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コロナ禍の映画業界に新たな配給ルートを【ネット映画館『WECINEMA』】

2021.06.22 Vol.742

 新型コロナウイルスの影響により苦境に立たされる映画業界を救うべく、ネット映画館『WECINEMA』が5月28日、株式会社アジアピクチャーズ エンタテインメントよりリリースされた。

 苦しい映画業界のなかでも、とくにミニシアターは深刻な資金難による閉館も相次ぎ、ミニシアター向けの作品やインディーズ作品などは上映の場を減らしている。

 そんな中、映画業界を救う試みとしてリリースされたネット映画館『WECINEMA』は、コミュニティ型オンライン映画館。初期費用なしで、出品者が視聴料、配信期間を自由に決定でき、大手配給会社との業務提携により、映画館と『WECINEMA』の同時上映も可能。小さな映画作品でもネットで公開、宣伝できるため収益が見込める。また、「チャット」や「投げ銭」など、応援上映さながら、作品を見ながらみんなで盛り上がることができる機能もそなえている。

 サイトでは、マイナー作品から人気作品まで、海外作品含め400作品以上を配信中。随時、ラインアップは増える予定。

 今回『WECINEMA』リリースに合わせ、日本、台湾、韓国で実写化されたドラマ・映画『イタズラな Kiss』を一斉配信。日本版だけではなく、台湾・韓国版も視聴できる。また、WECINEMAスタートアップイベントとして〈「イタズラな Kiss」複製原画展 in マルイ〉を6月17日に開催予定。

 上映場所や費用に悩んでいる映画製作者からマイナーでも素晴らしい作品を応援したい映画ファンまでが、ともに集うことができる場になるかもしれない。

品川庄司が『リスタート』?  品川監督が庄司に楽屋で「今日はありがとな」

2021.06.22 Vol.Web Original

 品川ヒロシ監督の最新映画『リスタート』(7月9日北海道先行ロードショー、7月16日全国公開)の再出発決起会イベントが21日、都内で行われ、主演のEMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY / 劇団EXILE)、松田大輔(東京ダイナマイト)、庄司智春、そして品川監督が登壇した。

 イベントでは、作品のタイトルにちなみ、「リスタートしたこと」でエピソードトーク。

 庄司のリスタートはイベント当日だったよう。「(品川庄司を)結成して25、26年になります。みなさんご存知のとおり、不仲だみたいな感じでやってたじゃないですか。ずっと俺(品川)に感謝しろ、ありがとうが少ない、感謝がと言われ続けてきました。でも今日楽屋に居たら『庄司、今日ありがとうな』って! 考えられないですよ。鳥肌立っちゃって。今日から品川庄司のリスタートですよ!」。

 そんな庄司に品川監督は「こいつ、マジ空気読めない!」。自分でもそのエピソードを言おうと思っていたのに先に言われてしまったそう。「ずっと言っていたんですよ。ネタを渡したときにありがとうって言おうよ、結婚生活で『いただきます』『ごちそうさま』って言わないの?っていうと『思っているよ』って。でも、思っているだけじゃ伝わらないことある!ご飯出てくるのを当たり前に思っちゃいけない。ネタ合わせの時も全然意見しないし。でも、ある日、ドーナツを買ってくるようになった(笑)。今まで通りだまっているけど、甘いものを差し入れする。そこからリスタート。品川庄司の輪をつなごうとしている…!」

 イベントでは、庄司が誰にも言わずにクラウドファンディングに参加していたことを明かすなど、その後も、2人はアクリル板を挟んでイチャイチャ。EMILY、SWAY、松田は優しく見守っていた。

五輪公式映画の河瀨直美監督もエール!SSFF & ASIAグランプリ決定

2021.06.21 Vol.Web original

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2021」アワードセレモニーが、21日、都内にて行われ、米国アカデミー賞ノミネート候補となるグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」を、フィリピン出身のラファエル・マヌエル監督作『フィリピニャーナ』が受賞した。

