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スポーツ | TOKYO HEADLINE - Part 437
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9・18K-1 武尊「格闘技人生がどれだけ続くか分からない」

2017.08.05 Vol.Web Original

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(9月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)で初防衛戦に挑むフェザー級王者・武尊に現在の心境を聞いた。

『コイツと殴り合ったら面白いだろうな』と直感で思った
――今回は初防衛戦で中国のワン・ジュングァン選手との対戦が決まりました。7月の「Krush.77 ~日本vs中国・6対6全面対抗戦~」でワン・ジュングァンの試合を会場で見て、どんなことを思いましたか?
「まだあの時は正式に試合が決まる前だったので、試合やタイトルマッチということ関係なく、自分の趣味ぐらいの感覚で『コイツと殴り合ったら面白いだろうな』と直感で思っちゃいましたね」

――今まで戦ってきた選手には感じなかった感覚があったんですか?
「そうですね。ここまで直感でズバッと感じたのは初めてでした。こんなにアグレッシブな選手は見たことなかったし、何をされても相手の攻撃を完全に無視して、自分の攻撃を当てに行く姿は自分と似ていると思いました。これは本当に“中国の武尊”だなって(笑)。今まで僕と似ているファイトスタイルで戦っている選手を知らなかったので、自分と似ている選手と出会えたのはちょっとうれしかったですね」

――以前から「“中国の武尊”と呼ばれている選手がいる」ということは耳にしていましたか?
「はい。いろいろな人から言われていましたね。インターネットでも名前も見聞きしていたので、どんな選手なのか楽しみでした」

――そのジュングァンと戦うわけですが、実際に試合を見て攻略するイメージはできましたか?
「会場で見ていた時は、趣味の世界でしか見ていなかったので、『コイツと殴り合ったらどんな展開になって、どれだけパンチを当てられるかな』ってことしか考えてなかったです(笑)。あの時点で勝つための攻略法など考えていなかったので、これから考えようと思います」

――自分とファイトスタイルが似ているだけに、やりにくい部分はありますか?
「僕は相手に何をやられても関係ないと思ってやっているので、ジュングァン選手もそうだったら穴がないですよね(苦笑)。実際に戦ってみないと分からないですが、僕的には自分と似ているだけに穴がない選手だと思っています」 

――前回の試合後、武尊選手は「次は防衛戦をやりたい」と発言していましたが、ジュングァンを見てベルトを懸けるにふさわしい選手が出てきたという気持ちですか?
「中国でも強い選手を倒していると聞いていたし、それだけ実績のある選手とタイトルを懸けて戦ったほうが、フェザー級のベルトの価値も上がると思います。ジュングァン選手は僕と一番熱い試合をできる選手なんじゃないのかなと思うので、そういう相手とタイトルをかけて戦えるのがうれしいですね」

――今年、武尊選手はスーパーファイトで2試合戦って、どちらも劇的なKO勝利でした。ファンのハードルは上がっていると思います。
「ドラマチックな展開を求めている人もいるかもしれませんが、試合はその日のその瞬間で決まることじゃないですか。だから僕はとりあえず試合を楽しむことを一番に考えています。僕が試合を楽しむことで自然と面白い試合になると思うし、最高のKOを見せられると思うので楽しみにしていてほしいですね」

あと何試合できるか分からないからこそ目の前の1試合1試合を全力で楽しみたい
――ジュングァン戦で言えば、自分のような相手と戦うことが楽しみですか?
「楽しまないと戦っていられないですからね(笑)。僕もK-1チャンピオンになって最初の頃はプレッシャーも感じていて、プレッシャーを感じることによって背負う者としての力は出てきます。でもそのプレッシャーによって自分の戦い方ができないこともあったんです。僕にとっては自分の試合で楽しめないことが人生の中で無駄なことなので、それなら一試合一試合プレッシャーなど関係なく、自分の戦いをして、思いっきり楽しんで相手を倒せればいいかなと思います」

