芸術監督を務める野田秀樹の戯曲を気鋭の演出家によって上演する東京芸術劇場のシリーズ企画として、9月29日から『小指の思い出』が上演される。そこで主演を務めるのは勝地涼。企画の面白さについつい目がいきがちなのだが、豪華なキャスト陣を忘れてはいませんか? ということで役者側からこの作品を語ってもらった。
インタビューカテゴリーの記事一覧
SPECIAL INTERVIEW 勝地 涼
SPECIAL INTERVIEW 唐沢寿明『イン・ザ・ヒーロー』主演
観客に顔を見せることなく、ヒーローのスーツを着てアクションを行うスーツアクター。その道25年のベテランについに訪れた大チャンス、それはハリウッド映画の超危険なアクションだった! 主人公のスーツアクター・本城渉役を演じられるのは唐沢寿明以外にいない。製作陣にそう言わしめた理由とは!?
伊勢谷友介 元隠密から維新志士まで。”幕末の生き様”で存在感を発揮!
シリーズ累計5800万部を超える大人気コミックの実写化、待望の続編がついに公開。佐藤健演じるかつて伝説の人斬りといわれながらも“不殺(ころさず)”の誓いを立てた剣客・緋村剣心の戦いを描く大ヒットシリーズ完結編! NHK大河ドラマ『龍馬伝』『ハゲタカ』シリーズの大友啓史監督のもと“最強の男たち”が集う。人気キャラクター四乃森蒼紫役、伊勢谷友介が登場!
東京をシャンゼリゼのように散策して楽しい街にしたい
舛添要一 東京都知事
就任して5カ月が経った舛添要一東京都知事に2020年東京オリンピック・パラリンピック、そして今進めている政策についてインタビューした。
SPECIAL INTERVIEW “強いEXILE”、見せたい。
19人編成となったEXILEが本格始動だ。23日、第1弾シングル『NEW HORIZON』をリリース、新章をスタートさせる。リーダーのHIROは、「EXILEの新たなパワーを感じています。今、すごくワクワクしています」と、興奮している。
チアをやりたくてうずうず! 中村アン激オシミュージカル 『ブリング・イット・オン』
ブロードウェイ・ミュージカル『ブリング・イット・オン』が9日、東急シアターオーブで開幕する。同名の映画(邦題:『チアーズ!』)をモチーフにしたミュージカルで、スポーツとミュージカルを融合させるという斬新な組み合わせでブロードウェイを圧倒。今回が日本初上陸となる。
チアリーディングに青春をかける女子高校生・キャンベルが、ライバルの画策によって、チアリーディング部のない学校へと転校させられてしまうものの、そこでダンスグループのリーダーと出会い、再び全米大会出場を目指す。夢をあきらめないこと、仲間との出会いなど、誰もが共感できるストーリーだ。
人間ピラミッド、ダイナミックなジャンプなど、チアリーディングの技や演技が見られるのも本作の魅力。公式サポーターを務める、モデルでタレントの中村アンも猛プッシュする。「全米のチアのチャンピオンが出演していて、さらにメンバーには男性もいるのでジャンプもかなり高く飛びますし、大迫力のパフォーマンスを見ることができます。映像を見ているだけで、チアをやりたくてうずうずしているので、本場のパフォーマンスを生で見られることを、本当に楽しみにしています」
中村自身も、高校・大学とチアリーディングをしていて、全国大会への出場経験もある。「チアリーディングは、華やかなイメージを持たれている方が多いと思いますが、華やかに魅せるためには努力が必要。メンタルもフィジカルも鍛えられたことが、今の仕事に役に立っています。常に笑顔でいることがチアには欠かせないので、辛いことがあっても、元気に前向きに乗り切れています」
“笑顔のスポーツ”チアリーディングによる、笑顔になるミュージカル。この夏、もっとも注目すべきミュージカルだ。
『アラサーちゃん 無修正』で地上波連ドラに初主演! 壇 蜜
世のおじ様たちはいうまでもなく、女子たちのハートをわしづかみにする、壇蜜。真をつくコメントでハッとさせたかと思えば、スクリーンでは過剰にセクシーな一面を見せてギョッとさせ、ふとしたときに見せる優しい微笑みでホッとさせる。そんな彼女がこの夏、ドラマ『アラサーちゃん 無修正』で、アラサー女子を演じる。「自分のできることをお返しして、他の邪魔にならないように存在したい」。しっとりと意気込みを語って……。
