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格闘家イケメンファイル | TOKYO HEADLINE - Part 8
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格闘家イケメンファイル Vol.33 リアルアマプロレスラー シバター

2015.09.28 Vol.651

「なんだよお前、こんなところに呼び出して。イケメンファイル?俺以上にこの連載にぴったりなやつはいないだろう。えっ!? 俺が33回目? 普通1回目か2回目だろう。なんで俺に声が掛かるのがこんなに遅かったんだ? まあ、それは後でゆっくり聞くとして、俺の何が知りたいんだ?」

 扉を開けるなり、リング上と同じオラオラ全開で登場したシバター。総合格闘家としてリングに上がるほか、プロレスラーとしても活躍中だ。

「総合格闘技とプロレスの間に違いなんかないね。対角線に立っている相手をぶっ倒す。ただそれだけ。総合格闘技は試合と試合の間隔が長いけど、それはみんな弱いから。弱いから準備期間が必要とか言い訳している。俺なんかプロレスで毎日戦っているよ。本当に強い奴は毎日戦える。格闘技を始めたのは18〜19歳の時だからかれこれ11年ぐらいになるかな。俺が格闘技を好きというより、格闘技が俺を好きだったのかもしれない。なんか呼ばれたような気がして始めたからな」

 総合格闘家、プロレスラーのほか、YouTuberでもある。

「YouTubeはここ3年ぐらいやってるね。基本的には自分の試合の動画とか。それこそ自分の胸とか頭、あとリングから離れたところにカメラを設置して、試合の模様を配信している。胸や頭にはリアクション芸人がつけてるような小型のカメラをつけて、自分目線で対戦している様子を映している。だからカメラに映っているのは基本相手の選手だね。本当は俺が映ったほうが盛り上がるから、相手選手にカメラをつけたいんだけど、なかなかつけてもらえないから、自分につけてやっているよ。あとは有名人、芸能人の悪口だね」

 そんなYouTuberシバターのファンは子どもが多いとか。

「ファンはほとんど男の子ども。YouTubeの視聴者は子どもが多いんだよ。任天堂3DSで見られるから、ゲームをしないでYouTubeを見ている。そこで俺が子どもたちの心を貫いたんだろうな。妖怪ウォッチのように。子どもたちからすると俺はジバニャンに見えていると思うぜ。女性ファン? 何故かキワモノ好きのファンが多いな。俺としてはキワモノのつもりはなく、正統派イケメンのつもりなんだが、棚橋(弘至)に群がるような感じのギャルはいない。そこは納得いってないね」

 女性ファンは少なくてもタイプにはうるさい。

「そりゃ、やっぱり美人だろうね。それは当たり前として、巨乳で、お尻が大きいのがいい。で、ブロンド。キックアスのクロエちゃんなんか可愛いな。嫁さんにするならハリウッド女優かな。そのレベルじゃないと俺に釣り合わないから。連れて歩いた時にみんなが振り返るような美女が俺にはふさわしい。性格? そりゃ、料理ができて性格がよくて、自分に合っていれば…って、普通すぎるだろ(笑)」

 11月22日に行われる「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 「ZST.49」 —旗揚げ13周年記念大会—」に出場が決まっている。

「相手? まだ決まってないけど、俺と戦いたい奴はごまんといるからな。俺は誰が来たって全然構わない。そしてそこではほかの選手がしないようなパフォーマンス、戦い方、勝ち方を見せるよ。エンターテインメントと強さの融合だな。入場から100%の力で挑むから、俺の試合には絶対遅れるなよ。これを見た女性はぜひともそんな俺を見に会場まで来てほしいね。差し入れのひとつも持って来てくれたらうれしいね(笑)」

 そんなシバターのライバルは意外にも格闘家ではなく…。

「ジャスティンビーバーだね。俺の夢は伝説を作ること。世界一の嫌われ者になりたい。世界一嫌われて、知名度をもっともっと上げたいね。そこが今ちょっとジャスティンに負けてるから(笑)。最強の嫌われ者ってかっこいいだろ? 俺というより、格闘技が俺を欲しているから、この体が動かなくなるまで続けると思うよ。格闘技とプロレスを両方やって、世界一の嫌われ者であり続ける。それが俺の夢であり生き方だね」

格闘家イケメンファイル Vol.32 一蹴必倒の光速キック 和氣光春(わき みつはる)

2015.09.14 Vol.650

 今年の1月にKrushのリングでデビューした和氣光春は、現在18歳のフレッシュなイケメン格闘家。これまでにKrushとK-1で3戦3勝という成績を残し、今月22日「K-1 WORLD GP 2015 〜SURVIVAL WARS〜」で、南野卓幸(チームペガサス)と対戦が決定。当初、南野と同門の平本蓮と対戦予定だったが、平本が木村“フィリップ”ミノルの対戦相手に抜擢され、南野と対戦することに。

