幾度となく映像化されてきたマリー・アントワネットの物語を、王妃の朗読係の少女が体験する愛と緊迫の物語という、かつてない視点で描いた野心作。宮廷朗読係のシドニーは、王妃マリー・アントワネットに心酔していた。しかしフランス革命が勃発。バスチーユは陥落し、王妃や、その寵愛を受けるポリニャック夫人はギロチンによる処刑の対象となる。王妃に最期まで忠誠を誓うシドニーだったが、王妃からポリニャック夫人の身代わりになるように、という非情な命令が下される…。
12月15日よりTOHOシネマズ シャンテBunkamuraルシネマにて公開。
銀座に女性のためのユニクロがオープン
女性のためのユニクロ『ユニクロマルシェ プランタン銀座』が2日、東京・銀座のプランタン銀座にオープン。それに先立ち1日、店内が公開された。
同店は、ファーストリテイリンググループ傘下のユニクロ、ジーユー、コントワー・デ・コトニエ、日本初出店のプリンセス タム・タム、プラステの5ブランドが集結。6階と7階の2フロア、約630坪の総面積で展開される。
各ブランドの服を着たモデルとともに、登場した同社の代表取締役会長兼社長の柳井氏は、「最高の立地に出店できて嬉しい。有楽町、銀座で働く女性、またショッピングに来る女性たちに買い物を楽しんで欲しい。世界でも初めての試みだと思うが、この店が成功すれば今後、国内外でこのような店舗を出店する計画もある」と語った。
同店では、トータルコーディネイトのアドバイスをする「ファッションソムリエ」を配置するほか、小学館の人気女性誌「Oggi」や「CanCam」とのコラボ商品を発売するなど、女性にうれしいサービスや商品を展開する。
『悪の教典』伊藤英明”公開授業”で女子高生にハグ
映画『悪の教典』の試写会が30日、都内にて行われ、主演した俳優の伊藤英明と三池崇史監督が登壇した。
本作は、貴志祐介氏のベストセラー小説を映画化した作品で、「海猿」シリーズで正義感の強いヒーローを演じてきた伊藤が、目的のためなら殺人もいとわないサイコパス(反社会性人格障害)の教師・蓮実聖司を演じていることも話題。この日は、女子高生を対象としたティーチイン試写会。「蓮実と(「海猿」の)仙崎、どちらが自分に近い?」という質問に、伊藤は「どっちも演じるのは楽しいけど、今回は心労でじんましんが出るくらい大変だったから、やっぱり仙崎かな」と返答。それだけに、現在「海猿」シリーズの原作者・佐藤秀峰氏と、映像化を手掛けたフジテレビとの間にトラブルが発生していることを心配しているようで「ニュースで"海猿"がもうできないというのを見たけど、どうなるのかな。フジテレビがきっと頑張ってますよ」と解決へ期待を寄せていた。
また、ファーストキスについての質問や"ハグしてください"というお願いまで、女子高生たちのリクエストに笑顔で応えた伊藤。最後には参加者全員と握手をするファンサービスぶりだった。
映画『悪の教典』は11月10日より全国東宝系公開。
第25回東京国際映画祭 サクラグランプリ決定
第25回東京国際映画祭が28日に閉幕し、コンペティション部門など、各賞の受賞作品が発表された。
コンペティションの最優秀作品「東京 サクラ グランプリ」に輝いたのは、イスラエルとパレスチナの間で揺れる家族の姿を描いた、ロレーヌ・レヴィ監督の『もうひとりの息子』。レヴィ監督は、最優秀監督賞とのW受賞を果たした。
クロージングセレモニーの閉幕挨拶には、依田巽チェアマンが登壇。エコを映画祭のコンセプトに取り入れたことなど5年間の任期を振り返り、椎名保氏(株式会社角川書店)に次期映画祭代表を託した。
受賞結果
東京 サクラ グランプリ『もうひとりの息子』(監督:ロレーヌ・レヴィ)※最優秀監督賞とW受賞/審査員特別賞『未熟な犯罪者』(監督:カン・イグァン)/最優秀女優賞 ネスリハン・アタギュル(『天と地の間のどこか』)/最優秀男優賞 ソ・ヨンジュ(『未熟な犯罪者』)/最優秀芸術貢献賞『テセウスの船』(撮影監督:パンカジ・クマール )/観客賞『フラッシュバックメモリーズ 3D』(監督:松江哲明)/TOYOTA Earth Grand Prix『聖者からの食事』(監督:ヴァレリー・ベルトー、フィリップ・ウィチュス )、審査員特別賞『ゴミ地球の代償』(監督:キャンディダ・ブラディ )、最優秀アジア映画賞『沈黙の夜』(監督:レイス・チェリッキ )、アジア映画賞スペシャル・メンション『ブワカウ』『兵士、その後』『老人ホームを飛び出して』/日本映画作品賞『GFP BUNNY─タリウム少女のプログラム─』(監督:土屋 豊)/TIFF特別感謝賞:レイモンド・チョウ氏
MOVIE 男も女もしびれるハードボイルド誕生
ベストセラー作家・高村薫のデビュー作を、妻夫木聡、浅野忠信、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行という超豪華な顔触れを揃え、鬼才・井筒和幸監督が映画化! 大阪を舞台に、金塊強奪計画のため集結した6人の男たちの、命がけの挑戦を描くクライムムービー。オリジナル原案にこだわってきた井筒監督が、約20年前の作品発表時から映像化を考えていたというだけに、期待せずにはいられない一本だ。
メガバンクの地下に眠る240億円相当の金塊を一夜で奪う。無謀とも思える計画が着々と形作られていき、それとともに男たちの背景が浮かび上がっていく…。これまでにも多くのアンダーグラウンドの男たちを描いてきた井筒監督だが、本作は井筒作品史上最高にハードボイルドな作品と言って過言ではない。もちろん、ドライな物語のなかに、哀愁と色気をにじませる男優たちの表情も必見だ。いずれも、他の作品で見せたことのないダークなオーラで、新たな魅力を発揮している。
『アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち』試写会に15組30名
長男の結婚式のため、久しぶりに実家に戻ったリン。ところが長男の父親である元夫とその再婚相手をはじめ、自分の親や今の家族も問題を抱える人物ばかり。互いを理解しようとしない彼らのストレスは、ついに祝いの席でピークに達し…。
監督は、本作がデビュー作となる27歳の新星サム・レヴィンソン。彼の父親は『レインマン』でオスカーを受賞した名匠バリー・レヴィンソン。映画界のサラブレッドにふさわしい才能を発揮し、初監督&脚本を務めた本作は、新鋭監督の登竜門・サンダンス映画祭でも大絶賛。見事、脚本賞を受賞した。12月1日ヒューマントラストシネマ有楽町他にて公開。
『砂漠でサーモン・フィッシング』試写会に15組30名
『スラムドッグ$ミリオネア』の脚本家サイモン・ビューフォイと『ギルバート・グレイプ』の監督ラッセ・ハルストレムが贈る、笑って泣ける、奇跡の感動作!
砂漠の国イエメンで、鮭釣りがしたい。イエメンの大富豪の代理人・ハリエットから途方もない仕事を依頼された水産学者のジョーンズ博士。不可能だと一蹴したものの、なんと英国外務省が中東との緊張緩和のためにプロジェクト支援を決定。首相までも巻き込んだ国家プロジェクトになってしまった。荒唐無稽な夢物語の行方は…。ユアン・マクレガー、エミリー・ブラントとキャストも魅力的。12月8日より丸の内ピカデリー他にて公開。