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XG、11月に日本で単独有観客ショーケース ファーストミニアルバム発売で

2023.08.09 Vol.Web Orignal


 HIPHOP / R&B ガールズグループのXGがファーストミニアルバム『NEW DNA』(9月27日発売)のリリースを記念して、初めての単独有観客ライブ「XG ‘NEW DNA’ SHOWCASE in JAPAN」を開催することが発表された。日程は11月26日に神奈川・ぴあアリーナMMで行われる。

 XGはこれまでに韓国の音楽番組をはじめ、「KCON JAPAN 2023」や「Head In The Clouds」のニューヨークとロサンゼルスといった大型フェスで生パフォーマンスを披露している。今後も「KCON LA 2023」「TGC 2023 A/W」「88 DEGREES & RISING IN JAKARTA」「F1 Singapore Fes」やアブダビで開催される「Hyperound」などさまざまな国や地域の大型フェスの出演が控えている。

 9月上旬からファンクラブの年会費会員を対象に最速先行抽選を開始予定。抽選日時と一般販売に関しては後日詳細が発表される。

 また、ミニアルバムのCD BOXには、本公演の生配信が視聴できるチケットが封入される。

 

みちょぱが「特別なTGC」をPR 年明けに静岡で4回目のTGC しずおか開催決定

2023.08.09 Vol.Web Orignal


 モデルのみちょぱこと、池田美優が8日、静岡市内で開催されたファッションフェスタ『SDGs 推進 TGC しずおか 2024』(2024年1月13日、ツインメッセ静岡・北館大展示場)の記者発表会に出席した。

 みちょぱは静岡生まれであることからTGCを代表して出席。「ただいま!」と挨拶すると「TGCはコンテンツが盛りだくさん。SDGsもそうですけど、リメイクした衣装でランウェイを歩く、ファッションショーならではの取り組みや、会場内にお客様の古着を回収するボックスを設置したり、最先端を行っているなという印象」とコメント。

 また、2019年のTGC静岡でSDGsを認識したそうで「静岡での開催をまだかまだかと待っていたので、初開催された時はすごくうれしかったですし、静岡にいる友達も喜んでくれて、地元でこんなきなイベントをやってくれるんだって。それを身に染みて感じたので、やっぱりTGCしずおかは私の中で特別なTGCだなと思います」と語った。

 今年の「TGCしずおか」は静岡県の薔薇を使った衣装を着用した。その重さが30キロあったことを明かし「歩いていてもいい香りがして、癒されながら歩いたのが印象的でした。ただ、 本当に大変でした(笑)!でも、あのドレスを着て出た瞬間にみんなが眼差しをくれて、綺麗!と声も聞こえたので、頑張ってよかったなと思いましたし、静岡ってこんなに素敵なお花があるんだよということも伝えられてうれしかったです。終わった後 は開放感と達成感でいっぱいでした。来年も覚悟しておきます」と笑った。

 最後に「私自身気合も入っています。皆さんも楽しみにしてくださっていると思うので、頑張って盛り上げたいと思います!」と意気込んでいた。 

TGCとLDHが静岡で2回目の地方創生プロジェクト EXILE TETSUYA「涙を流すくらい感動してもらえる体験を」

2023.08.09 Vol.Web Original

 EXILE TETSUYAが8日、静岡市内で行われた「W TOKYO × LDH JAPAN 地方創生プロジェクト」の記者会見に出席した。人気ファッションフェスタ「東京ガールズコレクション」(以下、TGC)を企画・制作する株式会社W TOKYOとEXILEや三代目 J SOUL BROTHERSらが所属するLDH JAPANがタッグを組み展開しているプロジェクトの最新版で、2024年1月13日開催の「SDGs推進 TGC しずおか 2024 by TOKYO GIRLS COLLECTION」(以下、SDGs 推進 TGC しずおか 2024)で実施する。本プロジェクトは今年1月のSDGs 推進 TGC しずおか 2023でスタート。プロジェクトのリーダー的存在であるEXILE TETSUYAは「前回と同じように涙を流すくらい感動してもらえる体験を作っていきたい」と意気込んだ。 

