EXILE USAと元サッカー日本代表監督で現在FC今治のオーナーを務める岡田武史が2日、東京・星陵会館でトークイベントを開催した。
2010年に開催されたワールドカップの応援ソングをEXILEが担当したのをきっかけに、以降、EXILEが社会貢献活動の一つとして開催している小学生のフットサル大会「EXILE CUP」のアドバイザーを岡田氏が務め、また岡田氏がオーナーを担うサッカーチーム、FC今治をUSAが所属するLDHがスポンサードを行うなど親交が続いている。
イベントでは、会場に集まった250名の10代の子どもたちや親に向け「夢や目標を持つことの大切さ」や「夢をつかむために必要なこと」などをテーマにトークを展開。岡田氏は、2010年ワールドカップ時に試合前の選手のモチベーションを上げるために実際に見せた秘蔵映像や、ホワイトボードを使用しながら夢や目標を成功させる秘訣をアドバイスした。USAも「ダンスは世界の共通言語」と題し世界を旅した時に体感した話や、ダンスを始めたきっかけ、そしてEXILE HIROとの出会いなどの体験談を織り交ぜながら、夢を持つことの大切さをアピールした。
うまく行かない時の士気の高め方を聞かれたUSAは「僕らはいつも『もしも、明日CDが100万枚売れたらどうする?』など、勝手に『もしもトーク』で妄想してテンションを上げていた」と告白すると、真剣に耳を傾けていた子どもたちから笑顔がこぼれた。また、目標の見つけ方を聞かれると「僕らの時は『パフォーマー』という言葉すらなかった。ずっと自分たちのスタイルで『パフォーマー』と伝え続けて、何年も活動していくことによって『パフォーマー』というのが確立された」と実体験を語り、「本当に『好きだ』『やりたい』と思ったことはどんどんチャレンジしていったほうがいいと思う」とアドバイスを送った。
岡田氏も、現サッカー日本代表の選手なども例に挙げながら「うまくいかない時こそどう考えるかが大事で、成功するには能力や情熱も大事だが何より考え方が大事。うまく行かない理由を考え、意味を考える。そしてこの試練は自分に必要なんだと考えることが大切」と熱心に語りかけた。また「大きな夢や目標に向かってチャレンジすると、ものすごく活力が出てくるし人生が楽しくなる。FC今治でやりたい構想や夢を話していたら、人が集まってきて本当に実現している」と語り、「FC今治では、普通の人が聞いたら無理だっていうことをやろうとしているが、夢や新しいことに向かってチャレンジすることが大事。踏み出すことによって発見があり、次の道がある」と岡田氏の熱いトークに子どもたちも真剣な眼差しで聞き入った。
岡田氏と初のトークイベントを開催し、90分尽きることなく息の合ったトークを繰り広げたUSAは「岡田監督とご一緒できて僕自身も勉強になるお話をたくさん聞けましたし最高の1日になりました。これから夢に向かって頑張っていく若い子たちに、夢を掴むためのヒントやパワーになったら嬉しいなと思っています」と想いを口にした。