とうとう東京オリンピックの延期が決まったのがこの時期。延期に関する観測気球が上がることもしばしばだったので、驚きというよりも「やっぱりな」という感じで受け止められた。それよりもショッキングだったのがコメディアンの志村けんさんの感染と死。感染が発表されたのが25日で、その5日後の30日に死去という衝撃の展開にこれまで何か他人事ととらえていた人にも一気に新型コロナウイルスが身近なものになった。今回はそんな3月下旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
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東京都、事業者への協力金を再び支給
東京都の小池百合子都知事は5日、都庁で臨時の記者会見を開き、緊急事態宣言延長に伴う都の新たな緊急事態措置の方針を明らかにした。
小池知事は冒頭、これまでの取り組みの結果、「新規感染者数は減少傾向にある」としたものの、昨今は軽症者が急変して重症化するケースも見られるとし、「依然予断を許さない状況」だと、緊急事態措置継続の背景を説明した。
都における緊急事態措置の延長は、都内全域を対象とし、期間は5月31日まで。措置の内容は、4月7日および11日から実施している不要不急の外出自粛やテレワーク、時差出勤、休業要請等を継続するとした。
また、緊急事態措置の延長等にかかる補正予算として、都は、新たに449億円を計上。所得が減少した個人への貸付原資の増資に337億円、オンライン学習等の学習環境整備に84億円を充てるなどとした。中小企業への支援では、新たに5月7日からの休業要請に協力した事業者に対し、これまでと同様に協力金を再び支給する意向も示した。
春の選抜の中止に「無観客ならいいんじゃない?」の声しきり【ニュースで見る新型コロナウイルス】
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない日本。今から考えると中国の習近平国家主席の訪日や東京オリンピック・パラリンピックに配慮するあまり、すべての施策が1テンポも2テンポも遅れていたことが分かる。そのせいで国内のスポーツ界にもさまざまな影響が出始めたのがこの時期。今回は3月中旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
PCR検査が公的医療保険の適用対象になるが検査数はなぜか伸びず…【ニュースで見る新型コロナウイルス】
日本国内の感染者が1000人を超え、安倍首相が「緊急事態宣言」に初めて言及。休業を要請した中小企業への支援策が打ち出されるがいまいちピントがずれていて、物議をかもす場面も見られるようになる。スポーツ界に目を移すとプロ野球とJリーグという2大メジャー競技がそれぞれ開幕の延期とリーグの中断の継続を決定。他のスポーツにも大きな影響を及ぼすことになる。今回は3月上旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
安倍総理「責任を痛感している」。緊急事態宣言延長を正式表明
安倍総理大臣は4日、記者会見を開き、緊急事態宣言を5月31日まで延長すると正式発表した。
政府は4日、政府対策本部会合を開き、全都道府県を対象に発令した緊急事態宣言を5月31日まで延長すると決定。対象地域は、全都道府県のままとした。緊急事態宣言は、4月7日、東京都を含む7都府県に発令され、16日には対象地域を全国に拡大。期間は当初、大型連休が開ける5月6日までとしていた。
当初の予定より25日間の延長になったことについて安倍総理は「責任を痛感している」とした上で、「5月は収束のための1ヶ月。次なるステップに向けた準備期間」だとした。今後は5月14日を目処に専門家会議を開き、宣言の解除の可否を検討する考えを示したほか、新型コロナウイルス感染防止を前提とした「新しい生活様式」の下、感染が抑制されている地域では、商店やレストランの営業、文化施設の開館、小規模イベントの実施などを認める意向を示した。
「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜に入港。なぜあのような対応になったのか…【ニュースで見る新型コロナウイルス】
日本では1月16日に最初の感染者が確認された新型コロナウイルス。2月になると一気に感染が拡大。なかでも2月3日にクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜に入港後、日本国内は一気に緊張が高まった。今回は2月上旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
新型コロナ日本での感染初確認は1月16日。そのとき今の状況を想像した人はいただろうか…【ニュースで見る新型コロナウイルス】
