「小学生のころ2カ月ほどイギリスに留学したことがあり、そのときから世界で学びを得たいという気持ちを持つようになりました」と語る鈴木ゆりえさん。小学生で得た原体験を胸に、早くから自分の活躍の場を世界と見定めて海外へ飛び出し、現在では若手起業家を支援する鈴木さんが日本のスタートアップにエールを贈る!
起業家を応援【Startup Hub Tokyo】カテゴリーの記事一覧
元サッカー日本代表・鈴木啓太、ネクストキャリアの原点は「満員の埼玉スタジアム」
元サッカー日本代表でAuB(オーブ)株式会社代表取締役の鈴木啓太が30日、丸の内のTOKYO創業ステーションにて行われた配信イベント「ネクストキャリアの見つけ方」に登場し、自身の起業家としての原点を語った。相手役はStartup Hub Tokyo 丸の内コンシェルジュの木村佳晶。
目指せニューノーマル時代の注目スタートアップ! ビジコン「Startup Stage」受賞者決定
「Startup Stage 2020~関東ビジネスプランコンテスト~」が19日、東京・丸の内の創業支援施設Startup Hub Tokyoにて行われ、ファイナリスト10組から学生の部、一般の部それぞれ最優秀賞と、全国大会である「起業家甲子園」「起業家万博」への選出者が決定した。
「Startup Stage」は同施設が年に1度、開催しているビジネスプランコンテスト。全国大会「起業家万博(一般向け)/甲子園(学生向け)」挑戦権を目指す関東地区予選でもある。
4回目を迎える今年は「ICTを用いたビジネスプラン」をテーマに開催。また、新型コロナウイルス感染症対策として観覧はオンラインで実施。会場では徹底した対策のうえ、ファイナリスト10組がプレゼンテーションを行った。
同コンテスト出場が決定してから2カ月、担当のメンターとメンタリングを重ね、プランはもちろんプレゼンテーションにも磨きをかけてきたファイナリストたち。
学生の部の最優秀賞は、多くの課題を抱え、まだ競合サービスも少ないベトナムで、保育園・保育士の業務をICTによる効率化でサポートするサービス「MoGuCare」を手掛けるWELY株式会社・松岡奈々さんが受賞。一般の部の最優秀賞は、タクシーなどの車窓を広告メディアとして活用するサービス「CarWindow」を提案する株式会社Lauraの中村将也さんが受賞した。
そして、全国大会「起業家万博」「起業家甲子園」の出場権が与えられるNICT賞には、学生の部からVRキャンパスツアーのサービスを提案するEmptyPlatformの渡辺三冬さんが受賞。国内はもちろん海外から日本の大学への留学希望者も利用できるサービスにしたいという事業の伸びしろを評価された。
一般の部からは、スマホと連動するデバイスを用いて空間認識に障害のある人などが道に迷わないようサポートするサービスを提案するLOOVICの山中亨さんが受賞。審査員は「日本はシルバー先進国でもあるので、世の中にインパクトを与えそうな事業」と可能性に期待を寄せた。
その他、協賛企業賞ではヘッドライン賞に、学生部門から、衰退が懸念される伝統工芸品専門のECサービス「ハラハチ工房」を手掛けるハラハチブンメの土橋哲展さんが、一般の部からLauraの中村さんが選ばれた。
最後に、Startup Hub Tokyo 丸の内の起業コンシェルジュ細江裕二氏は総評として、リモートでメンタリングを行うなどコロナ禍でビジネスプランをブラッシュアップさせてきたファイナリストをねぎらい「次のステージに出場する人もいるが、それがゴールではありません。自分の事業を思い通りに達成していくことが本来の目的。今日まで頑張ってきたことを継続して、よい事業を作っていっていただければ」とエールを贈った。
