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下町の“粋”な世界を体感

2011.07.04 Vol.516
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 毎年恒例の『春風亭小朝 独演会』が東京・水天宮前駅直結のロイヤルパークホテル3階「ロイヤルホール」で今年も開催。同ホテルが位置する人形町界隈は、江戸情緒あふれる街並みで、寄席も数多くあった場所。そこで育まれたなじみ深い落語や、下町の粋な話題が小朝の落語を通して楽しめる。日本の代表的な大衆芸能“落語”で江戸下町らしい粋な笑いを堪能しよう。

『春風亭小朝 独演会』 【開催日】8月1日(月) 【開催時間】第1部 受付・軽食:15時30分〜、独演会:16〜17時30分/第2部 受付・軽食:18時30分〜、独演会:19〜20時30分 【料金】6500円(軽食・ワンドリンク・消費税・サービス料含む) 【予約・問い合わせ】イベント専用電話 TEL:03-3667-6378(10〜19時)


菅首相が退陣3条件を明示も“引き抜き”で自民反発

2011.07.04 Vol.516

ニュースの焦点

 菅直人首相は27日、松本龍防災担当相(60)の東日本大震災復興担当相への起用に伴う閣僚人事で、松本氏が兼務していた環境相の後任を江田五月法相に兼務させることを決めた。東京電力福島第1原発事故の対応にあたってきた細野豪志首相補佐官(39)を原発事故収束・再発防止担当相に充てた。閣僚には17人の枠があるため、蓮舫行政刷新担当相(43)を退任させ首相補佐官とし、行政刷新担当相は枝野幸男官房長官が兼務する。蓮舫氏が兼務していた節電啓発担当、消費者・食品安全担当は細野氏が兼務する。

 また首相は自民党の浜田和幸参院議員(58)に復興担当の総務政務官への就任を打診し、浜田氏は受諾した。国民新党の亀井静香代表には副総理での入閣を要請したが固辞され「首相補佐官」とすることで合意した。法律では首相補佐官は5人以内と規定されているため、亀井氏の就任によって、馬淵澄夫首相補佐官が退任することとなった。

 同日夜には記者会見を開き、自らの進退について、平成23年度第2次補正予算案と再生エネルギー特別措置法案、特例公債法案の3つの成立が「一つのめどになる」と表明した。ただ、与野党の対立で8月末までの延長国会中に法案が成立しなかった場合、9月以降も続投する意向を示した。衆院解散の可能性に関しては明言を避けた。

 そして28日に国会内で開かれた民主党の両院議員総会では、エネルギー基本計画の見直しに強い意欲を示した上で「エネルギー政策をどのような方向に持っていくかが次期国政選挙で最大の争点になる」と、原発の是非を争点に掲げて衆院解散・総選挙に踏み切る可能性を示した。

 しかし今回の人事には内外から厳しい声が上がる。

 特に浜田氏に関しては野党の中に手を突っ込んだわけで、今後の審議において自民党の協力を得るのは難しくなった。当初は野党から十数人を引き抜き、参院で過半数を確保して、これまで政権を悩ませてきた「ねじれ」状態を解消したかったようなのだが、呼応したのは浜田氏だけ。

 安住淳国対委員長は28日には国会内で自民党の逢沢一郎国対委員長と会い、浜田氏を一本釣りしたことを陳謝した。

 しかし自民党は28日の党役員会で、震災復興に向けた協調路線を撤回し、菅政権と徹底対決する方針を確認。谷垣禎一総裁は総務会で「政権はもはや暴走状態にある。自民党の協力はいらないと宣言したに等しい。それによって停滞が生じたとすればそれは政権の責任である」と宣言した。


電動歯ブラシにもぴったり

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 研磨剤・発泡剤無添加の歯にやさしいハミガキ「エコーレア ジェルハミガキ ゼロ」が発売された。研磨剤無添加なので、しっかりブラッシングしても歯のエナメル質や歯ぐきを傷つけることなく、歯垢を除去し、虫歯と口臭を防いでくれる。また、食べ物の味を変えてしまう発泡剤も入っていないので、余計な泡立ちがなく時間をかけて丁寧に歯磨きをすることができる。防腐剤、着色料も無添加なので、子どもやお年寄りも安心。発売を記念し、読者5名に同商品をプレゼント(係名:「エコーレア」)。

