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編集部オススメMOVIE『ひるなかの流星』

2017.03.25 Vol.687

 田舎育ちでまだ恋を知らない女子高生・与謝野すずめは、上京初日に迷子になったところを助けてくれた担任教師・獅子尾に初めての感情を抱く。まっすぐなすずめの思いを受け止めながらも教師としての立場から素直になれない獅子尾。そんなときすずめは女子が苦手なはずのクラスメイト馬村から告白され…。

監督:新城毅彦 出演:永野芽郁、三浦翔平、白濱亜嵐他/1時間59分/東宝配給/全国東宝系にて公開中  http://hirunaka.jp/

この巨神の前に、人間は非力…!『キングコング:髑髏島の巨神』

2017.03.25 Vol.687

 世界中の映画ファンを魅了してきた巨大生物の筆頭キングコングが、歴史を塗り替えるスケールでスクリーンに降臨! 過去最大級となる体長31.6メートルの巨体で、武装ヘリを叩き壊し、巨大怪獣に立ち向かう。その姿は、人の非力さを知らしめる怒れる巨神さながら。スクリーンを突き破るような迫力に、冒頭から圧倒されっぱなし。従来の“キングコング映画”とは一線を画すスペクタクル映画となっている。

 タフなガイド・コンラッド役に『マイティ・ソー』のロキ役で人気を博したトム・ヒドルストン。女性カメラマン・ウィーバー役に昨年『ルーム』でゴールデングローブ賞とアカデミー賞で主演女優賞を獲得したブリー・ラーソン。軍人チームを率いる隊長役にサミュエル・L・ジャクソン。また名バイプレイヤーのジョン・C・ライリーが島の秘密を知る謎の男役で好演する他、“サムライ・ギタリスト”MIYAVIが日本人パイロット役でカメオ出演。本作でメガホンをとったジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督が、日本の特撮怪獣映画やアニメの大ファンということもあり、随所に日本のサブカルコンテンツへのオマージュが仕込まれているのも見どころ。

 2020年には『Godzilla VS. Kong』の製作も決定。怪獣映画新時代の狼煙を上げる映画として必見の一本。

編集部オススメMOVIE『まんが島』

2017.03.24 Vol.687

 日本のどこかにある絶海の孤島。家賃滞納や締切放棄などさまざまな事情で社会からはみ出した5人の売れないマンガ家たちが大自然のなかマンガに打ち込んでいた。そんな5人に興味を引かれたマンガ雑誌の編集者も訪れる。ところがある日、島と文明を結ぶ唯一の連絡船が途絶え画材も尽きてしまう。

監督:守屋文雄  出演:水澤紳吾、守屋文雄他/1時間47分/インターフィルム配給/3月25日より新宿K’s cinema他にて公開  http://manga-jima.com/

編集部オススメMOVIE『おとなの事情』

2017.03.17 Vol.686

 友人夫婦7人が集った食事会の場で「食事中にかかってきた電話やメッセージをすべてオープンにする」というゲームの提案が。やましいことがあるのかと詰め寄る女性陣、渋々スマホを出す男性陣。7台のスマホが次々と明かす“秘密”に全員の信頼関係は…。

監督:パオロ・ジェノベーゼ 出演:ジュゼッペ・バッティストンル他/1時間36分/アンプラグド配給/3月18日より新宿シネマカリテ他にて公開  otonano-jijyou.com

編集部オススメMOVIE『わたしは、ダニエル・ブレイク』

2017.03.17 Vol.686

 大工のダニエルは心臓病のため医師から仕事を止められる。国の援助を受けようとするが制度が複雑で必要な援助を受けることができない。ある日シングルマザーの親子を助け、交流が生まれるのだが…。

監督:ケン・ローチ 出演:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアース他/1時間40分/ロングライド配給/3月18日よりヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開  http://danielblake.jp

編集部オススメMOVIE『SING/シング』

2017.03.16 Vol.686

 動物たちが人間のように暮らす世界。取り壊し寸前の劇場の支配人バスターはかつての栄光を取り戻すため世界最高の歌のオーディションを企画。さまざまな事情を抱えた主要候補者5名が揃う。

監督:ガース・ジェニングス 声の出演:マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン/吹き替え版:内村光良、MISIA、長澤まさみ他/1時間48分/東宝東和配給/3月17日(金)より全国公開  http://sing-movie.jp/

編集部オススメMOVIE『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』

2017.03.15 Vol.686

 いつも眠くて居眠りばかりしてしまう女子高生のココネ。2020年、東京オリンピックを3日後に控えた日、突然、父親が警察に逮捕され東京に連行されてしまう。次々に浮かび上がる謎を解く鍵は、いつも見る夢にあるとココネは気づき…。