「平本選手と対戦する予定だったんですが、変更になっちゃいました。やりたい気持ちもあったし、やると思っていたから、対戦できなくなったのはちょっと悔しいですね。平本選手は僕より年下なので、負けられないという意地もあるし、実際すごい気合が入っていたので(笑)。でも南野選手もとても強く、格上の選手なので、いつもの試合通り気を抜かないで、びっしりと練習をして当日を迎えたいと思います。対戦相手については結構研究もしますが、弱点を狙うだけではなく、自分のスタイルも曲げずに、完璧に勝てるようにしていきたいと思っています」

 スポーツ万能の和氣が最終的に選んだのが格闘技だった。

「中2の時、友達がキックボクシングをやっていたので、自分もやりたいなと思って興味本位で始めたのがきっかけです。それまで、野球や合気道やサッカーなど、いろいろやっていたのですが、格闘技を始めたら、すっかりはまってしまった。今でもとにかく格闘技が1番楽しくてたまらない(笑)。最初は友達と同じジムに行こうと思っていたんですが、たまたま野球の試合の帰りに見つけた現在のジムに飛び込みで入ったら、優しく教えてくれて、ここいいなって(笑)。先輩も大好きだし、先輩後輩、みんな尊敬できる人しかいないので、このジムに入れて本当に良かったと思っています。格闘技は1対1で戦うっていうところが、自分に合っている。あとは…かっこいい。単純に1番かっこいいっていうのが魅力ですね」

格闘家イケメンファイル Vol.31 今世紀最高のイケメン 黒潮”イケメン”二郎

2015.08.23 Vol.649

 イケメンを名乗るレスラーがついに登場! WRESTLE-1所属の黒潮“イケメン”二郎だ。リングに上がる時と同じ派手なジャケットに身を包み、現れた姿はまさにイケメン。しかも、キャラクターによる人気だけではなく、実力もうなぎのぼりの大注目のレスラーである。

「最初は黒潮二郎という名前でデビューしたんですけど、2年前にイケメンを名乗るようになりました。理由? 自分がイケメンだと気づいちゃったから(笑)。イケメンなので、オヤジが足立区の竹の塚でやっている“黒潮”という店のお客さんの演歌歌手からもらった空柄のジャケットを着て試合に出たら怒られました(笑)。今じゃ、着ると大喜びですけど」

 イケメンつながりで福山雅治の「HELLO」を入場曲にしたパフォーマンスも人気。

「イケメンをどう表現しようかと考えて、ジャケットと手鏡をアイテムにして、それを使ってパフォーマンスをしようと。郷ひろみばりのジャケットプレイも、やってみたら思いもかけずウケてどんどん入場が長くなっていったんです(笑)」

 パフォーマンスやキャラが先行しているように思われがちだが、22歳ながら経験は豊富。

「中学のころは柔道部でしたが、受身だけ覚えてやめました(笑)。その後、オヤジがTAJIRIさんと知り合いで、14歳の時にハッスルの道場に行くようになったんです。行ったら小川直也さんとかが普通に練習していて、驚きました。しかもまだ中学生だったのに、初日に遅刻しちゃった。そしたら小川さんが待っていて、ぶっ飛ばされるんじゃないかと思ってビクビクしていました(笑)。そこで2年ぐらい練習をしたんですが、結局高校に入ってやめてしまった。で、高3の就活の時に、プロレスラーになることにしたんです。もともとセンスもありましたし(笑)、ハッスルで2年間練習していたので、きっとなるべくしてなったんですね」

 プロレスラーになったものの、辞めようと思ったこともあったとか。

「以前いた所は女子プロの団体だったので、女子の試合は盛り上がるけど、僕とかが出ても全然盛り上がらないからつまらなくなっちゃった(笑)。その時はまだ20とか21歳でしたから、ラーメン屋になろうかなとか…。そんな時に、WRESTLE-1に呼んでいただいて、そこで意外とウケて(笑)。そしたら移籍の話もきて、プロレスをもう一度ちゃんとやりたい! これはチャンスだ!と思いました。今はとてもやりがいがありますし楽しいです」

格闘家イケメンファイル Vol.30 トレンディMMA 檜山勇斗(ひやまゆうと)

2015.08.10 Vol.648

 高校時代から格闘技界ではその名が知られていた檜山。それは息子を格闘家にしたかった父親の英才教育(?)のたまものとか。

「ずっと空手をやっていた父から5歳ぐらいの時に空手を教えてもらったのが、格闘技を始めるきっかけですね。最初は空手の道場に入ったんですけど、しばらくすると格闘技の道場に入って、その後今度は柔術の道場にも入りました。それもすべて父親の影響です。というか、僕を格闘家にしたいと思った父親にそのころは操作されていたんだと思います(笑)」

 スタートが空手ということは打撃系?

