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東京2020 | TOKYO HEADLINE - Part 16
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東京五輪の柔道代表発表で落選選手思い井上監督が涙

2020.03.05 Vol.728

 全日本柔道連盟(全柔連)が2月27日、東京五輪日本代表12人を新たに発表した。

 この日、東京都内で開かれた強化委員会では昨年12月のマスターズ、今年2月のグランドスラム(GS)パリ、同デュッセルドルフの3大会を終えた時点で2番手との差が歴然と判断した12選手について協議。全選手が委員による投票で代表決定の条件となる3分の2以上の賛成を満たした。

 代表選考にあたっては、リオデジャネイロ五輪後の世界選手権や国際大会の成績による実績や対外国人選手の成績などが考慮された。

 その結果、五輪2連覇を狙う男子73キロ級の大野将平(旭化成)や世界選手権2連覇中の阿部詩(日体大)ら新たに男女12階級の選手を代表に選出した。女子78キロ超級は素根輝(環太平洋大)が昨年11月に代表に決まっており、五輪実施14階級のうち、13階級の代表が決まった。残りは男子66キロ級のみとなる。

 その男子66キロ級は丸山城志郎(ミキハウス)と阿部一二三(日体大)が競り合い、最終選考会の全日本選抜体重別選手権(4月4、5日・福岡国際センター)後に決まる。

 会見では男子代表6人の名を読み上げた井上康生監督が涙を流す一幕もあった。

 報道陣に五輪への決意を問われた井上監督は沈思し「いまは、ぎりぎりで落ちた選手たちの顔しか浮かばない状況です」と言葉を詰まらせ、選から漏れた者の名前を一人ひとり挙げるうちに、涙がまぶたを割った。しかし「こんな場所で一番やってはいけないこと。申し訳ありません」と取り乱したことをわび、「選手はプレッシャーを感じながら戦う。われわれも同じ思いをもって全力を尽くすのみ」と最後はいつもの戦う男の顔に戻っていた。

大迫傑、褒賞金1億円の使い道は「これから育っていく選手のため」

2020.03.01 Vol.Web original

東京マラソン2020で、2時間05分29秒の日本新記録を樹立した大迫傑(Nike)が1日、レース後の記者会見に出席。東京オリンピック代表最終枠の獲得に王手をかけた心境を語った。

マラソン男子において、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)ファイナルチャレンジの位置づけとなった今大会。大迫は自身が持つ自己ベスト2時間05分50秒の壁を破り、日本人トップの総合4位でフィニッシュ。東京オリンピック内定に大きく近づいた。

「喜びというよりかは、(昨年9月の)MGC後から緊張が続いていたので、ほっとしたという部分が大きいですね」とレース後の心境を語った。これまでの日本記録を上回った大迫には、レース賞金とは別に「マラソン日本記録褒賞金」として1億円が贈られ、使い道について問われると「スクールや来年の大会に向けてです。自分自身のため、また、これから育っていく選手のために使っていく道もあるのかなと思う」と、陸上界への思いを語った。

  そのほかの日本勢は、8位高久龍(ヤクルト)、9位上門大祐(大塚製薬)、10位に定方俊樹(MHPS)と続き、2018年同大会での日本記録保持者であった設楽悠太(Honda)は16位でレースを終えた。

女子は、ロナー チェムタイ サル ピーター(イスラエル)が優勝。日本人では、山口遥(AC・KITA)が10位で日本勢トップだった。

オリンピック代表3枠目を決める最終決戦は、8日に行われるびわ湖毎日マラソン。同大会で大迫のタイムを上回る者がいなければ、自動的にオリンピック内定が決まる。大迫は「まだまだ改善点はあるけど、自分を信じて準備する」と、オリンピックを見据え、覚悟を滲ませた。

東京マラソン沿道7万2000人、例年の10分の1

2020.03.01 Vol.Web original

東京マラソンを主催する東京マラソン財団が1日、都内で記者会見を行い、今年の東京マラソンで沿道に訪れた人の数は、約7万2000人だったと発表した。

例年約100万人規模の観客が訪れる東京マラソン。今年は「観戦を控えるように」と大会ホームページなどで事前周知が行われるなど、異例の対応となった。大会当日は、スタッフに対し、マスクの着用や、消毒液の配置、事前の検温などを実施。観客に対しては、東京駅の前で観戦を控えるようプラカードが掲げられたほか、沿道では、観客への声がけも実施された。主催者の発表によれば、沿道に訪れた人の数は約7万2000人。例年の10分の1以下に留まった。

東京マラソン、車いすは男女日本勢が初優勝!

