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新型コロナ感染拡大に小池都知事、尾﨑東京都医師会会長が相次いで危機感

2020.08.07 Vol.732

 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、東京都では7月30日に過去最多の367人のPCR検査の陽性者が報告された。これを受け小池百合子東京都知事は緊急会見を行った。

 会見では新型コロナウイルスの感染状況に関し、これまでの「感染拡大警報」から一段階上がった「感染拡大特別警報」という状況であることを示し、強い危機感を見せた。

 そして「東京都新型コロナウイルス感染症対策条例」の改正に踏み切り「事業者による感染拡大防止のためのガイドラインの遵守」「標章の掲示」「感染症情報通知サービス等の活用」などを努力義務として定めた。この「標章」というのはいわゆる東京都のホームページでダウンロードできる「感染防止ステッカー」のこと。

 小池氏は8月3~31日の間、酒類の提供を行う飲食店とカラオケ店について、朝5時~夜10時までの営業時間の短縮を要請したうえで、感染防止策を取り、このステッカーを張った中小企業には1業者当たり、一律20万円の協力金を支給するとした。

 この財源については過去2回の協力金と同じ枠組みとしたが、その一方で「国には予備費の活用もお願いしたい」と国への協力も口にした。

 また「今後さらに状況が悪化した場合は都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と危機感を見せた。

 小池都知事同様、危機感を持って動いたのは東京都医師会。小池知事の会見の翌日、尾﨑治夫会長は「新型コロナウイルスを収束に向かわせるには、無症状者を含めた感染者の積極的な隔離が必要。エピセンター(感染の震源地)を徹底的に叩いていき、そこから周囲への感染拡大を防ぐこと。この3点がしっかりしていないと対策は進まない」と主張。そして政府に対し「特別措置法を改正して法的な拘束力のある休業要請、そこに休業補償をきちんとつけることを、全国のエピセンター化している地域すべてにおいて同時に進めることが大事だ。国が動いて、一斉に進めることが全国に広がる火種を収める唯一の方法」などと話し、早期の国会再開を要望した。

「夜の街」が反発!?

 過去2回の自粛要請については新型コロナの感染予防に対する情報においてまだまだ未知の部分も多く、50万円という金額も相まって自粛要請に応じる事業者も多かった。しかし今回はその効果を疑問視するケースや20万円の協力金では経営上やっていけないと判断する事業者も多く、夜10時を過ぎても営業を続ける飲食店も多く見かけられた。

 実際、「夜の街」の感染者増が叫ばれたころに比べその数は減少。今では「家庭内」感染が上回り、「会食」「職場」といったケースでの感染も増加傾向。また、“酒類を提供する飲食店”という大雑把な括りに反発する事業者も多い。加えて、長く目の敵にされてきた「夜の街」からの反発の部分もあろう。

 それでも3日から営業時間を短縮する飲食店もあるわけで、果たしてどの程度の効果が得られるのか…。

慰安婦像に土下座しているのは誰?

2020.08.07 Vol.732

【NEWS HEADLINE 2020.7.10〜2020.8.6 PHOTO OF THE MONTH】
 目で見るニュース、気になるキーワードの解説、話題を集めた発言などなど、使えるニュースをよりコンパクトにお届け!!

レバノンの首都で大爆発

2020.08.06 Vol.732

 レバノンの首都ベイルートの市街地に近い港湾地区で8月4日、大規模な爆発が起こり、多くの死傷者が出た。現場とみられる倉庫には爆発物の原料となる硝酸アンモニウム約2700トンが6年前から保管されていたという情報もある。ブラジル紙は日本から逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告の住む邸宅にも被害が出たと報じた。またトランプ米大統領はテロ攻撃の可能性を指摘した。

小池知事「お盆期間中の遠出や帰省ひかえて」。都民に呼びかけ

2020.08.06 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は6日、都庁で臨時記者会見を開き、お盆期間中の帰省は極力控えるよう、都民に呼びかけた。

 都内で6日、新たに360人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。都内の新規感染者数は8月1日に472人と過去最多を更新し、6日までに10日連続で200人を超える感染者が確認されている。小池知事は「この夏は“特別な夏”」とし、都外への旅行や帰省、夜間の会食の自粛を呼びかけたほか、離れて暮らす家族や親族とは電話やオンライン利用を推奨した。

 小池知事は「なんとしてもコロナに打ち勝たなくてはいけない。今後さらに状況が悪化した場合は、都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と危機感を示した。