――“試合で楽しむ”ことを1試合も無駄にはしたくないんですね。
「はい。ずばり格闘技人生がどれだけ続いて、僕があと何試合できるか分からない。最近は『こうやって人と殴り合うことを何歳までできるのか分からないよな』と思うようになってきたんです。だからこそ目の前の1試合1試合を全力で楽しみたいです」

――武尊選手はいつも「今年の目標は全試合KO勝利」という目標を掲げていて、今年はここまで2戦2勝2KOです。目標達成も現実味を帯びてきたと思います。
「ここまで目標に近づいたのは初めてかもしれないですね。デビューした頃は4試合~5試合連続KO勝利をしていましたけど、最近は多くて3試合連続KO勝利なので、このまま連続KO勝利を続けたいですね」

――それでは最後に武尊選手のタイトルマッチを楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをいただけますか?
「僕は自分が楽しんでこそ良い試合になって、最高の勝ち方ができると思っています。僕は大好きなK-1を思いっきり楽しんで戦うので、ファンの人はそれを見て興奮して、感動や希望などいろいろなパワーを感じてほしいです。ぜひ会場に見に来てください!

「Krush.78」水と油の中澤と左右田がそれぞれの主張を展開

2017.08.03 Vol.Web Original

「Krush.78」(8月6日、東京・後楽園ホール)で開催される「Krush -65kgタイトルマッチ」で対戦する王者・中澤純と挑戦者・左右田泰臣。ともにこのベルトを通行手形にK-1での活躍を目論むが、その考え方は水と油。試合直前、それぞれの主張を聞いた。

中澤「K-1チャンピオンになった後にどうするかが僕の人生にとって大事なこと」
――Krush-65kg王者になって、どんな変化がありましたか?
「自分の中で、昔はKrush-65kgのベルトを獲ることが人生のゴールだと思っていましたけど、今はKrush-65kgのベルトを獲ることが人生のゴールではないですね。Krush-65kgのベルトを獲ることが目の前の目標だと思うと、そのあとは通過点で、周りからは『凄いね!』って言われるんですけど、自分としては凄いとは思っていないです」

――周囲の反応はいかがでしたか?
「みんなが喜んでいるのを見て、ベルトは応援してきてくれた人たちへの恩返しのツールだなと感じました。格闘技はランキング1位でもランキング10位でも何も変わらないと思うので、チャンピオン以外は価値がないと思っています」

――Krush-65kgのベルトを獲得しても、自分が目指すものはもっと先にあると感じていますか?
「もちろんです。僕はKrush-65kgのベルトを防衛して、ベルトの価値を高めてK-1に出場してチャンピオンになります。引退後のビジネスとして“K-1チャンピオン”という名刺があるのとないのとでは全然違うので、その名刺が欲しいですね」

――引退後のためにもK-1でチャンピオンになる、と。
「そうですね。人は何かをゴールにしてしまうと、その目標をクリアできないと思うんですよ。だから僕は必ず自分が思うゴールのその先を目標にしないとたどり着けないと思っています」

――なるほど。
「これは僕の考えですけど、絶対にそうしたほうがいいのかなと思いますね。そうすると“K-1”というものが、昔は神の領域だと思っていましたけど、自分の考え方なら“K-1”は手の届く場所にあると思えています」

――Krushのベルトを獲得して、選手としても人としても充実しているようですね。
「はい。夢の設定を大きく見積もれば、それに応じて満足度というか充実度が出てくるんだと思います」

――対戦相手の左右田選手にはどんな印象を持っていますか?
「僕は格闘技オタクではないので、左右田選手のことは、あまり見てなかったんですよ。でも木村“フィリップ”ミノル選手と戦った試合(左右田が2RKO勝利)を見て、ガードが固い印象がありましたね」

――どんな試合になると想定していますか?
「パンチの当たる穴を見つけたので、そのパンチが入ったら、思いっきり昇龍拳ぐらいのパンチを打ち込んでやろうかなと思います(笑)。判定決着なら相手にダラダラペースを持っていかれてしまうと思うので、冷静に分析して判定だと厳しいと思っています。KOで勝たないと負ける可能性は高いと思っているので、僕の考えではダウンを取って判定で勝つか、KOで倒して勝つかだと思います」

