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Sexy Zone 佐藤勝利が幽霊役でラブストーリーに初挑戦「いろいろな意味で眠れなくなる作品」

2021.05.11 Vol.web original

 人気コミック「青野くんに触りたいから死にたい」(講談社)が、Sexy Zoneの佐藤勝利を主演に迎え実写ドラマ化されることが分かった。 

 原作は、『月刊アフタヌーン』にて現在連載中の椎名うみによる人気コミック。幽霊となってしまった主人公・青野龍平と、付き合い始めたばかりだった女子高生・刈谷優里の、叶わぬ純愛を描きつつ、背筋も凍る本格ホラー描写が入り交じる、新感覚のホラーラブストーリー。

 主人公としては異例の幽霊役で自身初のラブストーリーに挑戦する、青野役・佐藤は「初めてラブストーリーに挑戦するので、僕の今までとは違う一面を見せたいです」と意気込みを語りつつ、ホラーな青野と、ヒロイン目線のキラキラした青野のギャップを楽しんでほしいとアピール。そして「“新感覚ホラーラブストーリー”という言葉の通り、入り口は王道のラブストーリーのように見えますが、中に入ると迷路に入ったような急展開になるので、この世界に迷い込んでほしいです。恐怖・驚き・悩ましさ・愛おしさ・エロス…さまざまな要素が入り混じっていて、いろいろな意味で眠れなくなる作品なのでぜひ放送・配信を楽しみにしていてください」とメッセージを寄せた。

 原作者・椎名うみも「私が投げた漫画というボールを別の誰かが受け止めて下さって、その人の形で新しい波紋を作ってもらえるのは、何てうれしいことだろうと思います」と実写化に喜びのコメントを寄せた。

「WOWOWオリジナルドラマ 青野くんに触りたいから死にたい」は2022年春、WOWOWオンデマンドにて配信、WOWOWプライムにて放送。

ディーン・フジオカ、『青天を衝け』で2回目の五代さん「偉大な知恵と行動力を持った先輩」

2021.05.07 Vol.Web Original


 
日本資本主義の父と称される渋沢栄一のジェットコースターのような人生を描く、大河ドラマ『青天を衝け』。これまで栄一らが育った血洗島で展開してきた物語は、9日放送の第13回「栄一、京の都へ」から京に舞台が移り、新選組の土方歳三を筆頭に幕末の新たなスターたちが次々に登場してくる。

 そのなかの1人が薩摩藩士の五代才助(友厚)。「東の渋沢、西の五代」と呼ばれ、近代化する日本で重要な役割を果たした人物で、ディーン・フジオカが演じる。「意外とワイルド。最初のシーンを撮影して野性味あふれるというか型に収まらないキャラクターとして描かれていくんだなとワクワクしました」と微笑みながら、『天を衝け』の“五代さん”の印象を語る。

 五代を演じるのは2回目。2015年に放送された連続テレビ小説『あさが来た』ではクレバーで洗練されていてヒーローのような五代を演じた。多くの人が「五代さま」と呼んで登場するたびにため息をもらし、出演回を終えた時には「五代ロス」といった言葉も飛び交った。

 初めての大河ドラマ。それに五代役でオファーを受けたことに「興奮した」とディーン。

「日本で演技の仕事をやらせていただいているなかで大河ドラマは1度経験してみたかった。それを五代さんとの再会という形でできたことが喜ばしい」。また「五代さんとの不思議な縁を改めて感じました。こういう形で偉大な先輩を演じさせていただくのは光栄。率直にすごくうれしかったです」と喜ぶ。

 キャスト発表の際には「五代さまにまた会える!」といった反応も少なくなかった。別の作品だと分かってはいても、『青天を衝け』も『あさが来た』も脚本は大森美香氏。どうしたって、“五代さん”への期待が膨らむ。

「個人的に感慨深いというのがあったり、『あさが来た』のときの五代さんの存在があり、大森さんが脚本を書かれているので文脈というものもあるとは思いますが、プロジェクトとして、僕自身が演じる上、役作りの上で、朝ドラの五代さんを踏襲してやることを心がけているわけではないです。朝ドラと大河ドラマ(での五代)が地続きみたいには考えていません」

