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【TOKYO TOWER CLOSET】着こなしアドバイスから購入までおまかせのファッション番組が配信スタート。 収録を終えた出演者たちのトーク・後編をお届け!

2011.03.28 Vol.503

宮崎麗香(以下:宮)「それにしてもこの”クローゼット”、女子にとっては夢のような空間ですよね。バービー人形になったかのような(笑)」。

SADAMU(以下:S)「こんなクローゼットが家にあったらいいよね」。

宮「テーブルに小物や靴を飾るとか、家でもマネしたい(笑)」。

牧田麻耶(以下:牧)「番組の内容が、いろいろ参考になりましたね。私はわりとワンパターンになりがちなのでベルトの使い方とかマネしようと思います」。

S「この番組を通して、日本の女の子たちがもっとオシャレに、元気になってくれればいいね」。

渡辺知夏子(以下:渡)「亀さんやSADAMUさんといった業界で活躍するプロが、動画でファッションを作っていく番組って新しいですよね。私たちもこれまでの経験で培ってきた自分らしい着こなしを分かりやすく伝えられるし。ある意味、私たちの企業秘密を明かしている番組ですよね(笑)」。

亀恭子(以下:亀)「東京から発信する番組だけど全国の女の子に楽しんでもらえるし」。

S「東京タワーから発信されるってすごいよね。ここは秘密の”333号室”にあるんですよ(笑)」。

渡「中学生のときに東京タワーに来たこと、よく覚えてます。蝋人形館とか行ったなあ」。

宮「東京タワーグッズってすごくオシャレでかわいいんですよね。これからも東京タワーは、カワイイとオシャレを発信していくんですね」。

全員「確かに!」。

Tokyo Tower.TV(東京タワー.TV)とは…東京タワーが発信する動画配信サイト。街歩き番組からドラマ、東京タワーからの日の出の映像など、多彩なオリジナルコンテンツを配信中。

吉高由里子

2011.03.28 Vol.503

映画『婚前特急』

「人生は楽しまなきゃ」5人の彼氏をかけ持つヒロインが本命探しに悪戦苦闘する姿を描くハートフルラブコメディー。主演はドラマ「美丘―君がいた日々―」や、前後篇の超大作映画『GANTZ』など話題作への出演も続く吉高由里子。“5人の彼氏”を持った感想を直撃!

人を好きになる気持ちに、理由なんて無いんですよね

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撮影・神谷渚 スタイリスト・福田春美 ヘアメイク・RYO

 彼氏5人を掛け持ちしする超合理的ヒロイン・チエを、その持前の魅力ではつらつと演じた吉高由里子。まずはどんな夫婦になりそうかを“査定”しつつ、5人の彼氏を紹介してもらうことに。まずは西尾みのる(加瀬亮)。33歳。食品会社の営業部長でバツイチ、チエの良き相談相手。

「西尾と結婚していたら、熱く話すことがない夫婦、仮面夫婦みたいなことになるかも…(笑)」

 出口道雄(青木崇高)。29歳。ハマりやすく凝り性だが飽きっぽい。

「出口とは、何にもやらない夫婦になりそう。趣味や家のことも、最初は楽しいねって言ってても、2人ともスパッと“もういいわ”って何にも続かない(笑)」

 三宅正良(榎木孝明)。54歳。海外旅行に連れて行ってくれる。既婚。

「三宅とは、週末妻みたいなことになりそう。モノで釣るような人だし、チエもまんまと釣られてるし(笑)」

 野村健二(吉村卓也)。19歳。大学生。若くてかわいいが余裕がない。

「野村と結婚したら、全部自分が決めなきゃいけなくなりそう。“何でもいい”しか言わなそうだから(笑)」

 田無タクミ(浜野謙太・SAKEROCK)。26歳。パン工場の工員。ずうずうしく、いい加減。唯一のメリットは“ラク”。

「田無とは衝突することが多そう。でも衝突するというのはちゃんと向き合えているということじゃないかな、と」

 ちなみに吉高が選ぶとしたら誰?