――そうなると自然と派手な試合で中澤選手が防衛することになりそうですね。
「はい。派手な試合で勝ちますよ」

――左右田選手は中澤選手のPVの発言を聞いて「会社の代表であり、Krushのトップに立つ人間が(煽り映像で)自分の器のことをアピールして、相手に対してバーカという表現を使うところを見ていると寂しくなる」「彼が自分の上司だったらとても悲しくなる」と発言していました。それについてはどう思いますか?
「左右田がマスクと仮面が違うと言っていて、正直、そんなに違いが大きいものだと思っていなかったです。で、Googleで検索したら、そんなに差がないということに気づきました。あと僕が『バーカ』と言って、それを不快に思う人がいたら申し訳ないと思います。でも“煽り”映像ですから。ファンに見たいと思ってもらってナンボだし、それが僕の中ではプロなんで。それにあの発言も20分くらいしゃべった中の一コマだし、そもそも経営者としての時の僕は『バーカ』なんて言わねえよって(苦笑)。こっちはこっちで『最初は尊敬していた』とか言われてもつまらないし、試合が決まったら本気で殴りっこするのがKrushでしょう。左右田は『言いたいことを言う』とか『自分の好きにやる』と言っておきながら、宮田(充プロデューサー)さんに『他の選手が噛みついてこないことをどう思いますか?』と聞いてみたり、お前の意見はねえじゃん。全部人の意見じゃねえかよって。あいつの言葉を借りるなら、もし自分の部下にあんなグチグチうるさいやつがいたらクビにします。左右田はKrushのベルトをK-1への踏み台にするって言っていましたけど、そんなに甘いもんじゃねえよというところを見せたいですね。Krushのチャンピオンベルトが僕を強くしてくれたと思うので、そんな簡単じゃねえよっていうのを見せます。(左右田戦をクリアしたら?)KrsuhとK-1は色が違う興行で両方とも面白いし、どっちがどうはないけど、僕は子供の頃にK-1に憧れていたので、K-1でチャンピオンになりたい。それが夢や最終目標ではなくて、(K-1のベルトを)獲ってどうするかが僕の人生にとって大事なことです。だから目標は左右田を倒して、K-1のトーナメントに出て、俺が本戦・左右田がリザーバーいう状況を作ることです」

――Krush-65kg王者となって最初の試合ですが、自分のどんな姿を見せたいですか?
「Krushが日本チャンピオンでK-1が世界チャンピオンだとすると、僕の中ではK-1のチャンピオンが世界で1番強い男だと思っています。自分が世界レベルで戦えることを見せたいですね」

「Krush.78」-60kg次期挑戦者は柔の大沢か剛の郷州か…

2017.08.03 Vol.Web Original

「Krush.78」(8月6日、東京・後楽園ホール)で開催される「Krush -60kg次期挑戦者決定トーナメント・決勝戦」でグローブを交える大沢文也と郷州征宜が決戦を前にその思いを語った。

大沢「今自分はジム長。自分たちの練習が間違いではなかったと証明したい」
――準決勝の横山巧戦で減量方法を変えたそうですが、新しい減量方法が身体に合わなかったようですね。
「まじで前回は体重が落ちなかったんですよ! 試合に出場できないと思うぐらいやばくて、新しい減量方法は本当にダメだと思いましたね。計量会場まで歩いていけなくなるぐらいヘロヘロで、試合当日もほとんどアップできなかったので、今回からいつもの減量方法に戻します(苦笑)」

――ただし1回戦の稲石竜弥戦は膝の負傷があって、準決勝の横山戦は減量失敗があって、大沢選手はコンディションが悪いとダウンを奪って勝ってますよね?
「そうなんですよね。コンディションが悪いとダウンを取って、そのあとは逃げるという(笑)」