 登場シーンの振舞いや在り方はもとより、身につけるものや髪型、言葉も、今までのあの「五代さん」とはまったく異なる。「現場で演出をつけていただいたり役者の方々とやりとりさせていただいてアプローチの違いを感じました。それがフレッシュで、新しいことに挑戦しているんだというワクワク感が明確にありました」と語り、「まったく違うプロジェクト」であることを体感し、いい意味でリセットされたという。

「(五代は)古いしきたりや形骸化しているものを……さわやかに捨て去る(笑)。太陽の光とか風が吹き抜けるような感じで新しい時代を予感させる。そんな演出だと客観的に感じています」

 日々「偉大な先輩」である五代を演じているが「かっこいいな」と思う場面ばかりだそう。

「役を離れたところでも思うんです、こういうふうにものを考えて行動できたら格好いいなって。演技の仕事、演技じゃない仕事、普段やっていること……五代さんに教えてもらっていることを実行しているのかなと錯覚するぐらいです。五代さんは偉大な知恵と行動力を持った先輩だと思っています」

 初登場は9日。どんなワイルドな五代才助に出会えるのか、歴史の教科書でどうなるのかを知っているとはいえ、やっぱり今後の物語の行方も気になる。

「新しい時代を作っていくなかで、同じビジョンを持った人が違う環境のなかで切磋琢磨し、お互い競い合うことで高めあう。それが『青天を衝け』の五代才助が担っている役割なのかと今のところ思っています。こここからどういう展開をしていくのか、このプロジェクト全体を演出チームがどう色付けしていくのか、自分も楽しみです」


『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時5分~。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

大河ドラマ『青天を衝け』栄一たちはいよいよ次のステージへ! 演出の黒崎博氏に聞く

2021.05.02 Vol.Web Original

 

 大河ドラマ『青天を衝け』の物語が大きく動き出す。2日に第12回『栄一の旅立ち』を放送。これまで、血洗島をメインの舞台に、真っ直ぐでピュア、みなが幸せあることを願う栄一という人間ができるまでをさまざまなエピソードを重ね伝えてきたが、いよいよ新たな世界に踏み出していく。

「僕たちは血洗島編と呼んでいるんですが、それが一旦幕を閉じ、栄一が次のステージに飛び出していきます」と、演出の黒崎博氏。さらに「(第12回は)渋沢栄一さんが実際に言っていた『自分は生きる、生き抜くんだ』というところに辿り着く決意の回でもあります。キャストのみなさんが素晴らしい熱量で演じていますので、その熱さみたいなものが少しでも伝わればと思います」と、話す。

満島真之介がキーパーソン! 渋沢栄一らの命をつなぐ<青天を衝け>

2021.05.02 Vol.Web Original

 大河ドラマ『青天を衝け』の物語がいよいよ大きく動き出す。真っ直ぐでピュアで、自分の周りのみんなの幸せを願う栄一ができるまでをていねいに綴ってきた血洗島篇を終えて、新たな世界に踏み出していく栄一たちの姿を描いていく。

 2日放送の第12回『栄一の旅立ち』では、タイトルが示すように、栄一が生まれ育った血洗島、家族のもとを離れ、旅立つまでを熱量たっぷりに描く。そのキーとなるのが、満島真之介演じる長七郎だ。長七郎は、惇忠や栄一と喜作らが準備している高崎城乗っ取り計画や横浜の外国人居留地の焼き討ち計画を中止するように涙ながら訴える。

 満島は「栄一と”命のやり取り“をするのはここだ!」と撮影に入る前から非常に楽しみにしていたそう。「長七郎は、結婚もしていなければ写真も残っていなかったりと、歴史上ほぼ知られていないような謎の多い人物ではありますが、この計画実行を彼が止めたからこそ、みなが生き残り、そしてその命が現代の日本につながっている」。

 そのためにも、ここに至るまでに、「栄一や喜作、惇忠兄との関係性をどれだけ深めていけるかが大きな課題だった」といい、「命を懸けて仲間と向き合うその姿は、尾高長七郎自身の魂が時を超えて、未来に向かう私たちに向けたメッセージでもあるはずです。この作品は単なる歴史ドラマではなく、今を生きる我々にとって大いなる勇気を与えてくれる貴重な作品だと思います。視聴者の方々に彼らの想いが届くことを切に願っています」と語っている。

