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FUJI ROCK FESTIVAL’13 REPORT
「カラオケ、カモン!」
フジロックはみんなで創る

2013.08.04 Vol.597

 日本の夏フェスの代表格のひとつ、フジロックフェスティバルが7月26〜28日に、新潟・苗場スキー場で開催された。場所柄、例年変わりやすい天候に悩まされるが、今年は3日間通して、雷、豪雨に見舞われるというベストとはいえないコンディション。それにも関わらず、25日の前夜祭を含み述べ11万1000人が来場し、ナイン・インチ・ネイルズやビョーク、ザ・キュアーらヘッドライナーを筆頭とした国内外のアーティストのパフォーマンスに酔いしれた。

豪華なラインアップのなかでも特に注目を集めたのが、オリジナリティにあふれ芸術的なライブで知られる、アイスランドの歌姫・ビョーク。中日のヘッドライナーとして登場した。

 午後8時すぎ。降り続いていた雨は上がり暗闇に包まれたグリーンステージに、その人は登場した。ステージ奥には、オーデイエンスの頭上、厚い雲の上に広がっているであろう、満天の星空を思わせるようなキラキラとした映像が映し出され、バンドや女性コーラス隊が登場するたびに歓声が上がる。最後に、独創的なドレスを身にまとった小柄なビョークがトコトコとステージに現れた瞬間、歓声は悲鳴に似たようなものになった。音楽と自然、そしてテクノロジーを融合させたプロジェクト『バイオフィリア』をタイトルにした新作を携えてのライブ。スクリーンには地球や環境の躍動を感じさせる映像が次々に映し出され、ビョークのパフォーマンスもそれに呼応する。エネルギッシュに、ステージを自在に移動しながら、腰のあたりで手をくるくると動かしたり、カシャカシャといったサウンドにあわせて両手を頭上で動かしたり。初めて音楽を聞いた子どもが自然と音楽やリズムに合わせて体を動かすようなピュアさを感じるものだ。そんな彼女を支えるのがバンドであり、10名超の大所帯の女性コーラス隊。コーラス隊はいわゆるハーモニーを作るだけではなく、不思議なダンスやちょっとユーモラスな動きも交えて、ビョークの音楽世界を表現していた。この日は、『バイオフィリア』収録曲を中心に、『ワン・デイ』や『ハイパー・バラッド』、そして『アーミー・オブ・ミー』など彼女のソロキャリアを代表する楽曲で構成。映画を見ているような景色の広がる壮大なナンバー、ダンサブルな曲をうまく配置したセットだった。「あともう一曲やるわ、みんな歌って! カラオケ・カモン!」のビョークのMCは、熱いオーディエンスをさらに加熱させた。オーデイエンスは「ビョークやばい」「かわいい」、「やっぱり、最高だった」などと絶賛していた。

 この日は、カール・ハイドが世界を席巻するアンダーワールドではなくソロアーティストとして登場。バンドメンバーには実の娘もいたサプライズも。ライブは、サウンド重視でありつつ、より歌唱の役割の大きい内容。キャリアを通じて、アートと音楽をつなぎ合わせてきた彼の変化や新たな一面を感じさせた。

 世界中のアーティストが自身のライブを聞かせた3日間。本能を揺さぶるリズム、クレバーな構成で頭をしびれさせるアーティスト、そして心を射抜くメッセージを体感するために、雷雨のなか11万超が苗場に駆け付けた。アーティスト、観客、そしてスタッフ、全員で創り上げたフジロックだった。

キャラメルマシーン、米マジック大会で激レアな「特別コメディー賞」を受賞

2013.08.04 Vol.597

 世界で一番大きなマジック団体IBMが主催するマジックコンテストで、キャラメルマシーンが特別コメディー賞を受賞。SADAとおだじが喜びを語る。

「このコンテストは、今年で85回目を迎えるアメリカでも歴史と権威のあるマジック団体の祭典で、今回初めて出場しました。実はこの“特別コメディー賞”って85年で僕らが2度目の受賞なんです。ずっと該当なしだったので、盾が用意されていたことが奇跡です(笑)」  