『印象派 NEO vol.2−灰かぶりのシンデレラ−』6月12日開幕 夏木マリ&西島千博
ミュージシャン、アーティスト、俳優…夏木マリを語る時、さまざまな肩書きが用いられる。しかしこの人の前では肩書きという概念がどれほど意味のないものか思い知らされる。そんな夏木の『印象派 NEO vol.2−灰かぶりのシンデレラ−』が6月12日から上演が始まる。今回はシンデレラを題材にプリンシパル・ダンサーで振付家の西島千博をゲストに迎える。
野田秀樹作『赤鬼』が中屋敷法仁の演出でこの2014年によみがえる
円形劇場×演劇=円劇というテーマを掲げ、青山円形劇場が2008年にスタートした「青山円劇カウンシル」が2015年の同劇場の閉館に伴いファイナルを迎える。新進気鋭の劇作家を起用して刺激的な作品を生み出してきたこの企画。その最後を飾るのは野田秀樹作、中屋敷法仁演出の『赤鬼』。(本紙・本吉英人/撮影・蔦野裕)
あのスタジオジブリに潜入! 『夢と狂気の王国』 監督・砂田麻美
世界中で愛される作品を生み出すスタジオジブリにカメラが潜入!メガホンをとったのは、ガン宣告を受けた父の日常をカメラでとらえた『エンディングノート』の砂田麻美監督。約1年にもわたってジブリに通いながら、知られざるその日常に迫った話題作だ。
砂田監督がカメラを向けたのは、宮崎駿の『風立ちぬ』と高畑勲の『かぐや姫の物語』の同年公開に向けて準備を進めている真っ最中。「宮崎監督、高畑監督、鈴木プロデューサーの3人をはじめジブリの人々が夢を追求する姿はときに、狂気にも似た情熱を感じました」。そう振り返る砂田監督だが、そのカメラはあくまで淡々と“ジブリの日常”をとらえ続ける。「作り手たちの日常には、目をこらさなくては見えない何かが日々起きています。でもそれを“事件”としてカメラで追う、という撮影をするつもりは最初から無かったですね。実際に、スタジオジブリの中はとても静かで平和的。私はあくまで“見学を許された者”として、その空気を忠実に切り取りたかったんです」。とはいえこの“淡々さ”の陰には、彼女の映像監督としての鋭い感覚や確固たる意志がある。日常を映しているのに、いつしかジブリの人々に圧倒されるのは、砂田監督が“その瞬間”を逃さないからだ。
「常に撮影していたわけじゃないんです。まったくカメラを回さないときもありました。私はドキュメンタリー監督として、ずっとカメラを回しているのは愚かなことだと思っているんです。それなら定点カメラでも一緒ですから。一番大事なことをとらえてこそ意味がある。ただ一度、妙な気遣いをして自分でカメラを回さなかったときがあって。そのときは鈴木さんに叱られて涙しました。私にとってはまさに“ジブリ道場”。人間的にも映像の作り手としても修練の場でしたね」。ジブリの日常、その新鮮な驚きと感動を共有できるのは砂田監督の“狂気”のおかげだ。
映画『オー!ファーザー』公開記念 オヤジと息子の”父子談義”
生まれた時から4人の父親と暮らす“ごく普通の”高校生・由紀夫。ところがひょんなことから街を揺るがす大事件に巻き込まれてしまう。まな息子を救うため、いま4人のオヤジが立ち上がる…! 奇想天外ながらもスリルありユーモアあり、そして普遍的な父子の絆を描く感動あり。かつてないほど痛快で斬新な父と息子の物語だ。
岡田将生(以下:岡田)「僕が演じる由紀夫は、一見ごく普通の高校生なんですが、お父さんが4人いるんです(笑)。そのせいか、高校生っぽくないところもあるのが面白いですね。4人ともかなり個性的で、由紀夫は4人の父親からそれぞれ教えてもらっていることが自然と体に刻み込まれていて、つい体が反応してしまうんです」
そんな、個性的な4人の父親を演じるのがこちら。大学で教鞭をとる博学な父・悟を演じるのは『偉大なる、しゅららぼん』でも岡田と共演したベテラン俳優・佐野史郎。
佐野史郎(以下:佐野)「“勉強担当”の悟です。大学教授ということもあり、よく由紀夫の勉強を見ています。クールで一歩引いたところから全体を見渡せる人物です」
女好きのモテ男・葵を演じるのは今年のカンヌ出品作『2つ目の窓』など話題作で存在感を発揮する個性派俳優・村上淳。