――コンディションのことはあったにせよ、1回戦・準決勝と非常に集中して戦っている印象もあります。
「最近は練習の時から周りの声を聞くことを意識しているから、かもしれないですね。自分は一発もらっちゃうと『コノヤロー!』と思っちゃうところもあるんですけど、そこを冷静に戦えるように心がけています」

――横山戦でダウンを獲ったパンチの手応えはありましたか?
「いや、『あっ! 倒れた!』ぐらいで、全然パンチの手応えはなかったですね。ただ狙っているパンチではありました」

――相手の横山選手はプロ無敗で勢いのある選手でしたが、戦ってみてどんな印象を持ちましたか?
「いつも自分は試合前に客観的に自分の試合を分析して、どのくらい有利かを決めているんですよ。で、横山戦は悪くても7割、良くて8割くらいで自分が勝つと思っていました。まぁ…今回はコンディションが悪くても6割は俺が勝つと思っていました。横山選手は無敗の相手で強いとは思ったんですけど、自分の力を出せば全然勝てるって感じでしたね」

――そして-60kg次期挑戦者決定トーナメント決勝は郷州征宜選手と対戦が決まりました。大沢選手は郷州選手と闘士選手はどちらが勝つと思っていましたか?
「ぶっちゃけ郷州選手が勝つと思っていましたね。だけど正直、闘士選手のほうが戦いやすかったので、闘士選手に勝ってほしかったです。俺と闘士選手のほうが試合が盛り上がると思ったんですけど…郷州選手が相手でも全然いいっす」

――郷州選手は猪突猛進で直進的なファイターですが、そういった相手はやりやすいですか?
「相性は最悪ですね(苦笑)。じゃんけんで例えるなら俺がチョキで、郷州選手はグー。そのままやったら負けるじゃんって感じなんですけど、俺はパーにもなれるチョキなんで問題ないですね。郷州選手は誰が相手でもファイトスタイルを変えるタイプではないので、逆に俺はたくさんテクニックを出していこうかなと思っています。パワーとスタミナでは負けちゃうけど、スピードとテクニックでは絶対に負けません」

――郷州戦に勝てば次はタイトルマッチです。何としても勝ちたいという気持ちは変わらないですか?
「本当に勝ちたいっす。負けられない理由もいろいろとあるんですよ。僕、本当に好きな女の子がいたんですけど、試合の1カ月前にガチでフラれたんです。これで試合でも負けたらめっちゃダサいと思うので、勝ち続けて来れてよかったっす(笑)」

――第5代王座決定トーナメントでは準々決勝敗退でしたが、今再びベルトを巻くチャンスが巡ってきました。ベルトが欲しい気持ちも徐々に強くなっていますか?
「ここは俺がベルトを獲らないとダメだなと思っています。今自分はTANG TANG FIGHT CLUBのジム長で、俺がベルトを獲らないと今のジムは始まらないと思っているんですよね。俺がベルトを獲って後輩たちが『やった! 文也くんがベルトを獲った!』や『自分たちのジム長がチャンピオンなんだ!』と思ってもらって、自分たちの練習が間違いではなかったと証明したいっす。俺はSNSではすげえ遊んでいる遊び人だと思われていますけど、練習はしっかりやっていて後輩たちには『俺についてこい!』って言っています。それを言っている以上、俺たちの練習が間違っていなかったことを証明したい。そのためには結果が必要なんで、必ず俺がKrushのチャンピオンになりますよ」

「Krush.78」佐々木vs谷山の-63kgタイトル戦は汚名返上の舞台

2017.08.03 Vol.Web Original

「Krush.78」(8月6日、東京・後楽園ホール)で開催される「Krush -63kgタイトルマッチ」で対戦する王者・佐々木大蔵と挑戦者・谷山俊樹。対戦を前に2人の声が届いた。