「空手から入った割には寝技のほうが好きです。打撃はまだまだ向上させなければと思っています。柔術は相手が完全に負けを認めるから気持ちいい。打撃やキックでKOすると、相手は倒れるだけじゃないですか。でも関節技で決めると、相手は自ら負け宣言しなきゃいけないので、勝った感があっていいかなと(笑)。向こうに敗北感を味あわせたいというのもありますけど。自分が逆に、関節技でギブアップして負けたら、ものすごい敗北感ですからね」

 そんな負けん気の強さを持つ檜山だが、意外にも試合前は弱気になることも。

「練習よりも試合のほうが楽しいんですけど、リングに上がるまでが嫌な感じなんです。なんで試合をやるのかなって(笑)。割と目立ちたがりなので、リングに上がったら、その瞬間から高揚感があって、試合が終わるとすぐにまた試合したいと思うんですけど、試合が決まると、なんで試合するって言っちゃったのかなって(笑)。相手も怖いし、緊張で逃げ出したいと思ってしまう。試合の1週間ぐらい前からは、ずっと緊張です。対戦相手に関しては一応は研究しますが、あまり気にしすぎないようにしています。先入観を持たずに、いつも通りの自分が出せればいいと思って試合に臨んでいます」

 プロ格闘家とともに、普通の大学生という顔も持つ。

「毎日大学とジムの行き来ですね。ちょっと前まではテニスサークルに入っていたんですけど、総合格闘技と柔術の2つのジムに通っていて、格闘技ばかりやっているので、時間がなくてあまりサークルに行けなくなってきた。それ以外は…家でごろごろしてテレビを見るぐらいです。バラエティーとか…。ほんと、趣味とかないんですよ。自分は細々と生きているような人間なので、逆に格闘技をやっていることで、救われています。格闘技をやっているおかげで周りからも認めてもらえることもあるし、そのおかげで結構社交性も身についたんじゃないかと思います。格闘技をやっていなかったら、どうなっていたか…。多分、全然生活は違っていたと思います。もともと学校でもクラスの隅っこにいるようなおとなしい性格だったので全然目立たない暗い子だったでしょうね」

 8月23日にはディファ有明で「ZST.47」に出場する。

「対戦相手は初のオーストラリア人。外国の選手とやること自体、プロに入って初めてです。今度の選手は特に日本人と違って勢いが凄いので、最初のプレッシャーが多分半端ないんじゃないかと思っています。ですから、最初から打ち負けないようにしたい。先に自分が引いたらヤバイかなという感じなので、最初にペースを持っていかれないように気をつけたい。相当アグレッシブに来ると思うので、自分も派手に動き回って、分かりやすい試合をしたいです。地味な試合をしてもお客さんは面白くないと思うので、格闘技に詳しくない人にも感銘を与えれるような試合をしたいと思います」

 そんな檜山の将来の夢とは。

「まず、ZSTでタイトルを取っていないので、タイトルを取りたい。取ったら、海外でも活躍できたらなと思います。日本でも盛り上げていこうと頑張っていますが、世界には盛り上がっている所が多くあるので、そういう所でやれればいいですね。そして将来的には指導者など、格闘技に関わっていきたい。痛いとか、辛いだけじゃなくて、楽しい部分もたくさんあるということを多くの人に伝えたいです」

格闘家イケメンファイル Vol.29 新生K-1の申し子 平本蓮(ひらもとれん)

2015.07.26 Vol.647

 昨年『K-1甲子園2014〜高校生日本最強決定トーナメント〜』の王者となり、今年1月にK-1のリングでデビュー。現在3戦3勝と勝ち星を重ね、俄然注目の高校2年生平本蓮。格闘家のDNAは父親から受け継いだものだった。

「小学校4年生になる前のある日、父親に“近くにキックボクシングのジムができたから行くぞ”って言われて半強制的にやらされたのが格闘技との出会いです(笑)。もともと父親はプロボクサーを目指していたんですが、規定の厳しいプロボクサーになる前のCT検査で、ちょっと引っかかるところがあったらしく、ボクシングを続けるのをあきらめたそうです。それまで一生懸命努力してきた夢が一気に消えて絶望したと思うので、その分頑張りたいなという気持ちはあります。自分自身も格闘技が大好きなので、託されているというより、パンチの技術などもすべて父に教えてもらったので、夢を代わりに叶えてあげたいなという気持ちですね」