「出口ですね。例え趣味が違っても、この人は飽き症だからすぐ新しいことを見つけるじゃないですか。自分が興味を持てそうだったら、それに便乗すればいいかな、と(笑)。でも本音を言えばこの中にはいないですよ。“だめんず”ばっかりですもん(笑)」

 とはいえ、そんな“だめんず”を演じる役者たちはいずれも、個性あふれる魅力の持ち主ばかり。

「浜野さんとは一緒にいる時間が一番多くて、キスシーンもあったんですけど…ドキドキはしなかった(笑)。でも浜野さん、キスシーンの前日にリップを塗ってラップでパックまでしてくれたらしくて、唇がすごいプルんプルンになってたんですよ! いつもは乾燥して石畳みたいになっているのに。私が “これ、キスしたら痛いよー”って言ったから気を使ってくれて…カワイイ方だなと思いました(笑)。吉村君はキスシーンが初めてだったみたいで、前の晩から何も食べることもできず、4回も歯を磨いたとか。当日もすごく緊張してて、2人でスタンバイしているときにも“ふーっ、ふーっ”って…こっちが緊張しちゃいますよ(笑)。榎木さんはファンタジーな方でしたね。待ち時間にふと見ると口をパクパクしているんです。役者さんだから顎をほぐしたりしているのかな、と思ったんですけど、聞いてみたら“<気>を食べてるんですよ”と。スタッフのほうを見たらみんな目をそらしてるので“あの、<気>って…”と聞かざるをえなくなり。結局、私も榎木さんと並んで<気>を食べましたけど(笑)。青木さんはラテンな人でしたね。印象的だったのが、キスシーンでもテストからキスするので、テストからちゃんとする人なんだな、と思っていたら、スタッフから“青木さん、テストはキス無しで!”って止められて恥ずかしそうにしていて。かわいらしい人だなあ、と(笑)。加瀬さんは以前から知っているので、一緒にいると安心します。今回もいろいろ救われましたね。加瀬さんが相手だと、隠しておきたいことでも素直に言える気がしますね」

 吉高自身が考える、恋愛で大切にしたいこと、とは?

「人を好きになる気持ちって、理由が無いことじゃないですか。なぜ好きなの、と聞かれてカッチリ答えるほうが怖い気がする。理由があるから人を好きになるの?って。分からないのに無性に好き、というほうがうれしいし。“人間は感情の動物”といいますよね。だから感情を楽しんで、満喫したら良いのではないかと思います」

 震災に心を痛めながらも余震の続く中、真摯に取材に答えてくれた吉高。スクリーンで見せてくれる“はっちゃけぶり”に思わず心もほぐされます!

(本紙・秋吉布由子)

『婚前特急』

監督:前田弘二 出演:吉高由里子、加瀬亮、浜野謙太、杏、石橋杏奈、青木崇高、榎木孝明、吉村卓也他/1時間47分/ビターズ・エンド、ショウゲート配給/4月1日(金)よりテアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国公開 http://konzentokkyu.com
©2011『婚前特急』フィルム・パートナーズ


笑いのエール送る! 沖縄国際映画祭開幕

2011.03.28 Vol.503
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「第3回沖縄国際映画祭」が22日、予定通り、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開幕した。震災と節電ムードで多くのイベントが中止や延期されるなかで、「自粛する」ことよりも「行動する」ことで被災した人々の力になりたいと、「エール,ラフ&ピース(Yell,Laugh&Peace)」のコンセプトを新たに掲げ、震災チャリティーとしての開催を決意した。

 18日からスタートしたカウントダウンイベントでは、各会場に義援金の募金箱を設置、「私たちにもできることがきっとある」というメッセージをプリントしたTシャツ姿の参加芸人たちが協力を呼びかけた。映画『漫才ギャング』(品川ヒロシ監督)のプレミア上映会と舞台挨拶に出席した、品川監督は「チケット代を義援金として送らせていただき、映画祭の収益金も日本赤十字社を通じて寄付したい」とあいさつ。東京、大阪で行う同作の舞台挨拶でも、その上映回の入場料と同額を義援金にすることを明らかにした。他のイベントに出演した芸人たちも、劇場の前などで支援を呼びかけ、スリムクラブの真栄田賢が手を合わせ「皆さん本当にありがとうございます」と真剣な表情でお礼する姿は印象的だった。