東京オリンピック・パラリンピックの競技日程が決定

2020.08.03 Vol.Web original

 東京2020組織委員会は3日、2021年に延期となった東京2020パラリンピック競技大会の新たな競技スケジュールを発表した。これでオリンピック・パラリンピック両大会の競技日程が明らかになった。

オリンピックは7月23日から8月8日まで

 オリンピックの開催は、2021年7月23日から8月8日までの17日間。史上最多33競技339種目が、42の競技会場で行われる。

 開会式2日前の7月21日に福島あづま球場のソフトボールの試合で幕開けし、サッカーの予選もこの日スタート。開会式翌日の7月24日には、射撃女子10mエアライフル個人で最初のメダリストが決まる。

 大会中盤の週末にはメダルセッションが目白押し。7月31日の「スーパーサタデー」には21種目でメダリストが決定するほか、8月1日の「ゴールデンサンデー」は、陸上競技男子100m決勝、体操男女種目別決勝4種目、テニス男子シングルス決勝、フェンシングは最終日で男子フルーレ団体決勝、競泳も最終日で5種目の決勝が行われるなど、大会の興奮が凝縮された2日間を迎える。

パラリンピックは、8月24日から9月5日まで

 パラリンピックは、2021年8月24日から9月5日までの13日間で、全22競技539種目が21の競技会場で行われる。暑熱対策として、マラソンは開始時間を午前7時から午前6時30分へ、トライアスロンは午前8時から午前6時30分へと前倒したほか、馬術は競技日数を4日間から5日間へ増加することにより、暑さのピークを回避するという。

 夏を締めくくる8月最後の週末には、8月29日を「ゴールデンサンデー」と位置づけ、期間中最多となる63種目のメダルイベントが行われる。陸上競技20種目、トライアスロン4種目、ボート4種目、水泳13種目、柔道5種目などの決勝種目でメダリストが決まるほか、日本代表の金メダルへの期待が集まる車いすラグビーの決勝戦もこの日行われる。

 競技スケジュールは、アスリートファースト、国際競技連盟(IF)規則および規定を満たすこと、世界の視聴者の視点、人気競技のバランス、ジェンダーバランス、円滑なオペレーションの6つの基準を考慮し、策定される。今年4月のIOCやIPCとの協議では、全体として、同一日程を維持したスケジュールで進めることで合意した。

渋谷ハチ公前の青ガエル、秋田県大館市へ向けて出発

2020.08.03 Vol.Web Original

 JR渋谷駅のハチ公前で、渋谷の街を見守り続けてきた「青ガエル(超軽量電車東急 5000 系)」が3日、秋田県大館市に向けて出発した。

 2006年に東急電鉄が運用終了後に保存していた車両を渋谷区が譲り受け、象徴的なモニュメントとして渋谷駅前に設置、観光案内所として活躍した。渋谷駅周辺など100年に一度といわれる渋谷区の再開発が進むなかで、今後の活用方法が模索され、忠犬ハチ公を縁として交流を続ける大館市に誕生した「秋田犬の里」を活躍の場とすることに決定した。
 
 移設後は、渋谷区と大館市の交流のモニュメントとして、忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史変遷を展示しながら、施設来場者の休憩場所として開放する予定。

訪日客需要も見込んで今年3月に開業した都内居酒屋店、怒とうの3カ月を乗り越えて売り上げ回復した理由

2020.07.31 Vol.web original

 ベテランの板前による本格寿司や和食、厳選された日本酒が自慢の店『浮和裡(ふわり)』が開業したのは、今年の3月18日。大門での開業を決めたのは、和食居酒屋を好む40代以上のワーカーも多く、また今後、東京オリンピック・パラリンピックの訪日客も見込めると予想してのことだった。

 ところがオープンからわずか8日後の3月26日、東京都は新型コロナウイルス感染拡大防止のため首都圏全体を対象に外出自粛を要請。同月30日にはカラオケやナイトクラブでの感染を受けて夜間の外出自粛要請。「3月中はまだそれほど影響を感じていなかったんですが、4月に入ると夜の人通りがどんどん少なくなっていきました」と、浮和裡を経営する合同会社フードらぼの福慶荘介さん、中村宗樹さんは振り返る。

「ただ、店の近辺はテレワークを導入していない会社も多く、昼間はそれほど人が減ってはいなかったんです。出社しているから昼食は必要、でも夜に飲みに行くのは控えている状況だと見て、すぐにランチ営業を始めました。オペレーションが少なく済むよう税込1000円と1500円の2種類にしぼりましたが、レジにも時間がかからないので好評でしたね。合わせて夜は、持ち帰り寿司のテイクアウトを始めました。あと、うちではレアな銘酒を提供していまして、今回急きょ酒類の販売免許を取得して、寿司と一緒に厳選した日本酒もテイクアウトできるようにしました。あと他には、デリバリーサービスにも登録しました」