 きっかけは父親でも平本自身、格闘技のおもしろさにのめり込んでいった。

「最初に入ったジムがすごくアットホームで楽しかったのもありましたが、やり始めて1週間ぐらいでスパーリングをやらせられたんです。相手の子は正道会館で空手をやっていてすごく強かったので、思いっきりボコボコにされた(笑)。その時に不思議とやり返したいという気持ちがわきおこり、その子が2時間練習したら、自分は5時間とか、とことんのめり込んだ。そうするとどんどん実力がついてきて、1年後には僕のほうが何倍も強くなっていました。それで努力することの大切さ、そして努力すれば報われるという楽しさを知った気がします。そして始めて1年半後の小学校5年生の時にアマチュアジュニアのワンデートーナメントに出場して、何年もやっている子を差し置いて圧勝で優勝しちゃった(笑)。その時に、俺ってやればできるのかも知れないと思いプロ、そしてチャンピオンを意識しました。ただ、小学校を卒業したあたりからK-1がテレビで放送しなくなったのと、中学時代に体が大きくなって子どもの階級がなくなり、あまり試合に出られないこともありアマチュアボクシングを目指そうかなと思ったこともあったんです。東京オリンピックも決まったし。でもボクシングは素晴らしいスポーツなんですけど、キックボクシングをやっていた自分的には何か物足りなさを感じてしまって…。それで迷っている時に、K-1とK-1甲子園が復活になり、一気に目標が定まり、今につながっています」

 こうと決めたら一直線!かと思えば、意外にも多趣味とか。

「ほかにもやりたいことがたくさんあるんです。とにかくいろいろなものに影響を受けやすい(笑)。熱しやすく冷めにくいタイプですね。遊びならスケートボードとか、ギターも弾けますし、料理も好き。器用? 逆ですね。不器用だからどんどんのめり込めるんです。できることはすぐ飽きるけど、できないことほどはまりますね。女性の趣味ですか? 不器用なので生活していてできないことが多いし、普段はぼーっとしているので、リードしてくれる優しい人がいいです(笑)。見た目は同じ年で今人気の広瀬すずさんとかかわいいですね」

 9月にはK-1の本選に出場する。

「ずっと夢見てきた舞台ですが、当時あこがれていた舞台とはまた違うと思うんです。新生K-1はまだ生まれたばかりですし、僕もプロ格闘家として生まれたばかり。だからK-1と一緒に成長して行きたいですね。ですから9月は自分らしい試合をします。早くてキレのある攻撃で、きれいなパンチ、きれいな蹴りでKOを取る。モハメド・アリじゃありませんけど、“蝶のように舞い、蜂のように刺す”。そんな戦いをしたいといつも意識しています。バチバチ打ち合う試合も楽しいですが、僕の場合はきれいに戦い圧倒的に勝つ。その姿を見てほしいですね。目標?近いところではファイトマネーでスポーツカーを買いたい(笑)。そして将来的にはK-1とともに自分も大きくなって、ラスベガスとかで試合をしたいなと思います」

格闘家イケメンファイル Vol.28 SEKAI NO HAJIMARI 澤田龍人(さわだりゅうと)

2015.07.12 Vol.646

 中学生のころから、突出した強さで注目を集めていた澤田。その圧倒的な強さゆえ、アマチュア修斗全日本選手権を経てという従来の流れを経験せずに、いきなりプロデビューを飾った。そのきっかっけを作ったのは、格闘技好きの父。

「格闘技を始めたきっかけは、父にPRIDEを見に連れて行ってもらったことです。桜庭選手とホイス・グレイシー選手の試合を見て、かっこいいって思って、自分の意思で4歳の時に高田道場でレスリングを習い始めました。本格的に総合格闘技を始めたのは約3年前ですが、小学生の時には総合格闘家になろうと決めていました。父は、僕が格闘家になって、喜んでいますね。格闘技が好きなので、試合に毎回来てくれるのはもちろん、計量まで付いてきます(笑)。来てくれるのはありがたい反面、ちょっと恥ずかしい気持ちにもなります(笑)」

 プロ6戦で早くも因縁のライバルがいるとか?

「ライバルというわけではありませんが、飛鳥拳選手とは何かと比べられることが多いです。僕はデビュー戦から連勝して、3戦目が引き分け。それもすごく悔しかったのに、4戦目に飛鳥選手に負けて、かなりヘコみました。飛鳥選手はアマチュア修斗、プロデビュー、新人王トーナメントと一つひとつ段階を踏んで、ずっと無敗で新人王になった選手。だからそういうのを飛ばしてデビューした僕に対して思うところもあったみたいです。もちろんこちらも唯一負けている相手ですし、空手の間合いでくるとてもやりづらい選手なので、当然意識はしています。次回対戦することがあれば、絶対に負けたくないと思いますし、そういう意味でライバルと言われているんだと思います」

格闘家イケメンファイル Vol.27 修斗の赤猿 猿丸ジュンジ(さるまる)