 会見で、TETSUYAは、「静岡県に来られてうれしいという気持ちとともに、W TOKYOとLDH JAPANが自治体とのコラボレーションを通じた『エンタテインメントだからこそできる社会貢献』と『SDGsの推進』を目指す取り組みを、静岡市の皆さんと実施できることに本当にワクワク しています」と挨拶。

 そのうえで2024年の取り組みについて説明。老若男女幅広くダンスに触れ合える機会を創出することでSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」、地元の学生とLDH JAPAN所属のアーティストがTGCのステージでコラボレーションすることでダンスを通じた次世代育成とエンタテインメント体験機会を創出しSDGs目標4の「質の良い教育をみんなに 」のそれぞれの目標達成を目指すこと、さらに自治体とW TOKYO、LDH JAPAN みんなで協力することでSDGs目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の下で地域に貢献できるよう活動していきたいとした。

THE RAMPAGE、最新シングルがオリコン週間1位を獲得「更に素敵な景色をファンの皆様と一緒に見れるように」

2023.08.08 Vol.Web Original


 16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGEの最新シングル『Summer Riot ~熱帯夜~ / Everest』が、8月8日発表の「2023/8/14付オリコン週間シングルランキング」で自己最高となる初週 22.8万枚を売り上げ、初登場1位を獲得した。グループが同ランキングで1位となるのは初。

 また、初週売上も、2023/5/15付の『16BOOSTERZ』の19.5万枚を上回って自己最高をマーク。さらに、初週売上にして同作の累積売上20.0万枚を超える自己最高累積売上を記録した。

『Summer Riot ~熱帯夜~ / Everest』はグループ通算20枚目のシングル。両A面シングルで、「Summer Riot ~熱帯夜~」は、世界観客動員1000万人に迫る世界が認めた和太鼓を使ったエンターテイメントショーを繰り広げる和太鼓演奏グループ「DRUM TAO」とのスペシャルコラボ楽曲で、三味線などの和楽器サウンドとTHE RAMPAGEが得意とするレゲトンを掛け合わせたサマーチューンだ。「Everest」は、グループが原点回帰を掲げた2023年に相応しい初期のTHE RAMPAGEをほうふつとさせるHIP HOPサウンドで更なる高みへと登り詰める彼らの強い意志を込めた楽曲となっている。

『翔んで埼玉』続編で杏が「滋賀のオスカル」、片岡愛之助は冷酷無慈悲な大阪府知事役!

2023.08.08 Vol.web original

 映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(11月23日公開)の新キャストが発表。杏と片岡愛之助のキャラクタービジュアルが公開された。

 魔夜峰央(まやみねお)の原作『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社/累計発行部数72万部)を、二階堂ふみ、GACKTを主演に迎えて映画化した『翔んで埼玉』(2019)、待望の続編。

 GACKTが演じる麻実麗、二階堂ふみが演じる壇ノ浦百美(東京)に加え、今回新たに発表されたのは、関西の通行手形撤廃を目指す滋賀の貴公子・桔梗魁役に杏と、関西を牛耳る冷酷無慈悲な大阪府知事・嘉祥寺晃役の片岡愛之助。

 杏は「宿命を背負う “滋賀のオスカル”として、私は東京出身ではありますが、心は琵琶湖にささげるつもりで演じました。滋賀県の皆様、寛大な心で是非、よろしくお願いします!」と意気込みつつ、初めて挑む男役に「耽美な雰囲気や麗との怪しげな距離感などは演じていてとても楽しかったです」。

 片岡も「台本を読んだときは嘉祥寺の不遜な発言にドキドキしていたんですが、いざ衣裳に袖を通し、テストをしてみるとなかなかに濃いキャラクターが出来上がったような気がしております。滋賀・和歌山・奈良の皆さまを盛大にディスらせていただきました」と意気込みのコメントを寄せている。