監督:神山健治 声の出演:高畑充希、満島真之介他/1時間50分/ワーナー・ブラザース映画 配給/3月18日より全国公開  www.hirunehime.jp

プロ棋士の世界を背景に語られる、感動のヒューマンドラマ!『3月のライオン 前編』

2017.03.14 Vol.686

 幼いころに実の家族を失い孤独を抱えながら、17歳でプロ棋士として将棋の世界に生きる少年の挑戦と成長を、前後二部作で描く感動のエンターテインメント大作。「第4回マンガ大賞2011」「第18回手塚治虫文化賞・マンガ大賞」ほか、あらゆる漫画賞を総ナメにし、現在も連載中の羽海野チカの超人気コミックを、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督が、人気・実力ともに若手No.1俳優との呼び声が高い神木隆之介を主演に迎えて実写映画化。

 昨年は声の主演を務めた『君の名は。』が国内のみならず海外でも評判を呼び、同世代の演技派俳優の中でも、さらなる飛躍を遂げた神木。本作では、将棋で勝つことが生きる道と思い定めた天才棋士としての強さと、孤独に翻弄される17歳の少年の繊細さを見事に演じ切り、役者としての真髄を見せつける。神木演じる桐山零を取り巻く人々には、有村架純、倉科カナ、染谷将太ら同世代の人気俳優、佐々木蔵之介、加瀬亮、前田吟、伊藤英明、豊川悦司ら多彩な顔ぶれの実力派俳優が集結。前後編によって、壮絶なプロ棋士たちの世界を舞台に、一人一人の人物が丁寧に描かれ、親と子、兄弟姉妹、師匠と弟子、盟友とライバル…いくつもの絆が深い物語を紡ぐ極上のヒューマンドラマになっている。

編集部オススメMOVIE『牯嶺街少年殺人事件』

2017.03.14 Vol.686

 1960年代初頭の台北。建国高校昼間部の受験に失敗し夜間部に通う小四(シャオスー)は不良グループのメンバーといつもつるんでいた。 ある日、小四は小明(シャオミン)という少女と保健室で知り合う。

監督:エドワード・ヤン 出演:チャン・チェン、リサ・ヤン他/3時間56分/ビターズ・エンド配給/角川シネマ有楽町にて公開中 3月18日より新宿武蔵野館他にて公開  http://www.bitters.co.jp/abrightersummerday/

日&米のサブカルが生んだ!? 新たなるキングコング

2017.03.13 Vol.686

 昨年、ゴジラ襲来に沸いた日本に今度はハリウッドからあの巨大生物が降臨! 3月25日より公開の映画『キングコング:髑髏島の巨神』のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督は「僕は本当に日本のサブカルチャーに大きな影響を受けて育ってきたんですよ」と語る。「子供のころから日本のアニメやゲームにどっぷり浸かってきましたからね。宮本茂、小島秀夫、宮崎駿など、彼らが作り出した映像言語とでもいうか、センスが骨身に沁み込んでいるんです。この作品にも『新世紀エヴァンゲリオン』やゲームの『ワンダと巨像』、宮崎作品などからインスパイアされたシーンがいくつもあります。コングをはじめとする巨大生物たちも、単なる怪獣というより宮崎作品に登場する獣のような精神性を持った存在として描きましたし、コングの動き方もゴリラというよりエヴァをイメージしています。冒頭でMIYAVIが演じる日本兵・イカリの刀も『もののけ姫』にオマージュを捧げたデザインになってます」。

 日本人が親和性を感じる世界観を、最新技術を駆使した迫力の映像、ハリウッドの豪華俳優陣で堪能できるのだ。

中谷美紀が“映像の魔術師”の世界へいざなう!

2017.03.13 Vol.686

巨匠テレンス・マリック監督最新作『ボヤージュ・オブ・タイム』の日本語版の語りをオファーされた中谷。「ケイト・ブランシェットさんの語りが完璧だったので必要ないのでは、と思いました(笑)。でも、こんなに心地よい作品に巡り合えたことがありがたくて、お受けしたんです。先日プロデューサーのタシオリス氏から“字幕に意識を払うことなく、本作の美しいメッセージをダイレクトに感じてもらうため各国で母国語の語りが必要なのです”との話を伺い、ようやく腑に落ちました」。

 自然科学から見た宇宙誕生からの年代記を、かつてない映像美で綴る。「ビッグバンのシーンは精巧なCGかと思いきや実は本当の火を使っているんです。12人もの科学者がこの作品に関わり科学的な整合性、検証をなさったうえで作られているそうです。我々の日常生活ではおよそうかがい知ることのない自然の厳しさや弱肉強食の世界を見せる一方で人間の愚かな営みも見つめる。表面的な美しさではなく、美しいものも醜いものも、生も死も善も悪も、始まりも終わりも、すべてこの作品にはありました」。

 マリック監督の作家性にも引かれる、と中谷。「美意識の高さといいますか、その映像の美しさたるや。光の操り方が極上で魔術師のようですし、それが不自然でなく、心に寄り添うものなんですね。暴力的でも説教臭くもなく、すべてを俯瞰して見つめているような、観客を強引に導くのではなくそっと背中を押してくれるような、そんな懐の深さを感じます」。人間たちを宇宙の目線にいざなうような作品。「東洋思想や哲学に近いものを感じますね。この作品の本当の良いところは人を絶望させないところ。もし地球が爆発したらものの2秒ですべて無に帰すそうです。苦しむことなく消えると思うと少しほっとしますね(笑)」

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