 4月10日、政府は緊急事態宣言を発令。それを受け東京都でも各種施設に休業・時短要請を行い、多くの飲食店が休業や時短営業を始めた。

「うちも、13日から時短営業を始めました。そのころは消毒液が品薄で、手に入れるのに苦労しましたね。うちでは有効性があるとされた度数70%以上のアルコール消毒液と安定型次亜塩素酸ナトリウムを使うことにしているので、消毒液ならどれでもいいというわけにはいかなくて。感染対策も徹底しながら時短営業を続けていましたが、5月になるとランチも店内で食べることを敬遠する雰囲気が出てきたので、ランチ用のテイクアウトも始めました。また、お客さんにアンケートを取ったところ店内で長時間、飲むのは気が引けるということで、お酒か、ご飯・味噌汁かを選べる晩酌セットを出したところ、これがけっこう好評で。軽く食べて1杯飲んでサクッと帰りたいという人はけっこういるんですね。この3カ月、日々の状況の変化を見ながら、とにかくやれることはやりきったと思います」

小池都知事が飲食店、カラオケ店に8月3~31日の時短営業を要請。協力金は20万円

2020.07.30 Vol.Web Original

新型コロナウイルスの感染状況を一段階上げた「感染拡大特別警報」に

 東京都の小池百合子都知事が7月30日、会見を開き、新型コロナウイルスの感染状況に関し、これまでの「感染拡大警報」から一段階上がった「感染拡大特別警報」という状況であることを示し、強い危機感を見せた。

 東京都はこの日、4回目の「モニタリング会議」を開催。小池知事は感染状況について専門家から新規陽性者数が4日で1000人を超えるペースで増加していること、前週から比べ110%と減少の兆しが見えていないことなどから「感染が拡大していると思われる」という総括コメントが、医療提供体制については、重症者数が増え続け、1日あたりの新規入院患者が100人を超えるるなど、医療機関への負担が深刻となっていることから、こちらについては「4段階のうち3段階目にあたるオレンジ色の体制強化が必要であると思われる」という総括コメントが出たことを明かした。

 この日、東京都では過去最多の367人の陽性者が出ている。

 小池知事はモニタリング会議の総括コメントを受け、「感染拡大特別警報」の段階であると判断。その対策として「保健所への支援の強化」「全区市町村との協議会の立ち上げ」「積極的な検査による陽性患者の早期発見」などの対策を掲げた。

 協議会は早速7月31日に第1回を開催。PCR検査については現時点では1日8300件の検査が可能なところ、10月までに1日1万件を目指すとした。都民には「積極的な検査の受診に協力してほしい」と訴えた。

 また感染拡大防止対策の徹底が重要との認識のもと「東京都新型コロナウイルス感染症対策条例」の改正に踏み切った。今回の改正では「事業者による感染拡大防止のためのガイドラインの遵守」「標章の掲示」「感染症情報通知サービス等の活用」などを努力義務として定めた。

 標章というのはいわゆる「感染防止ステッカー」。感染症情報通知サービスというのは東京都が導入している「見守りサービス」のこと。経済産業省による新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」などと合わせ、保健所の業務軽減につながるとして、積極的な活用を訴えた。条例の改正は専決処分により行われ、8月1日から施行される。

 小池知事は施行に合わせ事業者には「7月31日までに感染防止ステッカーを掲示してほしい。それによって多くの人に安心して利用していただける」とした。現在は8万枚のダウンロードにとどまっているが100万枚を目指す。そして8月3日からはステッカーを張った店をホームページ内に掲示していくという。

 そのうえで「夜間の繁華街の外出、飲食を伴う会食目的の外出を控えてほしい」と訴えた。その一方で「営業をやめてもらうのは現実的な選択肢ではない」との判断から、都内の酒類の提供を行う、飲食店、カラオケ店に8月3日から31日まで営業時間の短縮を要請。営業時間を朝5時から夜10時までとし、全面的に協力した中小企業には1業者当たり、一律20万円の協力金を支給することを発表した。支給の対象は「ガイドラインを遵守しステッカーを掲示している業者」。財源については過去2回の協力金と同じ枠組みとしたが、一方で「国には予備費の活用もお願いしたい」とも語った。

 また「今後さらに状況が悪化した場合は都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と危機感を見せた。