 合わせて解禁された映像では、「埼玉に海を作る!」と意気込む麗たちと、関西での新たな出会いを紹介。紫色の髪の毛に気品あふれる出で立ちの桔梗や、ド派手なメイクに奇抜な衣裳を身にまとった嘉祥寺など、麗たちに引けを取らない強烈キャラの登場や、前作を上回るディスり合いに期待が高まる映像となっている。

 

【コメント全文】

杏(桔梗 魁 )
大ヒット作品続編への出演、しかも武内監督と再びご一緒できてとても嬉しいです。宿命を背負う “滋賀のオスカル”として、私は東京出身ではありますが、心は琵琶湖にささげるつもりで演じました。滋賀県の皆様、寛大な心で是非、よろしくお願いします!
演じた桔梗魁は初めての男性役。耽美な雰囲気や麗との怪しげな距離感などは演じていてとても楽しかったです。
『翔んで埼玉』と言えば独特な世界観。大阪の街並みのセットやGACKTさんと愛之助さんが並んだところは画力が強すぎて、一気に作品の中に引き込まれていきました。こんなに豪華なのに、起きていることはかなりバカバカしい。現場では何度も「これは何なんだ!」「どうかしている(褒め言葉)」と繰り返しながら撮影していました。今回は関西が中心に描かれていますが、もちろん麗と百美の関東も登場します。これは日本中を揺るがす問題作になるのではないでしょうか。ぜひお楽しみいただきたいです。

片岡愛之助(嘉祥寺 晃)
生粋の大阪人なので、“大阪府知事”の役をいただいて大変恐縮でございます。本来は府民をより良い方向へと率いていく大阪府知事のはずなんですけど、嘉祥寺はガラの方があまりよろしくなくて(笑)。台本を読んだときは嘉祥寺の不遜な発言にドキドキしていたんですが、いざ衣裳に袖を通し、テストをしてみるとなかなかに濃いキャラクターが出来上がったような気がしております。滋賀・和歌山・奈良の皆さまを盛大にディスらせていただきました。
撮影中は毎日がお祭りのようで、カットがかかると武内監督の笑い声が聞こえてくる素敵な現場でした。僕自身の大阪愛を精一杯込めて、全世界を大阪にしてやるんだ!と熱い思いで演じました。役者人生の中で3本の指に入る名作になったと思います。迷作ではなく、≪名作≫です。ぜひ期待いっぱいで公開をお待ちいただきたいです。

藤竜也、次回作は85歳でウナギ店主役?「生きてるかどうか分からないよ(笑)」

2023.08.07 Vol.web original

 

 映画『高野豆腐店の春』の完成披露舞台挨拶が7日、都内にて行われ、藤竜也、麻生久美子らキャスト陣と、三原光尋監督監督が登壇。三原監督と3度のタッグを組んだ藤が、次回作のオファーに意欲を見せた。

 尾道の昔ながらの⼩さな⾖腐店・高野豆腐店(たかのとうふてん)を舞台に、すれ違う⽗と娘の⼼温まる愛情を描く物語。

 今年でスクリーンデビュー60周年となる藤。娘役の麻生が「とにかくかっこいいのに、とてもチャーミングでかわいらしい一面もあって」と藤の魅力を熱く語れば、地域の仲間を演じた山田雅人も「藤さんを(役名の)“辰ちゃん”と呼べたことが芸能界に入って一番うれしいことでした」。麻生の相手役を演じた落語家・桂やまとは「藤さんが目で訴えかけてくださるんですよ。(セリフを言うときに)自分がその役になるのではなく、その役に言わせるんだ、とおっしゃった。その目力に引っ張られて演じることができました」と初の役者挑戦を振り返った。

 藤を中心に終始、和気あいあいとトークを繰り広げた一同。徳井優が藤との共演シーンを振り返っていると、ふいに藤が「徳井さんは“引越しのサカイ”のCMが素晴らしかったですね」と徳井が注目を集めた懐かしのCMの話題を持ち出し、徳井が盛大にズッコケて会場が笑いに包まれる一幕も。

