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映画 | TOKYO HEADLINE - Part 200
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「これからが勝負」役所広司が明かす被災地支援への思い

2013.04.15 Vol.589

20130415c.jpg 東日本大震災から2カ月後、宮城県南三陸町に"全員、素人"のラジオ局が誕生した。防災無線を失った地域の人々に向け、さまざまな情報を発信するべく期間限定で開局した災害ラジオ局・FMみなさんだ。そのスタッフ9人の奮闘と、彼らのラジオを通してつながる町の人々を追ったドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』が13日から公開される。俳優・役所広司が、ボランティアでナレーションに参加したことでも注目を集めた作品だ。


 完成した作品について役所は「自分たちも被災者でありながら町の人々のために、しかも笑顔で、情報を発信しようとするFMみなさんのスタッフたちの姿に、本当に胸を打たれました」と、語る。「自分のためではなく、人のために何かできることをしようと働く人の笑顔とは、こんなにも美しいものなんだな、と」。


 本作の監督は、CMのクリエイティブディレクターとして活躍する梅村太郎と、TV番組の構成作家である塚原一成。学生時代からの友人である2人が、震災後に現地に向かい、ラジオ局のスタッフたちと出会ったことから本作の企画がスタート。役所の参加について、梅村は「僕らは、本作のナレーションには役所さんしかいないと思いオファーしたんですが、役所さんは作品ができるかどうかまだ分からない段階から参加を表明してくださった。しかもボランティアでやっていただいたんです」と明かしている。


 ナレーションとして役所が紡ぐのは"街の人々を見守る者"の言葉。
「映像がとにかく良いので、ナレーションは潜ることもなく突出することもなく、うまく映像に溶け込むことができればいい、と思っていました。自分の大切な人がきっと見守っていてくれるという思いは、生きている人間にとって心強いものだと思うんです。役どころとしては難しかったのですが、知らずしらずのうちに街の人たちに力を与える存在として、演じることができれば、と思いました」


 その声は、優しいけれどしっかりと、登場する人々と鑑賞する人々をともに包み込む。見守る者として、そう語りかけることを意識したのだろうか?
「そういったことは特に意識しませんでしたね。普段、映画などで俳優としてアフレコをするときは完全に静かなところで録音するんですが、今回は、現地の音を聞きながらナレーションを録音しているんです。ヘッドフォンから聞こえてくる南三陸のいろいろな音が、すぐ近くにいるような気持ちにさせてくれるんです。街の人々に語りかけたり、気持ちを語ったりする感じで、その音の中に溶け込むことができればいいんだな、と思ったんです。それで、自然とああいった感じになりましたね」


 この作品に参加できて本当にうれしい、と役所は語る。
「少しでも役に立つことができればいいと思うんです。こういう企画に呼んで頂いたのは、俳優にとって本当にうれしいことで、俳優をやってて良かったなと思いました。下手なりにナレーションができてよかったな、と(笑)。本作はこれから公開になります。この映画を見て元気をもらうと同時に支援につながっていく、そうなれば参加した人間にとってこんなにうれしいことはないですね」


 これからが勝負。そう言う役所の顔に浮かぶのは、今回代弁した"見守る者"の声と同じ、前へ進もうとする人を力づけるような、温かく力強い笑みだった。
(本紙・秋吉布由子 撮影・野口卓也)

『ガレキとラジオ』はヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開中。


 

時代を変えた伝説的リーダーの真実とは 『リンカーン』

2013.04.15 Vol.589

 アメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンが理想の実現に挑んだ“28日間”の戦いを、巨匠スティーブン・スピルバーグが映画化! 主演のダニエル・デイ=ルイスは、本作でリンカーンの知られざる苦悩を演じ切り『マイ・レフトフット』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に続いて、史上初となる3度目のアカデミー賞主演男優賞を獲得。本作では、容姿はもちろんのこと、リンカーンそのもののオーラをまとい、並み居る批評家たちを圧倒した。 共演は、リンカーンの妻メアリー・トッド役に『プレイス・イン・ザ・ハート』のサリー・フィールド、奴隷解放急進派議員・スティーブンス役にトミー・リー・ジョーンズ。

