宮崎駿監督の最新作『風立ちぬ』の中間報告会見が6日、都内にて行われ、鈴木敏夫プロデューサーと、ヒロインの声を演じる瀧本美織が登壇した。
同作は、ゼロ戦の誕生秘話に、技師の青年とヒロインとの恋物語を絡ませて昭和30年代の青春を描く物語。主人公・二郎の声を『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズで知られる庵野秀明が務め、ヒロイン・菜穂子を瀧本が演じる。
「宮崎さんにお会いできるだけでいいと思っていました。それがこうしてヒロインを演じることができて光栄です」という瀧本。鈴木プロデューサーから、宮崎監督も瀧本の演技と声を絶賛していたと聞くと「良かった(笑)」と安堵の笑みを見せた。また『キューポラのある街』や『無法松の一生』など、昭和の作品を見て役作りを研究したと明かし「昔の女性はけっこう早口なんですよね。そのほうがイキイキしているように感じます」と語った瀧本に、鈴木プロデューサーも「あっという間に菜穂子になったのが頼もしかった」とニッコリ。また『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明監督が演じた主人公とキスシーンがあることも明かし、「ジブリ作品でキスシーンがあったのでびっくりしましたが、意外とお互いに照れずに、すんなりキスしちゃいました」と瀧本。すると報道陣から、実際にキスの演技を?という質問が。これには瀧本も「してません!(笑)」と照れ笑いしていた。
この日は、その他に西島秀俊、西村雅彦、竹下景子、大竹しのぶ、野村萬斎、志田未来らのキャスティングが発表された。
『風立ちぬ』は7月20日全国公開。