 もとは漫才をしていた2人。出会いは…。
「コンビを組んで10年以上になりますが、最初はピン芸人でした。お互いに相方を探していて、ネットの相方募集の掲示板で出会いました。まあ、分かりやすくいうと出会い系ですね(笑)。で、最初は漫才をやっていたんですが、マジックバーで漫才をしていた時に、マジシャンがお客さんをガンガン笑わせているのを見て人を楽しませるのにジャンルとかは関係ないなと。お客さんが楽しんでもらえればいいんじゃないかって。だから漫才だけにこだわらないで、教えてもらったマジックを取り入れたのが始まりです」

 笑いとマジックの腕をひっさげて、海外でも活躍中とか。
「海外ではお笑いの概念が国によって違いますので、ベタな笑いを心がけています。ボケやツッコミ、ひねった言葉遊びは通じませんので、ベタが一番。ベタはどの国に行っても子どもからお年寄りまで、みなさんに楽しんでいただけます」
 世界中のマジシャンのあこがれ、ロスのマジックキャッスルのメンバーシップも獲得した彼らの今後の野望とは。

「ベガスやマカオなどエンターテインメントシティで、自分たちのショーができるようになりたいですね。あとワールドツアーもやりたい。もちろん日本でもお客さんや舞台に合わせてマジックとお笑いをお届けしてますので、お仕事のご用命はワハハ本舗までご連絡下さい(笑)」

盛り上がった割にはイマイチだったネット選挙

2013.08.03 Vol.597

 ネットを使っての選挙運動が解禁となった参議院議員選挙の投開票が7月21日行われ、ご存知の通り、自民党が65議席を獲得し圧勝。民主党は69議席減の17議席と歴史的な敗北を喫した。

 さて戦前は華々しかった“ネット選挙”だが、果たしてその効果のほどはどうだったのか。

 一部報道によると今回の選挙で立候補した433人のうち404人がツイッター、フェイスブック、ブログのいずれかのアカウントを持っていたという。そしてこれらのツールで発信した総件数の上位10位の候補者はいずれも落選。そして21日の当日に共同通信が実施した「出口調査」によると、投票先を決める上でインターネットの情報を「参考にした」と答えた人は約1割、朝日新聞のそれでは23%にとどまったという。

 ネット選挙解禁にあたっては「(ネット利用者の多い)若者の投票率が上がる」「政策論議が高まる」「選挙運動のコストの削減」といったことが期待された。
 しかし投票率(選挙区)については52.61%で参院選では昭和22年の第1回以降で3番目の低水準になった。

 ネットの情報を参考にした人が1〜2割ということは、政策議論が高まっていたとは到底言えまい。

 ネットを利用する人は若年層に圧倒的に多く、年齢が高くなるにつれその数は減っていく。結局、ネットでの選挙運動よりも従来型の選挙カーで名前を連呼する、握手をする、といったやり方がまだまだ幅を利かせたようだ。

 初めての試みであり、手探りの中での選挙戦。今回の結果を見て「ネット選挙は…」などと言うつもりはないが、ネットの性質上、もともと政治に興味がある人が、その知識を深掘りするためには効果があったのかもしれないが、そもそも興味がない人には効果がなかったということなのではないか。

 テレビはつけっぱなしにしておけば、興味がない話題に遭遇する機会はあるが、ネットにそれを期待するのは難しい。

「ツイッターでフォローすれば情報は勝手に入ってくる」という人もいるが、フォローするという行為はどういう情報から発生するのか。そもそも政治に興味がない人は政治家をフォローしない。

 またそのルールが分かりにくかったことが、いまいち浸透しなかった理由のひとつだったといっても差し支えあるまい。例えばメールによる選挙活動については公示日直前のテレビ番組で初めて詳しく知った人も多い。次回の選挙に向け、一考が必要なところだろう。

韓国ドラマで海外初進出 「無我夢中で目の前のものと闘った」吉高由里子

2013.08.02 Vol.597

 2012年、韓国の人気ドラマ『ヴァンバイア検事〜残された赤い記憶』で海外初進出。役どころは日本人の占い師だ。

「韓国でタロット占いは拝見させていただきましたけど、役作りっていうのは“なかった”かもしれません。韓国のドラマの撮影現場という分からない環境に投げ込まれて、無我夢中で目の前にあるものと闘っている。その状況が役とシンクロすると思いました。(日本からきた人物という役どころとして)そこに自然になっちゃうのもいやなんで、いい意味での違和感があったらいいな、変な化学反応があったらいいなって思います。(見ていただける方には)それを感じてもらえたら」

