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4・8シュートボクシング 大抜擢の海人がS-cup王者に惜敗

2017.04.09 Vol.687

 シュートボクシング(SB)「SHOOT BOXING 2017 act.2」が4月8日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンでは昨年の「S-cup65kg世界トーナメント」を制したザカリア・ゾウガリーがSB日本ライト級1位の海人と対戦。5Rフルに戦い、2-0の判定でゾウガリーが勝利を収めた。

 昨年来、男子トップ選手の不振が続くSB。現状を打開すべく、メーンでS-cup王者との対戦という大抜擢を受けた海人だが、その期待に十分に応えるファイトを見せた。

 1Rから多彩な攻撃を見せるゾウガリーだが、海人もローにストレートを合わせるなどしっかり対応。ゾウガリーがスピードのある攻撃で攻め込んでもバックステップで交わし、パンチを当てさせない。2Rも一気にラッシュをかけるゾウガリーの攻撃を交わすと逆にコーナーに詰め、連打でゾウガリーを追い込むなど互角の戦いを見せる。

「K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ」 山崎「中に入ってドン!」で因縁決着へ

2017.04.09 Vol.688

 新生K-1は好カードの出し惜しみをしない。今回もスーパーファイトも豪華なカードが並んだ。

 中でもそのドラマ性とタイトルマッチということから最も注目を浴びるのが王者ゲーオ・ウィラサクレックに山崎秀晃が挑む「K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ」だろう。

 両者は2014年11月の新生K-1旗揚げ戦で行われた「?65kg初代王座決定トーナメント」の1回戦で対戦し、ゲーオがハイキックで山崎の額を破壊し、勝利を収めると、勢いそのままに優勝。一方、山崎は額の陥没骨折などで長期欠場と明暗を分ける。

 復帰し?65kgに階級を上げ、Krushのベルトも獲り、K-1に戻ってきた山崎は昨年3月の「?65kg日本代表決定トーナメント」に出場し戦前の予想を覆し優勝。6月の「世界最強決定トーナメント」への出場権を獲得しついに打倒ゲーオに王手をかける。しかし準決勝でイリアス・ブライドに不覚を喫し、リベンジの機会を逃してしまう。

 しかしその敗戦が延長の末スプリットの判定であり、トーナメントで日本人の有力選手が軒並みゲーオに敗れてしまったことから、最後の砦として山崎に9月大会での王座挑戦のチャンスが巡ってくる。

 しかし戦いの神様は山崎にとことん冷たい。今度はゲーオがおたふくかぜで欠場というよもやの展開。しかもゲーオの代役で出場したゴンナパー・ウィラサクレックに敗れてしまうという失態を犯した山崎。その試合で左ヒザに深いダメージを負い、またも長期欠場。今回はもう何度目かの仕切り直しの一番なのだ。

 山崎の打倒ゲーオの作戦は「中に入ってドン!」。2年半ぶりの因縁の対決は果たしてどう転ぶのか…。

ポスト武尊? スーパー・バンタム級新時代の幕開け

2017.04.09 Vol.688

 改修工事で休館となる聖地では最後の大会となる「K-1 WORLD GP 2017 JAPAN ?第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント?」が4月22日、東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される。

 今大会の目玉は武尊が返上したベルトをめぐるトーナメント。

 今回は幅広い年代からさまざまなキャラクターの選手が集まった。ゆえに各々腹に一物抱え込むことになり、会見やイベントではちょいちょい局地戦が勃発する。

 36歳の寺戸伸近が「パッとしないメンバーだったので、俺が出て面白くする」と言えば、石田圭祐は「おっさん一人が来てパッするとは思わない」「30代の人がベルトを取っても先が無い」などと敵意をむき出し。同じ“若者”でも武居由樹は「自分はパッとしないんで、これから頑張ります」と達観したもの。

 現役復帰、即トーナメント出場の久保賢司には寺戸が「いきなりトーナメントかよ?」というように面白くないと思っている選手も多そうだ。特にリザーブファイトに出場する伊澤波人と鈴木優也はそうだろう。今大会後もこの2人と久保が絡むことがあれば白熱した試合となりそうだ。

 海外勢では武尊と対戦し、敗れはしたもののダウンを奪ったチャールズ・ボンジョバーニに目がいくが、寺戸は昨年9月にKrush?55kgタイトルマッチでボンジョバーニをKOで破っている。また寺戸はかつて久保にもKO勝ちしており、実績ではひとつ抜けた存在。しかしそのファイトスタイルから自ら「トーナメントに向いていない」というのも事実。「自分の格闘技人生をかけて、K-1のベルトを獲りにいく」というが果たして…。

悠希 from Initial’L セカンドシングル『VISION』に込めた思いを聞く!