佐々木「ベルトを防衛してK-1の舞台にもう一度リベンジしたい」
――2月の初代K-1ライト級王座決定トーナメントでは1回戦でウェイ・ルイに敗れてしまいましたが、あの試合でどんなことを感じましたか?
「K-1という大きな舞台で、いつもより体重も500g軽かったりして、自分にとっては収穫があった大会でした。本来の力が出せなかったと言ってしまえば言い訳にしか過ぎないのですが、ウェイ・ルイ選手が優勝してくれたことがせめてもの救いだったかなと思います(苦笑)。今はウェイ・ルイ選手との再戦を目標にして、しっかりリベンジできるようにトレーニングを積んでいます」

――佐々木選手もウェイ・ルイに負けるまでは連勝していましたが、実力を出せなかったという反省点があったのですか?
「自分自身、連勝していてどこか浮かれていた部分もあったのかなと思います。あそこでウェイ・ルイ選手に負けて、より一層、気を引き締めないといけないと思いましたね」

――改めて自分は世界のトップと戦って勝っていくことが目標だと感じましたか?
「そうですね。Krush-63kgのベルトを獲って、どこかでちょっと満足していた自分もいたのかなと思います。現状に満足せずにまだまだと思っている選手のほうが強くなっていくと思うし、自分もKrush-63kgのベルトを獲った時に、それを実感していたので、その想いを込めて試合をしていけたらと思います」

――2月の試合を終えてからは、どんなことを意識してトレーニングしてきましたか?
「力がどうとか技術がどうとかではなく、一番は気持ちの部分かなと思っています。日々の練習で培った自信など、どこか欠けていた部分があったと思うので、2月のK-1での敗戦を毎日忘れずに練習を続けています」

――そして6月の中国遠征を挟んで、2度目の防衛戦が決まりました。対戦相手は谷山俊樹選手に決まりましたが、挑戦者が谷山選手に決まったと聞いた時はどんな心境でしたか?
「特別に何かを想うことはなかったですね。誰が相手でもKrush-63kgのベルトは自分のベルトだと思うし、久々のKrush参戦でタイトルに挑戦する谷山選手には絶対にベルトは渡したくないです。僕は8月6日に試合をして、Krush-63kgのベルトを持って帰るだけなので、相手が谷山選手に決まりましたけど、ただ戦って勝って防衛するだけです」

――谷山選手も初代K-1ライト級王座決定トーナメントに出場していましたが、いつかは戦う相手だと意識していましたか?
「意識はしていました。トーナメントでウェイ・ルイ選手に勝っていたら、準決勝では谷山選手とクリスチャン・スペトゥク選手の勝者と戦うことになっていたので、谷山選手と戦うことも想像しながら練習を積んでいたつもりです。その対戦のタイミングが今回の防衛戦になったのかなと思います」

――昨年10月の初防衛戦(岩崎悠斗に判定勝ち)では王者としての強さを証明してベルトを防衛しましたが、今回の防衛戦ではどんな試合にしたいですか?

「2度目の防衛戦の前にK-1で悔しい敗戦を喫して気付いたこともあったので、良かったのかなと思います。今はこのKrush-63kgのベルトを防衛するためだけにトレーニングを積んでいるので、しっかりKrush-63kgのベルトを防衛します。そしてK-1の舞台にもう一度リベンジしたいと思います」

――今回のタイトルマッチは初代K-1ライト級王座決定トーナメント1回戦で敗れた選手同士の対戦ということで、ファンの人からは厳しい目で見られる部分もあると思います。それについてはいかがでしょうか?
「周りの目は周りの目でいいと思うし、僕はしっかり防衛して、次につなげるだけです。そういった厳しい目は気にしないし、むしろ厳しい目を糧に練習にも取り組めているので、より気合が入っています。こういう試合が組まれるからこそKrushだと思うし、だからこそ緊張感のあるタイトルマッチにしたい。今回はチャンピオンとして、ただ勝つだけでなくKOを見せたいです」

――最後にファンの皆さんにメッセージを。
「このKrush-63kgのベルトは僕のものです。必ず勝利してこのベルトを持ち帰りたいと思います。期待していてください」

