元俳優でハイパーメディアフリーターとして幅広く活躍中の黒田勇樹が現在映画を撮影中だ。
これは黒田が講師を務める「演劇ワークショップ FreeAct」に通う生徒たちとゲスト俳優によって作られるもので『黒田勇樹殺人事件』と『ロングロングロングホリディ』という2作品。7月10日にクランクインした。
黒田が監督となって映画を撮るという企画は昨年もあったのだが、芸能マスコミを騒がせた離婚問題などもあり、取りあえずペンディングに。今回の2作品はそれとは別のプロジェクトで、黒田にとっては念願の映画制作となる。
『黒田勇樹殺人事件』はダークな要素を含んだサスペンス的な作品で、『ロングロングロングホリディ』はファンタジックな作品。
『ロング——』は人気子役のはるかぜちゃんこと春名風花が主演を務める。春名がツイッターで「演技の仕事がしたい」とつぶやいたことをきっかけに、黒田がオファー。電撃的に出演が決まった。
ワークショップの生徒がスタッフも兼ねていることもあり、クランクインの日は監督業だけではなくスタッフワークにも細かい支持を出す黒田は、猛暑日の炎天下の中、右に左にと走りっぱなし。
「楽しいと苦しいの両方を人生で一番感じている。離婚よりしんどい! 映画を作っているときはほかのことは何にも考えられない。そんな時間を過ごせたことが楽しかったし、集中し続けることがすごく苦しかった」と撮影後にコメント。
黒田は目標とする監督像については「僕が出会ったすべての監督さん。今まで携わった素晴らしい現場をすべて教科書にしています」と語る。撮影を終えた春名はそんな黒田監督について「今まで会った監督の中で一番楽しい人。伸び伸びとできました」と語った。自らが俳優として現場にいたときの経験を生かし、出演者が一番力を発揮できる環境作りができるのは映画監督としては大きなアドバンテージといえる。
撮影・編集後は年末の公開を目指し、黒田自らPRにも走り回るという。
映画の詳細は『黒田勇樹殺人事件』Facebook(https:/www.facebook.com/kurodayuukisatsujinnjiken)から。