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入学試験中に問題を投稿 気になるその目的と手口

2011.03.07 Vol.500

 京都大学の入学試験で試験中にその問題がインターネット検索大手「ヤフー」内の「ヤフー知恵袋」に投稿され、なおかつ回答されるという問題が起こった。投稿はすべて「aicezuki」のハンドルネームで、携帯電話からアクセスした記録が残っていた。また早稲田大学、同志社大学、立教大学でも同様に試験中に問題が投稿された。

 京大での投稿には試験監督者が試験会場で板書して伝えた問題訂正まで反映されていた。つまりは会場内の何者かによる仕業ということだが、机の下でブラインドタッチで問題を打ったか、写真、もしくは動画で撮影し、外部の協力者にメールで送り、その協力者が投稿したということが考えられるという。果たして可能なのか?

 偽計業務妨害容疑で捜査を進めた警視庁と京都府警は1日、投稿は携帯電話からだったと断定。2日には山形県の高校を卒業し仙台市の予備校に通う男性(19)が投稿に関与していた可能性が高いことが分かった。そして3日には仙台市でこの予備校生を保護したのち逮捕した。

 今後、携帯電話を差し押さえ通信履歴を調べるなどして、この問題の全容が明らかにされるだろうから、興味はその目的と手口についてに移ることになる。

 今後は携帯を持ち込ませない、などといった対応策が練られているようで、2日の大正大の後期試験では机の上に携帯電話を置くように指示された。しかしケータイを2個持ち、机の上に置いたものはダミーだとしたら意味はない。取りあえずは映画館や劇場でみられる妨害電波を流し「圏外」にすることが考えられる。

 

【キーワードで読むニュース7】世界一! 600メートル超え、日航ジャンボ引退、カダフィ大佐側反撃 他

2011.03.07 Vol.500

世界一! 600メートル超え

 東京都墨田区に建設中の「東京スカイツリー」の高さが1日午後1時29分に601メートルに到達し、自立式電波塔として世界一になった。この日はアンテナなどを取り付ける鉄塔「ゲイン塔」をつり上げる工事が行われ、同日夕には604メートルになった。月内に634メートルになる予定。

 

日航ジャンボ引退

「ジャンボジェット」の愛称で親しまれてきた日本航空のボーイング747型機が1日、すべてのフライトを終えて引退した。この日は、国際線仕様の747−400が沖縄とホノルルから最終便として成田空港に到着。駐機場では社員らが「ありがとうジャンボ」などと書かれた横断幕を持って乗客を出迎えた。

 

カダフィ大佐側反撃

 内戦状態のリビアで最高指導者カダフィ大佐側は28日、反体制派が制圧した都市に対し相次いで空軍機を投入。北東部の第2の都市ベンガジ南方のアジュダビーヤでは武器庫2カ所を攻撃、首都トリポリの東約200キロにあるミスラタ近郊でも地元ラジオ局を軍用ヘリで襲撃。奪還を狙って反転攻勢を強めた。

 

特捜部から起訴権分離

 笠間治雄検事総長は28日、特捜部から起訴権を分離することを検察内部で検討していることを明かした。郵便不正事件の再発防止策の一環で「特捜部は自分で捜査し自分で起訴もするから、問題が出やすいと思う」と述べた。特捜部の在り方については「フレキシブルに検討しなければいけない」とも述べた。

 

郵政で負の連鎖が広がる

 郵便局会社は28日、平成24年3月期の営業損益が約110億円の赤字に転落する見通しを盛り込んだ事業計画を総務省に届け出た。郵便事業会社も、2年連続の約1000億円の営業赤字を見込んだ事業計画の認可を総務省に申請。郵便事業会社の業績悪化が郵便局会社に波及する“負の連鎖”が浮き彫りになった。

 

陸山会事件「裏献金」立証せず

 政治資金規正法違反罪で民主党元代表、小沢一郎被告を強制起訴した検察官役の指定弁護士が、中堅ゼネコン「水谷建設」から小沢被告側に渡ったとされる裏献金について立証しない方針を決めたことが2日分かった。小沢被告の公判前整理手続きは今月16日から始まり、初公判は早ければ夏ごろとなる。

 

主婦年金現行救済策撤回へ

 細川厚労相は2日、年金の変更届を出し忘れた専業主婦に2年以上前の保険料支払いを免除する救済策(厚労省課長通達)の撤回を検討する考えを表明。救済策は今年1月に実施されたが、正直に年金を払ってきた主婦が相対的に損をして、未払いだった主婦が得をするとの批判を受け一時停止していた。

 

東京都知事選が迫る!自民、民主の出方は?

2011.03.07 Vol.500

 4月10日投開票の東京都知事選がそろそろ動き出した。先月の8日に共産党の元参議院議員の小池晃氏が、15日に外食大手「ワタミ」の前会長の渡辺美樹氏が出馬表明した。24日には、前宮崎県知事の東国原英夫氏が翌日の集会で出馬表明するという報道が流れたが、結局出馬表明はされなかった。

 さてみんなが気になる石原慎太郎現都知事なのだが、22日には自知事の長男で自民党の石原伸晃幹事長が有力支援者に語ったという形で不出馬の報道が流れた。またそのときには知事周辺が後継候補として神奈川県の松沢成文知事に出馬を打診したという話もセットで報道された。その松沢氏が1日に無所属での出馬を正式表明。となると石原氏の4選出馬はなくなったのか…。石原氏は1日、進退について「都議会の最終日(11日)にコメントしたい」と語った。

 次の焦点は民主党と自民党の動きとなる。民主は独自候補の擁立を探ってはいるが見通しは立たない。蓮舫行政刷新担当大臣の名前がマスコミを騒がせるが本人にはその意思は低そうだ。“石原氏に近い”といっても松沢氏は元民主党の衆議院議員。自民党もすんなり推薦というのにはちょっと抵抗がある。元民主党ということで、一見乗りやすそうな民主党だが、子ども手当で対立していたこともあり、こちらもすんなりとは行きそうにない。

 では渡辺氏や東国原氏に乗っかるのか? 先日の愛知県知事選と名古屋市長選で既成政党に「NO」が突きつけられた。昨今のこの流れをみると、独自候補を立てないとなると、その流れを容認しているともとられかねない。果たして両党の出方は…?

500号記念世論調査 誰が都知事にふさわしいか?ヘッドラインが大募集!

 TOKYO HEADLINEサイトで東京都知事選アンケートを実施中。都知事は誰がいいのかを募集しているのだ。東京エリア情報募集ページにアクセスして、ニュースの内容のところに、現時点での立候補者に限らず都知事にふさわしい人、その理由があるならあわせて書き込んで送信してほしい。締め切りは3月14日まで。
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