スマホアプリで心のバリアフリー。「出かける勇気と楽しさ」感じて
「友人が“駅が怖い”と言う。ICTでなんとかできないか」。2014年、視覚障害の友人を持つ同僚が、こう相談を持ちかけた。それが、友枝さんと社会課題との出会いだ。
メーカーの研究所やシンクタンク系企業で、CGやAI、医療システムに至るまで、ソフトウェア開発に従事した友枝敦さん。それまで障害のある人と接する機会はほとんどなかったが、2020年2月、仲間とともに、要配慮者が近くの支援者にサポートを求められるスマートフォンアプリ「袖縁」を開発する社会起業家になった。5年半の歳月を経て見えたのは、心のバリアフリーという闘いだ。
水源から蛇口まで。日本最大級の水道トータルサービスが4月誕生【東京水道株式会社 野田数社長】
私たちの生活に欠かせない「水」。東京都の水道事業が人口減少や施設の老朽化に直面する中、将来にわたり持続可能な事業を運営するために、2020年4月1日、技術系業務と営業系業務・IT系業務が統合し、日本最大級の水道トータルサービス会社「東京水道株式会社(Tokyo Water)」が誕生した。水源から蛇口まで、水道業務全般を担うという新会社設立の経緯や水道事業の未来について、野田数社長に話を聞いた。(聞き手・一木広治)
高校生が描くコンテンツ文化の未来。「誰にでも開かれたプラットフォームを」
何か新しいことが始まりそうな令和新時代。高校生たちの頭の中は、そんな時代にふさわしい、未来を想像させるビジネスアイデアで詰まっていた。
2019年12月、東京都の創業支援施設Startup Hub Tokyoが年に1回開催するビジネスプランコンテスト「STARTUP STAGE 2019-関東ビジネスプランコンテスト」で唯一の高校生チームとして参加した茨城県立土浦第一高校の3人、Areal(アリアル)。計10の参加チームの中から、将来性やエンターテインメントへの貢献を称えた「ヘッドライン賞」を受賞した。高校2年生たちが描くのは、“個人が利用できるコンテンツのプラットフォーム”。著作権や規制も多いコンテンツの世界で、クリエーターがのびのび創作活動できる場を作れないだろうか。そんな思いで始まった活動やアイデアをメンバーの荒井柚月さん、岡﨑翔吾さんが語った。
高校生チームも受賞! 全国を目指すスタートアップビジネスプランコンテスト
東京都の創業支援施設Startup Hub Tokyoが年に1回開催するビジネスプランコンテスト『STARTUP STAGE 2019-関東ビジネスプランコンテスト』が行われ、一般の部に参加した2社が、全国大会である「起業家万博」出場のチャンスを獲得した。
全国大会「起業家万博(一般向け)/甲子園(学生向け)」挑戦権を目指す関東地区予選という位置づけでもある『STARTUP STAGE 2019』。この日は「学生の部」「一般の部」各5チーム、計10チームのファイナリストが出場。各チームごとに代表者が7分間でピッチを行い、5分間で質疑応答を行う。審査員は、Startup Hub Tokyoコンシェルジュで、早稲田大学総合研究機構グローバル科学知融合研究所招聘研究員、Founder Institute東京ディレクターの奥田聡氏、総務省関東総合通信局情報通信部長・小野寺昭彦氏、株式会社ジェネシア・ベンチャーズ代表取締役社・田島聡一氏、国立研究開発法人情報通信研究機構デプロイメント推進部門部門長・廣重憲嗣氏、Full Commit Partners代表パートナー・山田優大氏。
起業家マインドを持つ学生ら、令和時代をどう生き抜く?アントレプレナー2.0が開催!
