昨年3月から4月にかけて、1万枚ものチケットを早々に完売させた舞台『スマホを落としただけなのに』が上演された。しかし残念ながら、新型コロナウイルスの影響で千秋楽まで走ることが叶わなかった。それでも、多くのファンの熱い要望に応え、2021年6月4日(金)から大阪の松下IMPホールにて、6月9日(水)から東京の日本青年館ホールにてアンコール上演の幕が上がる。原作は志駕晃のデビュー小説。シリーズ累計発行部数97万部を突破、2018年に公開された映画も大ヒットを記録している。今作は初演と同様、第36回岸田國士戯曲賞を受賞した稀代の劇作・演出家の横内謙介の書き下ろしで、『スマホを落としただけなのに』とシリーズの続編『囚われの殺人鬼』を掛け合わせた物語となる。出演者も初演から引き続き実力派が続投。サイバー犯罪の事件解決に奮闘する若手刑事・加賀谷学役を辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)、ハッキングを繰り返す連続殺人鬼・浦野善治役を浜中文一、恋人が落としたスマホをきっかけに事件に巻き込まれるヒロイン・稲葉麻美役を早川聖来(乃木坂46)、その恋人・富田誠役を佐藤永典、加賀谷の先輩捜査官・後藤武史役を原田龍二が演じる。本作が舞台単独初ヒロインだった早川に、初演で抱いた悔しい想いや再演にかける意気込みを聞いた。
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高橋久美子、初の小説集『ぐるり』で描く「地球がぐるりとつながっていく世界」
7年間の音楽活動を経て、2012年から作家・作詞家・詩人として活躍する高橋久美子さん。このたび、ウェブマガジンでの連載をまとめた初めての小説集『ぐるり』(筑摩書房)が刊行された。“登場人物たちの過去・現在・未来のどこかが、かすかにクロスする物語”という連作短編集を書き終えて、作家は今、どこへ向かおうとしているのか。3度目の緊急事態宣言が発出された東京で話を聞いた。
磯村勇斗が悩める将軍・徳川家茂を好演!大河ドラマ『青天を衝け』で存在感
磯村勇斗が初挑戦の大河ドラマ『青天を衝け』で存在感を示している。
「大河ドラマは初めてなので、お話をいただいたときは自分にできるのかと不安が強かったのですが、挑戦してみたいという気持ちがあったので、うれしかったです。『ひよっこ』(2017年の連続テレビ小説)でお世話になったスタッフさんたちもいらっしゃったので、またご一緒できることを楽しみにしていました」
若くして将軍となった徳川家茂を、さわやかに、そして優しく、繊細さをにじませながら穏やかに演じている。
「登場は13歳。子どもの時から将軍になり21歳で亡くなってしまいます。分からないながらも、一生懸命幕末の時代を背負い……いろいろな意見に流されてしまいます。(妻の)和宮さまを一筋に愛し、ものすごく心の豊かな人で気遣いができる将軍。威張ったり怖い将軍というよりも、どんな身分の人に対しても寄り添える将軍を演じられたらと思っています」
「実在する人を演じるということは演じるうえで責任を感じる」と話す。撮影前には家茂に関する情報を一通り調べた。そしてベースとなるところを身に着けた。たとえば、将軍としての所作だ。
「所作の先生にしっかりと教えていただきました。将軍としての姿勢や歩き方、手の置き方といったことを勉強して、あとは現場で聞きながら、家茂を創り上げていきました。所作は難しいです。制限と考えてしまうので、気にし過ぎてしまい、やりづらいと感じるところもあるんです。ただ、一番大事なのはその時の家茂の感情。所作も気持ちで乗り越えることができると思いました。難しかったですが新しい発見もあって面白かったです」
劇中で家茂は、いろんな人にいろんなことを言われ、もまれる。
「『青天を衝け』の家茂は可哀想だなと思います。いろんな人の意見を取り入れなければいけないし、ちぐはぐなことをいわれるし、苦しかったんだろうなと演じていて思います……だから甘党になっちゃったんじゃないかな(笑)」
そんな家茂を「らしい」やり方でサポートするのが草彅剛演じる一橋慶喜だ。
「(家茂が)若くて何もできないところを手助けをしてくれたり喝を入れてくれたり。助けてもらってはいるものの、家茂も悔しいなというところがあるんですね、(慶喜に)全部いいところを持っていかれてしまうので。それをお互い言うわけでもなく、うわべだけの関係性が続いていたのかな」
そんな関係性のためか現場で交流するということはあまりないという。
「草彅さんとは現場で独特な緊張感があります。挨拶はするんですけど、なんだか、しゃべらなかったです。(草彅さんは)慶喜として生きているので、お芝居で会話をしている感じで、最後のほうで家茂が苦しいところに慶喜が来てくれるんですけど、そこで草彅さんとやっと心が通じあえた気がしました」
今後注目してほしいシーンは和宮とのシーンだという。「2人きりのたわいもない会話というか、2人の関係性に注目してもらえたらなと思います。一番愛していた人なので」と、磯村。「ロマンチックだな、愛あるセリフだな」と感じる言葉もあったといい、「(和宮を演じる)深川麻衣さんとの呼吸が一緒になっていたような時間の流れ、お芝居でした。見ていて心が苦しくなると思うんですけど、この2人が幸せになってほしいと思ってもらえるシーンになった」と、穏やかに語る。
