映画、ドラマ、CMで実にさまざまなキャラクターを演じ分ける俳優・滝藤賢一。最近では芸能界一のファッションフリーク、植物蒐集家としても知られている。そんな滝藤の初の著書となる『服と賢一 滝藤賢一の「私服」着こなし218』(主婦と生活社)は、昨年7月から今年6月までトータル173日間にわたり、218ポーズもの私服を披露した究極のファッションブックだ。服をこよなく愛する滝藤にとってのファッションとは?(撮影:蔦野裕)
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<青天を衝け>福士誠治「僕も吉沢亮のファン」 初大河で井上馨!
「明治時代になると変人ばかりで振り回されてばかりいる」――。大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一を演じている吉沢亮が話していたことは間違いなかった。新政府でよりよい日本を目指して働き、いよいよ本領を発揮し始めた栄一だが、彼の周りには続々と興味深い人物が集まってくる。
「であ~る!」という口癖とともに、ある種の理想の上司像ともいえる弁論でSNS上を沸かせた大隈重信(大倉孝二)や、栄一に共感して距離を詰めてくる伊藤博文(山崎育三郎)。そして「声が大きい」井上馨は福士誠治が演じている。
福士が大河ドラマに出演するのは意外にも初めてのこと。「出演できるんだという喜びがあり、明治時代という、とても激動の時代、世の中が変化する時代に出させていただけることに興奮していました」と、ストレートに喜びを表現する。
初登場は伊藤とともに英国人たちと向かい合った全編英語のシーンで、次の登場では物語はもう明治時代になっていた。
「(『青天を衝け』の現場で感じる)渋沢がここに至るまでの時間だとか、去年から撮影をしているからこそ出るグルーヴ感は(撮影が長期にわたる)大河ドラマならではのことだと思います。パリ編などは放送でも拝見していたので、プライベートでドラマを楽しんでいた人がその作品に出演させていただけるみたいな感覚。時間軸としておもしろいです」と笑う。
井上馨は大蔵省の大蔵大輔で、栄一の上司にあたる人物。立派なひげを蓄え、怒りっぽくて、気性が荒いが、栄一とは不思議と馬が合う。栄一は井上の右腕となり、いつしか2人は「雷親父と避雷針」と呼ばれるようになる。
『青天を衝け』の井上は「無理難題を吹っ掛ける役」だと言う。「渋沢とともに世の中を変えるという気持ちを持っているのですが、ちょっと調子がいい人で、 “やれと言えばやるだろう”っていう強引さがある」
栄一を演じる吉沢について聞くと「僕もファンですね」と表情が緩む。
「一緒にやっていて楽しいですし、あんなに気持ちが飛んでくるのは素晴らしいと思っています。井上が栄一に無理難題を吹っ掛けた後のシーンで、テストで豪快に演じたら、本番ではお芝居が変わってきて。気持ちを受けてくれて発信してくれて心地が良かった」
栄一同様、井上もこれからが見せどころ。福士が井上を演じる上で大切にしているのは彼の鈍感さだという。
「井上のペース、井上の強いところを、渋沢といるときには出せたらいいなと思っています。物語が進んで行くにつれて、井上も空気を読めるようになってくるので、年令を重ねたり、地位・役割を固めるまでは、と思って演じています」
山崎がインタビューで「井上は声が大きくて、暑苦しい」と言っていた。
「豪快さや声の大きさは……意識しています。井上を裏のある人間というか含みのある人間にはしたくなかった。政治家ですので発する言葉とは裏腹の信念であるとか、自分の考えや方向性は隠し持っていたとは思いますが、声にして発する時はまっすぐ、これは俺の意見だ!と」
「井上も社会に貢献したんだぞというところを見せたい」と、福士は言う。
「井上はエネルギッシュで自分本位なところも見えるのですが、自分が一番にならなきゃいけないという感覚よりも、この世の中を少しでも良くするためには渋沢の力が必要だときちんと感じています。そういう井上はとても人間味があると思いますし、とってもおもしろいです」
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時から、BSプレミアム・BS4Kで18時から放送中。再放送(土曜13時5分~)もある。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
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ディーン・フジオカ「五代さんは会ったことがない恩人」大河ドラマ『青天を衝け』で西の五代