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が出され、日本中さまざまな場面で“自粛”が要請されている。ゴールデンウイークも初日には乗車率0%の新幹線が動くなど、経済にも大きな打撃となっている。
思い返せば3月9日にプロ野球の開幕が延期となった時には「一度延期して、4月にはしれっと始まるんだろう」みたいに思っていた人も多いのでは? あの時に今のこんな状況を果たして誰が予想しただろうか。いや、あれがたった1カ月半前のこととは思えないほどに新型コロナウイルス関連のニュースがあふれかえっている。
そこで新型コロナウイルス自体はもちろん、それによる世界と日本の動きを改めて復習してみる。まずは1月の動きを追う。
「ダイヤモンド・プリンセス」の日本政府の対応に海外から厳しい視線【ニュースで見る新型コロナウイルス】
日本の新型コロナウイルス問題は2月はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内の集団感染のニュースが連日報道されるようになる。プロであるはずの検疫官が感染したり、後に船内に入った神戸大の岩田健太郎教授が船内で感染防止がなされていないことを暴露するなど、お粗末な対応に国内ばかりではなく海外から厳しい視線が向けられることとなった。今回は2月中旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
2月27日に突如、安倍首相が全国すべての小中高校などの休校を要請【ニュースで見る新型コロナウイルス】
2月下旬になると政府が大人数が集まるイベントの自粛を要請。これを受けプロ野球のオープン戦が無観客で実施されるなどスポーツ界にも大きな影響が現れ始める。そんななか、安倍首相が2月27日の木曜日に突如、週明けからの小中高校などの休校を要請。共働きやシングルの家庭で「こんなに急では仕事を休めない」などと日本中が混乱した。今回は2月下旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。
都知事「予断を許さない状況」。明日からステイホーム週間後半
東京都の小池百合子都知事は1日、都庁で記者会見を開き、明日からの5連休に向け、感染者の減少速度が期待より遅いとした上で、「予断を許さない状況」だと改めて外出自粛を呼びかけた。
28日に都が実施した緊急調査によれば、現在の入院患者は約1800人、自宅療養者は635人、退院者は1424人、亡くなった人は120人だった。新規感染者の数は2日連続2桁に収まっているが、感染者の減少速度は期待していたより遅いとの分析を示し、小池知事は「予断を許さない状況」だと語った。
自宅療養を巡っては、家庭内感染や、自宅で重症化し、そのまま命を落とす事例が問題視されていた。小池知事は、自宅療養を希望する患者の背景には、ペットがいる、子供がいるなど家庭の事情があったと説明。このため、都では、保健所や児童相談所と連携し、一時的に子供を医療機関や児童相談所で受け入れるほか、要介護者がいる場合は、ヘルパーや配食サービスの相談、地域施設のショートステイ利用、ペットについては、専用ダイヤルを通じ、動物愛護相談センターでの一時預かりなどで対応するとした。
国の緊急事態宣言延長の方針が固まった点について小池知事は、「この結果を出すのは、一人一人の行動に掛かっている。残念ながらご理解いただけない方々がいる。敏感な人は200%敏感。情報の伝達や危機感は一人一人違うんですね。粘り強く、徹底してやっていくことに尽きるのではないか」と、課題を語った。
明日からのステイホーム週間後半については「ここで手を緩めるわけにはいかない。第2波が来るという例もあります。一人一人の行動で結果が出る。これからの5連休も、それぞれ家での楽しみを見つけながら、自宅で過ごして下さい」と、改めて外出自粛を呼びかけた。
TUBEの前田亘輝と春畑道哉が、歌のメッセージを配信
子どもたちが夢や目標を持つためのきっかけづくりを目指す「夢の課外授業」の発起人のひとりであるロックバンドTUBEの前田亘輝とバンドメンバーの春畑道哉は、新型コロナウイルスの感染拡大の防止のために政府が緊急事態宣言を出したことを受けて、29日、バンドの公式 You Tubeチャンネルで、外出を自粛し「ステイホーム週間」を過ごしている人たちに向けて動画でメッセージを発信した。
動画では、会えないけれど皆さんに歌を届けたいと、TUBEが2009年に発表した『青い悲しみの向こうに』を、前田が春畑のピアノ伴奏にあわせて歌唱している。前田は「みんなで会える時までもう少し頑張りましょう Stay Home」 とコメントを寄せている。
動画は、夢の課外授業ページでも見られる。