家茂にとって「和宮さまの存在は大きかった」と強調する。
「(和宮とは)政略結婚で出会ったものの、ちゃんと一人の女性として愛したいという気持ちが強かったと思うんです。本当に和宮さんしか見ていなかったし、一途に大好きだったので、心の支えになっていたと思います。家茂の精神がぶれないでいるというか、気持ちが落ちないでいられたのは和宮さまのおかげ」
『青天を衝け』は9日放送から一橋家臣編に入った。物語の舞台は京へと移り、主人公の渋沢栄一らは幕末のヒーローたちに出会い、影響を受け、成長していく。家茂の周辺もざわついてくる。
今後の見どころについて聞かれると、磯村は「どの時代にも通じると思いますが、未来有望な人が、どのように人と出会い、どんな言葉をもらって、大人になっていくかがすごい大事。『青天を衝け』だけのことではないと思いますが、出会い、人々に注目していただければ」と話した。
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
“奴隷シリーズ”の女優・行平あい佳が体当たりで新境地!「元ロマンポルノ界人気女優の母にも見せたい作品」
『海辺の生と死』『二十六夜待ち』など、男女の情愛を描き続けてきた越川道夫監督による「誰でもない恋人たちの風景」シリーズ第3弾『「アララト」誰でもない恋人たちの風景 vol.3』が5月15日より公開。『私の奴隷になりなさい第 2 章 ご主人様と呼ばせてください』の女優・行平あい佳が、左半身に麻痺を抱える夫を支えながら優しい同僚に心が揺れるヒロイン役で新境地を見せる。
小澤雄太、新たな演技で“本物”の俳優へ。伝説の公演『ピサロ』がアンコール上演!
2020年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾として華々しく開幕する予定だった渡辺謙主演の舞台『ピサロ』。コロナ禍により、初日を延期、45回公演のところ、わずか10回の上演となった。観劇が叶わなかった多くのファンのリクエストに応え、2021年5月、アンコール公演の幕が上がる。本作でスペイン将軍・ピサロの陣営で一攫千金を狙う村人、ヴァスカを演じる小澤雄太が、作品への思いを語った。
亀田誠治「音楽でみんなを、なだらかに包みたい」 日比谷音楽祭 2021への思い
音楽の楽しさや素晴らしさを伝える『日比谷音楽祭2021』が5月29、30日の2日間にわたり、千代田区の日比谷公園というリアルの会場とオンライン生配信のハイブリッドで開催される。実行委員長の亀田誠治に聞く。
原田都愛「派手なのと珍しいのが好き」メンバーの「すごいね」がうれしい<Girls²とトーク de ファッション>
最新EP『Girls Revolution / Party Time!』をリリースした、9人組のガールズ・パフォーマンスグループのGirls²(ガールズガールズ)。そのメンバーである原田都愛はファッション好きならば注目しておきたい女の子の1人だ。思い切った色使いや想定外のコーディネートにトライしつづける新種のファッションモンスター。そんな彼女にインタビューした。
ディーン・フジオカ、『青天を衝け』で2回目の五代さん「偉大な知恵と行動力を持った先輩」
日本資本主義の父と称される渋沢栄一のジェットコースターのような人生を描く、大河ドラマ『青天を衝け』。これまで栄一らが育った血洗島で展開してきた物語は、9日放送の第13回「栄一、京の都へ」から京に舞台が移り、新選組の土方歳三を筆頭に幕末の新たなスターたちが次々に登場してくる。
そのなかの1人が薩摩藩士の五代才助(友厚)。「東の渋沢、西の五代」と呼ばれ、近代化する日本で重要な役割を果たした人物で、ディーン・フジオカが演じる。「意外とワイルド。最初のシーンを撮影して野性味あふれるというか型に収まらないキャラクターとして描かれていくんだなとワクワクしました」と微笑みながら、『青天を衝け』の“五代さん”の印象を語る。
五代を演じるのは2回目。2015年に放送された連続テレビ小説『あさが来た』ではクレバーで洗練されていてヒーローのような五代を演じた。多くの人が「五代さま」と呼んで登場するたびにため息をもらし、出演回を終えた時には「五代ロス」といった言葉も飛び交った。
初めての大河ドラマ。それに五代役でオファーを受けたことに「興奮した」とディーン。
「日本で演技の仕事をやらせていただいているなかで大河ドラマは1度経験してみたかった。それを五代さんとの再会という形でできたことが喜ばしい」。また「五代さんとの不思議な縁を改めて感じました。こういう形で偉大な先輩を演じさせていただくのは光栄。率直にすごくうれしかったです」と喜ぶ。
キャスト発表の際には「五代さまにまた会える!」といった反応も少なくなかった。別の作品だと分かってはいても、『青天を衝け』も『あさが来た』も脚本は大森美香氏。どうしたって、“五代さん”への期待が膨らむ。