 22日のレッドカーペットイベントでは、映画『漫才ギャング』と映画『月光ノ仮面』の石原さとみら俳優陣も勢ぞろい。小雨の降るなか、全長約300メートルというレッドカーペットを手を振りながらウオーク。映画『FLY!』の相武紗希は、震災の影響で同映画祭での上映を自粛した中国映画「唐山大地震−想い続けた32年−」の吹き替えも熱演。1995年に、故郷の兵庫県で阪神・淡路大震災を経験しているだけに「私たちが一歩一歩、歩いていくことで被災者の方も元気になってくれると思う」と平常心でサポートする決意を真剣に語った。


『SOMEWHERE』主演 スティーヴン・ドーフ

2011.03.28 Vol.503

ソフィア・コッポラ監督最新作は“アラフォー男”目線!

『マリー・アントワネット』ではガーリーなナイーヴさで世界を魅了したソフィア・コッポラが、今度はアラフォー男の切なさで魅せる! 主役は映画ファンが愛する仕事人スティーヴン・ドーフ。

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エルのお土産はキディランドで買おうか、それとももっと大人めの物のほうがいいかな…とつぶやくスティーヴン。やはりまだ“ジョニーが入ってる”もよう
(撮影・神谷渚)

「昨日の夜は東京でちょっと飲み過ぎちゃって。ソフィアに会ったら、今日はちょっとジョニー入ってます、って言わなきゃ(笑)」と笑うスティーヴン。ジョニーとは、本作で彼が演じた主人公の名。フェラーリを乗り回し、夜は気ままに飲み歩く。自堕落な日々を過ごす俳優だ。

「この作品は、自分のキャリアの中でも最も重要な作品になったと思ってるんだ。パーフェクトなタイミングでやってきたパーフェクトな役、というところかな。もっと若いころに、この役を今同様に演じられたかというと、決してそうではないと思うから」

 ある日ジョニーの前に、別居中の妻と暮らす11歳の娘・クレオが現れる。不器用な父と大人びた娘の数日間。特に衝撃的なドラマが展開するわけでもないのだが、スクリーンを見つめているだけでなぜか切なくなるような、ナイーヴさがにじむ。ジョニー同様、スティーヴンの元にも多くの脚本が送られてくるが、もしソフィアの作品と知らなかったら…?

「それでもたぶん選んだと思うよ。ソフィアが書く脚本は短いことで有名で、今回もすごく薄かったから、きっと“誰だ、こんな薄い台本を送ってきたのは”と、興味を抱いたんじゃないかな(笑)。それに彼女の脚本はとても詩的で、強いものを持っているからね。ただ、例え彼女が監督しなかったとしても僕は、大人びた娘がいる未熟な父親というマルコ役にひかれただろうね。前半は娘と父の立場が逆転しているけれど、しだいに変化が表れて、彼は大人の男に、本当の父親になっていく。僕自身、昔つき合ってた女の子との間に11歳の娘がいたっておかしくないわけで(笑)。共通点を意識したり、あくまで役を演じるというスタンスに戻ったりと、面白い体験だったよ」

 監督はマルコ役にスティーヴンを想定してシナリオを書いたとか。

「これまでにも“アテ書き”してもらったことは、何度かあった。ジョン・ウォーターズ監督の『セシル・B ザ・シネマ・ウォーズ』とかね。ジョンはタイプライターに僕の写真入りの記事を挟んで脚本を書いたとか(笑)。今回演じたジョニーと僕は同じ俳優だけど、けっこう違うところが多いんだ。ホテル住まいは僕もやったことがあるけど(笑)。でも演じるという意味では、これまでで一番大変な役だった。『ブレイド』の悪いヴァンパイアのような役のほうが、メイクの助けもあって演じやすい。でも今回はそういった小道具は何もない、ネイキッドな自分だった。素に近いから大変だったというのはあると思う。でもだからこそ、こうやって演じることができて誇らしく思ってる。エンターテインメント作品のキャラクターを演じるのも楽しいけれど個人的には人間を表現する役や物語のほうが好きなんだ」