出川哲朗が侍ジャパンの稲葉監督に「山本由伸を先発で使って」とお願い

2020.07.30 Vol.Web Original

プロデューサーに乱闘モード搭載を提案

 タレントの出川哲朗が160キロを投げる剛速球投手としてデビューすることが7月30日分かった。もっともこれは野球ゲーム「ファミスタ」の中でのお話。

 この日、出川は「『プロ野球 ファミスタ 2020』リアルガチ発表会」に登場。9月17日に発売される同ゲームに出川は期間限定特典の「ナムコスターズ超大物助っ人」として、二塁手、外野手、投手の三刀流のキャラで登場。野手では走力Fの鈍足選手なのだが、投手では160キロを投げるポテンシャルを持つ選手として設定された。

 出川は「乱闘になってマウンドに集まったみんながいなくなった時に、裸の出川哲朗が出てくるというのをやってもらったら一番ありがたい」と乱闘モードを提案。これにゲームのプロデューサーの森口拓真氏は「次回作で検討させてください…」と答えたが果たして…。

赤江珠緒「病の輪郭が少しでも明らかになれば」と「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」に協力

2020.07.29 Vol.Web Original

横浜市立大が日本で初めての大規模な抗体検査を実施

 今春に新型コロナウイルスに感染し、先月、復帰したフリーアナウンサーの赤江珠緒が7月29日、横浜市立大が進める「コロナ回復者専用抗体検査PROJECT」のオンライン記者会見に出席した。

 同プロジェクトは過去に新型コロナに感染して回復した人に協力を呼び掛け、PCR検査陽性判定日から半年後と1年後に採血し、一般的な抗体検査と再感染阻止に寄与する中和抗体の検査を実施。その結果から、抗体は半年後や1年後にも残るのか、さらに残った抗体はウイルスをはねのける有効なものなのかといったことを調べるもの。両検査は横浜市立大学の独自技術で行われる。

 プロジェクトの中核を担う横浜市立大学医学部の山中竹春教授は研究の成果として「集団免疫達成の可能性の検討」「ワクチン開発への重要な知見」「既感染率の正しい推定」といった点を挙げた。

 また今回の調査については「できる限り多くの方。できれば300~400人の方に参加していただければ、いろいろな分析ができて、日本における新型コロナウイルスの理解に役立つのではないかと考えている」とのこと。こういった大規模な抗体検査は日本では初めてという。

映画『破壊の日』初日舞台挨拶で窪塚洋介が新型コロナによる自粛ムードに「“病は気から”。暗くなるのはやめましょう」

2020.07.24 Vol.Web Original

「豊田さんは常に破壊してきた監督。この時代にしかできない表現をしている」

 映画『破壊の日』の初日舞台挨拶が7月24日、東京・渋谷のユーロスペースで行われ、出演した窪塚洋介が新型コロナウイルスの影響でエンターテインメントに対していまだに自粛ムードがある世間の空気に疑問を呈した。

 同作は『泣き虫しょったんの奇跡』『狼煙が呼ぶ』の豊田利晃監督の最新作。当初は2020年7月24日の東京オリンピックが開催される日に公開日を定め、映画製作と共に進むプロジェクトとして開始されたのだが、オリンピック自体が新型コロナウイルスの影響で延期に。そしてその新型コロナ禍の猛威も含め、脚本を書き換えたうえで緊急事態宣言解除後の6月22日にクランクイン。7月22日に完成したという。

 本作では疫病の噂が広がり、疑心暗鬼の中、心を病む者が増える田舎の村を舞台に、即身仏になるべく修行を続ける修験道者の若者・賢一の目を通じて、今日における「破壊」とは何か、「祈り」 とは何かといったことを自問自答を繰り返しながら日本に問いかける。

 窪塚は「豊田さんは常に破壊してきた監督。僕が感じるのは、豊田さんの怒りというか何か壊したいという気持ちなんですけど。じゃあ俺は何に怒っているのかなと思ったら、今のムードというか、空気というか…。これ言っちゃってもいいのかな?」と前置きしたうえで「そんなに、暗くなるのはやめましょうよ。こういう映画だったり、自分が好きな音楽だったり。だって“病は気から”なんだから、そこをそぐなよ!ということを常々感じていました」と昨今またぶり返してきた“自粛ムード”に一言申した。

 そして作品については「豊田監督は今まさに、この瞬間、この時代、この時にしかできない表現をしている監督であり、表現者だと思っているので、そのへんもひっくるめて、“楽しんで”という言葉があっているかは分からないがご覧になっていただければ」と話した。

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