 栄一と喜作は血洗島を離れたこともきっかけとなって、長七郎とは異なる道を行くことになる。

「生きる道が分かれ、お互い環境が大きく変わっていく中で、実際に撮影現場で会えない時間が長くなり、彼らはこんなにも離れていたんだなと実感しているところです。先日、僕が別番組の収録でNHKに来たとき、武士の姿をした吉沢くんに偶然会ったのですが、それがもう美しくて、凛々しくて、涙が出そうでした。久しぶりに会えた喜びと、 役と本人が時間をかけて重なり合い生きているということを心から感じられた瞬間でした。長七郎と栄一はもう 全然違うところで生きていると肌で実感できたことが、これからの撮影の力になると思います」

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

田辺誠一「感情的に見られないように冷静に演じたい」<青天を衝け>

2021.05.01 Vol.Web Original

 

 日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生涯を描く、大河ドラマ『青天を衝け』の物語がいよいよ大きく動き出す。

 4月25日放送の『横濱焼き討ち計画』では、吉沢亮演じる栄一や高良健吾演じる従兄の喜作は横浜の外国人居留地の焼き討ち計画のために行動を始めた。その計画を発案したのは、2人が慕う惇忠“兄い”。田辺誠一が演じている。惇忠は、栄一や喜作の年上の従兄にあたる。

惇忠は栄一たちより10歳ぐらい年上なので、みんなの面倒を見る“兄い”としての立場だけではな く、剣術や学問の先生という側面があります。 僕も、祖父が教師と農業を兼業していたので、似たようなところも感じています」

 早くから水戸学に傾倒。自然な流れで尊王攘夷思想にもひかれるようになった。それが焼き討ち計画などにもつながった。

「後に惇忠は富岡製糸場の工場長になりますが、自分の娘をはじめとして女性を積極的に活用したり と、比較的フラットなものの見方ができる人だと思いますので、栄一や喜作たちに対してもあんまり上から物を言う感じにはならないように意識してます。あとは、尊王攘夷であったり思想があんまり過激にとられないように、あまり感情的に見られないように冷静に演じたいと思います」

 2日放送の第12回『栄一の旅立ち』では、役人に追われる栄一と喜作は円四郎(堤真一)と出会う。血洗島村に戻り、惇忠らと高崎城乗っ取り計画の準備をしていたところへ、京都から長七郎(満島真之介)が戻り涙ながらに中止を訴える。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

最終回に先がけ公開! 櫻坂46小林由依の花嫁姿に撮影現場も感動の涙

2021.05.01 Vol.web original

 配信中のドラマ『ボーダレス』最終回を前に、劇中の小林由依(櫻坂46)の花嫁姿が公開された。

『ボーダレス』は人気作家・誉田哲也によるミステリー小説のドラマ化。乃木坂46、櫻坂46、日向坂46がグループの垣根を越えてドラマ初共演を果たした話題作。メインキャストとして、乃木坂46から遠藤さくらと早川聖来が、櫻坂46から小林由依、渡邉理佐、森田ひかる、日向坂46から齊藤京子と濱岸ひよりが出演している。

 今回、5月9日の最終回に先駆け、5月7日に「最終回直前SP番組」の配信が決定。スペシャル番組には、小林由依、渡邉理佐、森田ひかる、齊藤京子、濱岸ひよりが出演予定。

 また合わせて最終回でお披露目される小林由依演じる市原琴音の花嫁姿が番組配信前に公開。撮影現場では感動の涙があふれ、父親役を演じた宮川一朗太も自分の娘たちのようにキャスト達の真摯な演技に感動したという最終回に向け、ファンも気分が高まること必至。

 ドラマ『ボーダレス』はひかりTV、ひかりTV for docomo、dTVチャンネルにて配信中。「最終回直前SP番組」は5月7日18時30分より、『ボーダレス』最終回episode10は5月9日23時より配信。

町田啓太『青天を衝け』で土方歳三!「シンパシーを感じる」

2021.04.22 Vol.Web Original

 人気沸騰中の町田啓太が2回目の大河ドラマに挑む。放送中の『青天を衝け』で土方歳三を演じる。幕末に活躍した新選組で鬼の副長と呼ばれた人物で、歴史上の人物のなかでも有名人といっても差し支えがないであろう人物。これまで多くの役者によって演じられてきた大役をどう演じるのか。


