内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月15日放送された第6話では、太田莉菜演じる恋愛絶食系女子の梅ちゃんにとある災難が訪れた。その裏では、内田理央演じる主人公の桃ちゃんと、小関裕太演じる同僚の松田君との淡い恋が芽生える様子も描かれた。
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ディーン・フジオカ「五代さんは会ったことがない恩人」大河ドラマ『青天を衝け』で西の五代
大河ドラマ『青天を衝け』の放送が先日再開。時代は明治時代に入り、日本が少しずつ変わっていく。今後はカンパニー、郵便、銀行…耳慣れた言葉が劇中で飛び交いはじめ、いまの日本にぐっと近づいていく。
「みんなで幸せになる」、より良い日本を目指す渋沢栄一(吉沢亮)は、明治時代に入っても刺激的な人物たちと出会っていく。なかでも重要なのは五代才助(友厚)。すでに放送された回でもすれ違っているが今度はしっかりと出会う。演じているのはディーン・フジオカだ。
ディーンが五代を演じると発表された時には、世間からは大きなレスポンスがあった。ディーンは過去にNHKの連続テレビ小説『あさが来た』で同じ人物を演じて人気に。その時の脚本は大森美香氏。大森氏は『青天を衝け』でも脚本を担当している。
「今回の方が、五代友厚像がより史実に基づいていて、歴史の中でどういう行動をし、それが現代にどういう影響を与えたのかが、より分かりやすい形で描かれていると思います。明治新政府、民間でもキープレイヤーが次々と出てきて現代につながる日本をを作り上げていきますが、そのなかで五代がどういう信念や哲学に基づいて行動したのか、より詳細に描かれていると思います」
以前行われたインタビューで、『あさが来た』の“五代様“と比べ、『青天を衝け』の五代はワイルドな印象と語った。これまでの登場シーンを振り返ってみても、自信や信念が感じられ、主人公の栄一の立場で見ると「できるゆえに、ちょっと嫌な奴」といった印象さえもあった。
「『青天を衝け』では五代にどれだけ先見の明があったのかという部分が、より具体的に描かれていると思います。立場によって、「したたかだ」という印象もあれば、反対に「頼もしい」という印象にもなる表裏一体なところもあって、一筋縄ではいかない存在になっているのではないかと思います。五代友厚という人物は広い視野を持ち、具体的に何をどういう順番でやっていくべきかということに確信を持っていました。そういうところから自信がにじみ出ていたのだと思います」
栄一を演じている吉沢亮は、放送再開直前のインタビューで、ディーンには五代が染みつていると話した。ディーンもまた前回のインタビューで五代が自分自身に多大な影響を与えていると語っている。
「五代友厚という歴史上の人物との出会いはすごく大きなものでしたし、今も現在進行形で、気づきを与えられています。いち俳優として五代友厚という人物を演じる上で、自分自身とのシンクロ率というか距離感をどう図るべきかその尺度を持ち合わせていないので分からないですが、会ったことはないけどすごい恩人、恩義を感じるべき対象だと思っています。
自分は朝ドラで五代さんを演じるまでその存在を知りませんでした。彼の偉大さや思想、その生きざまが、より多くの人に伝わっていけば良いと思いますし、自分はそこで何ができるかということに、全力を尽くしていきたい思っています」
渋沢栄一は日本をより良い未来に導いていく頼もしい仲間
後に「西の五代、東の渋沢」と呼ばれるように、五代は、栄一と同様、日本の資本主義を語るうえで欠かせない人物。ただ「比較されることが多いと思いますが、西の五代としては、東の渋沢は、同じ未来に向かい前に進んでいく仲間」と、ディーンは言う。
五代のほうが渋沢よりも少しだけ年長で、その分経験や見識が多いことから「兄貴というか頼れる先輩」と考え、演じている。
「五代にとって、栄一が成長していくことはすごくうれしいことであり、大きな包容力やゆとりをもって接しています。栄一の成長は、日本という“新しい国”をより良い未来へと導く頼もしい仲間がひとり増えることになりますし、(五代は)どこか栄一を頼りにしていたところもあったと思います」
その包容力は、カットがかかった後も続いているよう。
「“おりょう”は年間通してこの現場にずっといて…それって簡単なことではないと思うんです。彼と待ち時間が重なった時には、「寝れてる?」 だとか、「好きなゲームはやってるの?」 とかたわいもないことを話したりしています。自分との会話が息抜きになっていたらいいな(笑)」