2017.04.09 Vol.688

 ロックバンドのInitial’L(イニシャルエル)のニューシングル『VISION』が話題だ。ドラマ『スター☆コンチェルト』のエンディングテーマで攻めのロックチューンだ。

「登場する新人男性アイドル候補生たちの姿と、Initial’Lの今の立ち位置、現状が重なる部分があって、それをそのまま歌ったらいいんじゃないか、と。それで“VISION”というキーワードが浮かんできたんです。“Dream”ではなくて夢で見ている“VISION”です。そこに“見えている”姿があって自分たちを近づけていくイメージです。それがあったから、作詞も作曲もアレンジも、苦労に感じたり悩むこともなかった気がします。音を作るうえでも“VISION”がキーワードです」

 バンドのキャリアは短くはない。前身はLycaonというヴィジュアルバンドで、8年間活動したのち2015年に解散。約1年のインターバルを経て、2016年11月にロックバンドとして再始動した。メンバーは悠希を筆頭に、ギターのサトシ、ギターのZERO、ベースの緋遊、ドラムの一朗と、前身バンドと同じ布陣だ。変化したのは音楽性で以前に比べて多彩になった。メンバーそれぞれの音楽的な背景も反映しながら、それぞれの楽曲で新しいことに挑戦している。

「僕は歌謡曲をたくさん聞いて育ってきているし、他のメンバーはロックやJ-POPだったりして、全然違うんです。音楽って自由だけど、リズムやコードとかで限定される部分がある。そのなかで、自分たちのやり方で抗ってやろうって思うんです。『VISION』の口でコピーできる分かりやすいギターのフレーズや、シンセの音を取り込んでいったりしたのもそれなんですよね」

 バンドは変化の真っただ中だ。

「僕らの“VISION”は“大きなバンド”。売れてる売れてないだけじゃなくて、あのバンドはすごいってシーンに名前を残しているバンドがいますよね。僕らにとってそれが“大きなバンド”、自分たちもそうなりたいと思うんです。そのためにも、変わりたいっていう気持ちが大きくなってきたし、変わっていると思うんです」

 20日には初の単独ライブも控える。

「激しい曲も、歌モノも、緩急と抑揚のあるライブで、僕らの“VISION”を見ていただければいいですね」

※初出時、記事中のバンド名の表記に誤りがありました。読者、関係者のみなさまには心よりお詫び申し上げます。

【KEY WORD で見るニュース】2017.3.24〜2017.4.6

2017.04.08 Vol.688

ラッセル
 登山で雪の中を歩行すること。栃木県那須町のスキー場で登山講習参加中の県立大田原高の生徒ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故はこの「ラッセル」訓練中に起こったもの。登山講習会責任者で県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一専門委員長(50)は3月29日の記者会見で、「ラッセル」訓練を決行した理由について「過去、何度も行っていたので…」と釈明。訓練を実施した責任を問われると「委員長は私」としつつ、ベテラン教諭2人と電話で相談して決めたことを強調した。

デビュー11連勝
 将棋の史上最年少プロ棋士、藤井聡太四段(14)は4日、大阪市の関西将棋会館で行われた王将戦1次予選で小林裕士七段(40)に勝利し、プロ公式戦の新記録となるデビューから11連勝を達成した。同じ「中学生棋士」で第一人者の羽生善治三冠(46)、渡辺明二冠(32)はともにデビュー後6連勝だった。従来の記録は平成8年に松本佳介六段(45)、9年に近藤正和六段(45)が達成したデビュー後10連勝で、3月23日に藤井四段がこれに並んでいた。