 娘・クレオ役には12歳の若き天才女優エル・ファニング。

「この作品はやはり、クレオのキャスティングが重要だった。僕をジョニーにしてくれたのはエルだったと言っていい。ソフィアが彼女を選んでくれて本当に感謝してるよ。11歳の女の子を学校に迎えに行くという体験もできたしね。タバコのにおいに気をつけたり、汚い言葉を口にしないようにしたり、運転中も毒づかないようにしたり(笑)」

 父親を“経験”した彼の今後の仕事も楽しみだ。

(本紙・秋吉布由子)

『SOMEWHERE』

監督:ソフィア・コッポラ 出演:スティーヴン・ドーフ、エル・ファニング他/1時間 38分/東北新社配給/4月2日より新宿ピカデリー他にて公開 http://www.somewhere-movie.jp
©2010 - Somewhere LLC


『ザ・ファイター』

2011.03.21 Vol.502

その絆が生んだ、伝説の勝利

 アメリカ・ボクシング界の伝説的試合、ミッキー・ウォード対アルツロ・ガッティ戦至るまでの道のりに秘められた、ミッキーと異父兄・ディッキーの深い絆を描く感動のトゥルーストーリー。一度は引退を決意した負け続きのボクサーが、天才的ボクサーだった兄と力を合わせて世界タイトルマッチに挑む姿が、見る者に勇気と感動を与えてくれる。

 本作の大きな見どころは、主人公のミッキーを演じるマーク・ウォールバーグと兄・ディッキー役クリスチャン・ベールという演技派の競演。実際のボクサーさながらの肉体作りを実現させたウォールバーグもさることながら、大幅な減量に加え髪を抜いて歯並びを変えるというベールの役作りも、大きな話題を呼んでいる。この怪演でベールは見事本年度アカデミー賞助演男優賞を獲得した。監督は『スリー・キングス』のデヴィッド・O・ラッセル。実力派男優が演じきった熱い兄弟愛に、勇気とパワーをもらえるはず。

STORY:名ボクサーながら自堕落な兄・ディッキーと、真面目だが負け続きのボクサーである異父弟のミッキー。あるとき、ディッキーが薬物に手を染めたことから家族の絆が揺らいでしまう。

監督:デビッド・O・ラッセル 出演:マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベール、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ他/1時間56分/ギャガ配給/3月26日より丸の内ピカデリー他にて公開 http://thefighter.gaga.ne.jp


『トゥルー・グリット』

2011.03.14 Vol.501

コーエン兄弟が名作西部劇で新境地!

『ノーカントリー』『ファーゴ』など、常に独特な映像世界で世界を魅了してきた異才の兄弟監督ジョエル&イーサン・コーエンが、スティーブン・スピルバーグとタッグを組んで描く復讐劇。本年度のアカデミー賞でも10部門にノミネートされた注目作だ。

 本作の原案はチャールズ・ポーティスが1968年に発表した同名ベストセラー小説。同著の映画化としてはジョン・ウェインにオスカーをもたらした名作西部劇『勇気ある追跡』が有名だが、コーエン兄弟いわく「『勇気ある追跡』のリメイクではなく、原作に忠実に再映画化した」とのこと。父を殺された復讐のため過酷な旅に出る14歳の少女・マティを演じるのは、期待の新星ヘイリー・スタインフェルド。“用心棒”役のジェフ・ブリッジスとマット・デイモン、敵役のジョシュ・ブローリンといった熟練俳優との、異色かつ絶妙の掛け合いは見もの。

STORY:牧場主の娘・マティは、雇い人のトムに殺された父の敵を討つため大酒飲みの連邦保安官・ルースター、テキサス・レンジャーのラビーフとともに過酷な旅に出る。

監督:ジョエル&イーサン・コーエン 出演:ヘイリー・スタインフェルド、ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリン他/1時間50分/パラマウント ピクチャーズ ジャパン配給/3月18日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開 http://www.truegrit.jp


人的補償で高浜獲得

2011.03.07 Vol.500

 ロッテは1日、FA権を行使して阪神に移籍した小林宏之投手(32)の補償選手として、4年目の高浜卓也内野手(21)を獲得すると発表した。ロッテは当初、投手を検討していた。高浜は横浜高から2008年、高校生ドラフト1巡目で阪神に入団。故障もあり、昨季まで一軍出場機会はなかった。

 