『青天を衝け』に土方歳三で出演することが決まり、演じることを楽しみにしていたという。

「もともと時代劇が好きで剣道を始めたこともありますし、殺陣もあるんじゃないかと。(新組の)羽織に袖を通すと身が引き締まる思いがしました。幼少期、田舎道で木の枝を振り回していた自分にとって、ありがたい役をいただけたなと思います」

 大河ドラマに出演するのは2回目。前回は『西郷どん』で小松帯刀を演じた。

「初めての時はいろんなところに力が入っていたので、今回は心に余裕を持って撮影に入れるように準備しないといけないなと思っていました。役についてよく知ってからということは普段と変わりはないんですが、モチベーションというか心の部分ですね。浮足立つ心をちょっと抑える。落ち着けって自分に言い聞かせて(笑)、少し余裕を持って入れたかなとは思います」

 土方は、幕末のみならず、歴史上で人気のある人物。

「すごく自信がある人だと思います。鬼の副長と呼ばれるくらいですから狂気な部分もあるのかなと思っていたんですけど、調べていけばいくほど、自分自身に厳しく周りにも厳しい人で、自分の筋を通そうと思って行動した人物だと思いました。それって心が強くないとできないこと。いろいろな考えを自分の中に落とし込んでいかないとできないと思います」

 これまで数えきれないほどの役者たちによって演じられて来た役でもある。町田はどう演じる?

「今まで演じてきた方たちも自分の土方歳三像をキャッチして、それぞれの作品のなかでの土方歳三をどう演じようと懸命に探してきたと思います。僕もそういうふうにしっかりやりたい。『青天を衝け』ならではの土方歳三を演じられたらと思います」

 それではいったいどんな人物としてアプローチしていくのだろうか。 

「やんちゃだった、バラガキだったというところもあって、人一倍熱量が高かったと思うので、そこを大事にできたらと思っています。武士を目指して成り上がってきたところもあって、武士のイメージを守りたいし、近づきたいという気持ちが人一倍ある人物。そこを意識して演じていけたら何かあるんじゃないかなと思っています」

 渋沢栄一も絡んでくることで、『青天を衝け』の土方歳三、町田の土方歳三が作られる。

「渋沢栄一も土方歳三も同じ田舎の出で、お互いにシンパシーを覚えるシーンがあります。自分がどういう思いで武士になったのか吐露するんですが、すごく大好きなシーンです。僕も田舎出身なのでシンパシーを感じます。そういうところも大事にしたいと思いながら演技させてもらっています」

 そのシンパシーとは?

「僕は東京っていう一番栄えている街に入ってきて田舎者な部分を出したくなくて、服や流行っているものを学びました。土方にもそういうところがあったんじゃないかなって思うんです。土方についてはそれが武士で、武士とはこういうところもあるだろうと、武士を“演じている”ところもあるのではと思っています」

 いよいよ町田の登場が近づいてくるなかで「大好きなシーン」への期待も膨らむ。ところで、吉沢亮が演じる渋沢栄一をどう思う?

「常に前を向いている姿勢が素晴らしいと思います。アンテナを張っていて、いろいろなことに気づける、それってすごいと思います。人生のなかで気づけることはたくさんありますが、気づけないことのほうが多いと思いますから、才能だと思う。栄一のそういうところが吉沢君とリンクしていて、魅力たっぷりなキャラクターだなって思います」

 町田は土方を演じるなかで「自分自身がどうありたいかを自分自身に問うようになりました」と話している。吉沢演じる栄一を始めとした熱のある人物たちと交流しながら、土方が外見同様に変化していくのか、しないのかもまた見続けていきたい。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