 歴史が動く瞬間を目の前で見ているかのような、臨場感あふれる演出はさすがスピルバーグ。ときに策をこらして人々の支持を集め、着実に理想の実現に突き進む一方で、若者を戦場に送り出す痛みにさいなまれるリンカーン。英雄的な才覚をいかんなく発揮する姿と、1人の男として苦悩する姿、光と影をドラマティックに描きながら、歴史的人物の真の姿に迫る感動大作だ。

MOVIE 今週のオススメ作品

2013.04.15 Vol.589

『カルテット!人生のオペラハウス』58941.jpg

引退した音楽家のためのホームで暮らすレジーたちは施設存続のためコンサートを準備。そこに元仲間・ジーンが現れ“伝説のカルテット”が揃う。

監督:ダスティン・ホフマン 出演:マギー・スミス他/1時間38分/ギャガ配給/4月19日(金)よりTOHO シネマズ シャンテ他にて公開 http://quartet.gaga.ne.jp/

©Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadca
sting Corporation 2012

『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』58942.jpg

台湾中部の山岳地帯で暮らす誇り高き狩猟民族・セデック族は日清戦争後、日本の統治の下、先祖から受け継いできた暮らしを奪われる。

監督:ウェイ・ダーション 出演:リン・チンタイ他/太秦配給/4月20日より渋谷ユーロスペース他にて第一部、第二部同時公開 http://www.u-picc.com/seediqbale/ R15+

©Copyright 2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED.

『ヒステリア』58943.jpg

若き医師・モーティマーは女性医療の第一人者・ダリンプル医師の助手となり女性特有の病気“ヒステリー”治療に携わることになるが…。

監督:ターニャ・ウェクスラー 出演:マギー・ギレンホール他/1時間40分/彩プロ配給/4月20日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて公開 http://hysteria.ayapro.ne.jp PG12

©LIAM DANIEL2 ©2010 HYSTERIA FILMS LIMITED, ARTE FRANCE CINEMA AND BY ALTERNATIVE PICTURES S.A.R.L.

『ハッシュパピー バスタブ島の少女』58944.jpg

ハッシュパピーは世界から隔絶されたかのようなコミュニティー、通称“バスタブ”で父や仲間と暮らす6歳の少女。ある日父が重い病気だと知り…。

監督:ベン・ザイトリン 出演:クヮヴェンジャネ・ウォレス他/1時間33分/ファントム・フィルム配給/4月20日よりシネマライズ他にて公開 http://www.bathtub-movie.jp

©2012 Cinereach Productions, LLC. All rights reserved.

『ペタル ダンス』58945.jpg

大学時代の友人・ミキが海に飛び込んだと聞いたジンコと泰子。行方不明の友人・キョウコを思う原木。ひょんなことから知り合った3人はミキが暮らす北の町を目指す。

監督:石川寛 出演:宮崎あおい、忽那汐里他/1時間30分/ビターズ・エンド配給/4月20日より渋谷シネクイント他にて公開 http://www.petaldance.jp/

©2013『ペタル ダンス』製作委員会

『愛さえあれば』試写会に15組30名 

2013.04.15 Vol.589

『未来を生きる君たちへ』でアカデミー賞外国語映画賞を受賞したスサンネ・ビア監督が、007シリーズのピアース・ブロスナンを主演に迎えて送る、人生讃歌に満ちたラブロマンス。

 家族の幸せを第一に生きてきたイーダ。乳がんの治療もひと区切りつき、娘も結婚目前。明るい未来が見えたかと思った矢先、夫の浮気が発覚する。一方、会社経営者のフィリップは数年前に妻を亡くし、その悲しみから立ち直れないため一人息子とも疎遠になっていた。そんな2人が、それぞれの娘と息子が結婚式を挙げるイタリアへ向かう空港で、偶然にして最悪な出会い方をしてしまう。

 5月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて公開。


『愛さえあれば』試写会に15組30名    

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』試写会に15組30名 

2013.04.15 Vol.589

『ドライヴ』で人気・実力・評価急上昇中のライアン・ゴズリング、『世界にひとつのプレイブック』でオスカーに初ノミネートを果たしたブラッドリー・クーパー、セクシーな魅力で人気のエヴァ・メンデスら豪華キャストが揃った、『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督最新作。

 元バイクレーサーのルークは、かつての恋人・ロミーナと息子を養うため銀行強盗を計画。野心的な新米警官・エイヴリーがルークを追い詰めるが、ある重大なミスを犯してしまう。15年後。ルークの息子・ジェイソンは、何も知らずエイヴリーの息子・AJと親しくなるが、ルークとエイヴリーの秘密を知ってしまい…。5月25日より新宿バルト9他にて公開。


『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』試写会に15組30名   

武井壮 VS はるな”愛”アンマン 対決の行方は!?