2020.03.01 Vol.Web original

東京マラソン2020が1日行われ、車いすマラソンの部で、男子は鈴木朋樹(トヨタ)が初優勝。1時間21分52秒で大会記録を更新した。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、規模を縮小して開催された東京マラソン。車いすの部では、優勝候補のマルセル・フグ(スイス)やダニエル・ロマンチュク(アメリカ)ら海外勢の出場辞退が相次ぎ、車いすエリートは男子20名のエントリーから11名、女子10名から3名でのレースとなった。

東京マラソン車いすエリート、鈴木「東京の地で結果出したい」

2020.02.28 Vol.Web original

3月1日開催の東京マラソンを前に28日、都内で記者会見が行われ、車いすマラソン選手の喜納翼、鈴木朋樹、洞ノ上浩太が出席した。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、規模を縮小しての開催となった東京マラソン。車いすの部でも優勝候補のダニエル・ロマンチュク(アメリカ)が出場を辞退するなど、欠場選手が相次ぎ、車いすエリートは男子20名のエントリーから15名、女子10名から3名での出場となった。

昨年の東京マラソンで6位に入賞し、すでにパラリンピック内定が決まっている鈴木朋樹は「海外の強い選手と戦える楽しみがあったので欠場は残念。でも、いないからこそできるレース展開があると思う。そういった事を想像して日曜日は走りたいと思います」と語った。

昨年11月に行われた大分国際マラソンでは、自己ベストの1時間22分55秒をマークした鈴木。今回は目標タイムを1時間24分00秒とし、「今回も積極的にみんなで走れば、24分は出せると思う。パラリンピックの前に、東京の地で海外の選手とレースできる最後の機会なので、結果を出していきたい」と意気込んだ。

新型コロナ、東京オリパラ準備段階へ影響か

2020.02.26 Vol.Web original

新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツイベントの中止が相次ぐなか、オリンピック・パラリンピックの準備段階にも影響が出始めている。

政府は26日、新型コロナウイルス感染症の対策本部で、多数の観客が集まるスポーツ・文化イベントの主催者に対し、今後2週間は中止や延期、規模縮小などの対応をとるように要請する方針を発表した。すでに規模を縮小しての開催が決定している東京マラソンも、体調不良者は沿道での応援を控えるよう、公式ホームページで協力を呼びかけている。

パラリンピック競技では、28日から3月1日まで世界9カ国が参加して開催が予定されていた東京2020テスト大会「天皇陛下御即位記念2020ジャパンパラボッチャ競技大会」が20日、大会の中止を発表。3月8日に開催予定だった「東京国際視覚障害者柔道選手権大会2020」も25日、開催中止を決定した。

感染拡大の防止に向け対策が進むなか、パラスポーツを巡っては、障害の特性ならではの事情もあった。脳性まひなど重度障害者の選手が多いボッチャでは、新型コロナウイルスが選手に感染した場合の影響の大きさを正確に把握するには、時間を要するとの判断がなされ、改めての開催検討に至った。

また、25日、パラリンピック開催半年前のイベントに出席したパラ陸上(視覚障害クラス)の高田千明は、感染について「視覚に障害があると、どうしても手で(物に)触れる機会が一般の方よりも多くなります。なるべくマスクをつけるとか、何か触った時のために、除菌ペーパーを持ち歩くというのを心掛けていますね」と、障害を持つアスリートならではの注意も語った。

オリンピック・パラリンピック前のテスト大会や代表選考会では、本番の出場選手を決めるだけでなく、観客の動線や選手の移動など、運営面においても重要な位置付けにある。3月以降予定されているテスト大会への影響はもちろん、感染拡大のリスクが収まらなければ、3月26日に福島県でグランドスタートを迎える聖火リレーへの影響も懸念される。

選手が輝く舞台は無事やってくるのか。東京オリンピック・パラリンピックが正念場を迎えている。

東京パラまであと6ヶ月!パラアスリートと子供たちが体験授業

2020.02.25 Vol.Web original

東京パラリンピックの開催まで半年の節目となった25日、東京・江東区立有明西学園で「東京2020パラリンピック半年前イベント」が行われ、児童たちの人文字や、パラリンピック日本代表内定の陸上・高田千明らの体験授業が行われた。

