熱い思いに浸りたい人も、ゾクっと涼みたい人も!
ハリウッド大作からミニシアター系まで、この夏もオススメ映画がめじろ押し! 映画は、さまざまな感動や興奮を伝えてくれるもの。この夏は、三宅島復興時の実話エピソードを元にした『ロック わんこの島』や、戦後復興を願った軍人と少女たちのドラマを描く『日輪の遺産』など、日本人を勇気づけてくれる映画にふれるものよい。他にも日本で生まれたキャラクターが大活躍する超大作『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』や、楽しげな日本のシーンが出てくる『カーズ2』など世界との絆を感じることができる海外作品もおススメだ。
今年の夏は自宅のクーラーをオフにして公共施設に出かけようと考えている人も多いはず。燃えたり震えたり、映画で心の温度調節をしてみてはいかが。
日本中に元気と勇気を届ける、この夏の話題作
『コクリコ坂から』
待望のスタジオジブリ最新作が、この夏いよいよ公開!
『ゲド戦記』以来5年ぶりとなる宮崎吾朗監督作。1963年、高度経済成長期が始まろうとしていた時代を背景に、古い建物の保存運動に打ち込む高校生たちの姿を通して“まっすぐに生きる”ことの清々しさを描く。ヒロイン・海の声を長澤まさみ、海とひかれあう少年・俊の声を岡田准一が務める。原作は、1980年ごろに「なかよし」に連載された漫画。学生運動や、出生の秘密など時代的な要素はあっても自然に登場人物たちに共感できる。ファンタジックな要素を排したストーリーで、現代に生きる我々が失いかけている大切なことに、気づかせてくれる。
1963年、横浜。港の見える丘に建つコクリコ荘を切り盛りしている16歳の少女・海は、高校の歴史ある建物の保存運動をしている17歳の少年・俊と知り合う。俊たちの運動に協力することになった海は、しだいに彼ににひかれていくが…。
東宝配給/TOHOシネマズ スカラ座他にて公開中 http://www.kokurikozaka.jp/
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
2001年に公開されたシリーズ第1作『ハリー・ポッターと賢者の石』から10年。昨年公開された『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』の後編となる本作で、ついに冒険が終結。すべての謎も明らかになる。本作では、主人公ハリー・ポッターと宿敵・ヴォルデモートとの最終決戦が描かれるが、その迫力は史上最大スケール。ハリー役のダニエル・ラドクリフも“まるで戦争映画のよう”と語っているほどだ。映像の迫力だけでなく、頂点を極めるドラマも見ごたえ満点。ハリーを待ち受ける衝撃の真実、そして最大の試練とは。運命に立ち向かうハリーの姿にファンならずとも感動必至だ。
魔法省やホグワーツ魔法魔術学校にまで死喰い人の支配が及ぶなか、ハリー、ロン、ハーマイオニーはヴォルデモートを倒す鍵となる分霊箱を探していた。
ワーナー・ブラザース配給/丸の内ピカデリー他にて公開中 2D/3D http://deathly-hallows.jp
『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』
スティーブン・スピルバーグとマイケル・ベイがハリウッド最高のスタッフとともに作り上げた大ヒットシリーズの最新作にして完結篇が、ついに日本公開。3D映画の進化系ともいうべき究極の映像に、全米でも大ヒット。公開からわずか9日間で全世界興行収入約400億円を突破し、歴代映画最速記録を樹立した。ベイ監督本人も「『アバター』を超える過去最高の映像」と太鼓判を押す、この夏最大のハリウッド注目作だ。主人公・サム役のシャイア・ラブーフと、新ヒロインのロージー・ハンティントン=ホワイトリーの来日も予定されており、公開に向け注目度はますます高まっている。
1969年。アポロ11号が月面着陸に成功。しかし月の裏側にはトランスフォーマーたちの宇宙船が着陸していた…。
パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/7月29日(金)よりTOHOシネマズ日劇他にて公開 2D/3D http://www.tf3-movie.jp
『カーズ2』
ディズニー/ピクサー史上最大の冒険が幕を開ける! 今回の冒険の始まりは、なんと日本! トーキョーを楽しむマックィーンとメーターがとんでもない事件に巻き込まれてしまい、巨大な陰謀に立ち向かいながら世界をめぐる冒険に挑む。『トイ・ストーリー3』のその後の物語を描く短編『ハワイアン・バケーション』も同時上映。