 三原監督が「僕はウナギが大好きで。当初、お豆腐じゃなくてウナギの映画にしようと思ったくらい」と明かすと、藤は「私は今月で82歳になるんですけど。監督からこの間、藤さん、85歳くらいのときにもう1本どうですか?って…。オレ生きてるかどうか分かんないよ(笑)。多分、ウナギの話になるでしょうね(笑)。ウナギの打ち方は難しそうですね。やりがいがありそうです」と早くも役作りに思いを巡らせている様子で、会場のファンを喜ばせていた。

 この日の登壇者は藤竜也、麻生久美子、中村久美、徳井優、山田雅人、桂やまと、三原光尋監督監督。

 映画『⾼野⾖腐店の春』は8月18日より公開。

麻生久美子「間違えて英語アニメの字幕版を購入」心配した小1息子の反応に感動

2023.08.07 Vol.web original

 

 映画『高野豆腐店の春』の完成披露舞台挨拶が7日、都内にて行われ、藤竜也、麻生久美子らキャスト陣と、三原光尋監督監督が登壇。麻生が「最近、幸せだと思ったこと」を聞かれ小1息子とのほっこりエピソードを明かした。

 尾道の昔ながらの⼩さな⾖腐店・高野豆腐店(たかのとうふてん)を舞台に、すれ違う⽗と娘の⼼温まる愛情を描く物語。

 麻生は「私は久々にしっかり映画に関わることができまして。藤さんの60周年という節目の大切な作品に携わることができて光栄です。この映画で本当にお豆腐が大好きになったので、今日はお豆腐色の衣装で来ました(笑)」とにっこり。

 麻生は、藤との親子役について聞かれると「藤さんが本当にかっこよくて。普段からかっこいいんです。なのにとてもチャーミングでかわいらしい一面もありまして。そのギャップにやられてました。すごい好きです」と熱く語り、藤は「困りますね(笑)」と照れ笑い。

 そんな麻生は物語にちなみ「幸せだなと思う瞬間は?」と聞かれると「子どもたちの笑顔を見たときですかね。普通ですみませんが、そのときが一番、幸せを感じます」としみじみ。

 さらに最近、幸せを感じたことは?と聞かれると「昨日、家族でアニメーション映画を見に行ったんですけど、吹き替え版を買ったつもりが、間違えて字幕版だったんです。下の子がまだ1年生なので、字幕で漢字が読めなくて。言葉は英語なので、心配しながら見ていたんですけど、分からないのにいろいろ感じて見ていて。ときどき私の方を振り返って、これってこういうことだよね?と小声でこっそり言ってくれる姿が…。分からなくてごめんねという思いと、なんて純粋に楽しんでいるだろうという思いで、うれしくなりました」と、ママの表情で幸せエピソードを語っていた。

 この日の登壇者は藤竜也、麻生久美子、中村久美、徳井優、山田雅人、桂やまと、三原光尋監督監督。

 映画『⾼野⾖腐店の春』は8月18日より公開。

注目のアーティスト NOAがファースト写真集「旅のしおりのような感覚で楽しんで」

2023.08.07 Vol.Web Orignal

 アーティスト、俳優として活躍るNOA(ノア)の初の写真集『NOA 1st写真集 Youth』(宝島社)が発売される。発売日は9月22日。

 写真集では、自身が青春時代を過ごした韓国でロケを実施。「ひとり旅」をテーマに、食事や街の散策を楽しむプライベート感たっぷりの自然体な姿をとらえた。さらに、愛犬・ラッフィーとの写真や、パーソナルな部分に迫るインタビューも収録しているという。
 
 NOAは「韓国に住んでいたときに実際に行っていた場所や、今回初めて行かせていただいた場所、僕にとって大切な思い出と素敵な景色がたくさん詰まった一冊になっているかと思います。みなさんもぜひこの写真集を手に、旅のしおりのような感覚で楽しんでいただけると嬉しいです! 」と、コメントを寄せている。