 オフィシャルコンペティション発表前に登壇した河瀨直美監督は、東京オリンピック公式映画の監督として「若いスタッフとともに今を克明に記録しこれからに伝えていきたいと」と語り「この文化の祭典もこれから100年、1000年と続きますように」と映画祭にエールを送った。

 オフィシャルコンペティションでは、インターナショナル部門優秀賞をグスタボ・ミラン監督作『天空の下で』が、アジア インターナショナル部門優秀賞をラファエル・マヌエル監督作『フィリピニャーナ』が、ジャパン部門優秀賞を平井敦士監督作『フレネルの光』が受賞。このうちグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」には『フィリピニャーナ』が輝いた。

SWAY「キスシーンはなくて大丈夫?」品川ヒロシ監督最新作『リスタート』再出発決起会

2021.06.21 Vol.Web Original

 

 

 品川ヒロシ監督の最新映画『リスタート』(7月9日北海道先行ロードショー、7月16日全国公開)の再出発決起会イベントが21日、都内で行われ、主演のEMILY(HONEBONE)、SWAY(DOBERMAN INFINITY / 劇団EXILE)、松田大輔、庄司智春、そして品川監督が登壇した。

 本作は、北海道の下川町と吉本興業がSDGs推進における連携協定を結び発足したプロジェクトで、クラウドファンディングを経て製作が実現。当初は昨年春に公開予定だったが、コロナ禍で公開延期に。いよいよ7月に公開となった。

 品川監督は「お待たせしているという罪悪感があった。クラウドファンディングに参加してもらっていたので、あのリターンいつ返ってくるのって思ってるんじゃないかなと思って2年経ちました」とあいさつ。

 品川監督の6年ぶりの長編映画最新作で、初めて女性を主人公にした。映画は、シンガーソングライターを目指して上京するも夢破れた主人公が、故郷である下川町に戻り、自然に囲まれながら、自分自身を取り戻していくストーリー。

 初めて女性を主人公においたことについて、品川は「娘が生まれたからかなあ。今までの僕の映画を娘は見たことがないんです。下ネタだったり、暴力描写が多かったり。『リスタート』は娘にも見せられる」。

森山未來監督 主演に永山瑛太を起用した理由は「長い手足を持て余していた」から?

2021.06.20 Vol.Web original

 

 開催中の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2021」オフィシャルコンペティションに出品作『in-side-out』が上映され、監督の森山未來がティーチインに登壇。主演・永山瑛太起用の理由などを語った。

『in-side-out』はWOWOWのプロジェクト「アクターズ・ショート・フィルムの企画で製作された、森山未來監督2作目のショートフィルム。SSFF & ASIA 2021「オフィシャルコンペティション supported by Sony」ジャパン部門に出品している。

 永山瑛太を主演に迎え、閉鎖的な日常を生きる主人公の感覚的世界を描く作品。コロナ禍の自粛による閉塞感や孤独感にも通じる同作に、森山監督は「実は岩井秀人さんに脚本を依頼したのは3年前で、コロナは関係なかったんです。1度製作を断念していたのですが、WOWOWさんの企画でもう1度トライすることができた。コロナともうまくつながらないかというイメージはありました」と振り返った。

 アパートの一室で外界と断絶したような日々を送る主人公の、とめどなく広がる“感覚”を言葉と身体、音楽と映像で表現していく独特な世界観。森山監督は「岩井さんは実際に引きこもりを何年か経験した人。隔絶されていても自分の部屋の中はその人にとっては世界そのもので、その中でいろいろな思考が巡るだろう、それが言葉でも音楽でも、その人の思考1つで逸脱できるものなんじゃないか…というやりとりの後、岩井さんから出てきたのがこのテキストの原文だった」と振り返り「脚本を読んで、僕もこれをどう映像化しようかと思いました(笑)。岩井さんは、自分の引きこもり時代をほぼ忠実に再現できたと思うと言っていました」と明かした。

