2014 FIFAワールドカップブラジルへの出場権に王手をかけたサッカー日本代表(ザックジャパン)は5月30日に親善試合でブルガリア代表と対戦(豊田スタジアム)。6月4日にはアジア最終予選オーストラリア代表戦に臨む(埼玉スタジアム)。その代表メンバー26人が23日、発表された。
ケガの具合が心配される長友佑都、本田圭祐ら常連メンバーに混ざって工藤壮人(柏)、東慶悟(FC東京)といった新戦力も選出された。
日本は引き分け以上なら自力でW杯出場が決まる。オーストラリアに敗れても、同日のオマーンvsイラク戦でオマーンが勝つか引き分ければ、日本のB組2位以内が確定するという絶対的に有利な立場にある。
しかしザッケローニ監督は「もうW杯の出場権が決まっているという雰囲気が流れているかもしれないが、そんなことはない。ゲームへの集中力を高めていかなけらばならない」と気を引き締めた。
新戦力の工藤と東に対しては「両選手ともユーティリティープレーヤー。ゴールへ向かう時にその良さを見せてくれる」と評した。また昨年までいた大宮ではセカンドトップを、今年FC東京ではトップ下を務める東には本田の代役としての期待もあるようだ。
今回の招集に関しては海外組でまだ試合が残っている選手がおり、またACLの決勝が昨年末に急にホーム&アウェー方式になったことでACLの予備日が5月29日に入れざるを得なくなってしまったことなどさまざまな要因が重なり、所属チームの試合の終了後に合流する選手もいるため、全員そろっての練習は短時間にならざるを得ない。主力の長友や本田のケガの状況も未知数なためコンディション面にも不安は残る。
また前回のヨルダン戦ではコーナーキックから先制点を許したが、長身選手が多いオーストラリアもセットプレーは得意とするところで、その対策も必要だ。
確かにザッケローニ監督の言うとおり油断のできない戦いとなるが、初のホームでのW杯出場権獲得を目指し、ザックジャパンはオーストラリア戦に必勝態勢で臨む。