大河ドラマ『青天を衝け』の放送が先日再開。時代は明治時代に入り、日本が少しずつ変わっていく。今後はカンパニー、郵便、銀行…耳慣れた言葉が劇中で飛び交いはじめ、いまの日本にぐっと近づいていく。
「みんなで幸せになる」、より良い日本を目指す渋沢栄一(吉沢亮)は、明治時代に入っても刺激的な人物たちと出会っていく。なかでも重要なのは五代才助(友厚)。すでに放送された回でもすれ違っているが今度はしっかりと出会う。演じているのはディーン・フジオカだ。
ディーンが五代を演じると発表された時には、世間からは大きなレスポンスがあった。ディーンは過去にNHKの連続テレビ小説『あさが来た』で同じ人物を演じて人気に。その時の脚本は大森美香氏。大森氏は『青天を衝け』でも脚本を担当している。
「今回の方が、五代友厚像がより史実に基づいていて、歴史の中でどういう行動をし、それが現代にどういう影響を与えたのかが、より分かりやすい形で描かれていると思います。明治新政府、民間でもキープレイヤーが次々と出てきて現代につながる日本をを作り上げていきますが、そのなかで五代がどういう信念や哲学に基づいて行動したのか、より詳細に描かれていると思います」
以前行われたインタビューで、『あさが来た』の“五代様“と比べ、『青天を衝け』の五代はワイルドな印象と語った。これまでの登場シーンを振り返ってみても、自信や信念が感じられ、主人公の栄一の立場で見ると「できるゆえに、ちょっと嫌な奴」といった印象さえもあった。
「『青天を衝け』では五代にどれだけ先見の明があったのかという部分が、より具体的に描かれていると思います。立場によって、「したたかだ」という印象もあれば、反対に「頼もしい」という印象にもなる表裏一体なところもあって、一筋縄ではいかない存在になっているのではないかと思います。五代友厚という人物は広い視野を持ち、具体的に何をどういう順番でやっていくべきかということに確信を持っていました。そういうところから自信がにじみ出ていたのだと思います」
栄一を演じている吉沢亮は、放送再開直前のインタビューで、ディーンには五代が染みつていると話した。ディーンもまた前回のインタビューで五代が自分自身に多大な影響を与えていると語っている。
「五代友厚という歴史上の人物との出会いはすごく大きなものでしたし、今も現在進行形で、気づきを与えられています。いち俳優として五代友厚という人物を演じる上で、自分自身とのシンクロ率というか距離感をどう図るべきかその尺度を持ち合わせていないので分からないですが、会ったことはないけどすごい恩人、恩義を感じるべき対象だと思っています。
自分は朝ドラで五代さんを演じるまでその存在を知りませんでした。彼の偉大さや思想、その生きざまが、より多くの人に伝わっていけば良いと思いますし、自分はそこで何ができるかということに、全力を尽くしていきたい思っています」
渋沢栄一は日本をより良い未来に導いていく頼もしい仲間
後に「西の五代、東の渋沢」と呼ばれるように、五代は、栄一と同様、日本の資本主義を語るうえで欠かせない人物。ただ「比較されることが多いと思いますが、西の五代としては、東の渋沢は、同じ未来に向かい前に進んでいく仲間」と、ディーンは言う。
五代のほうが渋沢よりも少しだけ年長で、その分経験や見識が多いことから「兄貴というか頼れる先輩」と考え、演じている。
「五代にとって、栄一が成長していくことはすごくうれしいことであり、大きな包容力やゆとりをもって接しています。栄一の成長は、日本という“新しい国”をより良い未来へと導く頼もしい仲間がひとり増えることになりますし、(五代は)どこか栄一を頼りにしていたところもあったと思います」
その包容力は、カットがかかった後も続いているよう。
「“おりょう”は年間通してこの現場にずっといて…それって簡単なことではないと思うんです。彼と待ち時間が重なった時には、「寝れてる?」 だとか、「好きなゲームはやってるの?」 とかたわいもないことを話したりしています。自分との会話が息抜きになっていたらいいな(笑)」
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時から放送。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
SDGs未来都市・豊島区のこれから
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