韓国の俳優、イ・ビョンホンが最新主演作『王になった男』PRのため来日し、29日都内にて会見を行った。
本作は、実在した朝鮮15代目の王・光海の記録から消されている"空白の15日間"をもとに、王の影武者となった道化のハソンが、民衆を思う"真の王"として周囲を魅了していく姿を描いた時代劇。イ・ビョンホンは王とハソンの一人二役を演じる。
「久しぶりの来日で、心がときめいています」と笑顔であいさつしたイ・ビョンホン。会見で、同作が韓国映画史上歴代3位のヒットを記録した要因について聞かれると「イ・ビョンホンが出演しているから...というのは冗談」と答え会場を笑わせた後、「実際に、王の日記が15日間空白になっているんですが、それをもとに、こんなことが起こっていたとしたら...というフィクションを加えた作品なので、そんなところも興味を持ってもらえるのではと思います。また、ハソンが王様を正す姿が痛快で、うっぷんを晴らしてくれるので観客も満足できたのでは、と思います」と分析。
また、俳優として心がけていることは、と質問されると「僕はよく、後輩に"分別を持つな"と言うんです。俳優やアーティストはときに奇抜なアイデアも必要です。いくつになっても少年の気持ちを持っていたほうが、いいアイデアが浮かぶし、表現できると思っています」と語った。同日午後には、ジャパンプレミアが行われ、彼の大ファンだという女優・岩下志麻がゲストとして登場。ファンの前で大ヒット祈願調印式を行った。
イ・ビョンホン今年、ハリウッド作品『G.I.ジョー』や『RED2』など公開を控えており、ワールドワイドな活躍ぶりも楽しみだ。
映画『王になった男』は2月16日より新宿バルト9他にて全国公開。