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一票の格差訴訟で昨年の衆院選を「違憲」と判断

2013.03.08 Vol.586

 昨年12月の衆院選で最大2.43倍の「一票の格差」が生じたのは憲法違反として、升永英俊弁護士らのグループが東京1区の選挙無効を求めた訴訟の判決が6日、東京高裁であった。難波孝一裁判長は「投票価値の平等に反する区割りで、合理的期間内に是正されないまま選挙に至った」として「違憲」と判断。選挙無効の請求は棄却した。原告側は即日上告した。

 難波裁判長は「最高裁判決で強い警鐘が鳴らされたにもかかわらず、是正が早急に行われないまま選挙に至った経過は看過できない」と、最高裁が「違憲状態」とした前回選挙と同じ区割りで選挙をした国会の姿勢を厳しく批判した。

 衆院選挙制度をめぐっては、与野党は選挙区の「一票の格差」是正に加え、定数削減を含む抜本改革を行うことで合意している。5年に1度の国勢調査で人口変動が明らかになるたびに選挙区の区割りを見直すのではなく、違憲状態を根源から見直そうという狙いだ。しかし、いざ具体論に入ると、どうしても党利党略が絡んでしまう。

 政権交代を経て自民、公明、民主の3党がようやく実務者協議を開いたのは今月5日。しかし、定数の削減幅や比例代表の位置付けなど具体論となると各党の隔たりは大きく、合意のめどは立っていない。

 与党内でも、本音では現行制度を維持したい自民党と、中小政党への配慮を引き出したい公明党の間で調整が難航。一方、与党当時には比例定数40削減を訴えていた民主党は、野党に転落した途端、75削減を主張するなど、合意に向けたハードルを上げている。他方、小選挙区制は政権を争う二大政党に有利とされ、自民、民主両党は定数削減を比例代表で行いたい考え。逆に議席獲得の大半を比例に頼る中小政党はこれに反発し、定数削減論議は遅々として進まない。格差是正の道のりはまだまだ遠そうだ。

ニュースの焦点 日銀総裁候補、黒田氏が所信でデフレ脱却への強い決意を表明

2013.03.08 Vol.586

 政府が次期日銀総裁候補として提示した黒田東彦アジア開発銀行(ADB)総裁は4日、衆院議院運営委員会の所信聴取で、「やれることは何でもやる姿勢を明確に打ち出す」とデフレ脱却への強い決意を表明。安倍晋三首相の要請で、日銀が1月に導入した2%の物価上昇率目標の達成時期について、「2年くらいを念頭に置く」とした。

 所信聴取では黒田氏から、経済再生の三本の矢の一つとして、大胆な金融緩和を掲げる安倍首相に「忠誠」を誓う発言が次々と飛び出した。当初、黒田氏は円高是正に効果のある日銀による外債購入に否定的で、緩和姿勢が弱いとの見方があった。為替政策を所管する財務省出身であることが否定的にとらえられ、国会同意を得る上での懸念材料になる可能性もあった。
 だが、2月の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議声明を受け、安倍首相が円安誘導策ととられかねない外債購入を封印したことで、黒田氏の重しははずれた。

 ただ、金融市場は、黒田氏がデフレ脱却にやみくもに突き進むとは見ていない。具体的な緩和策を問われると、株式などに比べて損失リスクの小さい国債で「より長期のものを買っていくのが自然」とも発言。リスクを嫌う日銀の政策委員に配慮する理性的なリーダーの顔をみせており、金融政策も現実路線に落ち着くとの見方が多い。

 5日には副総裁候補の岩田規久男学習院大教授と中曽宏日銀理事が衆院議院運営委員会で所信聴取に臨んだ。岩田氏は、日銀が1月に導入した2%の物価上昇率目標について「日銀は達成の責任があり、これは義務だ」と強調。達成時期については「遅くとも2年で達成できるし、しなければならない」としたうえで、未達成だった場合は「最高の責任の取り方は辞職することだ」と決意を示した。
 岩田氏は、大胆な金融緩和を通じてデフレからの脱却を目指す「リフレ派」の代表的な論客。物価目標の達成に日銀が責任を持つことを日銀法に明記すべきだとして、同法改正が必要になるとの認識も示した。金融緩和の手法については「5年以上(の国債)を買っていく」と指摘。日銀は現在、償還までの期間が3年以内の国債を購入しているが、緩和効果を高めるために、国債の買い入れ対象を広げる必要があるとの考えを述べた。

 中曽氏も、「(2%の物価目標の)実現に向けて、前例にとらわれることなく、常に新しい発想で政策を実行したい」などと述べた。

玉木宏、初の”座長”ぶりを共演者が大絶賛!