2015.06.22 Vol.645

 現在、3連続KOで連勝中の猿丸ジュンジ。5月に行われた試合でもデビュー以来無敗の相手を1R2分でKO勝ちし、会場を沸かせた。
「前回の試合はスッキリしました(笑)。1Rで決めてやるって思っていたので。相手は無敗の新人王ですし、皆さんが思っているようにとても強かった。でも僕自身はあまり相手のこととかを考えず、とにかく自分のパフォーマンスを最大限に出そうと考えています。自分の力さえ出せれば、どんな相手でも倒せると思うので。そんなに相手を研究して、分析するタイプではないですね」
 高校時代は野球少年だった猿丸。格闘技に導いてくれたのは…。

「テレビで見て格闘技は知っていたんですけど、たまたま高校3年生の時にTSUTAYAで修斗のDVDを借りたんです。その時に軽量級の試合にマモル(修斗史上初2階級制覇をした所属ジムの先輩。特徴はアフロヘアー)さんが出ていて、小さい人でも格闘技ってできるんだと思って。当時は小さい人は習うのもダメだと思ってましたもん(笑)。だって、当時はPRIDEやK-1でヘビー級の人がいっぱい出ていたので、絶対自分にはできないと思っていたんです。でも軽量級のマモルさんがすごく格好よくて。今でこそちんちくりんのアフロですが、そうなる前の話です(笑)。いや、当時は坊主に近い茶髪で格好よかったんです、本当に当時は(笑)。で、軽い階級でも格闘技は習えるんだと思って、すぐにネットで調べたら、現在所属しているシューティングジム横浜が家の近くにあることを知って、次の日に入会しに行きました。実は入会しに行った日にジムにマモルさんいたんですよ。でも気がつかなかった(笑)。このアフロの人誰だろうって。あの茶髪坊主のかっこいいマモルさんはどこにいるんだろうってずっと思っていて、3日後ぐらいに気がつきました。あれがマモルさんだって(笑)。たまたま見たDVDにマモルさんが出ていたおかげで今の自分があるので感謝しています」

 マモルはアフロがトレードマークだが、猿丸のトレードマークは真っ赤な髪の毛。

「デビューした時は金髪でしたが、デビューして割とすぐに赤にしました。それ以来ずっと赤です。理由? それはもちろん目立つため。最初は全然赤くならなかったんですけど、試行錯誤の結果、この色に落ち着きました。それに、強い奴は赤コーナーから入場するじゃないですか。だから赤なんです」

 5月の試合前からの怪我もあり、次戦の日程は未定だが、3度目の世界王座挑戦が濃厚。

「自分自身の試合の日程は決まっていませんが、7月に行われるチャンピオン(内藤)のび太選手と澤田(龍人)選手の試合の勝者とやることになると思います。とにかくチャンピオンになりたいんです。というか、ならなきゃいけない。ほんと、それだけしかないですね。チャンピオンにならなきゃ死んでも死にきれないので、なるまでやります(笑)。僕はチャンピオンシップで2回負けているんです。今度やったら3度目。世界戦を3回やる人なんてそうそういないと思います。ですから、次のチャンスは絶対にものにしなきゃならないんです」

 チャンピオンになることしか考えていないという猿丸。格闘技が彼に与えたものは何なのか。

「格闘技って人を育ててくれると思うんです。少なくとも僕は18歳の時からシューティングジム横浜に入って、ちゃんとした大人になれました。ってなれていますよね(笑)? もし格闘技をやっていなかったら、とんでもない人間になっていたと思う。殴り合いが怖いと思う人はいるかもしれませんが、格闘技はそれだけじゃなくて、夢がある。かっこいい選手もいっぱいいるし、喧嘩ではなく、そこには夢もあるので、ぜひ生で試合を見てほしいですね。特に僕の試合はKOで決めるので、それまで味わったことがないような興奮が味わえると思うので期待して下さい。僕自身格闘技はずっと続けたい。多分、おじいちゃんになっても続けていると思います。それだけ魅力のあるものなので、たくさんの人に会場に足を運んでもらいたいです」

格闘家イケメンファイル Vol.26 BRAVEハート 坂巻魁斗(さかまきかいと)

2015.06.08 Vol.644

 デビューから3連勝、いずれも1R1本勝ちで、一躍脚光を浴びた坂巻魁斗。今年高校を卒業し、本格的にプロとして活躍し始めるやすぐに注目選手となった現在の心境は。

「うれしいですけど、プレッシャーも少しあります。これまでは1Rで1本勝ちしてきましたが、全部うまくいくとは思っていません。でも1本勝ちにはこだわっていきたい。応援してくれるファンの方もそうですが、初めて見に来てくれた方は、1本勝ちやKOのほうが勝負が分かりやすいと思うんです。プロ選手としてやらせてもらってますし、そこは狙って行きたいなって思いますね」

