映画カテゴリーの記事一覧
日本列島に映画の春、到来
“逆転人生”が映画化! オペラ歌手 ポール・ポッツ
「震災が起こった後の公演で日本のみなさんから“ありがとう”というメッセージをたくさん頂きましたが、僕のほうこそ応援し続けてくれてありがとうと言いたいです」。そう語りながらはにかんだように微笑む瞳に宿るのは戸惑いや不安ではなく、ユーモアと温かい親しみだ。イギリスの国民的オーディション番組に出場、見事な歌声で世界中を感動させ、ケータイ販売員から一夜にしてオペラ歌手となったポール・ポッツ。その奇跡の実話が映画化され注目を集めている。
「完成した作品は、純粋に映画として楽しんで見ることができました。初めて作品を見たのはプレミア試写会の時で、妻や映画のキャストたちと一緒に見たんですが、僕の妻の役を演じたアレクサンドラが、スクリーンよりも妻の反応を気にして妻の顔ばかり見ていたのが印象的でした(笑)」。奇跡の逆転劇もさることながら、パヴァロッティからダメだしされたり、肝心なときに病気や事故に見舞われたりというエピソードにも驚かされる。「実際にはパヴァロッティの前では褒めてもらったんです。でもステージには向かないと後で言われたというのが本当のところで、そのあたりは映画的な演出が加えられていますけど、基本的にはほとんど本当です。というより実際のほうがもっとすごいエピソードがたくさんあるんですよ(笑)」。でもどんなことも妻は笑い飛ばしてくれるんです、とポール。「よく夫婦円満の秘訣を聞かれますけど、夫が妻のいうことを何でも聞くこと、これにつきます(笑)」。
世界中を魅了するポールの歌声は、奥さんにとって“愛する理由”第何位だと思う?と尋ねると「それは慎重に答えないと(笑)。うーん、僕のどんなところも同率1位で好きでいてくれると思いたいなあ」と照れまくり。彼がなぜここまで人を魅了するのか、その秘密が分かる1本だ。
今週のオススメMOVIE 2014.3.17〜
『アナと雪の女王』
触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つ姉・エルサは、ある事件を機に最愛の妹・アナを遠ざける。
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー 出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル他/1時間42分/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給/TOHOシネマズ日劇他にて公開中 http://www.disney.co.jp/ 2D/3D
©2014 Disney. All Rights Reserved.
『オール・イズ・ロスト 最後の手紙』
インド洋をヨットで単独航海していた男が、ヨットを失い大海原で遭難。次々と襲い来る過酷な現実。すべてを失った男が向き合うものとは…。
監督:J・C・チャンダー 出演:ロバート・レッドフォード /1時間46分/ポニーキャニオン配給/TOHOシネマズ シャンテ他にて公開 http://allislost.jp/
©2013 All Is Lost LLC
『ロボコップ』
瀕死の重傷を負った勤勉な警官・アレックスはアメリカ進出をもくろむ巨大企業・オムニコープの技術によりロボコップとして新たな命を得る。
監督:ジョゼ・パジーリャ 出演:ジョエル・キナマン他/1時間57分/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント配給/丸の内ピカデリー他にて公開中 http://www.robocop-movie.jp/
©2013 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. and Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
『あなたを抱きしめる日まで』
かつて10代で未婚のまま出産した男の子と生き別れとなったフィロミナ。50年間を経てその秘密を娘に打ち明けたフィロミナは息子を探す決意をする。
監督:スティーヴン・フリアーズ 出演:ジュディ・デンチ他/1時間38分/ファントム・フィルム 配給/新宿ピカデリー他にて公開中 http://www.mother-son.jp/
©2013 PHILOMENA LEE LIMITED, PATHE PRODUCTIONS LIMITED, BRITISH FILM INSTITUTE AND BRITISH BROADCASTING CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED
『ランナウェイ・ブルース』
幼くして孤児となり、問題を抱えながらもともに生きてきた兄のジェリー・リーと弟のフランク。ところがある日、ジェリー・リーは事故を起こし…。
監督:アラン・ポルスキー 出演:エミール・ハーシュ、スティーブン・ドーフ他/1時間25分/熱帯美術館配給/シネマート新宿他にて公開中 http://runaway-blues.jp/
©2012 Motel Life LLC
『ウォルト・ディズニーの約束』
ウォルトは『メリー・ポピンズ』の映画化を目指すが原作者が脚本アイデアをことごとく否定。
監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:トム・ハンクス、エマ・トンプソン他/2時間6分/ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給/3月21日(金)よりTOHOシネマズシャンテ他にて公開 http://disney-studio.jp/
©2014 Disney Enterprises, Inc.