10・15RIZIN福岡大会でダンヘンvs桜庭のグラップリングマッチ

2017.08.02 Vol.Web Original

PRIDEのテーマが鳴り響く中、ダンヘンが入場
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)にかつてPRIDEやUFCで活躍したダン・ヘンダーソンが来場。10月15日のマリンメッセ福岡大会で桜庭和志と「グラップリング・レジェンドマッチ」を行うことが発表された。

 PRIDEのテーマでヘンダーソンが、桜庭が自らのテーマ曲で入場すると会場はかつてのPRIDEを思わせる盛り上がりを見せる。

 桜庭が「10月15日、福岡でダン・ヘンダーソン選手と試合をするかもしれないので、よろしくお願いします。あと、9月23日にここで友達の(マウリシオ・)ショーグンが出るので、そちらもあわせて応援お願いします。RIZIN、UFC両方楽しんでください」と挨拶。続けてヘンダーソンが「日本に帰ってくることができて本当にうれしい。さて、前回日本で試合をしたのはかれこれ10年以上前になると思います。PRIDEでの戦いの日々というのは、格闘家としても一人の人間としても、人生の大きな一幕。そうした思い入れの深い日本にこうして戻ってくることができ、何よりうれしい。実現しようとしているこの好カード、レジェンドである桜庭とのカードということで、しかも日本の素晴らしいファンの前で戦えることは本当にありがたく思います。フィニッシュはチョークがいいかな? 何がいいかな? と考えています。アリガトウゴザイマシタ」と挨拶した。

7・30 RIZIN 矢地が北岡にKO勝ち。世代交代に拍車

2017.08.02 Vol.Web Original

矢地「言って損はない」とクロン戦を再度アピール
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で行われたスペシャルワンマッチで北岡悟と矢地祐介が対戦。矢地が2R4分48秒、TKOで勝利を収め、世代交代を印象付けた。

 2人はともに前戦で元UFCファイターの強豪ダロン・クルックシャンクを破っており、現在のRIZINの-70kgクラスでは最高級のカード。加えて矢地が「旧世代vs新世代の戦い」と口にするなどさまざまな観点から注目度の高い試合となった。

 北岡はクルックシャンクをフロントチョークで絞め落とし、矢地はカウンターの右フック一発でKO勝ちとその戦いぶりは好対照。1R、矢地が右フックを当てるものの、北岡は片足タックルからテイクダウンに成功。北岡のペースと思われたが、矢地はコーナーを使い立ち上がることに成功。スタンドに戻すと矢地が打撃で攻勢に。何度かテイクダウンを試みる北岡だが、矢地は許さず打撃で徐々に主導権を握っていく。

 2Rも打撃で攻勢に出る矢地と足を取りテイクダウンを狙う北岡という構図で進む。しかし矢地の打撃が上回り、北岡がタックルを決めてもすぐに立ち上がるなど、北岡には苦しい展開に。何発もまともにパンチを食らいながらも倒れない北岡。残り1分を切り、ラッシュをかける矢地の左ストレートで北岡がぐらついたところでレフェリーが試合を止めた。

 矢地は試合後のリングで「大晦日、クロン・グレイシーとやらせてください」とアピール。会見でも「クロンに勝ってスターになりたい。言って損はないと思って言っちゃいました。勝ったときにしかそういうこと言えないんで、どんどんアピールしていこうかなと思っています」と話した。

7・30 RIZIN 野沢直子の娘、真珠がデビュー戦で一本勝ち

2017.08.02 Vol.Web Original

打撃だけじゃない! 柔術テクニックを披露
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)でタレント・野沢直子の長女、真珠・野沢オークライヤーが1R1分50秒、腕十字固めでアメリカのシーナ・スターを破り、デビュー戦を勝利で飾った。

