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豪華キャストとエベレスト登山! 女優・森尚子

2015.11.07 Vol.654

 標高8848メートル。そこは本来であれば、人間が生身で立つことを許さない“デス・ゾーン”。1996年に発生した遭難事故を、現地ロケを交えてリアルに描き切った映画『エベレスト3D』が日本公開。ジョシュ・ブローリンやジェイク・ギレンホールといったハリウッド俳優とともにネパールでの撮影に挑んだのが、ロンドンを拠点に活動する女優・森尚子だ。生還した者、命を落とした者、一度は見捨てられながら自力で下山した者…そこには想像を絶するドラマがあった。

「なかでもやはり自分が演じた難波康子さんに非常に感銘を受けました。彼女は、この登山隊に参加した唯一の女性登山家であり、すでに6大陸最高峰登頂を成功させていて、チームの中で最高齢の47歳だった。そんな人をどうリアルに演じようかと思ったのですが、実際に山に立ったら、感動も苦しさもリアルに出てきました(笑)。長期間訓練をして、実際に5000メートルあたりまで登ったんです。体も辛かったですけど、クレバスにかけられたハシゴを渡るシーンは本当に怖くて。思わず足を止めてしまったらジョシュがすぐさま助けに来てくれました。状況が過酷だと、本当にみんな“仲間”になるんです(笑)」

 奇跡的な出会いもあった。

「撮影中、偶然に難波さんの知人だという登山家の方にお会いしたんです。難波さんのお話を伺うこともできて、まさに山の奇跡が生んだ出会いでしたね。難波さんの勇気、行動力、そして山を一途に愛する姿に私自身、大きな影響を受けました」

 海外で活動する困難さも乗り越えてきた。

「エベレストの大きさに比べれば私はまだまだ小さいな、と(笑)。皆さんも、この映画でエベレストの偉大さをリアルに感じてもらえたらうれしいです」

鬼才ジョー・ライトが生み出した、懐かしくて新しいピーター・パンの世界

2015.10.26 Vol.653

 これまで『プライドと偏見』『つぐない』といった叙情豊かな人間ドラマを描いてきたジョー・ライト監督が、新たに手掛けるのは誰もが知っている、あの夢の世界の冒険物語! 最新作『PAN ネバーランド、夢のはじまり』を引っ提げて来日したライト監督は「僕のキャリアのなかでも、新たな挑戦となった作品」と語る。

「僕のこれまでの作品とはまた違った反応を聞くのも、すごく楽しいね。人々の感情に訴える作品に仕上がったと思っています。ピーター役のリーヴァイや、ヒュー・ジャックマンら役者の存在も大きかったね」

 本作では“11歳の自分”の視点を大切にした、と監督。 

「ピーターにはすごく僕自身が投影されていると思う。自己中心で移り気で(笑)、何より強い想像力を持っている。子供時代の僕は、世の中に圧倒されて、趣味のマジックに没頭しながら早く大人になりたいと願ってた。10代のころはマジシャンになるという夢を持っていてコヴェントガーデンのストリートで披露していたこともあったんだけど、あまり受けなくてね(笑)。そのころ初めて家にテレビが来て、テレビで映画を見て“これこそ新たなマジックだ”と思ったんだ」

 映画というマジックの使い手となり、豊かな想像力を発揮するライト監督。物語の中でも想像力は大きな力として描かれる。

「想像力というのは人間にとって不可欠な物だと思います。映画監督でも数学者でも、子供でも大人でもね。想像力は筋肉みたいなもので、鍛えないと育たない。だから日本の子供たちにもいろいろな世界に触れて、ぜひ想像力を働かせてほしいね」

 かつてないほど臨場感にあふれたネバーランドの光景と、ピーター・パン誕生の物語。3D上映で想像力を広げてみては。

今週のオススメMOVIE 10/26~ vol.2

2015.10.25 Vol.653

『ボクは坊さん。』

四国八十八カ所霊場の57番札所でもある栄福寺で生まれ育った白方進。大学卒業後、実家に戻るも僧侶となる決心がつかずにいたが祖父である住職が倒れ、寺を継ぐ覚悟を決める。

監督:真壁幸紀 出演:伊藤淳史、山本美月他/1時間39分/ファントム・フィルム配給/シネマサンシャイン池袋他にて公開  http://bosan.jp/

今週のオススメMOVIE 10/26〜 vol.1

2015.10.25 Vol.653

『ヴィジット』

 休暇を利用して田舎にある祖父母の家に遊びに来た姉弟。優しい祖父と料理上手な祖母に温かく迎えられるが、奇妙な“3つの約束”を守るようにと伝えられる。しかしある夜中、2人は開けてはいけない部屋のドアを開けてしまい…。

監督:M・ナイト・シャマラン 出演:キャスリン・ハーン、ディアナ・デュナガン他/1時間34分/東宝東和配給/TOHOシネマズみゆき座他にて公開中  http://THEVISIT.jp

あの“巨大迷路脱出ムービー”が早くも第2弾公開!『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』

2015.10.24 Vol.653

 全米をはじめ世界中でNO.1ヒットを記録した1作目『メイズ・ランナー』の続編が異例の速さで公開! 