 もともとは父親の影響で格闘技を始めたとか。

「影響というか、父親が好きで3、4歳のころから地上波の格闘技を一緒に見ていて、かっこいいなと。それで小学校1年生の時に空手を始めたんです。で、テレビでK-1や総合格闘技を見て魔裟斗選手や山本”KID”徳郁選手にあこがれて、中学校2年生の時に、知り合いに今のジムを紹介してもらい、総合格闘技を始めました。2人とも試合だけじゃなく、いろいろなメディアに出ていて、スター性があった。そんなところもかっこいいなと思います」

 現在3連勝中の坂巻。先月24日に開催された「ZST.46」でも1ラウンドでの1本勝ちを収めた。

「前回の試合の決め技は足関節だったんですが、練習ではそればかりやっていたんです。ジムの人にも足関節で決めるかも知れないと宣言していてうまく決まったので、やってきたことができたなという気持ちでした。自分は空手出身なので、打撃はもちろん得意ですが、寝技も自信がある。現在所属しているBRAVE GYMの宮田(和幸)先生がレスリングのオリンピック代表だったため、ジムのレスリング力のレベルが高く、その中で練習してきたので、どちらもできるという自負はあります」

 坂巻の入場曲はAKB48。ぱるること島崎遥香推しは格闘技界では有名だ。

「ぱるるのファンだって言っておけば、いつか会えるかなっていう淡い期待もあります(笑)。AKB48は中学校1年生の時から好きで、ぱるるが入ってきた時に、すぐにぱるる推しになりました。夢はチャンピオンとしてぱるるに会うこと。塩対応とか言われていますが、そこがいい。媚びてないというか、自分を貫き通して、周りに流されていないところがかっこいいなと。今度の総選挙? もちろんぱるるに投票しました(笑)。プライベートでの息抜きもライブに行ったり、暇があれば握手会にも。たまにオタクの仲間とオフ会もしています(笑)」

 そんな坂巻が今年中にやりたいこと。

「ベルトに挑戦して、ベルトを巻きたい。勝ち負けは分からないけど、とりあえず挑戦できるところまで持っていかないと。まだ若いので、今のうちにやっておきたいんです。勝っても負けてもいい経験になると思いますし。もちろん、チャンピオンは狙っていますよ。他団体でも10代でベルトを取るというのは、なかなかいないですし、それによりもっと注目されると思うので。そしたらまた1歩ぱるるに近づける(笑)」

 総合格闘技、また主戦場としているZSTの魅力。

「総合格闘技は寝技があるのが魅力ですね。立ち格闘技もすごいですけど、総合はグローブも小さいし、1本勝ちがある。また展開が早いので、見合っている時間があまりなく、攻防が多いので面白い。休める時間がなく、動いている時間が多いので見ていて飽きないと思います。また、ZSTは他団体さんよりスピーディーでアグレッシブな展開が多いと思います。試合内容や結果を見ても、1本勝ちやKO勝ちの試合が多いと思うので、格闘技を知らない人も楽しめるのではないでしょうか。自分はKOか1本勝ちを鮮やかに決めて、スカッと勝つ試合を見せたいです。1Rで勝つと“もうちょっと見たかった”って言われることもありますが、印象に残ると思うので。自分はフライ級のセンターを目指してますから(笑)」

格闘家イケメンファイル Vol.25 戦慄のブラジリアンフック 木村”フィリップ”ミノル

2015.05.24 Vol.643

 いつでも闘争心むき出しで、試合の前から相手への口撃が容赦のない噛み付きキャラの木村。しかし、最近はそのキャラが崩壊し、“本当はいい人説”も囁かれているが…。

「まあ、だんだんいい人だっていうのがバレてきているのは感じていますね(笑)。ただ全部作っているというのではなく、記者会見やカード発表で相手を見ると、自然にそうなっちゃう。絶対に倒してやるっていう思いが強い分、気持ちが抑えられなくなって、ガッと言ってしまう。でも注目してもらっている以上、本当の俺がどうであれ、横柄な態度をとって豪快でなければと思うんですね。それは格闘家として大切にしている心構えでもあるので」

 ビッグマウスのキャラクターに加え、とにかく試合が面白いと評判の木村。1月に行われた試合で、それまで9年間、対日本人戦無敗のK-1 −65kg初代王者のゲーオ・フェアテックスからダウンを奪い勝利したことは大きな話題をさらった。

「自分でいうのもなんですが、すごいっすよね。ストーリー性無限大です、俺(笑)。どんな試合でも絶対に負けない気持ちでやりますが、人間ですから負けることもある。でもその負けをいかにポジティブに変換して反省し、次につなげるかが大切だと思うんです。ですから昨年11月に大切なトーナメントの1回戦で負けたあと、その時の優勝者ゲーオ選手と1月にすることになった時に、これをストーリーにしてやろうと思った。自分がすぐに負けた試合の頂点に立ったチャンピオンに、次の試合で勝つ。そんなベタなドラマでも無いようなことを現実の世界でやる。そのストーリーを完成させようと思うのが自分の原動力ですね」