 身体的表現も求められる主人公役にダンス経験者ではない永山を起用した理由について、森山監督は、プロのダンサーの手法ではなく役者に演じてもらいたかったと語り「瑛太くんとは旧知の仲で、彼は日常的にもすごく思慮深い人。あと、何となく体を持て余しているような感じがしていて。単純に、彼の四肢はすごく長いんです。僕からするといい意味で持て余しているように感じていて、それを前から拾い上げてみたかった」と語り「パフォーマンスは言うことなしでした」とたたえた。

 撮影は2日、編集は1日で仕上げたという本作。監督・出演もした前作『DELIVERY HEALTH』と比べ、森山監督は「今回は外側からモニターでしっかり見ることができた」と振り返り「今まで役者としては、監督は“神の視点”を持っていて、その中で僕ら役者がどう映りこむか、だと思っていたんですが、いろいろなスタッフがその場その場で組み上げていく瞬間が多いので、現場では、一人で作っているというよりみんなで作っていて監督もその一部ということを実感できました」と2作目の監督経験を振り返っていた。

 また、この日は『君の芝生は青い』の亀井樹監督と声優の松井美樹も登壇。大学で映像を学びながらほぼ一人で製作したという亀井監督に、松井は「最初に簡単な台本と画像を見てすぐ、これはすごいものになるとこだわりを感じました」と感嘆していた。

 米国アカデミー賞ノミネート候補となるグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」などの受賞結果は21日のアワードセレモニーで発表される。

神木隆之介「僕は小学6年で時が止まってたのに」再会した木村昴から丁寧にあいさつされショック

2021.06.20 Vol.Web original

 

 アニメーション映画『100日間生きたワニ』のオンラインイベントが20日、都内にて行われ、キャストの神木隆之介、木村昴、ファーストサマーウイカ、上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督が登壇した。

 きくちゆうきによる、Twitterでトレンド記録も出した話題作のアニメーション映画化。

 製作について「大変なことしかなかった」と苦笑した上田監督。「原作を2日目から見始めて、30日くらいで(映画化の)企画書を書きました。最初は実写映画として考えたこともありました。ワニの被り物して、とかじゃないですよ(笑)」というエピソードも明かしつつ「試写会を見た人の感想が届くようになり、それを聞いて、ふくだと一緒に作ってよかったと言いました」と完成作に胸を張った。

 主人公ワニ役の神木も「キャラクターが動いている姿がかわくていとおしかった。その中に込められているメッセージが僕の中にすごく刺さって、見終わったあとすぐにしゃべれなかった」と本作への思いを語り、イヌ役のファーストサマーウイカは「アニメ化ならまだしも映画化というのはビックリした。“その後”どうなったんだろうと思っていたので、それをオリジナルで描いていてまたビックリした」と振り返り、モグラ役の木村は「もし一人で見ていたらトイレで爆泣きしてた」と完成作に太鼓判。

 またVTRで参加した中村倫也は「こんにちわー、聞こえますかー」と、さもライブでリモート参加しているかのようなフリをして登壇者たちを笑わせつつ「映画を見て、より身近な気分になりました」。

 この日は、オンラインの視聴者からの質問も。それぞれのキャスティングの理由を聞かれた上田監督とふくだ監督は「ワニ役の神木さんはピュアさやまっすぐさ、失ったときの喪失感というところで、すぐに思いついた。ネズミ役の中村さんは、実際にワニと仲がいいということもあり、また、クールに見えて、さっきのVTRのようにおどける感じもネズミっぽい。モグラ役の木村さんは明るくなる声質でいい意味で三枚目感がよかった」。さらに上田監督から「イヌ役は合コンとか飲み会にいてほしい人というイメージ」と言われると、ファーストサマーウイカは「よく言われる(笑)」と大笑い。

「過去は振り返らない」山﨑賢人 10年前の初主演振り返り「自分も大人になったんだな」

2021.06.18 Vol.Web original

 

 映画『夏への扉-キミのいる未来へ-』公開記念イベントが18日、都内にて行われ、主演の山﨑賢人と、主題歌を担当したLiSA、三木孝浩監督が登壇。LiSAの生歌披露に山﨑も感激していた。

