ラグビーの2019年ワールドカップ(W杯)日本大会の組み合わせ抽選会が10日、京都市の京都迎賓館で行われた。日本はA組でアイルランド、スコットランド、欧州予選勝者、欧州・オセアニア・プレーオフ勝者と1次リーグを戦う。
日本は世界ランキングで11位。アイルランドは同4位、スコットランドは同5位といずれも上位で一見苦戦が予想されるが、A組はかなり恵まれた組み合わせ。
前回W杯で4強を占めた南半球の強豪国はすべて別の組。同じA組で最強のアイルランドは第1グループの中ではもっとも世界ランキングが低く、W杯でも8強が最高成績。逆にスコットランドは第2グループの中では最上位の世界5位だが、日本にとっては前回W杯での因縁もあり、強い気持ちで挑めることはポジティブな材料となりそうだ。
日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)はこの組み合わせについて「どの組も強い相手がめじろ押し。(アイルランド、スコットランドとも)タフな試合になる」と淡々と話した。また共同主将の堀江も「よかったのは自分たちがどんな準備をしなければならないか、明確になったこと。このチームがきてよかった、とかは全然ない」と言い切った。
また前回大会で日本に歴史的3勝をもたらしたエディー・ジョーンズ監督が率いるイングランドは、フランス、アルゼンチンといった強豪が揃ったC組に入った。
1次リーグは上位2チームが決勝トーナメントに進出する。日本は過去の対戦成績はスコットランドに1勝10敗、アイルランドには7戦全敗。初のベスト8進出へ、これからの2年間をどう使っていくのかが勝負の分かれ目となる。
今後は、早ければ今年9月中旬にも詳細な日程が発表され、来年11月には全出場チームが出揃う。開幕戦は2019年9月20日に東京・味の素スタジアムで実施予定。開催国が開幕戦を戦う慣例となっている。