元号併記
 共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が4月1日付から従来の西暦に加え、元号の併記を復活させた。昭和から平成に移行した際に表記をやめて以来、28年ぶり。共産党関係者は、「元号を使用している読者が増え、西暦を元号に換算するのが不便だとの意見が多く寄せられたため、読者の便宜を考えた」と説明している。

抗議書
 大阪市の学校法人「森友学園」をめぐる問題で、籠池泰典氏の代理人弁護士が1日、籠池氏の証人喚問について、偽証の疑いがあるなどと発言した自民党所属の国会議員3人に対し、発言は名誉毀損に当たるとして、ただちに撤回するよう申し入れる抗議書を送付したと明らかにした。抗議書は3月31日付で、3人は自民党総裁特別補佐の西村康稔衆院議員、西田昌司参院議員、葉梨康弘衆院議員。

ギャンブル依存症対策会議
 政府は3月31日、ギャンブル依存症対策に関する関係閣僚会議を首相官邸で開き競馬や競輪などの公営ギャンブルやパチンコについて、本人や家族の申告による利用制限などを盛り込んだ論点整理を取りまとめた。論点整理ではパチンコについて、出玉規制の基準見直しや、利用者家族からの申告で使用上限額を設定できるパチンコ台の普及の必要性が盛り込まれた。競馬やモーターボートレースでは、一部の場内や場外に設置されている現金自動預払機(ATM)のキャッシング機能廃止のほか、インターネットを通じた勝馬投票券(馬券)などの購入に上限金額を設けることも検討する。

入札改革案
 東京都は3月31日、入札・契約制度を抜本的に見直す改革案を正式に公表した。豊洲市場主要3施設建設工事の平均落札率が99.9%となるなど高落札率が相次いだことを受けた措置。財務局契約の大型工事で、入札参加業者が1者だけとなる「1者入札」の場合に入札を無効としてやり直すほか、入札の要件となっていた「JV結成義務」も撤廃し、業者単独での入札を可能とする。事前に予定価格を公表していた従来の制度では、1者入札の場合に予定価格と同額の落札も可能だったため、全工事で原則、事後公表とする。

ロンドン五輪金メダル村田がついに世界挑戦

2017.04.07 Vol.688

 ロンドン五輪金メダリストで世界ボクシング協会(WBA)ミドル級2位の村田諒太が5月20日に東京・有明コロシアムで世界王座に初挑戦することが3日発表された。同級1位のアッサン・エンダム(フランス)と王座決定戦を行う。

 村田はこの日、東京都内で記者会見し「自分という人間が強いのか弱いのか、証明できる。楽しみ」と意気込みを語った。

 村田は2013年8月にプロデビュー。3年9カ月でついに世界に王手をかけた。

 ここまで12戦を戦い、全勝(9KO)なのだが、デビュー翌年には2試合連続判定勝ちとやや足踏みした時期もあった。しかし昨年は4試合を戦い、いずれも4RまでにKO勝ちを収めるなど自信を深め、満を持しての今回の世界挑戦となった。

相手のエンダムは37戦35勝(21KO)2敗の33歳。プロの出場が全面解禁された昨年のリオデジャネイロ五輪にライトヘビー級で出場している。

2026年W杯出場枠案 アジアは4.5→8に大幅増

2017.04.07 Vol.688

 国際サッカー連盟(FIFA)は3月30日、出場枠が現行の32から48に拡大される2026年ワールドカップ(W杯)の大陸別割り当て案を発表した。

 アジアは現行の4.5から8、南米は4.5から6、欧州は13から16となった。

 他と比べてアジアは大幅増。これは過去のW杯で実績より、普及をより意識した結果といえる。

 6枠という見方もあった中での8枠にFIFA理事で日本協会の田嶋会長は「悪い数字じゃない。満足していい」と語った。

 8枠になることで日本のW杯出場はほぼ確実と思われる半面、初出場を機にチーム力を上げるケースもあり、アジアが全般的にレベルアップされることは間違いのないところ。

 一方で、枠拡大当初は明らかにレベルが低いチームが出場する場合もあり、大会の権威失墜を懸念する声も依然として強いのが現状だ。

3戦連続スタメン落ちの本田の復権なるか…?