『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時から放送。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。
(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
波瑠、田中圭が『ナイト・ドクター』クランクアップ! 波瑠 「朝倉美月を最後まで演じ切れた」
13日に最終回を迎える月9ドラマ『ナイト・ドクター』(フジテレビ系、月曜夜9時~)で主演する波瑠と共演の田中圭がクラックアップを迎えた様子が公開された。
最後のシーンは緊迫感のある手術シーン。最後のカットのOKが出ると、田中は「医療ドラマならではの過酷さと、青春群像劇の楽しさが半分半分で、すごく楽しませていただきました。途中から楽しくなりすぎちゃって、岸(優太)をイジりすぎちゃったかなって(笑)。本番前にイジると、それが芝居に影響しちゃうかもしれないので、実はすごくドキドキしてました(笑)」。そして「無事にここまで完走できて皆さんと一緒に過ごせて楽しかったです」と締めくくった。
波瑠は「こんなにしっかりと医療ドラマに入ったのは初めてで、こんなに大変なのかとすごく身に染みました」としたうえで、「周りの皆さんのおかげで、私も朝倉美月を最後まで演じ切れました」と語った。
本作は、夜間勤務だけを専門に行う医療チームの「ナイト・ドクター」がそれぞれの人生に向き合いながら絆を紡いでい青春群像医療ドラマ。最終回では、解散を告げられたナイト・ドクターたちにさらなる試練が待ち受ける。
出演は、波瑠、田中のほか、岸優太(King & Prince)、岡崎紗絵、北村匠海、一ノ瀬 颯、野呂佳代、櫻井海音ら。
「愛されたいよ、幸せになりたいよ…」桃ちゃん号泣⁉なぜか幸せになれない彼と彼女の事情 内田理央主演『来世ではちゃんとします2』第5話〈ドラマでしゃべりたい〉
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月8日に公開された第5話は、内田理央演じる主人公、桃ちゃんとその同僚、林くん、檜山くんのそれぞれの恋模様が描かれた。
それぞれが恋愛において何かしらの苦悩を抱えており、何もないわけではないものの、うまくいくわけでもない彼女たちの恋愛人生。なぜ桃ちゃんたちは、幸せになれないのだろうか。
お腹が空いて目が覚めるのが悩みの前田敦子「無意識に子供のコーンフレークをそのまま食べてます」
Huluオリジナルドラマ『死神さん』配信記念イベント開催
動画配信サービスHuluの新作オリジナルドラマ『死神さん』の配信記念イベントが9月7日、都内で開催された。
本作は大倉崇裕の同名小説を原作とするミステリー。“死神”と呼ばれる再捜査専門の刑事・儀藤堅忍が事件ごとに相棒を替えながら冤罪事件を再捜査し真実を明らかにしていく姿を描く。
この日は主演の儀藤を演じる田中圭、儀藤をサポートするメイ役の前田敦子、事件ごとに替わる儀藤の相棒を務めた竹中直人、メイン監督を務めた堤幸彦監督が登壇した。
トークセッションでは互いの悩みを打ち明けるコーナーが設けられたのだが、前田の悩みは「朝、お腹が空いて目が覚めます」というもの。前の晩にどんなに食べてもお腹が空くとのことで「今日、目が覚めたのは2時半でした」と話した。これに田中が「お腹が空いた時はなんか食べないんですか? お腹が空いていると寝られなかったりしません?」と聞くと前田は「本当に“まあ、いいか”と思っちゃってる時は無意識に子供のコーンフレークをそのまま食べてます」とまさかの告白。
「ハコヅメ」ついに最終回! キャストが裏話で盛り上がるインタビュー&座談会をHuluで配信
戸田恵梨香と永野芽郁がW主演を務める人気ドラマ「ハコヅメ ~たたかう! 交番女子~」ファン必見の特番がHuluにて配信される。
Huluスペシャルコンテンツでは「『ハコヅメ』豪華キャストのスペシャル座談会&マル秘メイキング映像!」と題して、戸田恵梨香と永野芽郁それぞれのスペシャルインタビュー映像に加え、ムロツヨシ×三浦翔平×山田裕貴による座談会と、西野七瀬×平山祐介×千原せいじ×渕野右登による座談会の様子をお届け。
これまでのストーリーを振り返りながら、ここでしか聞けない撮影時の爆笑マル秘裏話をとことん語りつす。さらには、キャストの素顔が垣間見えるとっておきのメイキング映像も一挙大放出!