 国内では数々の映画やドラマに出演し、経験も積んだ。ただ、韓国ドラマの撮影は未知の領域だ。
「テストがなくてそのまま撮影だったり、作品の内容もあると思うんですけど、ロケでもスタジオでも5〜6台のカメラが入っていて、カメラマン同士でぶつかりあったりしていて……。(日本と)一緒っていうわけではないですよね。でも、私、まったく分からない環境に投げられるのは嫌じゃないんですよ。分からないから期待につながるだろうし、知らない環境だからこそ楽しめることもあるし。もちろん、理解できなかったり、腹が立つこともないわけじゃないですけど、いい経験ができたんじゃないかなって思っています」

「参加できたことに意義があった」と本人。ただ、今後の海外の活動については「……摩耗するので、いろいろ肥やしてから行きたい」とのこと。

 8月7日リリースのDVD『横道世之介』、大ヒット中の映画『真夏の方程式』はもちろん、来年3月スタートのNHKの朝の連続テレビ小説『花子とアン』の主演など、話題が続く。彼女が何をどう「肥やしていく」のか注目だ。

7・27修斗 佐々木憂流迦が1R11秒防衛 ついに堀口を射程圏に!!

2013.08.02 Vol.597

 プロフェッショナル修斗公式戦が7月27日に東京・後楽園ホールで開催された。セミファイナルで行われた環太平洋フェザー級チャンピオンシップで王者の佐々木憂流迦が「インフィニティトーナメント2012」の王者・山本賢治の挑戦を退け、初防衛に成功した。

 衝撃の結末だった。1Rのゴングが鳴り、互いに間を詰める。山本が踏み込んだところに、佐々木がカウンターの左ストレート一閃。山本がダウンしたところに追撃のパウンドを落とすとレフェリーが試合を止めた。1R11秒でのKO勝利。

 フィジカルトレーニングの成果を実感する佐々木は戦前、「圧倒する」「フィニッシュできる」と公言していた。その言葉以上のフィニッシュ。ここ最近は判定での勝利が続いていたが、そのもやもやも払拭した。

 試合後マイクをつかんだ佐々木は「次に修斗のリングに上がる時は世界戦だと思っている」として、その場で防衛したばかりの環太平洋のベルトを返上した。ターゲットは堀口恭司。今後、この一戦の実現に注目が集まるところだ。

 メーンでは神酒龍一vs飛猿☆No.2による「世界バンタム級チャンピオン決定戦」が行われた。神酒にとっては漆谷康宏との王座決定戦に0−3の判定で敗れて以来3年ぶりの世界挑戦。飛猿☆No.2は昨年行われたインフィニティトーナメントで優勝し、タイトル挑戦にこぎつけた。

 1Rから得意のタックルで主導権を握ったのは飛猿☆No.2。バックを奪ってのスリーパーやフロントチョークで積極的に一本を狙いにいく。しかし飛猿☆No.2のローキックがローブローとなって試合は3度中断。なかなか畳み掛けられない。一方、グラウンドでは分が悪いとみた神酒はスタンドで勝負。3R以降は飛猿☆No.2を追い込む場面も見られたが、ともに決定打は繰り出せず、試合は判定に持ち込まれ三者三様のドローに終わった。

 またこの日は元環太平洋ライト級王者の土屋大喜が2年ぶりの復帰戦に臨んだ。相手は欠場中にのしあがってきた中村好史。土屋はバッティングで頭頂部をカットしたり、ここぞというところで追い込み切れない場面もあり、ややブランクを感じさせたものの、独特のフェイントから繰り出す打撃は健在。3−0の判定で勝利を収めた。

 なお9月29日に行われる後楽園ホール大会では王者・弘中邦佳vs 児山佳宏の世界ウェルター級チャンピオンシップが開催される。

全柔連・上村会長ら執行部が8月中に総辞職

2013.08.02 Vol.597

 暴力指導問題に端を発した相次ぐ不祥事の責任を取り、全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長ら執行部の8月中の総辞職が7月30日、決まった。内閣府からの勧告で辞任を前倒しした執行部は理事職からも退く。また上村会長は講道館館長にはとどまるが、国際柔道連盟(IJF)理事も退く意向だ。主要理事の辞任で顔ぶれもかわる理事会メンバーについては、外部理事で登用された日本スケート連盟会長の橋本聖子氏が、臨時評議員会で解任動議が提案された残りの理事にもいったん引責辞任することを求め、異論は出なかったという。