2017.04.07 Vol.688

 サッカー日本代表はW杯ロシア大会のアジア最終予選でUAEとタイに連勝し、ついにグループ首位に立った。

 この原動力となっているのは昨年11月のサウジアラビア戦から本田に代わり右サイドの攻撃的な位置で先発する久保。久保は3月に行われた2試合で2得点3アシストと活躍。本田からポジションを奪い取った格好となった。本田はここ3試合は途中出場。ハリルホジッチ監督はタイ戦後のピッチで本田と会話を交わし、会見で本田について問われると「クラブの中での状況を改善してほしいと伝えた。長い時間試合に出てもらいたいと。ほかにもいろいろ話しましたが、ここでは話せません。いくつかのアイデアを与えましたが、彼と私の中の話。プロジェクトが現実になることを期待している。今のところ、私と彼の話です」と話すにとどまった。

 最終予選残り3試合中、2試合がアウェーとまだまだ経験豊富な本田の力は必要なだけに復活が待たれるところ。

 日本代表の次戦は6月13日、アウェーでイラク代表と戦う。

羽生がSP5位から大逆転で世界選手権2度目の優勝

2017.04.07 Vol.688

 ヘルシンキで行われていたフィギュアスケートの世界選手権の最終日(1日)、男子は羽生結弦がフリーで自身の世界歴代最高を塗り替える223.20点をマーク。合計321.59点でショートプログラム(SP)5位から大逆転。3季ぶりで日本男子としては初となる2度目の優勝を飾った。

 SP2位の19歳、宇野昌磨が自己ベストを大幅に更新する合計319.31点で2位に入った。

 羽生は3月30日に行われたSPではジャンプの着氷で大きくバランスを崩すなどリズムに乗り切れず98.39点と100点にも届かないという大ピンチ。しかしフリーでは最初の4回転ループで理想的なスタートを切ると、課題だった4回転サルコーを単発で跳び、後半の4回転サルコー?3回転トーループの連続ジャンプも全く乱れず。4つ目の4回転トーループを加え、技の出来栄えはそれぞれ3点満点で2.43?2.71点。計10点を上積みする荒稼ぎだった。

 来年は男子で66年ぶりの連覇が懸かる平昌五輪。世界王者の肩書を手元に置き、偉業にも視界が開けた。

 今大会は来年の平昌五輪の国・地域別出場枠を懸けて行われていたのだが、日本男子は五輪で最大の出場枠3を獲得した。一方、女子はエースの宮原知子がけがで欠場、不調で代表漏れした浅田真央も不在ということもあり、17歳でシニア1年目の三原の5位が最高で3大会守り続けた最大3の五輪出場枠を1つ減らしてしまった。

駐韓大使ら3カ月ぶり帰任

2017.04.07 Vol.688

 一時帰国していた長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事が4日、約3カ月ぶりに帰任した。2人の一時帰国は釜山の日本総領事館前に慰安婦像が違法設置されたことへの対抗措置だった。帰任に先立ち安倍晋三首相は長嶺氏と官邸で会い、一昨年末の日韓合意の履行を韓国政府に働きかけるよう指示した。長嶺氏は4日夜、民間機で韓国・金浦空港に到着。「黄教安大統領代行らに直接会い、日韓合意の実施を強く求めていく」と記者団に語った。

韓国の朴前大統領を逮捕

2017.04.07 Vol.688

 韓国の検察は3月31日、朴槿恵前大統領(65)を収賄容疑などで逮捕し、ソウル拘置所に収容した。朴容疑者は13件の容疑が持たれているが、すべて否認している。韓国で大統領経験者の逮捕は、1995年の盧泰愚、全斗煥両氏に続き3人目。3月30日から31日未明に地裁は朴容疑者を審問し逮捕状の審査を続けた。朴容疑者は容疑を否認し令状請求の棄却を強く求めた。地裁は「証拠隠滅の恐れがあり、逮捕の理由と必要性、相当性が認められる」とし逮捕状を発付した。

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