 ロバート・A・ハインラインの名作SFを、日本を舞台に再構築。罠にはめられすべてを失った科学者が1995年から2025年へ時を超え大切な人を救おうとする物語。

 山﨑は、初主演映画『管制塔』以来10年ぶりのタッグとなる三木監督に「その当時は何も分からなくて。思い出に残っているのは、三木さんの優しい人柄と北海道の寒さとおいしいごはん」と懐かしそうに振り返りつつ「10年経ってこうしてお会いして、その時には気づけなかった三木さんの監督としてのこだわりというか、この映画の主題にもなっている、あきらめなければ失敗じゃないという、監督があきらめないで映画を撮り続ける姿勢が分かって、自分もそういうのが見えるくらい大人になったんだなと思いました」。

 一方の三木監督も「当時の賢人くんがいいなと思ったのは、青臭さの中に揺るがない強さがあって、常に物事に対して身一つで乗り込んでいくハートの強さがあるな、と」と振り返りながら「この10年で経験値もものすごく上がっているけど、僕の演出に柔軟に対応してくれたり、いい意味で変わらなくてうれしかった」と笑顔を見せた。

別所哲也、岡田武史氏らキティちゃんと一緒のポーズでSDGs促進ショートフィルムお披露目

2021.06.16 Vol.Web original

 

 国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021(以下:SSFF & ASIA)の一部門となる「BRANDED SHORTS」が16日、都内にて行われ、映画祭代表の別所哲也、岡田武史氏らが登壇。新たに「デロイトデジタルアワード」の設立が発表された。

「BRANDED SHORTS」は企業や団体がブランディングを目的に制作したショートフィルム「ブランデッドムービー」を表彰する部門。

 イベント第一部では、小学生向けのSDGs理解促進活動を協力して行っているプロサッカークラブFC今治の岡田武史氏と、「BRANDED SHORTS」の新パートナーでもあるデロイト トーマツ コンサルティング合同会社・佐瀬真人代表執行役社長、そして映画祭代表の別所哲也が登壇。

 新設されたデロイトデジタルアワードについて佐瀬氏は「どんな作品が集まるのか今から楽しみです。審査では、これからの企業や社会に必要と考える、Purpose(パーパス、存在意義)、 New(新奇性)、 Design(デザイン性)、 Human Experience(人の体験・体験価値)、 Engagement(エンゲージメント、愛着)の5つの指標で審査させていただきたいと思っています」と期待を寄せた。

ユニクロのブランディング映画受賞に審査員の要潤「僕も行動したくなった」

2021.06.16 Vol.Web original

 国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021(以下:SSFF & ASIA)の一部門となる「BRANDED SHORTS」が16日、都内にて行われ、ユニクロ(UNIQLO)、ボルボ(VOLVO)の企業ブランディング映像作品が受賞した。

「BRANDED SHORTS」はSSFF & ASIAの一部門として2016年にスタート。世界中から応募される、企業や団体がブランディングを目的に制作したショートフィルム=ブランデッドムービーの中からその年の優れた作品を表彰。世界の動画マーケターからも注目を集めている。

 今年は500作以上の応募があり、その中からインターナショナルカテゴリーでは、子育て中の夫婦の目の回るような日々を描いたボルボの『The Parents』が、国内カテゴリーでは、衣服リサイクルの活動をドキュメンタリーの手法で伝えたユニクロの『服の旅先』が受賞した。

 審査員長の高崎卓馬氏は「価値観の違う審査員が集まったが、共通して、その企業がなぜこの映像を作っているのか、クラフトを通してその先にある企業の態度を見ていたと思う。両作ともそれが明確に伝わってきた」と評価。

 同じく審査員を務めた俳優の要潤は「以前、別部門での審査員もさせていただいた。個人の作品では、それぞれ個々の考えや視点が伝わってきたが、ブランデッドムービーの場合は、大きく現代社会がテーマとなっているものが多く、その中で各企業がどういうことに目を向けているか、分かりやすく伝わってくる」と語った。

Kōki,女優デビュー作は最恐ホラー『牛首村』!清水崇監督「ときおり見える負けん気に魅力」

2021.06.16 Vol.Web original

 