【価格】840円(税込) 【問い合わせ】エコーレア TEL:0120-255-988(土日祝日を除く9〜18時) 【URL】http://www.ecorea.co.jp/


東電株主総会は大企業の委任状で中身ゼロ

2011.07.04 Vol.516

 福島第1原子力発電所事故で厳しい経営が続く東京電力の株主総会が28日、都内のホテルで開かれた。

 原発事故への関心を裏付けるように、総会に出席した株主は過去最高だった昨年の3342人を大幅に上回る9309人。所要時間は6時間9分と、平成11年の3時間42分を大幅に超える過去最長となった。

 総会は東電側の議事進行をめぐって紛糾した。

 東電側が提案した取締役選任を求める議案で、勝俣会長が挙手で採決を求めたところ、賛成数が瞬時には判断できなかったにもかかわらず、勝俣会長が「賛成多数とみなす」と即断。会場の株主から「茶番も甚だしい」「何のための株主総会なのか」といった怒号が飛び、十数人の株主が経営陣に詰め寄った。

 株主402人が提案した原発撤退を求める脱原発議案は、賛成約8%、反対約89%、棄権・無効が約3%の「反対多数」で否決した。企業などの大株主や機関投資家の大半が反対に回ったとみられる。

 また、株主総会の議事録の配布と公開を求めた株主に対しても、勝俣会長は「会社法に基づき、配布・公開の必要はない」と拒否し、会場がざわめく場面もあった。

 理由は企業などの大株主から委任状を預かっているということ。個人株主たちの、当たり前の意見はほとんど聞き入れられなかった。


金箔のキラキラの世界を垣間見る

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 京都の金箔の技術に触れられる『箔工芸展「キラキラの世界」』が都内2カ所で開催。京仏壇京仏具から米ティファニー社の作品加工までさまざまな箔工芸を手がける京都の五明金箔工芸が行うもので、京仏具伝統工芸士である五明久氏が箔押しの実演をするほか、作品の修復などの相談も行う。作品展示販売も。古くから伝わる日本の技を目の当たりにできるチャンス! ぜひ足を運んで!

箔工芸展「キラキラの世界」 【会場】〈1〉全国伝統的工芸品センター(池袋駅地下) 〈2〉京都館(八重洲) 【日時】〈1〉7月8〜13日の11〜19時 〈2〉7月15〜17日の10時30分〜19時※最終日はともに17時終了※詳細は各会場のウェブサイトで


キーワードで読むニュース

2011.07.04 Vol.516

IMFトップに初の女性

 国際通貨基金(IMF)は28日、理事会を開き、新専務理事にフランスのクリスティーヌ・ラガルド財務相(55)を選出した。IMFトップに女性が就任するのは初めてで、任期は5年。不祥事で失墜したIMFの信認回復や組織の立て直し、ギリシャ危機で揺れる欧州の債務問題などの課題に取り組む。


宇和島徳洲会病院を捜索

 生体腎移植をめぐる臓器売買事件で、警視庁組織犯罪対策4課は28日、臓器移植法違反容疑などで逮捕された開業医、堀内利信容疑者(55)が移植手術を受けた宇和島徳洲会病院愛媛県宇和島市)を関係先として家宅捜索した。堀内容疑者は、宇和島徳洲会病院の手術でも臓器売買をした疑いが浮上している。


古賀氏に次官が“退職勧告”

 民主党の政権運営を批判し、参院予算委員会で仙谷由人官房長官(当時)に恫喝された経済産業省のキャリア官僚、古賀茂明氏が、松永事務次官から法的根拠もなく事実上の退職勧告を受けていたことが27日、分かった。「あなたにふさわしいポストはない」と7月15日付での自発的な退職を迫られたという。


家庭ゴミ灰からセシウム検出

 東京都と東京二十三区清掃一部事務組合は27日、一般家庭ゴミなどを処理する23区内の清掃工場のうち、江戸川清掃工場で発生した焼却灰から、1キログラムあたり8000ベクレルを超える放射性セシウムが検出されたと発表した。江戸川清掃工場の飛灰は当面、工場内の放射線を遮れる施設で一時保管される。