 6月下旬に就任した谷亮子理事は、臨時評議員会の前後に行われた臨時理事会に出席。自身は解任動議の対象とならなかったが、「改革に一丸となって取り組む姿勢が問われている」と危機感をあらわにした。次期会長の人選について問われ、「国内外にしっかりした見識を持つ改革者に(会長に)なっていただきたい」。自身が就任する可能性については「私はまだまだ」と否定した。

 また1日には外部有識者を交えて組織運営の方向性を決める常務理事会を新設した。メンバーは上村会長のほか法曹界出身の理事ら11人。今月中に辞任する上村会長の後任の人選、不正受給が指摘された日本スポーツ振興センター(JSC)の指導者向け助成金6055万円の返還方法などを協議し、早期の改革に道筋をつける。

 助成金の返還について、内閣府は先月23日の勧告で全柔連の財政に穴を開けず、関係者の個人負担を要求している。

 次期会長をめぐっては、柔道界からの人選を求める声と、外部有識者の起用を推す声がある。有力候補とみられた山下泰裕理事は「全柔連に関わる人が改革をできるかといったら極めて難しい」と消極的で、外部有識者の招聘が現実味を帯びている。

サッカー東アジア杯でザックジャパンが初優勝

2013.08.02 Vol.597

 サッカーの東アジア・カップは最終日の7月28日、ソウルの蚕室五輪スタジアムで男子の最終戦2試合を行い、日本は韓国を2−1で破り、2勝1分けの勝ち点7として初優勝を飾った。柿谷(C大阪)が前後半に1点ずつ挙げた。豪州を4−3で破った中国が勝ち点5で2位。同2の韓国、同1の豪州と続いた。

 大会3得点の柿谷は得点王にも輝き、最優秀選手には山口(C大阪)が選出された。
 優勝カップを掲げた主将の駒野を中心に、選手たちが歓喜に沸いた。宿敵・韓国を敵地で倒し、過去に一度も手が届かなかった東アジアの頂点。

 牽引したのは柿谷。韓国に押される展開の中、前半25分、青山の長いパスに抜け出し、結果的には前半チーム唯一となるシュートを確実に流し込んだ。「トシくん(青山)は(所属する)サンフレッチェでもああいうのを出している。そのイメージで走った」。中国戦では同じような場面で決めきれなかったが、合宿を通じて互いの特徴を確認したたまものだった。

 試合終了間際にもこぼれ球に反応し、値千金の決勝弾。「こっちかと思った方向にきた。心臓バクバクで『頼む、入ってくれ』と思った」。放ったシュートはこの2本のみ。「2本しか打てていないのは情けないが、決定率的にはいい」と白い歯を見せた。

 中国戦でも1ゴール1アシストと活躍し、期待された得点力を大舞台で見せつけた。だが「どれだけ守備ができるかも求められている。きょうの出来じゃダメ」と気を引き締めていた。 

 女子は27日、ソウルの蚕室五輪スタジアムで最終戦2試合を行い、日本は韓国に1−2で敗れ、1勝1分け1敗の勝ち点4で2位に転落、大会3連覇を逃した。中国に1−0で勝った北朝鮮が2勝1分けの勝ち点7で初優勝。中国と勝ち点3で並んだ韓国が得失点差で3位となった。

 主将の宮間(岡山湯郷)は試合後、「代表チームとして、あるべき姿なのかっていうところから見直すべきだ。チームになりきれていなかった」と憮然とした表情で語った。

 0−0で引き分けた北朝鮮戦から中1日。佐々木監督は先発5人を入れ替えて臨んだ。攻撃では北朝鮮戦に続き、一人が仕掛けても周囲の押し上げが足りず、厚みのある攻めを見せられなかった。原因の一つはサイドバックの力量不足。近賀、鮫島不在の中、宇津木らさまざまな選手を試したが、主力の地位を脅かす代役は最後まで現れなかった。精神的支柱となる澤の存在の大きさも改めてクローズアップされた。

今週の一言 & KEYWORD 2013.7.19〜2013.8.1

2013.08.02 Vol.597

今週の一言

 サッカー東アジア杯の日韓戦で韓国のサポーターが横断幕で「歴史を忘れた民族に未来はない」(7月28日、ソウルの蚕室五輪スタジアム)→歴史って何年前くらいのこと? 去年の8月のオリンピックは?