「個人的に感慨深いというのがあったり、『あさが来た』のときの五代さんの存在があり、大森さんが脚本を書かれているので文脈というものもあるとは思いますが、プロジェクトとして、僕自身が演じる上、役作りの上で、朝ドラの五代さんを踏襲してやることを心がけているわけではないです。朝ドラと大河ドラマ(での五代)が地続きみたいには考えていません」
登場シーンの振舞いや在り方はもとより、身につけるものや髪型、言葉も、今までのあの「五代さん」とはまったく異なる。「現場で演出をつけていただいたり、役者の方々とやりとりさせていただいてアプローチの違いを感じました。それがフレッシュで、新しいことに挑戦しているんだというワクワク感が明確にありました」と語り、「まったく違うプロジェクト」であることを体感し、いい意味でリセットされたという。
「(五代は)古いしきたりや形骸化しているものを……さわやかに捨て去る(笑)。太陽の光とか風が吹き抜けるような感じで新しい時代を予感させる。そんな演出だと客観的に感じています」
日々「偉大な先輩」である五代を演じているが「かっこいいな」と思う場面ばかりだそう。
「役を離れたところでも思うんです、こういうふうにものを考えて行動できたら格好いいなって。演技の仕事、演技じゃない仕事、普段やっていること……五代さんに教えてもらっていることを実行しているのかなと錯覚するぐらいです。五代さんは偉大な知恵と行動力を持った先輩だと思っています」
初登場は9日。どんなワイルドな五代才助に出会えるのか、歴史の教科書でどうなるのかを知っているとはいえ、やっぱり今後の物語の行方も気になる。
「新しい時代を作っていくなかで、同じビジョンを持った人が違う環境のなかで切磋琢磨し、お互い競い合うことで高めあう。それが『青天を衝け』の五代才助が担っている役割なのかと今のところ思っています。こここからどういう展開をしていくのか、このプロジェクト全体を演出チームがどう色付けしていくのか、自分も楽しみです」
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
大河ドラマ『青天を衝け』栄一たちはいよいよ次のステージへ! 演出の黒崎博氏に聞く
大河ドラマ『青天を衝け』の物語が大きく動き出す。2日に第12回『栄一の旅立ち』を放送。これまで、血洗島をメインの舞台に、真っ直ぐでピュア、みなが幸せあることを願う栄一という人間ができるまでをさまざまなエピソードを重ね伝えてきたが、いよいよ新たな世界に踏み出していく。
「僕たちは血洗島編と呼んでいるんですが、それが一旦幕を閉じ、栄一が次のステージに飛び出していきます」と、演出の黒崎博氏。さらに「(第12回は)渋沢栄一さんが実際に言っていた『自分は生きる、生き抜くんだ』というところに辿り着く決意の回でもあります。キャストのみなさんが素晴らしい熱量で演じていますので、その熱さみたいなものが少しでも伝わればと思います」と、話す。
絵コンテを切らない。役者をフレームに押し込まない。現場で生まれる力こそ、最高の映画を作り出す!後編【映画『リ、ライト』】
【こころに残る映画ができるまで】vol.3 監督編② 後編
こんにちは!unit.TOTLOTの遠藤です。今回は前回に続いて、一ノ瀬監督インタビューの後編をお届けします!最後には監督から重要な発表もありますので、よろしくお願いします!
山口綺羅「高校生ラストの春夏はフレッシュな感じで」<Girls²とトーク de ファッション>
新しい学校、新しいクラス、新しい生活など、たくさんの「新しい」にも少しずつ慣れてきた。晴れ上がった空や心地よい風に誘われて、新しいファッションアイテムを増やしたくなってきた。 最新作『Girls Revolution / Party Time!』で今シーズンをキックオフするガールズ・パフォーマンスグループのGirls²(ガールズ・ガールズ)の山口綺羅はショッピングが趣味だという。ねぇ、今年の春夏は何を買う?
ガールズ・パフォーマンスグループのGirls²では、キュートなルックスからは想像しがたい迫力のダンスパフォーマンスで一目も二目も置かれている山口綺羅。Girls²の活動に限っても異なる魅力を振りまくが、おはガールとして出演する子どもたち向けの人気バラエティー番組『おはすた』(テレビ東京系列、 月~金午前7時5分~)では、また違った表情を見せて、人気も注目度も上昇中だ。
2018年にLDHが行った「THE GIRLS AUDITION」の俳優部門で合格すると、人気特撮ドラマ『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』(2019年)に出演。彼女のことをドラマで演じた流行に敏感な明日海サキとして覚えている人もいるかもしれない。
グループ公式サイトのプロフィールを見るとショッピングが趣味だという。最近は何を買った?
「チェックのセットアップです。完全に一目ぼれで、メンバーにも可愛いねって好評でした。この春夏はシーズンは活躍させたいなって思います。買い足したいなって思っているのは、春カラーのトップスやアクセサリーです。くすみカラーが好きで良く取り入れているんですけど、ピンクベージュのものが欲しいなって思っています。アクセサリーはガーリー系が好きなのでリボンみたいな……欲しいもの、たくさんあります!」