 21歳という若さながら、格闘技歴は12年目という木村は超ポジティブ。

「きっかけはテレビで見て、魔裟斗さんとかがかっこいいなって思ったこと。男の子って、絶対的な強さにあこがれる時期があると思うんですけど、僕の場合はそれがずっと続いている。リングにいる姿って単純に男としてかっこいいし、どんな展開になったとしてもリングにいる以上、かっこよくしか終わらないと思うんです。それが格闘技の一番の魅力じゃないかな。性格は超ポジティブで自画自賛タイプ(笑)。でも落ち込んだり反省したりすることも結構あるんですよ(笑)。辛いことや嫌なことがいっぱいあるし、日常生活で悩むことも多い。でもそんな時は開き直って堂々と胸を張っていようと。何があっても動じず、胸を張る。それで怒られようが別にいいんだって思うようにしています」

 そんな前向きパワーはどこからくるのか。

「海が大好で見ているだけで癒される。三浦半島はパワースポットなので、ゲーオ戦の前にも行って、海と自然からパワーをもらいました。太陽がめっちゃ照っていたので、太陽に向かって“勝ってくるからな!”って叫んで。で、実際に勝ったので勝利の報告にも行きましたよ。“勝ったよー”って(笑)」

 それは恋愛にも向けられる?

「基本一目ぼれ系で、ガツガツいくタイプ(笑)。人からはちょこちょこジャブをついて相手が来るのを待ちつつ1回よけて、またジャブを打って、効いたと思ったら攻めるんだよって言われますが、関係ないです。俺はマイク・タイソンなので、最初からガンガンいく(笑)。ガンガン行って、少しでも相手が揺らいだら、一気に仕留める。試合も恋愛も全部一緒です(笑)」

 7月4日に開催される「K-1 WORLD GP 2015 〜−70kg初代王座決定トーナメント〜」のスーパーファイト/K-1 −65kg Fightに出場。

「試合前からビッグマウスで大口叩きますが、それを有言実行できるかどうか、その目で確かめに会場に見に来てほしい。今度の試合もKOするって決めているので、お楽しみに。下手な勝ち方をしたら罵声をくれてもいいし、金返せコールもウエルカムなので。その前に記者会見やインタビューもチェックしてもらえれば。木村ミノルは記者会見とKOがお得なバリューセットになっておりますので(笑)。とにかくいろいろな意味で期待は裏切らないので、会場に足を運んで下さい」

格闘家イケメンファイル Vol.23 腕関初段 柏崎剛(かしわざきごう)

2015.04.26 Vol.641

 格闘家と大学生という二足のわらじをはいている柏崎。中学1年で総合格闘技を初め、16歳でプロデビューした早熟のファイターが5月24日に、ディファ有明で行われる「ZST.46」で、ついに絶対王者と対戦。ベルト奪取に挑む。

「今度の試合で僕が挑戦するチャンピオンの藤原(敬典)選手は、キャリアも長く絶対的な力を誇っている。そして僕と丸っきり正反対で、とてもクレバーで冷静な選手。自分とまったく違うタイプだから、逆にワクワクしています。相手はチャンピオンなので、ずっと前からいつか対戦したいと思っていました。そしてその時が来たら、こうやってぶっ飛ばしてやろうというシミュレーションをしてきたので、準備はできています。キャリアがあるので、テクニックもありますが、自分は勢いがある。多分、今まで対戦した選手の中で一番強い選手なので、やってみないと分かりませんが、今は勝つイメージしかありません」

 冷静な藤原に対し、自分は真逆だという柏崎。

「すぐ熱くなっちゃうんです。SWAT!でデビューした時も、対戦相手のチームの応援がすごくて、それにイライラした(笑)。声援ならいいんですけど、相手に対する罵声とか…。小さい会場だったので、それが余計に目立って、ついカッとしちゃいました(笑)。ほんと、それは欠点ですね。ですから、練習の時から常に冷静で、クレバーにできるように意識しています。お客さんの声援は結構聞こえるんですよ、僕。友達の声援も聞こえるので“おっ、あいつ来てるな”とか(笑)。もちろんセコンドの声もばっちり聞こえてます。そこは信頼関係があるので、何が聞こえても大丈夫ですけど(笑)」