有明西学園は、東京都教育委員会から指定されたパラリンピック競技応援校で、パラリンピック競技の観戦や体験、運営ボランティアを通じて、児童・生徒の障害者スポーツに対する興味・関心の向上や理解を進めるとともに、他校への普及や啓発を目指す。

この日は、パラリンピック開幕半年前を記念し、同学園の小学3年生児童109名が人文字で6ヶ月前の「6」をつくり、大会機運を盛り上げた。その後、行われた体験授業では、東京パラリンピック出場権を獲得している高田千明とガイドの大森盛一が児童にアイマスクを付けて走る「アイマスク走行」を教え、パラリンピック競技の楽しさを伝えた。

オリパラ日本選手団、公式スポーツウェアを発表。日本らしさと機能性兼ね備え

2020.02.21 Vol.Web original

東京2020オリンピック・パラリンピック出場の日本選手団が着用するオフィシャルスポーツウェアの記者発表会が21日、都内で行われ、各競技の日本代表選手が出席した。

アシックスが発表したのは、オフィシャルスポーツウェアや、シューズ、バッグなど17点。これらのアイテムは大会期間中、表彰式や選手村などで選手が着用する。コンセプトは「JAPONISM」。開催国である日本の選手団が、代表としての誇りを感じられるよう、日本の伝統美と先端技術をかけ合わせ、選手団の強さを表現した。

五輪パラマスコットが「応援ビート」を海外PR。ヨーロッパ訪問は初

2020.02.19 Vol.Web original

東京2020オリンピック・パラリンピックのマスコット、ミライトワとソメイティが2月からヨーロッパを訪問し、出場選手を手拍子で応援するプロジェクト「Tokyo 2020 “Make The Beat!”」を海外にアピールする。

「Tokyo 2020 “Make The Beat!”」は、世界各地から集まった観客が大会公式の応援ビート「2020beat」を手拍子などで奏でて選手を応援するプロジェクト。昨年9月のスタートから、これまでにバイオリニストの木嶋真優や、海外アーティストのバックストリート・ボーイズなどがプロジェクトに参加した。

大会本番までに応援ビートを多くの人に知ってもらおうと、2月25日からマスコットのミライトワとソメイティが海外ツアーを行う。訪問する都市は、オリンピック・パラリンピック開催都市のバルセロナや、アテネ、ロンドン、パリなど6都市で、東京2020マスコットがヨーロッパを訪問するのは、今回が初めて。

1月からはSNSで動画投稿の募集が始まり、誰でも参加が可能。大会公式の応援ビート「2020beat」を奏でた動画を撮影し、「#2020beat」または「#2020ビート」を付けて投稿すると、一部の動画は東京 2020 大会開催時の会場やライブサイトのスクリーン等で放映され、会場に来られなくても大会に参加することができるという。投稿の募集は7月23日まで。

【TOKYO 2020 COUNTDOWN】根木慎志“車いすバスケのレジェンドが3600校に出向くわけ”

2020.02.18 Vol.727

 いよいよ今年開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会。世界が東京を目指す中、いまアスリート、スタッフ、大会運営に関わる人は何を思うのか。第1回は、35年間、教育現場などでパラリンピックの価値を伝えるシドニーパラリンピック車いすバスケットボール日本代表の根木慎志さんに話を聞いた。

東京マラソン、3万8000人の一般の部中止を発表。新型コロナ影響で

2020.02.17 Vol.Web original

 一般財団法人東京マラソン財団は17日、3月1日開催の東京マラソン2020について、一般ランナーの部を中止すると発表した。東京マラソン2020については、マラソンエリートおよび車いすエリートの部のみ開催。

 東京都内において複数の新型コロナウイルス感染者が確認される中、財団は多くの一般ランナーが参加する大会の実施は困難だとの結論に達したと説明。これに伴い、東京マラソンEXPO 2020などの関連イベントの中止も発表された。東京マラソン2020に参加予定だった一般ランナーは、今回限りの措置として、翌年の東京マラソン 2021 に出走することが可能となる。

 詳細については、今後東京マラソン2020公式ウェブサイトにて案内予定。

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