 序盤から右ミドル、パンチ、ヒザ蹴りと打撃で前に出る真珠だが、距離が詰まったところで組み付くとバックを取り、リフトしてテイクダウンに成功。バックキープからマウントに移行し強烈なヒジ打ちを何度も落とし、パウンド、鉄槌。やおら左足をスターののど元に差し込んでフットチョークの体勢から鉄槌、パウンドを落とし続け、最後は腕十字に移行し一本勝ちを収めた。

 公開練習で空手をベースとした強力な打撃、そしてバレエ経験を生かしたしなやかな回転技の打撃を見せた真珠。誰もが打撃での決着を予想していたが、RENAのMMAデビュー戦を思わせる想定外の動きを見せ、ファンをうならせた。

 真珠は試合後のリングで「私は格闘技が、日本の格闘技が世界で(一番)大好きです。本当に最高です。これからもよろしくお願いします」と挨拶。

 試合後の会見ではフィニッシュが関節技になったことについて「私は立ったままいきたかったんですけど、そこでチャンスがあったので柔術とかグラップリングも練習していたので。ゲームプランとは違いました(笑)。自分としてはクリーンな打撃で勝ちたかったです。ただゴングが鳴ってから最初の1~2分は興奮してしまって、スローダウンしようと思いながらやったんですけれど、グラップリングがうまくいきましたけど、本当はラッシュしてスタンディングで勝ちたかったと思っています」と話した。そして今後については「今年4試合目になるんですけど、常にアクティブでいたいと思っていますので、明日オファーしてくれるならいつでもやりますよ」と話した。

7・30 RIZIN 堀口が1RKOで所を粉砕

2017.08.02 Vol.Web Original

堀口は優勝宣言「自分が優勝しないとRIZINが盛り上がらない」
「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)のメーンで同トーナメン1回戦、堀口恭司vs所英男が行われ、堀口が1R1分49秒、レフェリーストップによるTKOで勝利を収めた。

 カード発表時、衝撃を持って受け止められた2人の対戦。タイトルに挑戦するなどUFCで最も成功した日本人ファイターの堀口、片や所は2005年のHERO’Sでメジャー戦線に躍り出て以降、日本の総合格闘技界で重要なピースであり続けてきた。

 戦う場も違えば階級も違う。今まで交わることのなかった2人の対戦が今年、堀口がRIZINに電撃参戦したことから実現した。

 26歳の堀口に、若い若いと思われていた所ももう39歳。所はRIZINでは才賀紀左衛門、山本アーセンといった若い選手の前に立ちはだかり、常に“世代交代”というワードとともに戦いを展開。勝つことで自らの存在価値を高めてきた。

 今回、RIZIN側から1回戦での堀口戦をオファーされた時に、10年来、所のセコンドを務める勝村修一朗をはじめ周囲は反対した。しかし所は熟慮の末、対戦を決意。それは「グランプリに挑戦するのはこれで最後。そのグランプリで今一番強い選手に挑戦したい」という考えのもとの決断だった。

 会見で所自身が「100人いたら99人が堀口が勝つと思っていると思う」というように下馬評では堀口が圧倒的に有利。しかし「その1回をここに持っていきたい。自分ならそれができるはず」という所の言葉に「そういえば、所ってそういう選手だったよな」と思い返したファンも多かったはず。

9・18K-1 卜部弘嵩と山本真弘が“復活”かけ3年ぶりに対戦

2017.07.25 Vol.695

「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ~初代ウェルター級王座決定トーナメント~」(9月18日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナ)の追加対戦カードが24日発表された。

 前K-1スーパー・フェザー級王者の卜部弘嵩と山本真弘が約3年ぶりに対戦する。3年前の対戦は当時のKrush-60kg王者・大月晴明への挑戦者を決める戦いの中のひとつとして行われ、弘嵩が判定勝ちを収めている。