 熱くなるというのは、真剣に格闘技に取り組んでいるということ。それゆえ苦手な選手に話が及ぶと…。

「苦手というか、ちょっとイラっとするのは、必要以上に仲良くしようとしてくる人(笑)。格闘技が強くなるためにそれは必要なのかと思ってしまう。なれ合いになりたくないし、そういう人はみんなぶっ飛ばしてやりたい(笑)。格闘技の選手じゃなくて、格闘技ごっこをしているだけなんです。そういう人たちは」

 柏崎をそこまで熱くする格闘技の魅力とは。

「なんだろう…。やる側からしたらほとんどないです(笑)。辛いことだらけ。ただ最近、格闘技でつながる人が多くなって、そういう人間関係は魅力ですよね。練習仲間や応援して下さる方。そういう理解し合える人がどんどん増えてきたので、それは楽しいです。見る側からですか? うーん、マッチョな人が多いので、女性は男性の肉体美が見られる(笑)。あとは…そのぐらいですかね(笑)。でも面白い試合は、素人の方が見ても面白いと思います。自分もそんな素人の人が面白いと思えるような試合ができるようになればと思っていますので、ぜひ会場でマッチョと試合を楽しんでいただければ(笑)」

 そんな柏崎の好きな女性のタイプは一体どういう人なのか。

「大人な人。精神的に大人の女性がいいです。自分のことを理解してくれて、サポートしてくれるような人がいい。減量中に僕の前で思いっきり肉を食べていても? 全然いいです(笑)。減量が終われば一緒に食べればいいし、そもそもうちの家族が無神経で僕の減量はおかまいなしで食べているので慣れっこです(笑)。見ためは…柴咲コウさんとかいいですね」

 次の試合、そしてその先について。

「相手は絶対王者と言われている人。初代王者なので、自分が二代目絶対王者になります。そして絶対的な強さを誇るチャンピオンであり続ける。また、日本の格闘技を盛り上げたいです。地上波でも放送されて、そこで盛り上げられるような選手になるのがデカい夢ですね」

 5月24日は熱い柏崎が見られそうだ。

「現在まで、14戦ぐらいやっているんですけど、今まで熱い試合をやったことがなくて、サクッと終わっちゃうことが多かった。ですから今度はハートとハートがぶつかり合うような熱い試合がしたい。そんな試合をお見せします」

格闘家イケメンファイル Vol.22 Mr.アグレッシブ、新境地を求めて 土屋大喜(つちやたいき)

2015.04.13 Vol.640

 前回の試合で肩を負傷し、5月に行われる「MOBSTYLESx修斗 “FIGHT & MOSH”」で1年ぶりの復帰戦に挑む土屋大喜。試合まで1カ月を切った現在の心境を語る。

「相手の佐藤(将光)選手とは初対戦で、まだ詳しくは試合も見ていない選手ですが、上手な選手、常に冷静でいられて、クレバーな選手と聞いています。ですからそこは気を抜かないように、しっかりやっていきたい。僕は今まで自分から前に出るタイプで、それで怪我が多かった。手術も3、4回していますし、それによってブランクも多かったので、今回は怪我だけには気をつけようと。試合のたびに怪我をして、その度に長期欠場。忘れたころに出てくるって言われないように(笑)、怪我に気をつけつつ、忘れられないような試合をします」

 今回は階級を1つ下げての挑戦となる。

「盛り上がっている階級(フェザー級)ですから、そこに自分が入って巻き込まれるのはうれしいです。不安より楽しみ。しいて言えば体重が落ちても動けるかなというところですが、一度テストで落としてみたので、あまり不安には思っていませんし、全然大丈夫だと思っています」

 プロの格闘家を目指すきっかけとなったのが、現在所属しているジムの代表でもある“修斗のカリスマ”と言われた佐藤ルミナ。

「中3の夏にルミナさんの試合の映像をテレビでたまたま見ていて、衝撃を受けるぐらい格好が良くて、その時からルミナさんと同じ道に進みたいと思いました。ルックスはもちろん、あっという間に試合が終わったのも格好よかった。秒速の1本勝ちで、すげーって(笑)。最初に会った時は、あこがれの人と話せるということで、めちゃくちゃ緊張しました。というか、今でも緊張しています(笑)」

 格闘家を目指して一直線。真面目なイメージだが、趣味も楽しむ。

「レゲエが好きなので、練習がなくて、次の日オフだったらクラブとかに行きますね。好きな女性のタイプ? まあ、クラブにいるような女性は好きですね。セクシーですし、派手めな感じが好きなので(笑)。芸能人で言ったら、中村アンさんとかローラさん。ハーフの方やハーフっぽい人がタイプです。綺麗ですよね。女性はね、格闘家と付き合ったら絶対いいと思うんですよ。減量をするのでダイエットの仕方もいっぱい知っていますし、疲れの抜き方や護身術、格闘技の楽しさも教えてあげられる。でも楽しむ程度はいいけど、試合に出るとか言いだしたら、それは困るかも(笑)」

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