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映画 | TOKYO HEADLINE - Part 36
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東京国際映画祭観客賞の大九監督、映画界のジェンダー格差やハラスメント問題を提起

2020.11.10 Vol.Web original

 第33回東京国際映画祭・観客賞受賞者記者会見が9日、映画祭クロージングセレモニー後に行われ、受賞作『私をくいとめて』(12月18日公開)の大九明子監督と主演のんが登壇。大九監督は受賞の喜びを語りつつ、記者からの質問に答える形で、女性スタッフの少なさやハラスメントなど、映画界における問題に言及した。

 冒頭、大九監督は「海外の映画祭の多くがリモートや配信などで行うなか、フィジカルに開催した東京国際映画祭に敬意を表します」と話し、同映画祭史上初となる2度目の観客賞受賞を喜んだ。

 新型コロナウイルス影響により撮影が一時中断したことも明かし、「不要不急という言葉が広まりましたが、映画は不要ではないと信じたい」と映画の未来に期待を寄せた大九監督。

 今年の映画祭公式上映作品における女性監督作品の比率(男女共同監督作含む)16.7%という数字からもうかがえるとおり、映画製作の場における女性の少なさについて質問されると「私の現場は女性が多いと言われるたびに、地球上のバランスに比べればまだまだですと返してきた。5年くらい前までは、今回は女性の監督にお願いしたかったので大九さんに、と言われることがあり、女であるだけで個性のように言われるなんて有利だとも思ったが、だんだん腹が立ってきまして(笑)。男性の監督にそれを言いますか?と思うようになった」と振り返った。

 そして「女性であることの不公平さを感じるたびに、私を導いてくれた大事な人はすべて女性だった。なので私はこれからも、女性の後輩には優しくたまに厳しく、道を照らしていきたい」と話した。最後に大九監督は「映画は楽しく安全な場所であるべき。ミニシアターに限らず映画界全般、生き延びていかなくちゃと思っている中で、悲しいハラスメントもあるということから目を背けてはいけないと思う。武闘派などという言葉でハラスメントが横行するようなことは、くいとめなければならない。映画がすべての人に救いとなるよう、これからも頑張りたい」と、さまざまな課題を掲げながら今後への意欲を語った。

のん「もし女優をやっていなかったら…」映画祭受賞記者会見で映画愛語る

2020.11.10 Vol.Web original

 第33回東京国際映画祭・観客賞受賞者記者会見が9日、映画祭クロージングセレモニー後に行われ、受賞作『私をくいとめて』(12月18日公開)の大九明子監督と主演のんが登壇。受賞の喜びを語った。

 同作は、今年コンペティションを行わない代わりに新設された「TOKYOプレミア2020」部門から、観客投票によって選出された観客賞を受賞。

 同映画祭史上初めて観客賞を2度受賞した大九監督は「3年前は当たり前に思っていた、映画館に足を運んで皆で同じ空間で映画を見るということが貴重になってしまった。そのなかで頂いた賞ということの重さが全く違います」とかみしめ、主人公みつ子を演じたのんは「多くの観客の方に届いたんだと思うと大興奮ですね」とにっこり。

 報道陣からキャスティングについて聞かれた大九監督は、プロデューサーから主演にのんを提案され「なるほどと思った。年齢不祥な感じがあるというか。輝かしくてチャーミングでありながら、皆さんの会社のどこかでひっそり働いていそうな感じもある。いろいろ作品も拝見したがとくに『この世界の片隅に』の表現力がすばらしくぜひご一緒したいと思った。林遣都さん、橋本愛さんも以前からご一緒したかった方」と語った。

「私は本当に女優の仕事が大好きで、ここに一生いたいと思っています」と改めて映画や女優業への情熱を語ったのん。「以前、私は女優をやっていなかったら何をやっていたんだろうと思ったとき何も思い浮かばなくて実家の妹に聞いてみたところ、妹から“そのへんでのたれ死んでいると思う”と言われて、この道があってよかったと腑に落ちた」と笑いを交えつつ語り「主演は、たくさんシーンがあって、たくさんセリフがあって、ずっと演技していられる。それが至福」と目を輝かせた。

東京国際映画祭閉幕!のん主演作“唯一の賞”受賞に感激「数年ぶりの主演映画で」

2020.11.09 Vol.Web original

 第33回東京国際映画祭クロージングセレモニーが9日、都内にて行われ、10月31日から10日間にわたって行われた映画の祭典が幕を閉じた。

 今年は、海外ゲストの来日や無観客でのレッドカーペットイベントなど、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、コンペティションの形をとらない新しい形でオンラインも活用しながら開催。

 TOKYOプレミア2020 32作品から選ばれる唯一の賞である観客賞/東京都知事賞は大九明子監督作『私をくいとめて』に贈られた。

黒木瞳監督、EXIT兼近をキャスティング「すごく練習してくれた」

2020.11.07 Vol.Web original

 映画『十二単衣を着た悪魔』公開記念舞台挨拶が7日、都内にて行われ、三吉彩花らキャストと、黒木瞳監督が登壇。映画公開を喜んだ。

 同作は、主演の伊藤健太郎が道路交通法違反などの疑いで10月29日に逮捕され、公開が危ぶまれていたが、30日夕刻、釈放されたことを受け、当初の予定通り公開することを決定。