XG、カーボーイハットで米フェス出演 パワフルパフォーマンスで心つかむ

2023.08.07 Vol.Web Orignal


 7人組HIPHOP / R&BガールズグループのXGが現地時間6日、米ロサンゼルスのローズボウルスタジアムで開催された音楽フェスティバル「Head In The Clouds Los Angeles」に出演した。同フェスは、アジアのカルチャーシーンを世界に発信する米メディアプラットフォーム『88rising』が主催している。

 メンバーは、開催地のロサンゼルスにちなんだカウボーイハットを全員着用して、LEDスクリーンの裏から登場。「MASCARA」「GRL GVNG」でセットをスタート。大所帯のバックダンサーを率いて、パワフルで一糸乱れぬパフォーマンスでオーディエンスの心を一気につかんだ。続いて、「LEFT RIGHT」「SHOOTING STAR」を披露すると、会場も共に歌唱して一体に、ラストは最新曲「TGIF」を初披露して歓声の中出番を終えた。

“令和のカリスマギャル” 華が“華づくし”のデビュー「共感できて楽しめるはず」

2023.08.07 Vol.Web Orignal

 

 “令和のカリスマギャル”として注目を集めている、華が“ハナの日”の8月7日に配信シングル「Flower」をリリースしデビューした。

 同曲は片想いをする女の子のドキドキする気持ちを歌い上げた1曲。好きな人へのときめきや素直な気持ちを伝えられないもどかしさなど恋する女の子が一度は感じたことがある想いを軽快なテンポ感とキャッチーなメロディに乗せたポップなラブソング。

 シングルは、若手アーティストの発掘を目的として、LDH Records内に新設された新レーベル「POPCORN RECORDS」からのリリースで、華は同レーベルの第2弾アーティストとなる。

 華は「デビュー日が8月7日(ハナ)なのも、曲名も、全部華づくしなところがインパクト大!!」と喜ぶ。楽曲については「夏にぴったりなキラキラと弾けた可愛いらしい曲です♡。聴けば元気になれてしまう、そんな太陽みたいなパワーをもつ曲が出来ました。恋人や片想いの相手、大好きな推し・・・共感できて楽しめるはず、みんなに聴いてほしいです!」とアピールしている。

 華は、インフルエンサーやモデル、プロデューサーといった顔を持ち、世代を問わず人気を集めている。SNS総フォロワー数は150万人超と絶大な人気を誇り、TikTokのカラオケアカウントでは必ずバズると話題だ。

映画『バービー』監督を直撃!“バービーが女性の解放を遅らせた”という批判や“イジリ”も描いた理由

2023.08.07 Vol.web original

「実は私の母はあまりバービーが好きではなかったので、私が遊んでいたバービーはみんなご近所からのおさがりだったんです。だから私が持っていたバービーは髪を切られたり裸にされたり、とことん遊んでもらってきたものばかりでしたね(笑)」と振り返るグレタ・ガーウィグ監督。女優として活躍しながら、監督作『レディ・バード』(2017)や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)が高い評価を得、現在ではハリウッドを代表する女性監督の一人。リアルで等身大の女性心理を生き生きと描いてきた監督が新たな題材としたのは、世界中で愛されるファッションドール・バービーだ。

 映画『バービー』では、まさにバービーが現実世界に飛び出してきたかのようなマーゴット・ロビーのビジュアルやピンクカラーに彩られたバービーランド、ポップなミュージカルシーンなど、ガールズパワーがはじける世界観も目を引くが、本作の重要なテーマの一つが、バービーを通して伝えられる多様性の大切さ。