 モデルとして国内外で活動中のKōki,が映画『牛首村(うしくびむら)』で女優デビューを果たすことが分かった。

 清水崇監督による、実在の場所をモチーフにした“恐怖の村”シリーズ。2020年の大ヒット作『犬鳴村』、第2弾『樹海村』に続く第3弾。

 今回の舞台となるのは北陸に実在する最凶の心霊スポット。

 本作で女優としてスクリーンデビューを果たすKōki,は「このような素晴らしい機会を与えて頂けた事に本当に感謝しています。 頂いた役と向き合いながら、清水監督からの言葉をしっかり聞き、一生懸命頑張りたいと思います」と意気込みのコメント。

 清水監督も「主演のKōki,さんには、ミステリアスな存在感と物怖じしない物腰、時折垣間見える負けん気に大きな魅力を感じています。 初めての映画にホラーを選んでもらえたことにも、日本の通常の芸能活動の枠を超えた度量と野心を感じ、 一緒にチャレンジすることが、今からとても楽しみです!」と女優・Kōki,に大きな期待を寄せている。

GENERATIONS全員参加の話題作、特報映像とミュージックトレーラー6本が一度に解禁

2021.06.16 Vol.web original

 GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバー全員が参加するオムニバス『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』のスペシャル特報が公開された。

 EXILE HIRO、国際短編映画祭SSFF & ASIA 代表・別所哲也、作詞家・小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像を1つに融合するプロジェクトの第四弾作品。今回はそれぞれの主題歌からインスパイアされ生み出され た6作の物語 に、GENERATIONSのメンバーが主演、主題歌を担当するなど全員が参加。SABU、新城毅彦、山下敦弘、森義隆、真利子哲也、久保茂昭という豪華監督陣がそろう。

 昨年9月に「SSFF & ASIA2020」のアワードセレモニーにて製作発表。さらに、先日行われたGENERATIONSの単独ライブにて会場限定で先行公開され、この度、1作品ごとのミュージックトレーラーともに改めて公開された。

 スペシャル特報はまず、新城毅彦監督、関口メンディー出演の『真夜中のひとりたち』から、数原龍友が歌う「笑うしかないトラジディー」にのせ、関口と阿部純子が演じる、切ない恋の一幕が映し出される。

 続いて、山下敦弘監督、白濱亜嵐出演の『言えない二人』では、DEEP SQUADの「そんなことキミに言えない」の爽やかで軽やかな楽曲にのせ、白濱と門脇麦という、仲良しだけどカップルではない様子の2人の姿が。

 森義隆監督、中務裕太出演の『怪談 満月蛤坂』は、伶の透き通るような声が印象的な「散る散る満ちる」にのせ、中務が演じる板前に幽霊がとりつくという世にも不思議な物語がつづられる。

 久保茂昭監督、小森隼出演『水のない海』では、iScreamの「愛だけは…」にのせ、小森演じるデリバリー配達員の青年が、絵描きを目指す女性と出会い変わっていく姿が垣間見える。

 そしてSABU監督、佐野玲於出演の『BLUE BIRD』では、KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)の「あおいとり」にのせ、仲の良い兄弟2人の時間と彼らに起こるであろう悲劇を思わせる、エモーショナルな映像が映し出される

 最後は、真利子哲也監督、片寄涼太出演の『COYOTE』。コロナ禍でのすれ違いを、片寄が甘い歌声でつづる「サクライロ」が包み込む映像。初挑戦となった片寄の英語のセリフも垣間見える。

 今回、片寄が歌う「サクライロ」は東日本大震災復興に向けたプロジェクトの一環の一つとして作られた曲で、2012年に斎藤工が歌唱していた楽曲を片寄がカバーしたもの。時を経て、新型コロナウイルスの感染拡大という世界的有事の中で生まれた作品の主題歌として改めて歌われることとなった。また、片寄の歌う「サクライロ」と斎藤工がタッグを組んだ取り組みの詳細が、後日発表される予定。

 6作品それぞれの楽曲と本編映像が一度に公開され、ますます期待が高まりそうだ。『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』は2021年秋、公開。

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