「起業に興味があるけれど、何から始めたらいいの?」、「社会で活躍するにはどんな道があるのだろう」と自身のキャリアに思いを巡らす学生も多いはず。そうした学生らに向け、早稲田大学では、次世代アントレプレナー人材のすそ野拡大に向けた「Future-EDGE人材」と、実際の起業・新規事業創出に向けた「EDGE-NEXT人材」を文理融合で養成することを掲げる、早稲田次世代アントレプレナー育成事業「WASEDA EDGE-NEXT」を開催中。8月18日、そこに参加する学生が中心となり行うイベント「Beyond 2020 NEXT PROJECT」シリーズが、都内で開かれた。
「Beyond 2020 NEXT PROJECT」は、「起業を身近に」をテーマに、人と人とのつながりを広げるために、起業家と学生とをつなぐイベント。学生たちが、これからの世界をリードするためにどのような考えが必要かをワークショップを通じて学ぶ。2017年にスタートし、今年で3年目を迎えた。
テーマは、新時代の起業家
今回のテーマは、「アントレプレナー2.0 −新時代の起業家たち−」。令和新時代を迎えたなか、これからの起業家に必要なマインドやビジネスの着眼点などについて、3部構成で議論が交わされた。この日は、起業を目指す学生など45人が東京・丸の内の「TOKYO創業ステーション STARTUP HUB TOKYO」に集結。冒頭あいさつした来賓の文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長の斉藤卓也氏は「今日の機会を通じて新しいネットワークができれば」と期待を寄せた。
まずは、アイスブレイク。第1部では、「若手起業家×学生ワークショップ −アントレプレナー2.0−」と題して、グループワークを行った。自己紹介のあと、学生6人と若手起業家がメンター1人がグループになり、「Beyond 2020のビジネスを想像せよ」というテーマで2020年以降のビジネスアイデアを出し合った。最初は緊張した表情の学生たちも、制限時間40分の中で、だんだんと意見を出し合い、活発な議論に。
つづくプレゼンテーションでは、様々なアイデアが飛び出した。外国人観光客向けの乗り換えアプリや、オリンピックボランティア15万人を広告宣伝に生かす仲介サービスなど、それぞれの班ごとにユニークなアイデアを発表。審査員を務めた早稲田大学経営管理研究科 樋原信彦准教授は、宿泊や観光はすでに数多く挙げられたテーマだとした上で、「ニーズは大会中だけでなく、大会後も続くと思う。大会後のホテル活用など、どこにニーズがあるのか、考える余地はたくさんある」とアドバイスした。
また、株式会社ブルータス・コンサルティング エグゼクティブ・ディレクターの中川卓也氏は、優秀賞に2班のアイデア「オリンピックを一緒に応援する観戦場所の検索アプリ」を挙げ、「オリンピック後の事業継続性で差がついたかなと思う。2班のものは、オリンピックに限らず、そのほかのイベントや演劇などでも活用できるのかなと思う」と講評した。
10年後に大きな市場をねらう
第2部では、若手起業家の株式会社マイナースタジオ石田健社長による特別講義「アントレプレナー2.0 −次世代の起業家に必要なこと−」が開かれた。石田氏によれば、起業はやりたい事業領域の有無や、収益を目指すうえでの短期・長期の視点により分類できるという。それぞれのタイプについてメリットを挙げたほか、起業で得られる経験や知識、判断力は汎用性があるとした。
また、一般には難しいと思われるような逆説的な考えがスタートアップのアイデアには大事だとし、様々な着眼点を紹介。なかでも「10年後に大きな市場をねらう」というテーマでは、世界最大手のライドシェア米Uberやビットコインの例を挙げ、10年間での急成長を振り返った。多くの人は10年後のマーケットを想像できない、あるいは怖くて参入することができないとした上で、「大事なのはエビデンスを持ってきて、そこに張れるかどうか。自分はこっちだと思う、と張れるような人になって」と学生らにアドバイスした。
第3部では、ラジオ番組「JAPAN MOVE UP!」の公開収録も。アントキの猪木がゲスト登壇し、町役場で働く職員だった猪木が、お笑い芸人になるまでの経緯や仕事についてトークを繰り広げ、会場を盛り上げたほか、おなじみの「1、2、3、ダー!」のギャクを披露し、学生たちに気合を入れた。最後は、主催の早稲田大学朝日透教授があいさつ。「大学の中で、ネットワークのベースになるものがあればと思いサポートしているプロジェクト。ぜひ今日をきっかけに新しいイノベーションを考え、世界で戦って」とエールを贈り、会を締め括った。
新時代の起業家に必要なものとは? BEYOND 2020 NEXT PROJECTが開催
学生が中心となり注目の起業家を招いて行われるイベント「Beyond 2020 NEXT PROJECT」のシリーズ4回目「アントレプレナー2.0 −新時代の起業家たち−」が、18日、東京・Startup Hub Tokyoで行われ、若手起業家と学生が闊達な議論を繰り広げた。
「BEYOND 2020 NEXT PROJECT」は、「起業を身近に」をテーマに、人と人とのつながりを広げるために、起業家と学生とをつなぐイベント。学生たちが、これからの世界をリードするためにどのような考えが必要かをワークショップを通じて学ぶ。2017年にスタートし、今回で4度目の開催だ。
この日は、起業を目指す学生など45人が参加。冒頭あいさつした来賓の文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課長の斉藤卓也氏は「今日の機会を通じて新しいネットワークができれば」と期待を寄せた。
スタハのコンシェルジュ牛尾靖成さんが語る 「起業を目指す学生に伝えたいこと」
牛尾さんから見た、起業を実現できた学生の傾向とは?