村上淳(以下:村上)「葵は女性の扱いに長けている人物と脚本に書かれているんですが、僕自身はあまりそれを意識せずに演じました。人物設定やストーリーでしっかり語られていましたから、僕の演技でさらに上乗せするとかえって邪魔になるんじゃないかと。何よりもこの映画で大事なのは個々の人物というより家族全体のグルーヴ感だと思ったので。でも葵は押し引きできる面白い役だったので、つい楽しんでしまったところはありました」
佐野「どんなところを楽しんだの」
岡田「なんでそこで入ってくるんですか(笑)」
村上「佐野さん、本当に好奇心の塊ですよね。静かに鋭くみんなの様子を見ていて、自分が引っかかった話題にくっと入ってくるんですよ。そういう方がいる一方で、本当に自由な人がいて…(笑)」
本人の自由さが見事に反映された? 自由気ままなギャンブラー・鷹を演じたのが人気演出家の河原雅彦。
河原雅彦(以下:河原)「確かに鷹は自由な人物ですけど、人生の裏側も知っていて、由紀夫にもけっこういいアドバイスをするんですよ。…ええと、何てセリフでしたっけ?」
岡田「本当に自由だ(笑)」
撮影現場でも笑いでみんなをリラックスさせていたのが、スポーツ万能の体育教師・勲を演じた宮川大輔。
宮川大輔(以下:宮川)「僕も、体育教師だからこう、という役作りはあまりしませんでした」
村上「でもすごかったじゃないですか、宮川さんいわく“シックスポケット”…」
宮川「“パック”です、カンガルーじゃないんで(笑)。とにかく、休憩するときもなるべく皆さんと一緒にいて、自然な家族感を出せるようにということを第一に考えていましたね」
父親を演じた4人について“息子”岡田の印象は?
岡田「佐野さんは話が長い(笑)。河原さんは自由(笑)。村上さんは…佐野さんも好奇心が強くて博学だけど、村上さんもそうだと思いました。一緒にいるといろいろなことを教えてくれる。宮川さんは真面目(笑)。芝居のことも、シーンごとの演技のバランスまで考えていて」
村上「宮川さんは本当に真面目ですよ。彼は“勲ノート”というものをつけていて、役作りのメモが…」
河原「僕もそのノートちらっと見ましたけど、びっしりと…」
宮川「つけてないですって、そんなもん(笑)。本当にこれは、この人たちの嘘ですからね!」
岡田「僕の中では、勲が一番お父さんぽい感じがします」
宮川「岡田君にそう言ってもらえると、うれしいです(笑)」
岡田「一番物を知っていて常に冷静に物事を考えてくれる悟さんも、お父さんとして頼りになりますし…」
佐野「最年長ですから(笑)」
岡田「でも、どのお父さんも平等に好きです(笑)。お父さんが4人いるという状況は現実にはまずないと思うけど、この4人ならいてほしいと思ってしまいますね。1人の父親から学びきれないものを皆さんから補ってもらった気がします。僕も自分の父親からはいろんなことを教わりましたけど、父親から教わらなかったことを外で学ぶというか。でも由紀夫の場合、それをすべて家で教えてもらっている。由紀夫がうらやましいですよね(笑)」
撮影現場でも、4人の“オヤジ”から多くの事を教わった、と岡田。
岡田「佐野さんや村上さんからは、現場で台本の読み方から芝居の話までいろいろと教えてもらいましたし、河原さんからは舞台の話を伺いました。大輔さんは…お祭りの話をしてくれました(笑)」
宮川「それしか話してないみたいやん(笑)」
村上「勲ノートにもお祭りの話が…」
宮川「書いてないですって(笑)。大体、仕事で海外のお祭りによく行くので、その話をしただけですよ」
村上「仕事なの? 単にお祭りが大好きな人なのかと思ってた」
河原「照れなくたって」
宮川「照れてるんじゃなくて!」
(一同爆笑)
まさしく劇中さながらの、家族のような仲の良さ。そんなオヤジたちが見た岡田将生とは…。
佐野「僕はここのところ岡田君と共演が続いていたんですけど、彼は無地というか真っ白なキャンバスという印象ですね。その一方ですごく貪欲で負けず嫌い。芝居に関して、こんなに貪欲なのかと驚くときがあります。でも内側はすごくきれいなんですよね」