さらに、第9話(最終回)放送直後から、ドラマ本編で活躍する“あの人物”に焦点を当てた「Huluオリジナルストーリー」の独占配信が決定。
今クールに大きな話題をさらった「ハコヅメ」の最終回に合わせ、盛り上がること間違いなし!
吉野北人「思い出すだけでよだれが出てきそう」撮影合間に食べた“釜玉うどん”に「目を輝かせていた」
ドラマ「トーキョー製麺所」トークイベントが6日、都内にて行われ、主演の吉野北人(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)らメインキャストが劇中衣装で登壇した。
ちょっぴり問題を抱えたうどんチェーン店「トーキョー製麺所」を舞台に、脚本・宮本武史(「バイプレイヤーズ」シリーズ他)と監督・近藤啓介(「直ちゃんは小学三年生」他)のタッグが完全オリジナルストーリーで“うどん愛”たっぷりに描く青春グルメ群像劇。
ポマードヘアの元ホテルマンという店長・赤松を演じた吉野は「けっこう濃いクセのあるキャラクターで、最初はどう演じようか悩んだりもしたんですが、演じているうちに赤松をリスペクトする気持ちが出てきて、楽しんで芝居をすることができました」と、地上波ドラマ初主演で挑んだユニークな役どころを振り返った。
個性豊かなバイトたちを演じる栁俊太郎、奥野壮、秋田汐梨、江上敬子(ニッチェ) たちもそれぞれ役作りを振り返った。「バツイチというところ以外は役と近い」という江上が「現場でもお母さんのような感じ。みんなが本当はうざいと思ってなきゃいいな、と」と案ずると、すかさず吉野が「江上さんが現場を明るく盛り上げてくださった。やりやすい現場を作ってくれて感謝してます」と座長らしく返し、江上も「ここ、記事に書いてください!」と感激しきり。
おばたのおにいさん演じる成り上がり系投資家男子に見る「元非モテこじらせ」が悲しすぎる… 内田理央主演『来世ではちゃんとします2』第3話〈ドラマでしゃべりたい〉
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。9月1日に公開された第4話では、内田理央演じる性依存系女子の主人公・桃ちゃんこと大森桃江に、なんと恋人ができる。
第一話で婚活にも失敗し、相変わらず性に奔放な日々を送っていた桃ちゃんの恋のお相手は、5人もいるセフレボーイズの5番手・おばたのおにいさん演じるEくん。Eくんの破産をきっかけに急きょ始まった半同棲生活、うまくいっているように見えたが……⁉︎
土村芳が学年主任! 10月スタートのドラマ『おいしい給食 season 2』で市原隼人と初共演
土村芳が10月スタートのドラマ『おいしい給食 season 2』(テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほか)に出演することがわかった。演じるのは学年主任の宗方早苗。
市原隼人が主演し、2019年10月期に放送されたドラマ『おいしい給食』の続編。給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディー。シーズン2では、『劇場版 おいしい給食 Final Battle』(2020年3月公開)の 2 年後を描く。新しく赴任した中学で生徒たちに厳しく接しながらも、甘利田の頭の中は給食の事しかない。そんなところに、担任する3年1組に転校生がやって来る。その転校生は、宿敵の神野ゴウで……。
演じるのはバリキャリの学年主任。
「若くして学年主任を任されるような方なので、早苗先生が自分の職務に責任感をもって真面目に取り組んでいるよう に、私も早苗先生に対して真面目にまっすぐ取り組むことを意識しています。同時に、甘利田先生の言動に目を離さないように、そこから受け取るものを大切に演じさせていただいてます」
土村が市原と共演するのは初めて。市原について聞かれると、「緊張してる私に『楽しみましょう』と言葉をかけてくださいました。撮影中も、よく台詞合わせに付き合ってくださったり、作品の空気にスッと引 き込んでくださったり、とても丁寧に早苗先生とも向き合ってくださるので、本当に感謝しています」。
「シーズン1から見てくださっていた方も、初めての方も、この作品が纏うハッピーな空気や、『給食』から広がる世界 に思わず笑みがあふれたり、胸がジーンとするような感動を存分に味わっていただきたいと思います」と、土村。またパワーアッ プされた甘利田先生の動向にも目が離せなくなっていますので、ぜひ沢山の方に楽しんでいただきたいと思います」と、アピールしている。