 劇中では、髪の毛を切られ“メイク”をされ、手足をとんでもないほど伸ばされた“変てこバービー”も登場し、さまざまなバービーとともに大活躍する。バービーのブランドメッセージだけでなく、バービーで遊んできたユーザーの視点が盛り込まれているのも本作の面白さだ。“非公式な”遊ばれ方をした“変てこバービー”だけではない。世界中の少女たちをエンパワーメントする存在でありながら、一方で“女の子らしさ”や女性の理想像をステレオタイプ的に象徴する存在としてとらえられてきたという一面にも言及されているのだ。映画では、現実世界にやってきたバービー(マーゴット・ロビー)が「ジェンダーに縛られたくない現代の女の子たちにとってバービーがどんな存在であるか」手厳しい現実を突き付けられる場面も描かれている。

「今回、重要だったのがマテル社の64年史を反芻することでした。私は母があまりバービーを好きじゃなかったこともあり、バービーが象徴するものに対する意見がどんなものなのか、母を通してよく知っていました。でもバービーは時代とともに変化してきたんです。バービーが願っているのは、皆がバービーに自分自身を見出せること。今回の映画にも、それをきちんととらえ、反映させなければならないと考えていました」

 同時に、不人気で廃盤になったバービーが登場したり、誰もが服を脱がせて確かめたことがあるだろう、バービーとケンの“あの秘密”に言及したりと、爆笑必至のバービー“イジリ”も随所にちりばめられているのもポイントだ。

「たぶんマテル社の方々も、私たちがやろうとしていることに少し不安を抱いていたと思います(笑)。もちろん彼らは会社としての意見を持っていました。特にバービーが抱える複雑な部分を私たちが映画でどのように見せていくかについて、いろいろ案じていたようです。でも最終的に完成したこの作品こそが、私がもともと作りたいと思っていた映画なんです。もちろん私たちにはマーゴットというアドバンテージがありました。今回、マーゴットはプロデュースにも携わっていて、これが彼女の作りたい映画でもあったんです。だからもしマテル社がそんな映画は作りたくないと言ったとしてもかまわない、これが私たちが作りたい映画なんだ、と思っていました。バービーを描く映画なら、バービーが持っている複雑な面も描かなければ、不誠実になってしまうという強い思いがあったんです。でも結局いろいろな話し合いをしていく中で、マテル社の人たちも居心地悪いネタで居心地よくなっていましたね。私のほうが毎日驚いてました(笑)。英語の表現で“まるで盗んだかのように車を運転しろ=死ぬ気で走れ”という慣用句がありますけど、まさに毎日そんな感じでした。こんなネタ満載の形で最後まで作り上げることができたことが今でも信じられません(笑)」

「男性キャラのケンは家すらない脇役キャラ」という定番ネタも、ケン役ライアン・ゴズリングの熱演もあいまって笑いと共感満載のエピソードに昇華する。

「ケンはバービーが発売されてから数年後に登場した、つまり後から思いつかれたキャラクター。だから住んでいる場所さえないし、もしかしたらバービーにとってはバービーの車ほどの価値もないかもしれないという、とても悲しい存在です。ケンの視点から考えるとすごく悲劇だな、とそれがおかしくもあって。バービーランドは、現実と反転したようなところがありますよね。だからケンも、現実世界での女性たちのように、バービーランドで自分たちが誇らしく思える瞬間を望むんじゃないかと考えたんです」

 今回、アメリカでは社会現象的ヒットを巻き起こした一方、一般ファンによる原爆を思わせる画像とバービーのコラージュ投稿に米ワーナー・ブラザースの公式アカウントが反応を返したことで物議をかもし、改めて米ワーナー・ブラザース本社がメディアを通して謝罪を表明、SNSの該当の投稿を削除することになったことは記憶に新しい。ガーウィグ監督にとってはまさかの事態となったが、この日の取材で監督は「ワーナーが謝罪することが重要だと思っています」と明言。バービーが掲げる多様性の大切さが、世界のさまざまな人の思いに寄り添うことを願いたい。

 映画『バービー』は8月11日より全国公開(配給:ワーナー・ブラザース映画)。
(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)

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