『神様のカルテ2』
妻・榛名の出産を心待ちにする一止が働く病院に、大学時代の同期・進藤辰也が赴任。しかし当時“医学部の良心”と呼ばれた辰也は変わっていた。
監督:深川栄洋 出演:櫻井翔、宮崎あおい他/1時間56分/東宝配給/3月21日(金)より全国東宝系にて公開 http://www.kamisamanokarute-movie.jp/
『ローン・サバイバー』
2005年6月。アメリカ海軍特殊部隊ネイビー・シールズによる極秘作戦がアフガニスタン山岳地帯で決行。しかし監視任務中、現地の羊飼いに目撃され…。
監督:ピーター・バーグ 出演:マーク・ウォールバーグ他/2時間1分/東宝東和、ポニーキャニオン配給/3月21日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開 http://www.lonesurvivor.jp/
©2013 Universal Pictures
キスマイのジャイアンは玉森?!
日本アカデミー賞『舟を編む』が最多6冠!
第37回日本アカデミー賞授賞式が7日、都内にて行われ、各部門の最優秀賞が発表。石井裕也監督の『舟を編む』が作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞(松田龍平)など、最多6部門で最優秀賞を受賞した。
『舟を編む』は、三浦しおんの同名小説の映画化で、松田演じる真面目で不器用な主人公が、膨大な年月をかけ仲間とともに辞書編纂という仕事に取り組む姿を描く。
主演男優賞に輝いた松田は「大島渚監督の『ご法度』で新人賞を頂き、こうしてまた最優秀主演男優賞を頂いた。僕の親父(松田優作)を好きだった人に期待されているな、と。いろいろな人に影響を受けて、その中で自分のやりたいことを見つけていければいいと思います」と感慨深げに語りつつ、最多6部門での最優秀賞受賞について「たくさん賞を頂きましたが、作品賞が一番うれしい」と喜びを見せた。
石井監督は「松田さんをどうしても勝たせたかった。みんなで作った映画なので、一緒に戦ってくれたスタッフとこうしてこの場にいることができて本当にうれしい」と語った。
また『さよなら渓谷』で最優秀主演女優賞、『そして父になる』で最優秀助演女優賞というW受賞に輝いた、真木よう子は「本当にうれしいです!(助演賞を)リリーさんと一緒に取れたことがとてもうれしいです 」と笑顔を見せた。
『MONSTERZ モンスターズ』完成報告イベントに10組20名(上映無し)
眼差しで“人間を自由に操れる男”と“唯一、操れない男”、相反する特殊な能力を持って生まれた宿命の2人が出会ったとき、壮絶なサバイバルバトルが幕を開ける…! 日本映画界のトップクリエイターが結集した注目のサスペンスアクションエンターテインメントが誕生。『クロユリ団地』の中田秀夫監督のもと集結したキャスト陣もそうそうたる顔ぶれた。眼差しひとつで人間を自由に操る能力を持った男を演じるのは『カイジ』シリーズの藤原竜也。その男が唯一操ることができない男・終一役に『凶悪』の山田孝之。ヒロインには映画・ドラマで大人気の石原さとみ。
今回は、中田監督と豪華キャストが登壇する完成報告イベントにご招待! 監督と俳優の生トークで、作品の最新情報をゲットしよう。(当日、映画の上映は無し)
『MONSTERZ モンスターズ』5月30日(金)より全国公開。
『8月の家族たち』試写会に15組30名
メリル・ストリープとジュリア・ロバーツが“母娘”役で初共演を果たし、ゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞でWノミネートされた感動のヒューマンドラマ。ピュリッツァー賞とトニー賞を受賞した現代アメリカ演劇の金字塔、トレイシー・レッツによる傑作戯曲を、ジョージ・クルーニー率いる『アルゴ』のスタッフが製作。メリル、ジュリアという2大女優に加え、ユアン・マクレガー、ベネディクト・カンバーバッチ、クリス・クーパー、サム・シェパード、ジュリエット・ルイス、アビゲイル・ブレスリンといった超豪華キャストが集結。
父親が失跡したという知らせを受け、オクラホマの実家に集まった3人の娘と、その夫や恋人たち。迎える母・ヴァイオレットは闘病中だが気が強く、率直で毒舌家。生活も思惑もバラバラな“家族たち”。言わなくてもいい本音をぶつけ合ううちに、ありえない“隠し事”の数々が明るみになっていく。父が消えた理由とは? そしてすれ違った家族は1つになることができるのか? 4月18日(金)TOHOシネマズシャンテほかにて公開。
ナイナイ岡村隆史、キャイ~ン天野に裏切られた!?