全10話。
津田寛治、ラーメンと刑事は「食べ合わせがいい」ドラマ『ラーメン刑事』28日スタート
津田寛治がラーメン好きの刑事を演じるドラマ『ラーメン刑事』の新作が28日、CSの「映画・チャンネル NECO」でスタートする。
ラーメンと刑事の組み合わせによる異色のグルメドラマ。主人公の刑事・本郷台泰介が長年の経験を頼りに事件を解決する一方で、好物のラーメン選びにも刑事の勘を生かす。豪華なゲスト俳優も注目で、浅野ゆう子、田中要次、伊万里有、西村瑞樹(バイきんぐ)が出演する。
ドラマに登場するラーメン店は、ラーメンマニアの聖地といわれる湯河原の飯田商店から、シリーズ初となるチェーン店・日高屋まで個性豊か。津田は、ラーメンのおいしさがより伝わるよう撮影前日は絶食して臨むほどのこだわりようだという。
ドラマは今年2月に放送されて話題に。ラーメンと刑事は「想像以上に“食べ合わせがいい”と分かりました」と、津田。「他の撮影現場でも「見ましたよ!」と声をかけてもらうことも多く、“新しいラーメン体験”をしてもらえるドラマに仕上がっていると確信しました。ですから今回、新たに 4店のラーメン店に行き、多彩なゲストのみなさんにも参加いただいてパワーアップした形でお届けできることになり光栄です」とコメントしている。
前回に引き続き、元神奈川県警刑事の小川泰平氏が引き続き監修を務めている。全4話。28日23時~。
後藤剛範演じる”セカンド童貞”とラバーガール飛永演じる”素人童貞”が逆に可愛い⁉ 内田理央主演『来世ではちゃんとします2』第3話〈ドラマでしゃべりたい〉
内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします2』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時40分)。8月24日に公開された第3話は、内田演じる主人公・大森桃江ちゃんの同僚のメンタル童貞男子ズのこじらせ恋愛回となった。後藤剛範演じるセカンド童貞・林くんと、ラバーガール・飛永演じる素人童貞・檜山くん。恋愛経験の少ない彼らは、とにかく女性を見る目がなさすぎて……。
都会にいる非モテ系男子が抱える”こじらせ”
\まもなく放送スタート‼️/
檜山くん(#飛永翼)の相談を聞いてあげている松田くん(#小関裕太)☕️
なんだか険しい表情ですね🤔ぜひ一緒にリアタイしましょ〜🙌🏻✨#来世ではちゃんとします2 #来世ちゃん pic.twitter.com/Y1CpojmKbI
— 来世ではちゃんとします3🍑テレビ東京🍌ご視聴ありがとうございました (@tx_raisechan) August 25, 2021
そもそも、セカンド童貞やら素人童貞やら、何回童貞に立ち戻るのかというツッコミがあるかもしれないが、オトコゴコロ……もとい童貞観に関しては、男性にとってもセンシティブなところがあるようだ。
林くんはパンプアップしまくりの筋肉ダルマ系男子で、見た目だけで言えば、小関裕太演じる松田君よりも俄然男らしいわけなのだが……。現実にいる筋肉系男子も、見た目の男らしさとは反して、恋愛には奥手だったり、苦手意識を感じている人が多いような気もする。「オトコたるもの、こうでなくっちゃ!」という少々古臭い男性観が現代の女性の理想にフィットしていないパターンも多いし、そもそも人と向き合うよりも自分に向き合っていたいタイプも多く、面倒くさい人間関係を上手に構築できない人も多い。
林くんも一言で言えば「素直なバカ」といった性格で、恋愛における駆け引きや匂わせっぽい行動は苦手だ。セカンド童貞とは”非童貞ではあるものの、一定期間ご無沙汰している人”のことなわけだが、林くんは過去、大好きだった元カノに浮気されたことでトラウマを抱えてしまい、なかなか恋が出来ずにいる。そして「清楚っぽい処女」しか愛せなくなってしまっているのだが、恋愛経験の少ない林くんは、女性が「清楚なのかどうか」を全く見抜けず、見当違いの恋愛ばかりする羽目になるのである。
一方、素人童貞の檜山くんは、ぽっちゃり眼鏡の風貌で、わかりやすい非モテ男子。服装にも体型にも頓着なく、恋愛には無縁そうにも見えるが、学生時代には一応彼女がいたことがあるらしい。そんな中、社会人になって恋愛にご無沙汰なタイミングで風俗に行ってしまい、中川知香演じる風俗嬢・心ちゃんにガチ恋してしまう。