2013.04.12 Vol.589

20130412a.jpg 映画『アイアンマン3』の公開記念イベントが11日、都内にて行われ、"百獣の王を目指す男"こと武井壮と、アイアンマンスーツに身を包んだタレントのはるな愛が登場した。


 同作は、ロバート・ダウニーJr.演じる大富豪で発明家の主人公が、自ら開発した特殊スーツを身に付けて悪と戦う、アメコミ原作のヒーローアクション大作。最新作では、メガ・ヒット作『アベンジャーズ』のその後の物語が描かれる。


 アンアンマンとのシミュレーション対決では互角だという武井だったが、それに待ったをかけたのは、最新のアイアンマンスーツを装着したはるな愛。「今日だけは、はるな愛じゃなくて、はるな"愛"アンマンよ!」と、武井に対決を挑み、2人はシミュレーション対決で戦い、観客投票によって決することに。


「イージーです!」と言って抱きかかえるようにしてはるなのバランスを奪った武井に、はるなは「やられちゃった~」と照れ笑い。とはいえスーツ込みの重さがこたえたらしく思わず「結構なウェイトですね」。結局、4回のシミュレーション合戦の結果、勝利したのは武井。「アイアンマンが負けちゃっていいの~」と嘆くはるなに、武井は「本家のアイアンマンが負けなきゃいいんです!」とフォロー。

 武井は「予告で紹介されているアイアンマンがいっぱい出てくるシーンはどうなるのだろう。あんなに大勢登場すると、シミュレーション対決が大変だ!」、はるなは「アイアンマンはいつも傷だらけになって帰ってくるところが、女子心をくすぐります。お茶漬けでも食べさせてあげて、私の胸で休んでもらいたいわ!」と、本作への期待を語り、2人揃って本家に熱いエールを送っていた。


『アイアンマン3』は4月26日(金)より全国公開。

中島美嘉、笑福亭鶴瓶&芦田愛菜”父娘”と家族に!?

2013.04.04 Vol.588

20130404c.jpg 映画『怪盗グルーのミニオン危機一発』吹替えキャスト発表会見が4日、都内にて行われ、笑福亭鶴瓶、芦田愛菜、中島美嘉が登壇した。
 同作は、2009年に公開された3Dアニメーション映画『怪盗グルーの月泥棒』の続編。前作に続き、グルー役の鶴瓶と、孤児の少女・アグネス役の芦田が再共演する。


 3年ぶりの再会に、鶴瓶は「前作でLAのイエローカーペットに行ったとき、ちょうど愛菜ちゃんの誕生日だった。つくづく子どもの3年は早いわと思いますわ」と、芦田の成長ぶりに目を細め、芦田も「また鶴瓶さんと一緒で嬉しいです!」と満面の笑顔。


 さらにこの日、新キャラクター・ルーシーの吹替えを務める中島美嘉がサプライズで登場。中島は、怪盗グルーと恋に落ちる女性の役で、前作で親子となったグルーとアグネスに、ルーシーが家族として加わるかどうかも見どころ。「ルーシーがグル―とどこまで恋に落ちるのか」と気になる様子の鶴瓶に、芦田は「グルーは内気だから...ママになるかな?」と、中島が"ママ"となる可能性に首をかしげた。そんな"父と娘"に中島は「お母さん役のオファーがくる年齢になったということがちょっとショック(笑)」と苦笑いしつつ、これから行われる本編の吹き替え収録に、意欲を見せていた。


『怪盗グルーのミニオン危機一発』は9月に全国公開予定。

役所広司が無償参加! 映画『ガレキとラジオ』試写会に登壇

2013.04.02 Vol.588


20130402b.jpg ドキュメンタリー映画『ガレキとラジオ』の特別試写会が1日、都内にて行われ、俳優の俳優の役所広司、梅村太郎監督、塚原一成監督、出演者の工藤浩典さんが登壇した。


 同作は、東日本大震災から2カ月後に宮城県南三陸町に期間限定で開局した災害ラジオ局「FMみなさん」のスタッフたちの姿を追ったドキュメンタリー。ラジオ放送の経験がまったくない素人9人の奮闘と、彼らのラジオを通してつながる町の人々を描く。