 そびえたつ壁に囲まれた謎の巨大迷路。そこには月に1度、自分の名前以外の記憶を失った若者たちが送り込まれてくる。死のトラップをかいくぐり、毎晩構成が変わる迷路の謎を明かし、脱出することができるのか…。巨大迷路に閉じ込められた若者たちの命がけの脱出劇を、謎、アクション、スリル満載で描き、ティーンを中心に爆発的人気を誇った前作。そのスマッシュヒットにより、主人公・トーマス役のディラン・オブライエンをはじめ、主要キャストに抜擢された若手俳優たちも大ブレイク。ヒロイン・テレサ役のカヤ・スコデラリオは2017年公開予定の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作のヒロイン役が決まっており、仲間の一人・ニュート役トーマス・サングスターは人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』でも目を引くなど、ネクストブレイク揃いのキャスト陣にも注目だ。

 迷路〈メイズ〉の出口を見つけたトーマスたち。しかしそれは、新たなメイズの入り口だった。本作では、前作のラストで姿を現した謎の組織により、新たなサバイバルが仕掛けられることに。しかも今度のステージは灼熱の砂漠! 想像を絶する罠の数々、迫りくる組織の追っ手、そして新たな敵。前作を超えるスリリングな展開で、息をもつかせぬ逃走劇が描かれる。新たな謎が明かされ、さらにスケールアップしたサバイバル劇に、興奮必至の一本。

個性派から地域系まで、この秋見逃せない映画祭&特集上映情報

2015.10.12 Vol.652

SSFF&ASIA『シネマミュージアム -秋の特別上映会-』

 ショートフィルムの国際映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA』の特別上映イベント。厳選ショートフィルムや、SSFF & ASIAとAKB48のコラボ企画で制作された横山由依主演の『漁船の光』を初上映する他、観光映像作品の上映、クリエイティブディレクター・長谷部守彦氏が世界で評価される映像制作のポイントなどを語るワークショップを開催。料金はすべて無料!

【会期】10月13日(火)〜16日(金)
【会場】東京都美術館、アンダーズ 東京
【URL】 http://www.shortshorts.org/

『シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2015』

 スペインの名物映画祭で注目を集めたファンタ系作品6作品上映。

【会期】10月24日(土)〜
【会場】東京:ヒューマントラストシネマ渋谷
【URL】 http://www.shochiku.co.jp/sitgesfanta/

『第6回東京ごはん映画祭』

“食”が印象的な映画を選りすぐって上映する人気の映画祭。

【会期】10月31日(土)〜11月13日(金)
【会場】シアター・イメージ フォーラム他
【URL】 http://tokyogohan.com/

『ちちぶ映画祭2015』

 観光地としても人気の秩父で開催するご当地映画祭。今年はオープニングを飾る『KANO 1931海の向こうの甲子園』をはじめ、秩父が舞台の『心が叫びたがってるんだ。』、秩父で撮影された『トワイライト ささらさや』などを上映。

【会期】11月14日(土)〜15日(日)
【会場】秩父歴史文化伝承館他
【URL】 http://www.chichibufilmfestival.com

『第16回東京フィルメックス』

 独創的な作品を選りすぐって上映する国際映画祭。今年のオープニング作品は園子温監督作『ひそひそ星』、クロージングはジャ・ジャンクー監督作『山河故人』。他、ホウ・シャオシェン特集上映も開催。

【会期】11月21日(土)〜29日(日)
【会場】有楽町朝日ホール他
【URL】 http://filmex.net/2015/

『第25回TAMA CINEMA FORUM』

 毎年、豪華ゲスト来場で話題となるTAMA映画賞や若い才能を発掘するコンペ部門など多摩を映画で盛り上げる。

【会期】11月21日(土)〜29日(日)
【会場】パルテノン多摩他
【URL】 http://www.tamaeiga.org/2015/

ヴェネツィア映画祭で鮮烈デビュー! カアン・ミュジデジ監督

2015.10.12 Vol.

『第28回東京国際映画祭』映画プラスαを楽しもう! おススメイベント

2015.10.12 Vol.652

1985年に誕生して以来、世界の大作や傑作を紹介するとともに日本と日本映画の魅力を世界に発信し続ける、日本最大級の映画の祭典・東京国際映画祭。28回目を迎える今年も、初日のレッドカーペットから最終日の授賞式まで、東京を映画で輝かせる。

『第28回東京国際映画祭』映画っていいものですね!“映画史堪能”部門

2015.10.12 Vol.652

1985年に誕生して以来、世界の大作や傑作を紹介するとともに日本と日本映画の魅力を世界に発信し続ける、日本最大級の映画の祭典・東京国際映画祭。28回目を迎える今年も、初日のレッドカーペットから最終日の授賞式まで、東京を映画で輝かせる。

『第28回東京国際映画祭』視点を意識して掘り下げる“テーマ系”部門

2015.10.12 Vol.652

1985年に誕生して以来、世界の大作や傑作を紹介するとともに日本と日本映画の魅力を世界に発信し続ける、日本最大級の映画の祭典・東京国際映画祭。28回目を迎える今年も、初日のレッドカーペットから最終日の授賞式まで、東京を映画で輝かせる。

『第28回東京国際映画祭』映画の可能性が見えてくる“多彩系”部門

2015.10.12 Vol.

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