ソフトバンク太陽光発電参入へ

 ソフトバンクが24日開いた定時株主総会で、太陽光など再生可能エネルギー発電などの電力事業を新たに定款に加える議案が了承された。東京電力福島第1原発事故を受け、「脱原発」を掲げた孫正義社長が強い意欲を燃やしてきたもので数カ月以内に太陽光発電を手がける子会社を設立する。


辛亥革命100周年記念カレー発売

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 特別展「孫文と梅屋庄吉 100年前の中国と日本」が東京国立博物館で開催。それを記念し、孫文ゆかりの日比谷松本楼から、ビーフカレー「絆●◆」(きずなカレー ※●=口偏に加、◆=口偏に厘)が発売される。本格仏蘭西料理のシェフによる日比谷松本楼の人気メニュー「ハイカラビーフカレー」をレトルトで手軽に楽しめる贅沢な一品だ。商品は、同展覧会会場で7月26日から販売される。価格は税込550円。売り上げの一部は、東日本大震災の復興支援として、被災者に送られる。読者2名に同商品と展覧会のペアチケットをプレゼント(係名:「カレー」)。

「孫文と梅屋庄吉 100年前の中国と日本」 【開催期間】7月26日(火)〜9月4日(日) 【問い合わせ】TEL:03-5777-8600 【URL】http://www.tnm.jp/


K-1 63キロ級トーナメントで久保が初優勝

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6月25日、代々木競技場第二体育館。久保(左)は徹底したローキックで卜部の右足を粉砕(撮影・蔦野裕)

 K-1の今年最初の大会となる『K-1 WORLD MAX 2011 −63kg Japan Tournament FINAL』が25日、東京・代々木競技場第二体育館で開催された。8選手が争ったトーナメントは昨年準優勝に終わった久保優太が決勝で卜部功也を破り初優勝。10月下旬に予定される世界トーナメントに駒を進めた。昨年の優勝者・大和哲也は準決勝で卜部に敗れた。

 久保は今大会は引退をかけての参戦だった。精神的な弱さでビッグマッチを落としてきた久保に、フィジカルトレーナーの古家政吉氏が「優勝できなかったら引退」と迫った。腹を決めた久保も大会前日にはスポンサーに「負けたら引退」と通告しての戦いだった。準々決勝で才賀紀左衛門、準決勝で野杁正明とK-1甲子園組と対戦したが、キャリアの違いをきっちり見せつけ危なげなく勝ち上がった。決勝は大和に2連勝し、勢いに乗る卜部。しかし準々決勝の裕樹戦で痛めた卜部の右足を徹底した左ローキックで破壊し、悲願の優勝を勝ち取った。

 試合後リング上で「K-1を背負っていける選手になれるように頑張りたい」と涙の絶叫。これまでもそのルックスで多くのファンを獲得してきた久保だが、トーナメントを制したことで、実力のうえでもK-1を牽引していくことになる。


L.A.NOIRE

2011.07.04 Vol.516

ROCKSTAR GAMES PRESENTS L.A.ノワール

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時は1947年、ハリウッドの黄金時代。ハリウッドがもっとも輝き、と同時にもっとも深い闇も抱えた時代。あなたはこの街で、刑事コール・フェルプスとなってその闇に立ち向かう――。『Grand Theft Auto』『RED DEAD REDEMPTION』で世界を席巻したロックスター・ゲームスが贈る圧倒的クライム・スリラーの幕が上がる。

1947年、ロサンゼルスの光と闇。コール・フェルプスの戦いが始まる。

 ハリウッド黄金時代――。『風と共に去りぬ』のような大作から、やがて"フィルム・ノワール"が人気を集めるようになった。好況で栄華を極めるハリウッドで、あなたはコール・フェルプスとなってロス市警でパトロール課に配属され、そのキャリアをスタートする......。あたかも映画のようなストーリーの中、プレイヤー=コール・フェルプスは事件に遭遇、謎を解き、犯人を追いつめ、事件を解決していく。ゲームで起きる事件はすべて実際の事件に着想を得たものばかり。時代を感じさせる事件を解決するたび、プレーヤーはパトロール課から交通課、殺人課、風紀犯罪課へとキャリアを渡り歩く。そしてストーリーが進むにつれ、当時のロスが抱えていた深い闇にプレーヤーは飲まれていくことになる。緻密な謎解き、犯人追跡のガンアクションやカーチェイス、さまざまな要素が入り混じる中、フェルプスの人間的苦悩もまたストーリーの横糸となる。あなたはロスの闇を暴き、フェルプスが求める"正義"へとたどり着けるだろうか――。