 ナレーションを務めた役所は「FMみなさんのスタッフは、自分たちも被災者で、いろいろなことを抱えているのに、笑顔で仕事をしている。その姿に勇気をもらえる作品になっています」とあいさつ。さらに「この作品がどれだけ広がっていくか、支援が被災地に届くか、これから勝負ですね」と意気込んだ。そんな役所に、梅村監督は「実は役所さんは、この企画がまだ固まっていないうちから出演を快諾していただいたうえに、無償で引き受けてくださったんです。足を向けて寝られません」と明かした。FMみなさんの元リーダー・工藤さんも「復興はまだまだこれからです。この映画を見て、被災地のことを思ってくれるだけでも勇気づけられます」と語り、会場も大きな拍手を送っていた。


『ガレキとラジオ』は4月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次公開。

Jリーグ20周年記念で被災地にエールを送るショートフィルムを製作

2013.04.02 Vol.588

20130402a.jpg Jリーグ20周年記念 特別ショートフィルム『旅するボール』完成披露記者会見が1日、東京・JFAハウスにて行われ、キャスト・スタッフらが登壇した。


 同作は、Jリーグの開幕20周年を記念して、Jリーグとアジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)』のコラボ企画で製作されたもの。震災後の宮城県を舞台に、主人公の少女が震災で仕事を職を失った父を励ますため、サッカーボールに寄せ書きを集めていく物語。ベガルタ仙台のホームであるユアテックスタジアム仙台などでも撮影を行い、仙台在住アーティストであるMONKEY MAJIKが主題歌を務めている。


 日本プロサッカーリーグの大東和美チェアマンは「Jリーグが訴え続けてきた"ホームタウン""スポーツのあるライフスタイル""海外に向けてのアピール"という3つのテーマがしっかり描かれている作品になった」と述べ、SSFF&ASIA代表を務める俳優・別所哲也も「Jリーグは、このタイアップで若い映像クリエイターにもチャンスを与えてくれた。今後、他のリーグや海外でも、サッカーの魅力をショートフィルムで伝えるムーブメントがおこるきっかけとなるのでは」と今回のコラボを喜んだ。
 また、出演した女優・中嶋朋子は「仙台ロケでは、地元の人々との交流できて、自分たちも逆に元気をもらいました」と振り返り、本作で"俳優デビュー"を果たした平畑啓史は「復旧したスタジアムで撮影できたことに感動しました。震災のとき、全国のサポーターから物資が届けられ、物資が入った箱にメッセージが書かれていたので、空箱を捨てることができなかったというエピソードを思い出しました。この作品のようにスタジアムに来る一人ひとりがそんなエピソードを持っていると思う」と語った。
『旅するボール』は、5月31日(金)から6月16日(日)まで開催されるショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2013で上映される。

第五回沖縄国際映画祭、THE BOOM『島唄』熱唱で感動のエンディング

2013.04.01 Vol.587

20130401a.jpg 沖縄で開催されていた第五回沖縄国際映画祭が30日に閉幕。今年の来場者数は42万2000人と、過去最高を記録した。


 クロージングセレモニーで発表されたコンペティション・Laugh部門海人賞グランプリにはジャッキー・チェン主演作『ライジング・ドラゴン』が、Peace部門海人賞グランプリには台湾映画『デビーの幸せな毎日』が選ばれた。グランプリとなるゴールデンシーサー賞にはインド映画『バルフィ!』が選ばれた。


 セレモニー後には、ビーチに設置された特設ステージで、映画祭を締めくくるオールエンディングイベントが行われ、THE BOOMが『島唄』などを熱唱。観客たちが映画祭テーマソング『笑顔のまんま』を合唱するなか花火が打ち上げられ、盛大に幕を閉じた。


 次回、第六回沖縄国際映画祭は、2014年3月23日から30日まで開催される予定。

 (c)2013 沖縄国際映画祭/よしもとラフ&ピース

東京人にこそおススメ!”リゾート系映画祭” 沖縄国際映画祭リポート

2013.04.01 Vol.588

東京では絶対に体験できない楽しさにあふれた映画祭、それがリゾート型映画祭。その代表格『第5回沖縄国際映画祭』が今年も盛大に開催。東京人にこそ勧めたい、ここだけの魅力をリポート!

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