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「よく分からないけど面白い」!? 松本人志最新作『R100』全米公開決定!
松本人志監督の最新作『R100』の完成披露試写会が都内にて行われ、松本監督と、主演の大森南朋ら豪華キャストが勢ぞろいした。
『R100』は、松本監督作品第4作目。大森演じる主人公が、謎のクラブに入会したことで、運命を狂わせていく物語。
この日は、大森をはじめ大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、佐藤江梨子、前田吟、YOU、西本晴紀、松尾スズキ、渡部篤郎という超豪華キャストが登壇。冒頭、大森は「この映画は、松本監督の頭の中に入ったような感覚の映画だと思います。これからぼくのあられもない姿を皆さんがご覧になると思うと心が痛むのですが(笑)、楽しんでいただけたらうれしいです」と笑いを含みつつ、あいさつ。劇中でボンテージ姿を披露した女優陣も「なんだか"やってしまった感のある映画"」(大地)、「一言でいうと"よくわからない映画"です」(冨永)と評しつつも、一様に「だから面白い」と、作品の世界に魅力されたようすだった。
また、寺島が「(劇中で)大森さんをぼこぼこにするのですが、やっているうちにSの気持ちになっていくものですね。実は、今日は松本監督の大ファンの旦那が見に来ているんです。家に帰って、せがまれたらどうしよう(笑)」と言うと、松本監督が「そういえば撮影中、寺島さんはムチをしばらく放しませんでしたよね。(ムチが)いつの間にかなくなったという噂も...(笑)」と調子を合わせ、会場を爆笑させる一幕も。
第38回トロント国際映画祭でも上映され、観客の笑いをとったという本作。監督は「実は映画でコメディーをやろうとしたことはないんです」と明かしつつ「今回は特に素晴らしい役者さんたちとご一緒できましたし、それで、圧力鍋といいますか、蒸気がぶわっと湧き上がるように自然に笑いが起きたら、それはそれでいいのではないか、そう思っています」と語った。
また、全米公開が決定したことについて「監督としてはまだまだ新人だと自分では思っていますが、その割にはがんばったなと思っています」と、意気込んだ。
『R100』は10月5日より全国公開。
第26回東京国際映画祭の第2回記者会見が17日、都内にて行われ、コンペティション出品作などが発表された。
東京の秋の風物詩となっている同映画祭。今年は10月17日から25日まで開催。コンペティション部門では、93カ国からエントリーされた1463本の中から選ばれた15本を上映。コンペティション国際審査委員長を映画監督のチェン・カイコーが、同審査員を女優の寺島しのぶや映画監督のクリス・ワイツらが務める。また、オープニング作品にトム・ハンクス主演の『キャプテン・フィリップス』、クロージング作品に三谷幸喜監督の最新作『清須会議』など豪華な招待作品の上映も決定しており、恒例の”グリーンカーペット”にも注目が集まりそうだ。
この日は、ゲストとしてコンペティション出品作『ほとりの朔子』の深田晃司監督と女優の二階堂ふみ、『捨てがたき人々』より榊英雄監督、第26回東京国際映画祭のフェスティバル・ミューズに就任した栗山千明が登壇。栗山は「日本と世界を結ぶ映画祭のお手伝いをさせていただけることをとても光栄に思っています。日本の文化を広めることももちろん大切ですが、さまざまなイベントを通じてより日本を知って体感してもらえればと思います」と”ミューズ”としての意気込みを新たに語った。
また質疑応答で、昨年の開催時に”日中問題”の影響で中国ゲストの不参加などが発生したことに絡めて今年の状況を質問されると、コンペティション部門プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は「今年はまったく問題なく、出品プロセスも順調で、ゲストの来日も前向きに検討してもらえている」と回答した。
長澤まさみと岡田将生が”10代の恋”を振り返る
映画『潔く柔く』の完成披露舞台挨拶が18日、都内の会場にて行われ、俳優の長澤まさみ、岡田将生、高良健吾らキャストと新城毅彦監督が登壇した。
同作は、ベストセラー少女コミックを原作に、青春時代に大切な人を失った境遇を持つ男女が、共に希望から再生を紡ぎだしていく姿を描いたラブストーリー。