パトロール課

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市民の安全を守るパトロール課。ここではフェルプスは制服姿だ。プレーヤーが初めて担当する事件のため、難易度は低いと見ていいだろう。操作方法や推理の仕方をマスターしよう。

交通課

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交通課は交通事故や違反の取り締まりだけではなく、ひき逃げなどの事件も追う。見事刑事に昇進したフェルプスは、映画女優が起こした交通事故からハリウッドの醜聞を知る。難易度はまだ軽。

殺人課

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ここから事件は一気に血なまぐさく、そして混迷を深めていく。シリアルキラーも登場、ロスの闇に一歩足を踏み入れていく。ちょっとしたミスで手掛かりを失うと先はない。難易度もグッと上がる。

風紀犯罪課

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賭博や売春、薬物などを扱う、L.A.P.D.でもっとも"派手"なセクション。その意味でロスの闇にもっとも近い場所でもある。"敵"が外だけでなく内側にもいることに気付いたフェルプスは...。

コール・フェルプス

ph_feature0205.jpg パトロール課から交通課に昇進、刑事となる。第二次大戦では沖縄戦に従軍、銀星勲章を受勲したが、戦争という罪を犯した自分を責め、その償いのために刑事を目指した。緻密な頭脳と、従軍歴からくる度胸と腕っ節の強さ、そして、なによりも正義を求める心が刑事としての彼を支えている。交通課での相棒、ステファン・ビコウスキー(右)とともにロスの闇に立ち向かっていく。


忠実に再現された当時のロスの街並み。オープンワールドの真骨頂。

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後ろは当時の伝説的ジャズクラブ『The Blue Room』

 ロックスター・ゲームスの特徴のひとつ"オープンワールド"が本作でも光る。オープンワールドとは、ゲーム空間内にひとつの世界を構築したもので、本作では1947年のロスの街並みを忠実に再現。ハリウッドのランドマーク、お店、看板......街並みの再現率は90%とも言われ、そのディテールの細かさには、ゲームマニアだけでなく、当時の映画の愛好者なども舌を巻かざるを得ないだろう。もちろん、現実に起きた事件をモチーフにしているため、事件現場も、当時の資料や写真に基づき細部に渡ってこだわって作り上げられた。掲載している写真はすべてゲームシーンをキャプチャーしたものだが、どれを見ても映画のワンシーンかのよう。ゲームに入りこむほど、匂いまで感じ取れるくらいに当時の空気がよみがえってくる。このリアルさが、ゲームのリアリティーを一層高めてくれる。


捜査、尋問、そして推理。鍵は被疑者たちの"嘘"を見破ること。

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 本作を出色のものにしているのが、新技術「MotionScan(モーションスキャン)」だ。CGではよく知られる「モーションキャプチャー」が人体の動きを骨格=内側から再現するのに対し、このモーションスキャンは、人間の顔の表面=表情をリアルに再現することに成功した。ゲームの登場人物はすべて現実の俳優がモデルとなっており、会話シーンはすべてこのモーションスキャンで撮影し、ゲームへと展開された。ひきつった笑み、悔しがる表情、ささいな動揺......。人間としてのリアルな反応がゲームで再現されるため、プレーヤーには、捜査や尋問で出会う参考人、被疑者の表情を読み取る能力が必要とされることになる。  ちょっとした表情の変化で、尋問の仕方も変わってくる。嘘をついていると思えば問い詰める。しかし誤った疑いは、プレーヤーをミスリードし、重要な手掛かりは失われる。その証言は真実なのか? それとも嘘か? 事件を解決するだけでなく、シナリオが進み、信用できる人間は誰で、信用できない人間は誰なのか、身内にいる敵を暴いていくためにも必須のスキルだ。