映画『LIFE!』の完成披露試写会が25日、都内にて行われ、日本語吹替え版を担当したナインティナインの岡村隆史が登壇した。
同作は『ナイト ミュージアム』のベン・スティラーによる最新監督・主演作。雑誌社で働く、さえない妄想好きの主人公が、ひょんなことから現実の冒険へと飛び込んでいく感動のヒューマンストーリー。
以前に『サザエさん』で吹き替えをしたときにあまりうまくできず、今回の「オファーに躊躇したと言う岡村。「でもこの映画を見て、自分も何か新しいことをやってみようという気持ちになったんですよ」と明かした。「自由にやっていいと言われたので、関西弁でやらせてもらえたのも良かった」と言いながらも「しばらくやってから"大分良くなってきたので最初からいってみましょうか"と言われました。けっこう大変でした(笑)」と振り返った。
主人公との共通点を問われた岡村。「ちょっと小柄なところと、引っ込み思案なところ、女性にもオクテなところ」と分析。そこでキャイ~ン・天野ひろゆきの結婚の話題が出ると「あれは完全な裏切り行為ですよ!」と憤慨の面持ちを見せ「"何かいいことあった?""全然ないよ"というのが僕らのあいさつだったのに。ずっと騙されていました」とぼやいて、会場の笑いをさそった。
イベントでは映画にちなみ、岡村の人生の転機を懐かしの写真とともに紹介。「高校の後輩だった相方・矢部浩之から卒業の寄せ書きに"進路に迷ったら一緒にお笑いをやりましょう"と書かれたことがコンビ結成のきっかけだった」「まわりがコントばかりだったので自分たちはコントをやめて漫才をやり、ABCお笑い新人グランプリの最優秀新人賞を受賞した」といった裏話をつぎつぎと披露した。
また、今後の目標について「同棲したい。今年中に。無理なら、女性と海外旅行に行きたい」と、人生の新たな1ページに意欲を燃やしていた。
映画『LIFE!』は3月19日より全国公開。
鉄拳”パラパラ漫画”実写映画から”天使すぎるアイドル”まで! 今年の沖縄映画祭も熱い
第6回沖縄国際映画祭のプログラム発表会見が19日、吉本興業東京本部で行われ、今年の映画祭に参加する芸人やアーティストが登壇した。
地元・沖縄出身のガレッジセール・ゴリも「すっかり沖縄の風物詩となった」と語る、地域密着型の国際映画祭。ラフ&ピースをテーマに、今年も多彩な映画を上映する。この日は、目玉作品の1つとして、ネットなどで大反響を得た鉄拳の名作パラパラ漫画の実写映画化が発表された。額に沖縄の"沖"を記して登場した鉄拳は「映画のことは何も聞かされていなかったので...」と口を滑らせ、司会の藤井隆から厳重注意を受けながらも「中村獅童さんや小西真奈美さんなど豪華キャストが出演してくださっていて、楽しみです」とアピール。他にもNMB48主演映画やゴリ監督最新作などが紹介された。
映画の上映以外にも、今年はイギリスのオーディション番組『X FACTOR』との連動イベントや、アイドルグループ・Rev.from DVLらが出演するステージイベントも行われる。そのメンバーの1人で、"天使すぎるアイドル"として注目を集める橋本環奈の印象を尋ねられたゴリは本人を前に「42歳にもなって心拍数が上がっている」と照れまくりだった。
第6回沖縄国際映画祭は3月20日から24日まで。
乱交パーティーがブームに…!? 映画『愛の渦』3月1日公開