2013.03.07 Vol.585

20130307b.jpg 舞台『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』の公開リハーサルが7日、東京・新国立劇場で行われた。


 同作は、ピュリツァー賞を受賞した戦場カメラマン・澤田教一の物語を描いた作品。澤田役で主演する玉木宏は、本作が初舞台となる。


 リハーサル後に行われた囲み取材では、玉木をはじめとする主要キャストが意気込みを語った。初舞台で初主演を務める手ごたえを尋ねられた玉木が「共演の皆さんは舞台の経験がある方ばかりなので、僕が座長といっても皆さんに助けて頂いてます」と答えると、澤田の上司役を演じる別所哲也が「十分、座長ですよ。玉木さんを中心に皆がまとまっています」と座長ぶりを絶賛。妻・サタを演じた酒井美紀も「玉木さんの初舞台で妻役を演じることができて光栄」と語り、女性戦場カメラマン役の紫吹淳に至っては「玉木さんは津軽弁を話してもかっこいい。自分がサタさん役だったら、恋に落ちてたかも」と熱視線を送っていた。また、戦場カメラマンの渡部陽一もリハーサルを鑑賞しており、玉木は「渡部さんから、心に響くものがありましたと言ってもらい、うれしかったです」と、本職からのお墨付きに笑顔を見せた。


 舞台『ホテル マジェスティック ~戦場カメラマン澤田教一 その人生と愛~』は17日まで新国立劇場で上演され、その後、大阪と名古屋でも上演される。

メッシ、被災地支援のため”黄金の左足”を5億円で販売!

2013.03.07 Vol.585

20130307a.jpg 貴金属ジュエリーの老舗・GINZA TANAKAが、サッカー界のスター、リオネル・メッシの左足を純金で再現したオブジェを制作。6日、都内にて発表会見を行い、同社の田中和和(まさかず)社長と、メッシの実兄であるロドリゴ・メッシ氏が登壇した。


 バロンドールを史上初の4年連続で受賞し、歴代 1位となる年間91ゴールを獲得したメッシの偉業を称えるために企画され、レオ・メッシ財団の協力により実現。オブジェは販売され、売り上げの一部は、財団を通じて東日本大震災の被災者支援に使われる。


 会見でロドリゴ・メッシ氏は「2年前に震災のニュースを見て、とても悲しく思いました。少しでも被災地の方々に貢献できればうれしい」と語った。


 今回、制作されたオブジェは3種。メッシの利き足である左足首から下の型をとり、純金約25キログラムを使用して忠実に再現した、世界に1つだけの実物大オブジェ「ザ・ゴールデンフット」(4億8650万円)、そのミニチュア版「ザ・ゴールデンフット・ミニ」(389万円・限定100個)、左足の足型を純金約300gのプレートに取った「ザ・ゴールデンフット・プレート」(875万円・限定50個)。数量・期間限定で7日から、GINZA TANAKA全国8店舗とオンラインショップ(一部商品)で販売される。

 

「絶望要塞」唯一の脱出成功者は秘密厳守?

2013.03.06 Vol.585

 富士急ハイランド(山梨県富士市吉田市)の脱出迷宮アトラクション「絶望要塞」の新CMが3月1日よりオンエアされている。
 CMに起用されたのは、「絶望要塞」の唯一の完全脱出成功者であるグラビアタレントの西崎莉麻(19)。
 CMの舞台は「絶望要塞」の脱出成功者・西崎の記者会見。報道陣から質問が出るものの、どこか西崎の様子がおかしい。
「絶望要塞」の秘密を漏らさないようにと、富士急社員が西崎の口にガムテープを張っていたのだ。話したくても話せず困惑する西崎、必死で隠そうとする富士急社員、徐々にいら立ちを見せる報道陣と、見どころが多いコミカルな仕上がりとなっている。
 今回の撮影に対し西崎は「普段からあまり緊張はしないが、撮影現場が本当の記者会見のようだったので少しドキドキしました。今回はガムテープを張られていて一言もしゃべることができなかったので、第二弾があるのなら今度は声を出してみたいですね」とコメントした。
 西崎は昨年9月14日に初の「絶望要塞脱出」に成功し、その後富士急ハイランドの宣伝大使に就任。
「もともと謎解きや脱出ゲームが大好き。脱出したときは頭が混乱しましたが本当にうれしかったです」と話していた。
脱出要塞は2012年7月にオープンした巨大な要塞から脱出を試みるアトラクション。ステージがあがるごとに難易度が増し、知恵、体力、想像力を駆使し、運をつかんだものだけが完全脱出の成功者となる。
 過去20万人が挑戦したものの、現段階での脱出成功者はいまだ彼女の組のみという絶望的難易度を誇る。昨年12月にリニューアルオープンが行われ、さらなる絶望が味わえるようになった。
 CM 絶望要塞「記者会見」篇は、東京・千葉・神奈川・埼玉・静岡・山梨にてオンエア。15秒、30秒バージョンが展開されているが、30秒バージョンは山梨のみで放映されている。youtubeでも閲覧できる。

「吉本に来て~!」ペナルティが本田にラブコール

2013.03.05 Vol.585
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 サッカーの本田圭佑(CSKAモスクワ)が出演する「ミンティア」の新CM発表会が5日、都内で行われた。スケジュールの都合で本田は出席できなかったが、"サブスティチュート"として、お笑いコンビのペナルティがミンティアブルーのユニフォーム姿で登場した。