アヴリル・ラヴィーン 最新作携え再上陸

2011.03.07 Vol.500

 カナダ出身の人気アーティスト、アヴリル・ラヴィーンが最新アルバム『グッバイ・ララバイ』のプロモーションのため再来日、テレビやラジオへの出演や、限定ライブの開催など精力的なプロモーション活動を展開した。

 最新アルバム『グッバイ・ララバイ』の発売を翌日に控えた3月1日の夜、アヴリルは、日本における活動のスタート地点ともなった赤坂BLITZで招待制の無料ライブを行った。アルバムが前向きな内容であることから「1夜限りの必勝POWER UP LIVE」と名づけられ、館内に出張神社が設けられたり、神主さんによる開運祈願を経てライブがスタートするといった特別なものになった。「ハロー!トーキョー!」の挨拶のあと、最新シングル「ワット・ザ・ヘル」でキックオフ。さら最新作から「プッシュ」「スマイル」と立て続けにプレー。その後、彼女の代表曲「ガールフレンド」「スケ8ター・ボーイ」の元気いっぱいな演奏で会場いっぱいの観客をジャンプさせた。

 発売当日の2日もまた、朝の情報番組に始まり、各メディアに対応。午後からは、AKB48の前田敦子がパーソナリティーを務めるラジオ番組「前田敦子のHEART SONGS」(TOKYO FM、月〜木毎日午後21時50分〜)の公開収録にも参加。大ファンという前田の、最新アルバムをはじめ、ファッションやプライベートに関する質問に笑顔で答えた。アヴリルが「覚えたほうがいい日本語を教えて」と前田にリクエストするシーンもあり、前田は「大好きだよ!っていうとみんな喜ぶと思いますよ!」とアドバイスしていた。収録分は、同番組3月7〜10日までの放送のなかで聞ける。

 公開収録を終えたアヴリルは、ファンからのサインのリクエストに答えたり、「あなた、昨日も来てたよね!」と話しかけたり、ファンを大喜びさせていた。

 

予算案年度内成立は確定も関連法案はさてどうなる?

2011.03.07 Vol.500

ニュースの焦点

 平成23年度予算案が2月28日夜の衆院予算委員会で、民主、国民新両党の賛成多数で可決した。17日に民主党会派離脱を表明した小沢一郎元代表に近いとされる16人の議員と小沢氏が本会議を欠席した。

 参議院は予算を2日に受領。憲法60条の規定で、参院が受け取った後30日で自然成立するため年度内成立が確定したが、予算案と切り離されて審議される関連法案についてはほぼ絶望的。

 参院で過半数割れし、再可決に必要な衆院の3分の2の議席を確保できていないのが現状。3分の2獲得へ、社民党、公明党に菅直人首相は秋波を送ったが、その節操のなさに状況はかえって悪化した。そんななかでの16人の造反とあって、通常なら除籍(強制離党)もありえるところ、民主党の処分は中心人物である渡辺浩一郎衆院議員でさえ6カ月間の党員資格停止処分。他の15人は厳重注意という大甘裁定。岡田幹事長は「彼らにもう一度チャンスを与えたい」と語ったが、この処分には野党もあきれ顔だ。

 それに先がけ、28日には民主党マニフェストの最大の目玉公約ともいえる子ども手当の見直しについて、岡田氏が所得制限の導入は「当然、議論になりうると思う」と述べた。公明党の取り込みを狙っての大幅修正に言及したわけだが、この発言は「子ども手当の理念に反する」と閣内でも波紋を呼んだ。あてにされた公明党は2日、修正協議に応じない方針を固めた。民主党が法案を大幅修正したり、公明党が導入を主導した児童手当法の復活・拡充に応じたりすれば協議に乗る余地はあるものの、その方向で民主党内がまとまることはないと判断した。

 果たして菅首相に打つ手はあるのか…。

 

入学試験中に問題を投稿 気になるその目的と手口

2011.03.07 Vol.500

 京都大学の入学試験で試験中にその問題がインターネット検索大手「ヤフー」内の「ヤフー知恵袋」に投稿され、なおかつ回答されるという問題が起こった。投稿はすべて「aicezuki」のハンドルネームで、携帯電話からアクセスした記録が残っていた。また早稲田大学、同志社大学、立教大学でも同様に試験中に問題が投稿された。

 京大での投稿には試験監督者が試験会場で板書して伝えた問題訂正まで反映されていた。つまりは会場内の何者かによる仕業ということだが、机の下でブラインドタッチで問題を打ったか、写真、もしくは動画で撮影し、外部の協力者にメールで送り、その協力者が投稿したということが考えられるという。果たして可能なのか?