今回、主人公の高校時代も演じた長澤は「15歳を演じるということでかなりプレッシャー」だったと語り、「高良くんも同じ26歳なんですけど、"だいじょぶっしょ!"って言ってくれたので、自信に変わりました」と照れ笑い。長澤、高良らが演じる高校生の役どころも見どころとなりそうだ。
ストーリーにちなみ、高校生と大人の恋について、違いを尋ねられると、岡田は「高校時代ってあまり直球ではなくて、手をつなぐにも3、4時間かかるみたいなちょっと淡い感じ」と自身の恋愛経験を匂わせて話したが、長澤の反応は「......うん(笑)」とイマイチで、共感を得られなかった様子。そのうえで長澤は「10代のころって本当に"好き"の意味ってどれくらい分かっていただろう。本当の愛とか絆とかちゃんと分かっていたのかな」と語り、恋愛談義は哲学的な展開に。
また"思いを伝えられなかった経験は?"という質問に、岡田は「小5のときに転校しちゃったんですけど、1年生から好きだった女の子に"好き"って言えずに転校してしまった。ちゃんと言っておけば、もしかしたら何かあったんじゃないか」とほろ苦い話を披露した。
『潔く柔く』は10月26日から全国ロードショー。
福山雅治、ジャパンプレミアでファンと「感想を語り合いたい!」
第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画『そして父になる』のジャパンプレミアが17日、都内にて行われ、主演の福山雅治らキャストと是枝裕和監督が登壇した。
6年間育てた息子が、出生時に取り違えられた他人の子だったと分かった2組の家族の愛と葛藤を描くヒューマンストーリー。カンヌ映画祭をはじめ、各国の映画祭で大絶賛されており、すでに230の国と地域で上映が決定している。
この日は"凱旋"ジャパンプレミアを祝う大歓声に包まれながら、キャスト全員で手をつないでレッドカーペットに登場。冒頭、カンヌでの受賞を祝福された福山は「監督の努力が報われた瞬間だと思いました。あの拍手は本当に監督に向けられたものだったので、それがうれしくて涙してしまいました」と"男泣き"の瞬間を振り返り、是枝監督は「ここが新たな出発点だと思うので、ここからまたこの映画が広がっていけるような日にしたいと思っています」と意気込みを見せた。
今回、初めて父親役を演じたことについて福山は「最初の一週間くらいは毎日子供と遊んでいるだけだったので不安だったんですが、だんだんと子供にあわせて演技していけばいいんだと分かってからは大丈夫でした」と振り返り、役幅をさらに広げたようす。
一方、撮影現場で子供のあしらいが上手だったと監督からほめられたリリー・フランキーは「ビッグダディを毎日ビデオに録画していたかいがありました(笑)」と答え、会場を爆笑させた。また、監督が福山を"嫌なやつ"に見えるよう演出したというエピソードも飛び出し、「僕、嫌なヤツですもんね?(笑)」という福山に「いえいえ、僕の嫌な部分を重ね合わせました。福山さんはもともと美しいので、頑張って嫌なヤツになってもらいました(笑)」と監督が弁明する一幕もあった。
最後に、会場に向けて「できれば見ていただいた後に感想を語り合いたいですね。今日は帰るけどね!(笑)」と笑顔を見せた福山。「どんな世代でも楽しめる映画だと思います。育ててくれた親に、かつてどんな愛情をもらって育てられていたのかを思い出しながら見ていただけると、もっといいと思います」と思いを語った。
『そして父になる』は9月24日より先行上映あり。28日より新宿ピカデリー他全国公開。
デヴィ夫人「私のエネルギーは怒り」
『キタキツネ物語【35周年リニューアル版】』試写会に15組30名
1978年、日本初の“動物大作映画”として公開され、230万人もの観客動員を記録した『キタキツネ物語』。そんな伝説的名作が、35年の月日を経て、再びスクリーンに戻ってくる!
リニューアル版となる本作は、未公開分を含めた膨大なフィルムを再編集。劣化が激しいフィルムを、ハリウッドのラボで高画質化させた。35年前のものとは思えない美しい映像は必見。さらに声の出演・演出も一新。キタキツネを見守る“柏の木”のナレーションを西田敏行。父キツネ・フレップ役を佐藤隆太。母キツネ・レイラ役を平野綾。感情豊かなキツネたちの心に、より寄り添える演出となっている。
北海道・オホーツク。流氷に乗ってやってきた1匹のキツネ、フレップ。彼は愛する妻と出会い、5匹の子供に恵まれる。大自然や人間たちの脅威にさらされながら、フレップは家族を守るため身を挺して戦い続ける。そしてキツネの家族に別れの時がやってくる…。
10月19日より新宿ピカデリー他にて全国公開。