即興力が試される!? 菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀が視聴者に応える新感覚ドラマ

2021.04.17 Vol.web original

 菅田将暉、神木隆之介、仲野太賀という人気俳優3人が、売れないお笑いトリオを演じる新ドラマ「コントが始まる」が4月17日より日本テレビ系にて放送開始。

 本作は、菅田将暉、有村架純、仲野太賀、古川琴音、神木隆之介ら豪華キャストが集結する青春群像劇。菅田、神木、仲野が演じる、売れないお笑いトリオ「マクベス」の3人と、彼らを取り巻く人々の物語が描かれる。毎週、残り53分の物語の“伏線”となるコントを冒頭で披露するという仕掛けが、放送前から大きな話題を呼んでいた。

 さらにドラマ放送開始に合わせ同日17日から、オンライン動画配信サービスHuluにて「マクベスの23時 ~皆様の質問に本当に答えます~」がスタート(全6回予定)。

 同シリーズは、地上波本編で3人がいつもネタ合わせをしているファミリーレストランを舞台に「マクベス」の3人が、視聴者からの質問に答えるという企画。菅田は春斗、神木は瞬太、仲野は潤平…と、それぞれ本編と同じ役を演じつつ、リアルに視聴者から寄せられた質問に“役柄”として回答。台本ナシ、筋書きナシのフリートークを繰り広げていく。

 現在、マクベスのTwitterアカウントでは、3人に聞きたい質問を募集中。質問の最後に「#マクベスに聞きたいこと」をつけて“春斗、瞬太、潤平”に聞きたいことをつぶやけば質問を投稿できる。ドラマの中の3人とつながり、見ている側も本当に「マクベス」の3人が同じ世界に生きているような感覚を味わうことができる。

 福井雄太プロデューサーも「ドラマ内の登場人物と視聴者の方々がSNSを通じて一つのコミュニケーションを行うという試みです。役の人物として長時間のフリートークを繰り広げるという難題をこなすことのできる表現力と想像力のある3人の俳優さんだからこそできる挑戦だと思っております!」とコメントを寄せている。

 世代を代表する俳優3人が、視聴者とつながりながら作り上げる斬新な即興芝居に期待せずにはいられない。

安藤サクラが旅を代行? ドラマ『旅屋おかえり』の制作がスタート

2021.04.13 Vol.Web Original

 

 安藤サクラが主演するドラマ『旅屋おかえり』(BSプレミアム)の制作がスタートした。

  安藤は「視聴者の皆さまと共に旅にでる気持ちで、いってまいります!!  おかえりという役に扮し、旅先ならではの様々な出会いをフレッシュに皆様へ届けられるドラマにしたいです」と意気込んでいる。

 原田マハによる同名の小説が原作。旅の代行業を生業とする元レポーター丘えりかが全国を旅する。「あるひとの思い」を背負って各地の旅先に出向く「おかえり」を、どんな美しい風景や新しい出会い、地元の名産が待っているのかを、視聴者と追体験するドキュメンタリータッチの新しい旅ドラマとなっている。

 第1回、第2回「秋田編」。安藤演じる主人公は、「病気の娘の代わりに旅にでてもらえませんか」というメールを受け取り、秋田県の玉肌温泉に向かう。そこで待っていたのは……。

 他出演に、 勝村政信、眞島秀和、美保純、武田鉄矢ら。脚本は、長田育恵が担当する。

 秋には「四国編」も制作予定。

 放送は、2022年1月。全4回。 

小林薫「実はかなり熱い人」大河ドラマ『青天を衝け』で渋沢栄一の父

2021.04.11 Vol.Web Original

 

 放送中の大河ドラマ『青天を衝け』が大きく動き出した。11日に第9回『栄一と桜田門外の変』を放送。桜田門外の変で井伊直弼が暗殺される一方で、栄一(吉沢亮)は江戸から戻った長七郎(満島真之介)に感化され、江戸へ行かせてほしいと父に懇願した。吉沢が放送前の会見で話した栄一の「若いころのジェットコースターのような波乱万丈の人生」がいよいよ本格スタートする。

 ドラマではこれまで、栄一が、どのように育ったのかをていねいに描いてきた。父や母、家族に親族、幼なじみに仲間、一緒に額に汗して働く人々に囲まれて日々を過ごすなかで、出会った人や乗り越えなければならない問題と向き合いながら成長してきた。そのなかでも、大きな影響を与えたのは、やはり小林薫演じる父の市郎右衛門だろう。

