その年に日本で公開された優れた映画を表彰する日本アカデミー賞。8日に行われた第36回日本アカデミー賞では、今回も女優陣の華麗な姿が会場を沸かせた。
まずは新人俳優賞を受賞した女優たち。ドラマ、映画で大活躍中の武井咲は、清純なイメージにぴったりの白いミニドレス。『ヒミズ』で注目を集めた階堂ふみはキュートなミニのバルーンスカート。『桐島、部活やめるってよ』などで存在感を見せる橋本愛は右肩を出した黒のミニドレスとアップスタイルの髪型で、大人なイメージ。今回『桐島―』が最優秀監督賞、最優秀作品賞を獲得したこともあり、今後、橋本への注目度もさらに上昇しそうだ。
話題賞では『闇金ウシジマくん』で話題賞を受賞した大島優子を、プレゼンターを務める前田敦子が笑顔で祝福。AKB48メンバーの2人が女優として2ショットを披露して会場を沸かせた。
助演女優賞では、宮崎あおい(『あなたへ』)、広末涼子(鍵泥棒のメソッド)、寺島しのぶ(『ヘルタースケルター』)は黒いドレス、満島ひかり(『北のカナリアたち』)は白黒ストライプのユニークなデザインで目を引いた。最優秀助演女優賞を受賞した。のは、上品な和服姿の余貴美子(『わが母の記』)。
主演女優賞では、幅広い世代の女優たちが勢ぞろい。肩と背中を見せるセクシーなベージュのドレスで存在感を放った沢尻エリカ(へルタースケルター)、黒のシックなロングドレスが上品な松たか子(『夢売るふたり』)と草刈民代(『終の信託』)、白の細身のドレスが変わらぬ美しさを引き立てた吉永小百合(『北のカナリアたち』)、そして最優秀主演女優賞に輝いた樹木希林は晴れの場らしい和服姿(『わが母の記』)。
総じて今年は、黒や白など単色のシックなドレスが多めだった。女優自身の輝きをより引き立たせる装いで、観客を楽しませてくれた。