 冒頭、司会の笠井信輔アナウンサーが、配給会社キノフィルムズのコメントを代読。コメントでは、「まずは今回の事件で被害を受けた方々に謹んでお見舞い申し上げますとともに、1日も早いご回復をお祈り申し上げます」とし、公開を望む声が多かったこと、多くのスタッフキャストが尽力してきた思いに報いたいとの思いから配給会社として公開を決断したと説明。「ご覧になる方々にとっては映画を楽しんでいただくことが趣旨となりますため、これより先は伊藤さんの件はお話を控えさせていただきます」と結んだ。

 続いて、まずは黒木瞳監督が1人で登壇。公開を迎えた喜びと観客への感謝を伝えると、以降は三吉彩花、村井良太、笹野高史とともにわきあいあいとトークを繰り広げた。

“パパ役”返上の井ノ原快彦「息子と引き離されるような気持ちに」

2020.11.07 Vol.Web original

 映画『461個のおべんとう』公開記念舞台挨拶が7日、都内にて行われ、井ノ原快彦、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズ Jr.)らキャストと兼重淳監督が登壇。“父”井ノ原へ“息子”道枝がサプライズで手紙を読み、井ノ原が目をうるませた。

 音楽ユニットTOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美が息子との実話を綴った「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を映画化した話題作。

「昨日、黒木瞳さんとドラマを撮影していたんですけど、現場で、お互い“今日、初日ですね”と言い合えたのがうれしかった」と同日公開の映画『十二単衣を着た悪魔』の黒木監督とのエピソードを交え主演映画の公開を喜んだ。

 この日は公開後ということで、心置きなく劇中シーンの舞台裏話で盛り上がったキャストたち。阿部純子が、井ノ原が演じる一樹をふるシーンがハプニングで何度か撮り直しになり「井ノ原さんを5~6回、ふりました」と明かせば、道枝が、劇中で思いを寄せる同級生役の森七菜と手をつなぐシーンについて「手をつなぐ段取りを確認していたら、助監督さんが“慣れてますね”って。慣れてませんよ!」と笑いをとるなど、父子の恋愛模様を描いたシーンの舞台裏エピソードも明かされた。

 また、物語にちなみ“ありがとう”を伝えたい相手はという質問に、一輝の元妻役・映美くらら、兼重監督、「僕もパパ(井ノ原)です」と回答。「ため口協定を結んで距離を縮めてくれたり本当の親子のように接してくれた」と道枝が言うと、井ノ原は道枝のグループ、なにわ男子の他のメンバーも息子の友達のようだったとふりかえった。すると道枝は「僕だけため口だとおかしいから、なにわ男子全員ため口でいいよと言ってくれたけど、それを言ったら全員、即答で“無理!”って」と、明かし会場も大笑い。

のんと橋本愛、林遣都、照れまくりの舞台挨拶に観客ほっこり

2020.11.05 Vol.Web original

 
 第33回東京国際映画「TOKYO プレミア 2020」出品作品『私をくいとめて』舞台挨拶が5日、都内にて行われ、のん、林遣都、橋本愛と大九明子監督が登壇した。

 のんが演じる、ひとりの人生に慣れ切った31歳の“崖っぷち女子”みつ子が、林遣都が演じる年下男子・多田くんに恋をし、一歩踏み出そうとする姿を描く。原作は人気作家・綿矢りさ。

「原作を攻略本にしながら台本を読んだ」と言うのん。「みつ子が買いそうなカフェ巡りや旅行の本などを買って、おひとり様の時間を過ごしてみました」と振り返った。
 今回、初共演を果たしたのんについて「普段の穏やかな印象からお芝居が始まって、本番スタートがかかると一気に目の色が変わるというか。吸引力があって。一緒にお芝居していて楽しかった」と評した林。大久監督の演出についても「自分の浅はかな想像を超えた演出が毎日飛んでくるのが楽しくてたまらなかった。間違いなく、自分が今まで見たことのない表情、見たことのない自分がいて、それがうれしかった」と笑顔を見せた。

白濱亜嵐のイケメン行動に監督が「イラっとしてた」!?「狙ってやってます」

2020.11.05 Vol.web original



 第33回東京国際映画祭特別招待作品『10万分の1』ワールドプレミアが都内にて行われ、主演の白濱亜嵐と平祐奈、三木康一郎監督が登壇した。

 宮坂香帆の大ヒットコミックの実写化。学校一の人気者・桐谷(白濱)と、自分に自信が持てない女子高生・莉乃(平)が両思いになるも、莉乃が“10万分の1”の確率と言われる難病を宣告され、手を取り合って過酷な運命に向き合っていく純愛物語。