 市郎右衛門は、よく働き、家業の研究に勤しみ、藍玉づくりの名手と呼ばれた人物。厳格でもあるが、栄一を導き、見守っている。

 市郎右衛門について、小林は  「栄一もそうですけど、実は市郎右衛門もかなり熱い人」だという。

「みんなが豊かになることが幸せなんだ、という考え方を語っているところがあって、そういった思いを持ち合わせた熱い人だと思います。市郎右衛門には厳しい一面も確かにあるのですが、一方ですごく愛情豊かというか、深いところで栄一の事をすごく愛しているのだと思います」

 仲間たちが旅立ち、栄一も江戸に行かせてほしいと父に願い出た。

「栄一に対して、お前にはお前の人生があると思っている節が市郎右衛門にはあります。当時は『家』を中心に物事が考えられていたと思いますし、そこからはみ出ようとするならば、百姓の分でとんでもないことだと止められる時代だったと思います。そういった時代に“攘夷の志士になる”と言う栄一を止めるのでは無く、信頼して江戸や京都へ送り出しているのをみると、とても見事な人だと思います。 栄一は時代がざわついているのを敏感に感じ取って旅立っていきますが、一方で市郎右衛門自身もどこか時代が大きく動き出したのを感じ取ったように思います。栄一の思いに対して非常に理解があった人物であったのはもちろん、それだけでは無く時代の機微みたいなものを市郎右衛門も感じていたような気がします」

 18日放送の第10回は「栄一、志士になる」。孝明天皇(尾上右近)の妹・和宮(深川麻衣)の将軍・家茂(磯村勇斗)への降嫁が進むなかで、朝廷との結びつきを強め幕府の権威回復を図った和宮降嫁は、尊王攘夷派の志士に火をつける。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

橋本愛、吉沢亮とは「温度感が似ている」 大河ドラマ『青天を衝け』で夫婦役

2021.04.10 Vol.Web Original

 大河ドラマ『青天を衝け』がまぶしい。家族と一緒に畑や仕事で汗を流しながら、仲間と切磋琢磨しながら、家族を思い、友を思い、村を思い、国を思う。そんな真っ直ぐな青年や少女たちのキラキラした姿が映し出されるたびにそう感じる。4月になって放送回数もそろそろ二桁に届き、物語には新たな展開が、登場人物の人生も大きく変化する。橋本愛演じる尾高千代もそのひとりだ。

 大河ドラマ『青天を衝け』は日本資本主義の父と称される渋沢栄一の生涯を描くドラマだ。日本が内からも外からも変化を求められる幕末を描いている。

 時代から、吉沢亮演じる主人公の栄一、高良健吾演じる栄一の従兄の喜作ら男たちが中心となっている物語の中で、一輪の花の様に凛としてそこにいるのが橋本愛演じる尾高千代だ。

 橋本が大河ドラマに出演するのはこれで3作目。『西郷どん』『いだてん』に出演している。

「『青天を衝け』のことを聞いたのは、まだこの作品に参加することが決まっていなかった時期でした。吉沢さんが主役をやるというニュースを見てすごいなと思っていて、まさかその作品に自分が携わることになるとは思っていなかったので、お話をいただいたときにはびっくりしました。『西郷どん』では2話、『いだてん』も時々出てくる人だったので(笑)、ずっと作品のなかで主人公と一緒に並走できるのは(『青天を衝け』が)初めてなので光栄に思いましたし、うれしいなと思いました」

 千代は、栄一や喜作の幼なじみで、栄一の妻となる女性。

「私はすごく千代ちゃんのことが大好きなんです。とても可愛くて柔らかくてみんなに愛される女の子ですけど、栄一さんと家族になって、たくましく成長していくんです。撮影をしていても、今までにない千代ちゃんの気迫があったりして、徐々に変わっていっているなと思います。母親になって、いろんなことを経験して、どんどん人としての幹が太くなっていっている。千代ちゃんも栄一さんと一緒に成長しているということを感じていただけたらうれしいです」