「起業を目指す学生では、大学での研究を生かして起業するというタイプと、自分の思いやアイデアをベースにした起業というタイプに大別できるかと思います。私が見てきたところでは、前者の研究シーズのある人は、後者のアイデア先行型に比べると起業に進みやすい印象です。社会人の場合、それまでの経験や知識、人脈などを土台にした起業をすることができるのが強みになりますが、学生の場合すぐに行動できる環境にいることが大きな強みになります。ベースとなる技術や知識を持つ学生は比較的、人材や資金、取引先といった必要な相手とつながりやすく、どんどん実行に移せる。それはスタートアップでは大きな競争力になります」
一方、起業のチャンスに気づいていない学生も?
「前者のタイプの中には、起業できる研究開発をしているのにそれに気づいていない人や、自分は向いていないと思っている人も少なくないですね。だから、研究シーズを持つ学生と、起業意欲や行動力はあるけど事業のベースとなる技術や知識がないという学生が、大学内はもちろん学校の垣根を越えてマッチングできればいいのかもしれません。また、企業から支援を受けるケースもありますね。アイデア先行型での起業を目指していた学生のチームが、エンジニアが離脱してしまった後、大手のソフトウエア会社から技術提供を受けることができたというケースがあります。そのときは私も、学生でもそのような大手とアライアンスを組むことができたことに驚いたのですが、確かに多くの企業が学生のスタートアップ情報を積極的に収集していますし、若い才能を見出し起業支援するということは企業のプロモーションにもなる。うまく利害が一致するところではあると思います。とはいえ通常、大手企業は巨額な投資を行っているので、規模が小さくなりがちな学生起業家と組むことにメリットを感じないケースも多い。さまざまな企業と若いスタートアップが上手く組むタイミングをつかむことができればいいのですが。ちなみに、この学生チームはよくピッチイベントに参加しており、その出会いで大手ソフト会社とつながったようです。大人を巻き込む能力もけっこうポイントかもしれません」
起業か就職か迷ったときには…?
「アイデア先行型で、起業準備が進まないという人は1度、大企業に就職するのもいいと思います。新規事業を任されるくらいになってから独立しても決して遅いことはない。新規事業に積極的な企業なら、積極性やチャレンジ精神がある人は重宝されることが多いですし。どちらかというと、イノベーティブな研究シーズがあるのに自信がない、起業意欲が低い学生の背中をどう押してあげるかが難しいところだと思っています。とはいえ起業には向き不向きもありますし、すべての学生が起業すべきとは思いません。ただ一旦、就職するかしないかに関わらず、学生時にどんなことでも起業体験をすることは有意義なことだと思います。事業計画書を作ってみるだけでも体験の一歩ですし、さらにその計画書を持って他の人を説得してみるのも貴重な経験になるでしょう。そもそも起業はゴールではありません。ゼロを10にできた人でも10を100にするには、また別の資質が必要になったりもします。いずれにせよ、理念や志といった、自分が本質的に何を求めているかをしっかり持つことが大事になってくるでしょう」
起業を意識する学生にメッセージを。
「スタハでは学生向けのイベントやビジコンなども開催していますので、大学の授業などでなんとなく起業に興味を持ったら気軽に参加してみてください。同年代のプレゼンを聞くのは刺激や参考になると思います」
【学生起業】「“自分の可能性を探りたい”起業の熱意でつながった2人」武田直也さん&阿部稜馬さん(株式会社アンリティー)
なぜ学生で起業? リスクや起業できた要因、起業後の現実とは? 【学生起業】
いま日本でも、大学や大学院に在籍しながら起業する、起業を志す人が少しずつ増えている。起業という人生の選択を、なぜ学生のうちに決断したのか。そして実際にどんなことに直面し、どう乗り越えたのか。学生起業を経験した起業家を直撃。