村上「僕は実は、岡田将生が出るということでこの映画を決めたんです。すごく好きな俳優なんです。だからもう岡田君に関しては思うままに葛藤すればいいし、貫けばいいし、仲間を見つけていけばいいと思う。僕としては、自分が映画好きなので今後もスクリーンで岡田将生を見続けたいなと思います」
宮川「岡田君て、かっこいいし存在感あるし、実際はどんな感じやろ、と思っていたら“そのまま”な感じだったのでびっくりしましたけどね。こんな気持ちのいい子なんや、って」
河原「一緒に飲んでいても気持ちいい奴なんですよ。若いのに安心感があるというか。僕のこともよく注意してくれて(笑)」
岡田「確かに僕、河原さんに“それはさすがにダメです”とか、よく言っていました(笑)」
河原「公共の電波では言えないようなことを言い始めたときにね…」
佐野「四者四様のお父さんたちでしたけど、岡田君がしっかりしているから僕らも楽にいられた部分がありますよ。みんながそれぞれ自由で、“らしく”いられたのはね」
河原「本来であれば若い人間が一番自由でいていいのにね(笑)」
一同「確かに(笑)」
岡田「お父さんたちが自由すぎるからだよ! そりゃしっかりしてなきゃだめでしょ(笑)。そもそも、それが由紀夫ですから。撮影中は毎日、面白かったです。河原さんに注意したり、佐野さんの長い話を聞いたり(笑)。由紀夫を自然に演じることができたのも皆さんのおかげです」
佐野「つまり、僕が話が長い、河原さんが自由、村上さんは知識がすごい、宮川さんが…」
一同「面白くない(笑)」
宮川「“真面目”でしょ! まな息子に言われたら傷つきますよ、もう(笑)」
話題は、それぞれの理想の父親像へ。
佐野「一般的には、家族の中で家長として絶対的な権限を持ち、しつけを厳しくといったところが理想かなと思うんですけど…僕は嫌です」
宮川「嫌なんですか」
佐野「そういうふうにありたいという気持ちと、でもそれは嫌だなと思う気持ちがあるんですよ。だって自分が子供の立場だったら、命令系統の中で生きるより、自分で考えなさいと言われたほうがいいでしょ」
村上「この作品の中にもいませんしね。命令型のお父さんを入れると前時代の話っぽくなっちゃうし」
佐野「いや、でも、今でもけっこういるみたいだよ。表立つと周囲からいろいろ言われるから、家庭内で密かに…という家もあると思う。それがエスカレートするとDVにつながるケースも…って、話がまた長くなるからやめておきます(笑)」
河原「うちの父親はどちらかというと、その権威的なタイプでしたけどね。でも、それで学んだことも多かったし。まあ、自分もこの年齢になっても人間がまだできていませんから(笑)。自分に子供ができたときは父親然としなきゃと考えたことも一瞬あったけど…子供ってよく見てますからね。あくまで自分らしく、構えず生きていくのが一番いいと思うんですよ。そうすれば子供なりに学んでいくと思うんだけどね」
村上「僕はうちの父が理想の父親だなと思ってます。至って普通のサラリーマンで当たり前の事しか言わない人なんですけど、真面目ところは真面目に、ズルするところはズルして。人間臭くていいな、と」
宮川「僕のお父さんは…ちょっと衝撃的な趣味を持っていまして。琵琶湖にヨットを持っていたんですけど、そこで見知らぬ女性と写っている写真を見たことがあるんです。××の格好をしていました」
岡田「衝撃すぎてなんて言ったらいいのか…(笑)」
宮上「まあでも反面教師になったというか(笑)。自分は父親としてまだマシやろ、と」
佐野「でも、清く正しいままだったら人としてダメな気がするんですよね。アクシデントがあったとき免疫がないと死んじゃうでしょ。いろいろ経験していれば何かがあってもまあいいか、って思えるし」
河原「尊敬もされて、軽蔑もされるという人のほうが、いいですよね」
彼らが演じた4人こそ、こんなお父さんがいたらいいなと思わせる理想の父親像。彼らの頼もしさと、“息子命”の健気さのギャップも魅力。そんなオヤジたちが“親バカ”よろしくべた褒めする岡田将生の存在感もさすがだ。
岡田「撮影から1年ほど経っても、こうして集まると一緒に笑ってくれる。こんなに素敵な4人の方々と、役を通り越してこうしてお話しができるのは本当にうれしいです」
親子の絆を斬新な視点で見つめ直すことができる痛快エンターテインメント!
(本紙・秋吉布由子)