 会見では弘嵩は「7月のKrushでも結果が出せなくて、すぐに試合がしたくて、それを伝えたらこうして試合が決まりました。試合が決まったからにはしっかり仕上げてリングに立ちたい。2014年に対戦した時も今も、山本選手に対する気持ちは変わらず、一つの時代を作ってきた男だと思います。同じく僕も時代を引っ張ってきた時があるので、もう一度ここで復活して、必ずまた自分の時代に戻したいと思います」、山本は「僕も6月に中国で試合をして負けてしまって、すぐにでも試合したくて練習を続けていました。僕は去年からフリーになったのですが、色んな人たちが協力してサポートしてくれています。9月の試合に勝って、その人たちと一緒に笑いたい。最高に仕上げるので期待してください。あの時(前回対戦時)とは僕も卜部選手も違うと思うので、あの時とは違った試合になると思います」などと話した。

 弘嵩は先日の「Krush.77」でジェン・ジュンフェンに敗れ、現在2連敗中。山本も同じく2連敗中でともに“復活”をかけた戦いとなる。

 弘嵩は「山本選手は今のKrushのチャンピオン(安保璃紅)とダウンの応酬の末に負けていますが、この試合で今の自分が日本国内でどのくらいのレベルなのか分かるんじゃないかと思います。(危機感はある?)う~ん…僕は自信を持ってリングに上がりますよ。決して弱くなっているわけじゃないし、間違いなく強くなっているので。それなのに結果が出ていないというか歯車が合っていないというか…表現しづらいですけど。歯車が合えば間違いなく世界最強を証明できると思います」、山本は「誰が相手でも試合をするつもりだったので、二つ返事でOKしました。その相手が卜部選手だったということです。今回は自分の復活を期しているので絶対に負けられません。危機感はデビューした頃からずっと持っていました。今回だから特別に…というのはないです」などと話した。

 この日は同じスーパー・フェザー級の「島野浩太朗vs皇治」、トーナメントのリザーブファイトとして「牧平圭太vsKENJI」が行われることも合わせて発表された。

7・30RIZIN  KINGレイナが“KINGフック”でKO宣言

2017.07.24 Vol.695

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)で女子プロレスラーのレイディー・タパと対戦するKINGレイナが24日、都内で公開練習を行った。

 この日は1R目は5分のミット打ち、2R目は2分のサンドバッグ、3R目は2分間の打撃のスパーリングと盛りだくさんの内容。

 通常、公開練習では相手に手の内を見せないような動きに終始するものだが、ミット打ちでは破壊力抜群のボディーブローにミドルキック、サンドバッグではエメリヤーエンコ・ヒョードルをほうふつとさせるロシアンフックを披露。スパーリングでは最後に練習パートナーの男性をハイキックで吹っ飛ばすなど出し惜しみのないハードな動きで順調な仕上がりを見せた。

 練習後の会見では「いつもの感じ。1週間前だからどうということはない。質も変わらない。同じ練習をして、自分が得意じゃない部分を強化するくらい。今日は時間が短いと聞いたのでこんなもんにしましたが、いつもはもっとやっています」とけろりとしたもの。

7・23修斗 川名が環太平洋王座奪取。佐藤は元UFCファイターに1RKO勝ち

2017.07.24 Vol.695

 プロフェッショナル修斗公式戦(7月23日、東京・後楽園ホール)のメーンで行われた「修斗環太平洋ライト級王座決定戦」で川名雄生がABを2R2分11秒、KOで下し、第9代王者となった。

 1R開始早々に左フックで突っ込んだ川名だったが、ABはするりと交わすとタックルでケージに押し込みテイクダウン。サイドからパンチを放つが、川名はしのぐと、サイドを取られながらもケージを使って立ち上がる。なおもケージに押し込むABだったが、川名はその力を利用して体を入れ替え、逆に押し込むとテイクダウンに成功。ABは下から左腕を取りにいくが、しのいだ川名はバックを制したまま立ち上がり、パンチからケージに押し込む。ラウンド終盤はスタンドでの打ち合いとなったが、打撃では川名が圧倒した。

 序盤こそ、ABのタックルに手を焼いた川名だったが、その攻防で思わぬスタミナを使ってしまったABは終盤失速。試合のペースは徐々に川名のものに。

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