 新CMは「待ち合わせに持ってる?」篇、「出会いに持ってる?」篇、「眠気に持ってる?」篇の3バージョン。本田はビデオメッセージで「橋で待ちぼうけのシーン(「待ち合わせに持ってる」篇)は、ホンマに待ってるつもりで演じていたので、それを感じてもらえれば」と、撮影時のエピソードを寄せている。

 最新CMを見た、ペナルティのヒデは「イチイチカッコいい」と絶賛。2人は「スポーツ部もあるので吉本(興業)に来てほしい」とラブコールした。

 発表会では、6月にフットサル大会「MINTIA CUP」を開催することもアナウンス。大会優勝者はペナルティ率いる吉本芸人で構成されるとみられるフットサルチームと対戦できる。詳細は、ミンティア公式サイト(http://www.mintia.jp)で。

 新CMは8日からオンエア。

『UFC JAPAN 2013』岡見が日本初勝利 五味は不運な判定負け

2013.03.04 Vol.585

『UFC JAPAN 2013』(3日、さいたまスーパーアリーナ)には今年は6人の日本人選手が参戦。激闘を繰り広げた。UFCに参戦する日本人選手の中で一番の実績を誇る岡見勇信はヘクター・ロンバードと対戦した。
 昨年の日本大会では2Rまで完璧に試合を進めながら、3Rにまさかの逆転KO負け。今年は必勝を期しての参戦だ。試合は1、2Rと岡見がロンバードの打撃を完封し、グラウンドでポイントを稼ぐ。しかし3Rになって後がないロンバードのフックを顔面に浴び、一気に試合は緊張感が高まった。「まさか昨年の二の舞いでは…?」との空気が漂った会場は大“岡見コール”。その声援を受けた岡見はなんとか3Rをしのぎ切り、2-1の判定で勝利を収めた。
 

『UFC JAPAN 2013』シウバが劇的KO勝利

2013.03.04 Vol.585

『UFC JAPAN 2013』が3日、さいたまスーパーアリーナで開催された。メーンではPRIDEで活躍したヴァンダレイ・シウバが約6年半ぶりに日本で戦い、ブライアン・スタンを2R4分8秒、TKOで破った。
 ノーガードの打ち合いから、スタンのパンチでぐらつく場面も何度かあったが、2R、右ストレートから返しの左フックでダウンを奪い、パウンド4発でKO勝ちを収めた。
 シウバへの声援で埋め尽くされた会場。途中、2度スタンの攻撃がシウバの下腹部を襲うと、会場は大ブーイングでシウバを後押しした。
 今大会の発表時に「最後の試合は日本でやりたい」というシウバの発言があったことから、今回の試合で引退するのではないかという噂も流れたが、試合後の会見でシウバは「この仕事を辞めるつもりはない」と引退説を否定。ひとまずシウバファンは一安心だ。

腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ!編田博子さん

2013.03.04 Vol.585

 東日本大震災から2年が経った。時の政権の対応の遅れが尾を引き、復興はまだまだ進んでいない。しかしそんななか自分たちの力でしっかりと復興に向け歩き出している人たちもいる。
「宮城県気仙沼市の復興屋台村にある『かに物語』が2月22日に通販サイトをオープンしました。こちらではDeep Sea Red Crabを購入することができますのでぜひ!」
 と語るのは「かに物語」のPRを担当する編田さん。Deep Sea Red Crabってなんですか?
「深海の400〜1000mに生息する“幻のカニ”といわれているカニなんです。日本ではあまり知られていないんですが、欧米ではとてもポピュラーなものなんです。今までは飲食店に直接納品していたのですが、震災をきっかけに屋台村で店舗を構えました。でも“全国の一般のお客さんにも食べてもらいたい”ということで、通販サイトを立ち上げることになりました」
 サイトではたくさんのレシピが紹介されてますが、特におすすめの食べ方はありますか?
「カニのむき身を贅沢に使った“Deep Sea Red Crabクラブケーキ”という“カニのメンチカツ”といった感じの商品があるんですが、焼いてソースをかけてみたら、これが思いのほかおいしくて…」
 それはまだアップされていないようなので、早急にアップお願いします。
「ナミビアの沿岸で漁をしているんですが、船上ですぐに冷凍してそのままのものがみなさんのもとに届くので、むき身も臭みがなくて本当に美味しいです」

猪瀬直樹東京都知事「東京のホスピタリティーを世界に発信」

2013.03.04 Vol.585

 猪瀬直樹東京都知事が東京マラソンを振り返り、2020年オリンピック・パラリンピック招致への思いを語った。

サム・ライミ 最新作『オズ はじまりの戦い』で「使ったこと無い頭の筋肉を使った」

2013.03.04 Vol.585

 映画ファンの熱狂的な支持を得た衝撃のデビュー作『死霊のはらわた』以来、多彩なジャンルで注目を集め、『スパイダーマン』の大ヒットで幅広く愛される監督となったサム・ライミ。そんな彼が“新たな挑戦”と語る最新作『オズ はじまりの戦い』に託した思いとは?

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