 東京国際映画祭でのワールドプレミアに、白濱はやや緊張気味に「話しやすいとは言いづらい雰囲気ですね」と笑いを誘い、平も「圧倒されますね」とファンが詰めかけた会場を見渡した。

 初恋の相手が突然、難病を宣告されるという役どころを演じた白濱は「僕個人だったらどうするか自分自身に置き換えて考えながら演じました。桐谷が莉乃を見守る目は優しくないといけないと思い、そこを特に心がけました」と振り返った。

 白濱は莉乃役を演じた平について「運動会で転ぶシーンがあるのですが、そのとき(平が)普通に足をすりむいていたんですけど、それを気にもせず撮影を続けていて、根性あるんだなと思っていました」と明かすと、平は「両ひざ、アザだらけでした」とあっけらかん。

中条あやみ、室伏広治長官から“金メダル”をもらう「スポーツシーンすばらしい」

2020.11.04 Vol.Web original

 
 第33回東京国際映画祭特別招待作品『水上のフライト』舞台挨拶が4日、都内にて行われ、中条あやみ、小澤征悦、兼重淳監督、スポーツ庁長官の室伏広治が登壇した。

 中条が演じる、オリンピックの有力選手とされていた主人公が不慮の事故で歩くことができなくなるも、カヌーと出会い、再び世界を目指していく物語。

 体育大学の学生でも一般用カヌーから切り替えて乗りこなすまで1カ月はかかると言われる競技用カヌーで迫真のカヌーシーンを演じた中条。「ボディーダブルではなく自分で演じたくて早くうまくなりたいと一生懸命練習していたので、ほとんど自分で演じることが出来てよかった」と振り返った。

 コーチ役を演じた小澤は「僕も1度、競技用カヌーに乗らせていただいたのですが、両サイドを抑えてもらって乗り込んで、手を放してもらった瞬間にひっくり返りました。あれを乗りこなした中条さんはすごい」と絶賛。「劇中の僕の好きなセリフにもあるのですが、空を飛んでいる鳥のように思いました」とたたえた。

EXILE NAOTO、土屋太鳳から“ハンターズアイ”と命名!?

2020.11.04 Vol.Web original

 東京国際映画祭特別招待作品『フード・ラック! 食運』舞台挨拶が4日、都内にて行われ、EXILE NAOTO、土屋太鳳、寺門ジモン監督が登壇した。

 芸能界屈指の食通であり焼肉の達人として知られる寺門ジモンが映画監督に初挑戦した本格“焼肉映画”。

 主演のNAOTOは「ジモン監督からは、あまり演技指導は無かったんですけど肉の焼き方指導はあって、かなり焼き方、見せ方にもこだわったのですごく良い映像になっていると思う」、土屋太鳳も「(監督の)情熱でお肉が焼かれてしまうのではというくらい情熱を持たれていた。撮りたいものがはっきりしていてテイクも増えていくんですけど、ジモン監督のこだわりというより使命感なんじゃないかと思いました」と寺門監督の情熱を振り返った。

 寺門監督も「世界よ見ろ、これが日本の黒毛和牛だという肉を用意したので、焼き方にはかなりこだわらせていただいた」と胸を張った。

市民が作る映画祭! 今年の受賞者も発表『第30回映画祭TAMA CINEMA FORUM』【秋の映画祭特集2020】

2020.11.02 Vol.734

東京の映画祭はコロナを越えてニューノーマルへ進化!
 新型コロナウイルスの多大な影響を受けた今年の映画界。今なお世界的に猛威を振るっている状況のなか、国内外の人々が集う国際映画祭の多くが中止や延期、縮小しての開催を余儀なくされている。そんな中でも東京の代表的映画祭が続々とリアル開催を決定。感染対策を徹底した上で、オンラインを活用しながら新たな様式での開催に挑む、この秋の映画祭に注目!
※イベント開催期日などは変更の場合あり。新型コロナウイルス感染症対策については各公式サイトを確認

伊藤健太郎主演映画『十二単衣を着た悪魔』が予定通り公開へ「自筆の謝罪書面を受け取り」

2020.10.31 Vol.Web original

 俳優・伊藤健太郎が主演する映画『十二単衣を着た悪魔』(監督・黒木瞳)が予定通り11月6日から公開することが決定した。

 同作は、主演の伊藤が道路交通法違反などの疑いで10月29日に逮捕され、公開が危ぶまれていたが、30日夕刻、釈放されたことを受け、当初の予定通り公開することを決定。

 配給会社キノフィルムズは報道陣向け発表にて、釈放後に本作関係者への自筆の謝罪書面を受け取ったことを明かし、公開を望む多くの声が寄せられたことを踏まえ、協議のうえ公開を決めたとし「映画は作品を見たいお客様が、自らの判断で選んで鑑賞するメディアであること、そのうえで、“個人の罪と作品は違う”という弊社の見解のもと、本編の再編集は行わずに、そのままの内容で上映をさせて頂きます」としている。

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