男性はお金さえ出せば、可愛い女の子を抱くチャンスは多い。自分のスペックや外見、性格に関係なく好みの女性と過ごす時間を得ることができる、と考えればある意味夢はある。風俗嬢はそんな男性客に一時の夢を見せてあげるべく、数時間の恋人を演じてくれているわけなのだが、檜山君のような非モテ男子だと、だんだん夢と現実の境目がわからなくなってしまうのである。風俗での恋愛は、あくまでお互いに”お遊び”であるべきなのだが、現実で恋愛できていないと、お遊びの恋愛にもすがりたくなってしまうものなのだ。
藁みたいな疑似恋愛にもすがりついちゃうのが「非モテ」…
第3話はそんな「非モテ男子ズ」が、美女に振り回されながら展開していく。破格な”おねだり”をされて悩む檜山君と、清楚”風”な女性が気になってしまう林君。
冷静に考えれば、普通の恋人同士でもありえないような額のおねだりをされたり、付き合ってもいない男性に頼りまくるということ自体が”地雷女”の行動であると分かる。しかし、愛に飢えている非モテ男子の頭はサッパリ冷静になれない。恋愛から遠のいている期間の長い非モテ男子ズは、恋愛に性欲も混同させてしまいがちだ。性欲の前では、男性は理性的に物事を考えられない。計算高い女は、その事実も分かった上で、上手に女性性を武器にする。触れて抱けちゃいそうな美女が目の前にいるだけで、非モテ男子の脳は性欲と恋愛の区別がつけられなくなってしまうのだ。
普通の男子なら、一回抱いてしまえば性欲が落ち着き、感情も冷めてしまうことも往々にしてある。男性が女性に対して、第一印象で抱く好意の中には、多くの場合性欲が含まれてしまう。その性欲を差し引いて残った感情が、純粋な恋愛感情の総量となる。大人としてワンナイトの情事を数度経験したことがある男性ならその事実を分かっているはずなのだが、非モテ男子ズはそんなことを知らない。だからこそ、長い間性欲と恋愛感情を混同させてしまうのだ。
しかも、恋愛をフィックスさせることも得意でない。触れて抱くことができそうな女性を目にしても、グッと踏み込めない謙虚さを持っているのが、非モテ男子ズなのだ。恋愛で成功体験の少ない彼らは、どうしても恋愛に対して臆病になってしまう。だからこそ、女性から見れば分かりやすく「計算高そう」「性格悪そう」「あざとそう」に見える女性の、小悪魔行動にも上手に釣られちゃうのである。自分からいけない分、スキっぽいものが演出されている女性に惹かれてしまうし、女性への憧れも強い分、分かりやすく女性っぽい人に弱い。
今回の林君と檜山君の疑似恋愛のお相手は、清楚風には見えてもどう考えてもクセが強い。とにかく檜山君も林君も、目の前にいる女性の本質を全く見抜くことができない。確かに、女性の「本音と建前」を見抜くのは、男性にとって至難の業だが、とにかく非モテ男子ズの頭の中はお花畑なのだ。都会の会社に務めていたりすると、身の回りには松田君のような「モテ男」が周りに存在してしまう。どうしたって比べるし、なかなか恋愛しなくてもいいか、とも思えない。そんな時に「恋愛っぽいもの」が目の前に転がり込んできたら……腐っているかどうか吟味する前に、まずお腹を満たしたくなってしまう。まっすぐな非モテ男子は、そういう単純さを持っているのだ。
盲目な童貞マインドも、裏を返せば可愛らしい?
脇目を振れるからこそ、自分だけを好きになってはくれないモテ男と、好きになったら大切にしてくれるけど、どこかイケてない非モテ男……。どちらと一緒にいるのが幸せなのか、女性にとっての永遠の命題とも言えるかもしれない。
しかし、よくよく考えてみると、林君も檜山君もとにかく好きな人にまっすぐだし、一途な人なのだ。桃ちゃんのモテモテセフレたちや、松田君のようなゆるゆるヤリチンよりも、本当に恋人ができた時はきっと、彼女を第一に考える素敵な彼氏になってくれるはずなのだ。
第3話では非モテ男子ズのダサ〜いところが際立ってしまっているのだが、これも一途な恋心ゆえと思えば可愛らしい。そんなに稼いでいなくたって、可愛くお願いすれば高級なプレゼントを買ってくれて、しかもそのあざとさを性格が悪い、とは評価しないでいてくれる、ある意味の懐の深さ……。「彼氏には自分のことを一番に考えていてほしい!」というワガママ女子ほど、セカンド童貞系男子と一緒にいる方が幸せなのかも。
(文・ミクニシオリ)