 東アジアカップでの日韓戦、韓国メディアが敗因について「Jリーグが韓国の若手を潰している」(7月30日・中国メディア)→けっこう韓国の選手、Jリーグで活躍してんじゃん。

 松井秀喜氏「ヤンキースで引退でき光栄」(ニューヨークのヤンキースタジアム)→5月のあれが最後じゃなくてホントに良かった。

 20代以上の男女の約4割「生活が苦しい」(7月24日・厚労省)→30代だって40代だって苦しい…。

 ホームと電車の間に足が挟まってしまった人で駅員と通りがかりの人たちで救助「おそらく、日本だけで起こりうること」と英国メディア報じる(7月26日・JR南浦和駅)→ん!? 英国だってまさか見殺しにはしないでしょ。

 安倍晋三首相「幽霊が出るから嫌なんです。一緒に住みませんか」(7月30日、自民党幹部を公邸に招いた会食で)→そろそろみんな本気にしてしまいそう。

“人”– PEOPLE 松井秀喜氏(元ニューヨークヤンキース)

2013.08.02 Vol.597

 米大リーグのヤンキースなどで活躍し、昨季限りで現役生活を終えた松井秀喜氏(39)が28日、1日限定のマイナー契約を結んでヤンキースの一員となり、ニューヨークのヤンキースタジアムで自身の引退セレモニーに参加した。

 松井氏は、ヤンキースのユニホームを連想させる紺のスーツにストライプ柄のネクタイを締めて会見場に現れ、契約書にサイン。セレモニーでは、ホームベース付近で引退を確認する書面に署名した。在籍時の同僚、ジーターからは額に入った55番のユニホームが贈られ、選手らと記念撮影も行った。

 また、松井氏は背番号55のユニホームを着てマウンドに立ち、始球式も行った。松井氏は「球場に入った瞬間、泣きそうだった。言葉にならないくらいの感動と、改めて幸せな野球人生だったと思う。生涯忘れない」と感慨深げだった。

 現役をレイズで終えた松井氏だが、ヤンキースは、チームで7年間プレーし、2009年ワールドシリーズ優勝の立役者となったことなどをたたえ、異例の対応をとった。背番号にちなんで今季55試合目のホームゲームで、前所属のレイズが対戦相手だったこの日が開催日に選ばれた。

 ヤンキースが他球団で引退した選手を厚遇するのは異例。長年の功績をたたえただけでなく、人柄を評価する声が名誉ある引退式の実現を後押しした。

 松井氏の今後については古巣・巨人の渡辺恒雄球団会長から「いずれ大監督になってもらいたい」とラブコールが飛び出しており、日本球界への復帰を望む声も高まっているが、今回の引退式で、ヤンキースで指導者になるという可能性も出てきた。

 松井氏自身は「まだ具体的には決まっていない」と前置きした上で、「経験を少しずつ次の世代の人たちに伝えていければいい」と語っている。その動向に注目が集まる。

2013.7.19〜2013.8.1 NEWS HEADLINE

2013.08.02 Vol.597

 目で見るニュース、気になるキーワードの解説、話題を集めた発言などなど、使えるニュースをよりコンパクトにお届け!!

サマソニ生中継 城田優のイチオシはリンキンとワンオク

2013.08.01 Vol.596
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   人気都市型フェスのSUMMER SONICが、8月10、11日に開催される。千葉と大阪の2都市での同時開催で、今年も世界のトップアーティストが集結する。

  東京会場はすでにすべてのチケットがソールドアウトとなっているが、映像でなら生で見られるチャンスがある。WOWOWが生放送する。放送は、『現地より生放送!SONICMANIA 2013』が、9日夜10時30分から。『現地より生放送!SUMMER SONIC 2013 DAY-1』『現地より生放送!SUMMER SONIC 2013 DAY-2』がそれぞれ、10日、11日の午後3時から。

 生放送のMCを務めるのは俳優の城田優。2年連続での登板で、「本当に楽しみ」と、本人はホクホク。注目アーティストは米バンドのLINKIN PARK(リンキン・パーク)。「彼らが2009年に出たときも会場に観に行ったんです。そのときはオーディエンスのひとりだったのに、今回はMCとして見られるんですね。チェスター・ベニントンの声がとにかく素晴らしいけれど、ヴォーカルとしての力はONE OK ROCKのTakaも負けてないと思っていて。同じマリン・ステージに立ってフレッシュな勢いで対抗してくれると期待しています。個人的にTakaは友人でもあるので楽しみですね」


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