 偽計業務妨害容疑で捜査を進めた警視庁と京都府警は1日、投稿は携帯電話からだったと断定。2日には山形県の高校を卒業し仙台市の予備校に通う男性(19)が投稿に関与していた可能性が高いことが分かった。そして3日には仙台市でこの予備校生を保護したのち逮捕した。

 今後、携帯電話を差し押さえ通信履歴を調べるなどして、この問題の全容が明らかにされるだろうから、興味はその目的と手口についてに移ることになる。

 今後は携帯を持ち込ませない、などといった対応策が練られているようで、2日の大正大の後期試験では机の上に携帯電話を置くように指示された。しかしケータイを2個持ち、机の上に置いたものはダミーだとしたら意味はない。取りあえずは映画館や劇場でみられる妨害電波を流し「圏外」にすることが考えられる。

 

【キーワードで読むニュース7】世界一! 600メートル超え、日航ジャンボ引退、カダフィ大佐側反撃 他

2011.03.07 Vol.500

世界一! 600メートル超え

 東京都墨田区に建設中の「東京スカイツリー」の高さが1日午後1時29分に601メートルに到達し、自立式電波塔として世界一になった。この日はアンテナなどを取り付ける鉄塔「ゲイン塔」をつり上げる工事が行われ、同日夕には604メートルになった。月内に634メートルになる予定。

 

日航ジャンボ引退

「ジャンボジェット」の愛称で親しまれてきた日本航空のボーイング747型機が1日、すべてのフライトを終えて引退した。この日は、国際線仕様の747−400が沖縄とホノルルから最終便として成田空港に到着。駐機場では社員らが「ありがとうジャンボ」などと書かれた横断幕を持って乗客を出迎えた。

 

カダフィ大佐側反撃

 内戦状態のリビアで最高指導者カダフィ大佐側は28日、反体制派が制圧した都市に対し相次いで空軍機を投入。北東部の第2の都市ベンガジ南方のアジュダビーヤでは武器庫2カ所を攻撃、首都トリポリの東約200キロにあるミスラタ近郊でも地元ラジオ局を軍用ヘリで襲撃。奪還を狙って反転攻勢を強めた。

 

特捜部から起訴権分離

 笠間治雄検事総長は28日、特捜部から起訴権を分離することを検察内部で検討していることを明かした。郵便不正事件の再発防止策の一環で「特捜部は自分で捜査し自分で起訴もするから、問題が出やすいと思う」と述べた。特捜部の在り方については「フレキシブルに検討しなければいけない」とも述べた。

 

郵政で負の連鎖が広がる

 郵便局会社は28日、平成24年3月期の営業損益が約110億円の赤字に転落する見通しを盛り込んだ事業計画を総務省に届け出た。郵便事業会社も、2年連続の約1000億円の営業赤字を見込んだ事業計画の認可を総務省に申請。郵便事業会社の業績悪化が郵便局会社に波及する“負の連鎖”が浮き彫りになった。

 

陸山会事件「裏献金」立証せず

 政治資金規正法違反罪で民主党元代表、小沢一郎被告を強制起訴した検察官役の指定弁護士が、中堅ゼネコン「水谷建設」から小沢被告側に渡ったとされる裏献金について立証しない方針を決めたことが2日分かった。小沢被告の公判前整理手続きは今月16日から始まり、初公判は早ければ夏ごろとなる。

 

主婦年金現行救済策撤回へ

 細川厚労相は2日、年金の変更届を出し忘れた専業主婦に2年以上前の保険料支払いを免除する救済策(厚労省課長通達)の撤回を検討する考えを表明。救済策は今年1月に実施されたが、正直に年金を払ってきた主婦が相対的に損をして、未払いだった主婦が得をするとの批判を受け一時停止していた。

 

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