『カンフー・パンダ2』
今年の日本はパンダに夢中! 小心者だが食い意地は人一倍のパンダ、ポー。伝説の龍の戦士となった彼の前に新たな敵が現れた! 戦いの中で幼いころの記憶がよみがえったポーは本当の家族を知りたくなり…。日本語吹き替え版では、ポー役に山口達也。タイガー役に木村佳乃。大人から子供まで楽しませてくれる一本だ。
『ロック わんこの島』
2000年8月に起こった三宅島大噴火によって離れ離れとなった少年・芯と、復興のシンボルとなった島のアイドル犬・ロック、そして彼らを見守る家族たちの絆を描く希望の物語。少年の両親役に佐藤隆太、麻生久美子。『冷静と情熱のあいだ』の中江功監督がメガホンをとった。日本中の人々にエールを送ってくれる一本。
『日輪の遺産』
浅田次郎の原点ともいわれる人気作が、『半落ち』の佐々部清監督、『武士の家計簿』の堺雅人主演で映画化。1945年敗戦間際の日本で“マッカーサーの財宝”を戦後日本の復興のため隠匿するという極秘指令を負った若き軍人と、作業員として動員された20人の少女たちのドラマを描く。日本の未来のために生きた彼らの姿に感動。
感動で、興奮で思わず胸が熱くなるイチオシ映画
『こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE 勝どき橋を封鎖せよ!』
SMAPの香取慎吾が、主人公・両津勘吉に扮し大きな話題を呼んだ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」・通称「こち亀」の実写ドラマがスクリーンで復活。両さんと、深田恭子演じるあこがれの人・桃子との“恋”を絡めながら、かつてない大事件をめぐる騒動を、映画ならではのスケールと感動で描く豪快人情エンターテインメント。
『ドライブ・アングリー3D』
世界の高級ヴィンテージ・カーがスクリーンから飛び出す3Dカーアクション! ニコラス・ケイジが演じる主人公・ミルトンが、さまざまな追手を交わしながら復讐を誓ったカルト教団を追いつめる。二重、三重のチェイスに息を飲み、スクリーンから飛び出す車、炎、銃弾に大興奮。車好き、アクション好きが思わずアツくなる一本だ。
『神様のカルテ』
本屋大賞で史上初の2年連続ノミネートを果たした感動小説を、嵐・櫻井 翔×宮崎あおいの初共演で映画化! 地方病院で働く青年内科医・イチが、友人や職場の仲間たち、患者、そして愛する妻・ハルの支えによって、医師として人間として成長する姿を温かく描く感動作。命の意義や人の心の温かさを見つめ直し、前向きになれる一本だ。
『ツリー・オブ・ライフ』
『シン・レッド・ライン』の巨匠テレンス・マリックが、ブラッド・ピッド、ショーン・ペンというハリウッドのトップ俳優を迎えて描く至高の1本。今年のカンヌ国際映画祭で見事パルムドールを受賞した話題作。父と息子の葛藤を通して生命のつながりを見つめる壮大な視点と、全編にあふれる映像美に、マリックワールドの真髄を見る。
スリルと恐怖で冷房いらず! オススメ涼感映画
『モールス』
スウェーデン映画『ぼくのエリ 200歳の少女』をハリウッドでリメイク。連続猟奇殺人事件と、幼い2人の初恋…恐怖と切なさという相反する感情に揺さぶられるストーリーに加え、衝撃のラストがかつてない余韻を残す。『キック・アス』のクロエ・グレース・モレッツが謎の少女・アビー役でさらなる才能を見せているのにも注目だ。
『インシディアス』
『ソウ』シリーズのジェームズ・ワン&リー・ワネルのコンビと、『パラノーマル・アクティビティ』のオーレン・ペリというホラー映画界禁断のタッグが実現した話題作。古い家に越してきた一家が、家の中で起こる不審な現象にさいなまれ、さらに恐るべき存在に狙われてしまう事件を描く。スリラーで涼みたいなら絶対に見逃せない一本。
『エッセンシャル・キリング』
ヴィンセント・ギャロが一切の台詞もなく、ただ逃げ続ける主人公を演じてヴェネチア国際映画祭で主演男優賞を受賞した注目作。監督は『アンナと過ごした4日間』で再評価されたポーランドの鬼才イエジー・スコリモフスキ。雪山を逃げまどい続ける主人公の姿に興奮しつつも、もしも自分が…と思うと身震いせずにはいられない。
『ヒマラヤ 運命の山』
山岳映画好きはもちろん、雄大な自然の光景に涼みたい人必見の一本。1970年。前人未到のヒマラヤ山脈ナンガ・パルバートに2人の兄弟が挑戦した。見事登攀(とうはん)に成功するが、突然の悲劇に見舞われ兄だけが帰還。果たしてヒマラヤでなにがあったのか。知られざる真実を、現地ロケで忠実に描いた“本物の”山岳映画。