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モーションスキャンの撮影は、Depth Analysisルーム(写真左)で行われた。32台のカメラで同時撮影された画像を3Dメッシュに落とし込み(写真中)、その後、スタジオでゲーム画面に合成、展開される。400人もの俳優がここで撮影され、コール・フェルプス役のアーロン・ステイトン(『マッドメン』の人気俳優)の撮影時間は80時間以上。


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RECOMENDED VICE
1947年のL.A.の世界をリアルに再現 〜スチャダラパー・ANI〜

 ラップグループ「スチャダラパー」のANIは、日本未発売のゲーム「The Warriors」が好きというほど、筋金入りのロックスター・ゲームスのファンだ。「期待できそうですね」との言葉通り、発売前の『L.A.ノワール』を少しだけ体験するうちに、その世界にのめり込んでいった。

「初動捜査で失敗すると、意外に大変なんですよ」と言いながら、ゲームを進めていくANI。「世界観はロックスター・ゲームスの感じが十分出ていて、リアルなところが相変わらずいいですね」と街並み、人の動き、表情、どれをとっても超一流であることを認めていた。「細かいポスターも、落ちているたばこも、当時の雰囲気が味わえますね」と1940年代のL.A.を堪能。カタログや写真から、当時の風俗を徹底的に調査する専門セクションまで持っているロックスター・ゲームスならではといったところにも感心。音楽も「古い感じの渋いジャズで、結構いい」と聞き入り、「細かいところまで、ちゃんと行き届いているところがいいですね」とリアル感を体験。「発売されたら、もちろんやります」と、『L.A.ノワール』に夢中になっていた。

PROFILE:『L.A.ノワール』を発売直前に体験したANIは、日本を代表するラップグループ「スチャダラパー」のMCとして知られている。1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が大ヒット。以来、ヒップホップの最前線で、フレッシュな名曲を作り続けている。7月3日に主催イベント『スチャダラ2011「オール電化フェア」』を開催、会場限定でミニアルバム『3000』を発表した。


HISTORY OF ROCKSYAR GAMES

 本作『L.A.ノワール』を製作したロックスター・ゲームスは、もともとリアルでシリアスなゲームを生み出すことで評価が高い。日本での出世作は『Grand Theft Auto』シリーズ。現在�Wまでのナンバリングタイトルが発売されているが、派生タイトルなども含めると11タイトルになり、全世界で累計1億本売れた。日本に"自由度"の高さを広く認知させたシリーズでもある。その後再び話題を集めたのが『RED DEAD REDEMPTION』だ。開拓時代の西部を舞台にしたガンアクションゲームで、さまざまな武器を扱って敵を倒していく。かつての"友"を倒していくという過酷な物語だが、これも自由度が高く、オープンワールド内で、本編とは関係のないさまざまな事件に巻き込まれていくことなども人気の理由となった。オープンワールドと高い自由度。これがロックスター・ゲームスの魅力の秘密だ。『L.A.ノワール』にもその魂は熱く受け継がれている。

ph_feature0211.jpg そのゲームの自由度がついには「オープンワールド」というジャンルまで生み出した"Grand Theft Auto"シリーズ最新作。プレーヤーは緻密に再現された都市で、生きるためにさまざまな「稼業」に手を染める。映画のように奥深いストーリや、細かな人間模様の演出にも注目。

ph_feature0212.jpg 『西部劇風GTA(Grand Theft Auto)』とも称される、自由度の高いトリガー・ハッピーなタイトル。拳銃、ロングライフル、散弾銃、ガトリングガンなど使える武器の種類は30種以上。オンライン版では16人の同時プレイも可能。


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6月23日、『グランド・セフト・オート �W:コンプリート エディション』発売。ナンバリングタイトルに『エピソード・フロム・リバティーシティ』から2つのエピソードを収録した。(PS3、Xbox 360 6090円)


L.A.NOIREの系譜

『L.A.ノワール』の世界、そして主人公コール・フェルプスの姿は、1930〜1940年代にハリウッドを席巻した"フィルム・ノワール"を彷彿とさせる。悪漢が主人公となるピカレスクもので、暗く重苦しい閉塞感が特徴だ。ここでは、『L.A.ノワール』を理解するためにも、系譜と言えるいくつかの作品を紹介しよう。(※年号はアメリカでの公開年)