栄一を演じる吉沢亮とは「温度感が似ている」

 吉沢とは、本作で初共演。

「吉沢さんのことは、友達の杉咲花ちゃんから、すごく人見知りだよって聞いていました。私もすごく人見知りなので『良かった!』って、安心して現場に入りました。実際お会いしたら、人見知りなのもそうですが、温度感が似ているというか、吉沢さんの無理なく現場に佇む感じに、自分と同じ匂いを感じて、すごくやりやすいなと思いました。渋沢栄一という人は本当に魅力的で、理想の人間だなと尊敬しています。そんな栄一さんを吉沢さんがどう演じられるんだろうと楽しみにしていました。実際に面と向かってお芝居をしてみると、ものすごく明るくて、はつらつとしていて、表情が色彩豊か。見ていて飽きないじゃないけれど、栄一さんを見ているだけで楽しめるドラマになるんじゃないかなと思いました」

 高良には信頼を寄せている。

「数年前にNHKのドラマでご一緒しました。3カ月ぐらい一緒にやっていたので安心しきっている。高良さんがいれば大丈夫、そう信頼しきっている感じがあります」

 喜作が小さいころから思いを寄せている千代に告白しようとするけれどできないというシーンがあった。

「高良さんはたぶん30歳ぐらいですよね? でもそのシーンは14歳ぐらいの設定で、なんていうかランドセルを背負っているみたいな表情をされていたんですよ。それを見て、『わっ、すごい! 少年だ! 30歳でも少年なんだ!』って。可愛らしかったし、年齢とか精神性とかの表現力に衝撃を受けました。あれはすごかった」

 4日放送の第8回「栄一の祝言」では、そんな2人が千代を巡って対決。

「あのシーンは恥ずかしくてしょうがなかった」と橋本。それでも「(栄一さんの)戦いにおいて気迫がない、穏やかで優しいところを慕っているんですが、対決になった時に、こんなに強く戦ってくれるんだって。今まで見てきた栄一さんとは違う!そのうれしさというのはすごくありました。私自身としては混ざりたい、私も剣をやりたい、ずるいと思っていましたけど(笑)」

夫婦になってキュン度はマシマシ

 栄一の「俺は千代がほしい」(第7回「青天の栄一」、3月28日放送)の言葉にキュンとした女子も少なくないだろう。その「キュン」なシーンは今後も期待してもよさそうだ。

「夫婦になってから、より2人の関係性の少女漫画味が強くなっていて、これは女の子がキュンキュンするために書いたんじゃないかという場面がたくさんあります。そういうシーンがこっぱずかしくて、本番までにその恥ずかしさをとるのに一生懸命です」と、少し困り顔。「栄一さんが千代を後ろから抱きしめるみたいなシーンもあります」

 千代を演じるうえで意識しているのは「抑制すること」だという。

「千代ちゃんの栄一さんへの愛情がすごく大きいので、演じていてあふれだしそうになって。触れたいだとか、抱きしめたいだとか……千代ちゃんは自分からそういうコミュニケーションは絶対取らないだろうと思います。そういうことを女性からするのははしたないという品性のある子なので。抑えている分、千代ちゃんからにじみ出るような愛情が見えていたらいいなと思います」

「渋沢栄一は理想の人」

 今後は妻となって、駆け出していく栄一を支えていく。国を変えようと命を落とした若者たちも少なくない幕末に、別のベクトルで命を賭して動いた渋沢を、橋本は理想の人とする。

「ビジネスの才覚がずば抜けていて、あれだけの才覚があったら、人ってお金を儲けることに偏ってしまうケースが多い中で、人徳というか人の心というか、道徳を一番に重んじたうえでのお金儲け。渋沢さんはその両立はすごく難しいとお年を召されてからも言っていて、人生をかけてその両立を成立させようと尽力された方なんです。周りのみんなが幸せなのが一番なんだと周りの人のために自分の才能を使うところにものすごくグッときます。そこに人生をかけてきたところが理想だな、人ってこうあるべきだなって思います。すごく尊敬しています」

 そんな理想の人物の人生と一年以上という長い時間をかけて「並走する」。

「どこか軽妙なところがあって、歴史に知識がなくても軽やかに入っていけるような作品。大河ドラマに縁がなかった人でも楽しんでずっと見てもらえるんじゃないか」。橋本はそう期待を寄せている。

『青天を衝け』は、 毎週日曜、NHK総合で20時~。BSプレミアム・BS4Kで18時~。再放送土曜13時05分~。

 

(本紙・酒井紫野)

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