劇作家で演出家の三浦大輔の岸田國士戯曲賞受賞作である『愛の渦』が映画化され、18日、渋谷のヒューマントラスト渋谷で行われた完成披露試写会で、主演を務めた池松壮亮、門脇麦をはじめとした主要キャスト8人と三浦大輔監督が登壇し、トークショーを行った。
同作は乱交パーティーでの一夜を描いた作品で、三浦の主宰する劇団、ポツドールで2005年に初上演された。「セミドキュメント」と呼ばれたポツドールの作品は一般的に認識されている演劇とは一線を画し、舞台上では生々しいまでの光景が繰り広げられる。同作も大きな話題を集め、その後、2009年に再演され、昨年はフランス公演も行われている。
映画化にあたり三浦監督は脚本を書き直し、舞台では描けなかった結末も書き加えた。
乱交パーティーというシチュエーションから映画のほとんどはバスタオル姿や裸となる。見どころを尋ねられた池松が「卑猥なことしか思いつかないんですけど…、女性陣の体ですかね」と言えば、門脇も「撮影中は乱交パーティーをのぞいていたり、自分が参加しているような気持ちになっていた」と語った。まだ予告編しか見ていないという柄本時生は「女の人が裸で罵り合っている感じは、すごくバカみたいで笑えるんじゃないかなって思います」とコメントした。
宣伝文句にも「着衣時間が全編中たったの18分半」という言葉が躍るが、三浦監督は「一人一人の役者さんの演技をしっかり見てほしい」と前置きした上で、「乱交パーティーという身近ではない設定から、過激な作品と思われがちですが、多くの人に見てもらいたいと思って作りました。こういう内容に拒否反応がある人でも、見てもらえれば何かを感じてもらえるはず。エロくもグロくも過激でもありません。人間が本質的に持っているスケベ心を素直に描いただけの映画です。描くための設定として乱交パーティーを場所を使っただけ。人間が性欲に踊らされている姿は滑稽ですから、この映画はコメディーです。デートムービーのつもりで作りましたので、多くの人に見ていただければと思います。この作品が話題になったら、映画界も面白い状況になるんじゃないかとも思っています」と語った。
3月1日からテアトロ新宿ほかで全国公開される。
北村一輝、猫との共演は超ハードだけど”萌え”!
映画『猫侍』の完成披露試写会が17日、都内にて行われ、俳優の北村一輝らが"共演猫"2匹とともに登壇した。
同作は、テレビドラマシリーズの劇場版で、ひょんなことから猫と暮らすことになった孤高の剣豪の日常をユーモアたっぷりに描く新感覚の時代劇。
主人公・斑目久太郎を演じた北村は「この作品で、よく声をかけて頂くんです。ジムで年配の方に"おっ、猫侍!"と呼ばれたり(笑)。これまでの作品では無かったですね」と、幅広い層からの手ごたえを感じている様子。
同時に、撮影当時は非常にハードなスケジュールだったと言い「連日、睡眠時間が2時間という日が続いて、ある日とうとう本番中にセリフを言いながら寝ていました。本番中に寝たのは初めてでしたね」と明かした。
イベントには、久太郎と暮らす猫・玉之丞を演じた猫2匹も登場。北村と蓮佛美沙子に大人しく抱かれる姿に、会場も萌えまくり。寺脇康文が「(久太郎は)眉毛のすぐ下に目、という感じの怖い顔をしてますが、とても面白い作品です」とアピールしたが、役どころと異なり、この日は猫を抱いて終始笑顔の北村だった。
『猫侍』は3月1日から全国公開。