。
【明日何を観る?】『ジョーカー』『ジョン・ウィック:パラベラム』
『ジョン・ウィック:パラベラム』
裏社会の聖域:コンチネンタルホテルでの不殺の掟を破った伝説の殺し屋ジョン・ウィック。裏社会の秩序を厳守する組織からの粛清により1400万ドルの賞金首となったジョンを膨大な数の刺客が襲う。ジョンは生き残りをかけて、かつて“血の誓印”を交わした女ソフィアの協力を求めモロッコへ飛ぶが…。
是枝裕和監督が世界的名優たちと生み出した新たな家族の物語『真実』
昨年『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の最新作。第76回ヴェネチア国際映画祭では、日本人監督初の快挙となるコンペティション部門オープニング作品に選出されるなど、国内外からも大きな注目が集まっている。構想8年を経て結実させた、自身初の国際共同製作作品。