■『The Big Sleep』(1946年 邦題:三つ数えろ)...いわずと知れたチャンドラーの代表作『大いなる眠り』が原作。ハンフリー・ボガートとローレン・バコールがその魅力を遺憾なく発揮した。

■『Sunset Boulevard』(1950年 邦題:サンセット大通り)...若き駆け出し脚本家と、往年のサイレント映画の大女優の奇妙な共同生活を描く。女優役を名優グロリア・スワンソンが演じた。心理的ホラーのさきがけ的作品。

■『The Lady from Shanghai』(1948年 邦題:上海から来た女)...オーソン・ウェルズ主演・監督のフィルム・ノワールの金字塔。謎と裏切りの物語はニューヨークで始まり、サンフランシスコで意外な結末を迎える。有名なラストシーンは、後に多くのパロディーを生みだした。

■『The Killing』(1956年 邦題:現金に体を張れ)...スタンリー・キューブリックのハリウッド第1作目の作品。シャープな演出、同じ時間を別のシーンで繰り返す構成など、時代を先取りした大傑作。

■『Double Indemnity』(1944年 邦題:深夜の告白)...フィルム・ノワールの手法・技術がすべてが詰めこまれ、フィルム・ノワールの基礎となった作品。脚本にチャンドラーも参加している。

■『The Naked City』(1948年 邦題:裸の町)......ニューヨークで起きた殺人事件を追う刑事の姿を淡々と映し出したドキュメントタッチの作品。『L.A.ノワール』では、この映画で起きた事件をモチーフにしたエピソードがある。

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『L.A.NOIRE』7.7 Drop!

『L.A.NOIRE』(L.A.ノワール)【PS3、Xbox 360 7700円(税込)】  ※初回限定版には映画『裸の町』の事件をモチーフにしたエピソード"THE NAKED CITY"をパッケージ


日本ハム・斎藤が初黒星もプロ最長7回を好投

2011.07.04 Vol.516

 日本ハムの斎藤佑樹が29日のロッテ戦で5月8日のソフトバンク戦で左脇腹を痛めて以来、52日ぶりの一軍マウンドに立った。4回までロッテ打線を1安打無失点に抑えたが、5回に落とし穴があった。

 2本の安打と野選で1死満塁のピンチを作り、岡田に走者一掃の適時三塁打を左中間へと運ばれた。伊志嶺にも適時二塁打を許して計4失点。プロ初黒星を喫した。

 それでもその後持ち直し、一軍では最長の7回を投げ切った。梨田監督は「7回100球をクリアできたのは満足している」と及第点を与えた。斎藤は「手応え自体はあったけど、勝てなかったことが悔しい」と振り返った。


レディ・ガガ×SMAPでコラボパフォーマンス

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支援イベントでパフォーマンスするガガ

 米アーティストのレディ・ガガがSMAPとコラボパフォーマンスをしたことが明らかになった。6月29日に、ツイッターで「SMAP SMAP REVENGE」とツイートし、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系、月曜午後10時)の番組収録に参加したことを伝えた。放送日などは現時点で明らかになっていない。ほかにも『徹子の部屋』(テレビ朝日系、月〜金午後1時)の収録があったことも報告されており、まだまだ“ガガ”な日々が続きそうだ。

 ガガは、東日本大震災の復興支援イベント『MTV VIDEO MUSIC AID JAPAN』と最新アルバム『ボーン・ディス・ウェイ』のプロモーションのために来日。6月25日に幕張メッセーで行われたイベントでは、巨大な蜘蛛の巣にとらわれたパフォーマンスを披露した。

 日本で精力的な活動を展開する一方で、ガガが東日本大震災への支援の目的で販売したリストバンドについて訴訟騒動が発生。米国弁護士グループが、ガガや関係者が収益の一部を着服したとし、返金と損害賠償を求める集団訴訟を起こした。ガガの代理人は「この誤った訴訟は、世界中のファンが日本の為に行った良心的な行為を無視している行為です」とコメント。「ブレスレットと引き換えに預かった$5ドルは全て今回の震災地に寄付されます。郵送料などからの利益も一切ございません。また、消費税はその土地の法律で定められた金額のみあつめております(原文ママ)」と反論した。


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