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未分類 | TOKYO HEADLINE - Part 607
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発送電の分離も含めエネルギー政策の見直し議論に着手

2011.06.13 Vol.513

ニュースの焦点

 政府は7日、閣僚や有識者、経済界代表らで組織する新成長戦略実現会議(議長・菅直人首相)を開き、東京電力福島第1原発事故を受けたエネルギー政策の見直し議論に着手した。

 昨年決めた現行のエネルギー基本計画で、2030年までに14基以上の原発を新設し、発電量全体に占める比率を53%に高めるとした目標の修正が最大の焦点だったが、菅首相は会議で、「新しいエネルギーの活用に向け、パラダイムの転換を実現すべきだ」と述べ、現行計画で“主力電源”と位置付けた原発のあり方を見直す考えを表明した。原発不信を背景に新設は極めて難しい状況にあり、原発比率を30%程度の現状維持とする方向だ。

 この日の会議では国家戦略室がエネルギー政策の見直しに関する論点や今後の日程についてまとめた資料を提示し、記者団にも配布したのだが、資料では電力システムに関する重要論点として、注目を集める、発送電の分離を含む電力事業形態の在り方についても明記した。

 ただし、現状の原発比率30%を維持できるかどうかは、実は不透明な状況だ。

 現在、定期検査を終えた全国の原発が地元の合意が得られず再稼働できない状態にあり、関西や九州など西日本でも、今夏の深刻な電力不足の懸念が広がっている。経済産業省の試算では、停止中の原発を火力発電で代替すると今年度で1.4兆円のコスト増となる。

 事故を受け、3月に指示した緊急安全対策を根拠に「安全性に問題」はないと政府は強調するが、その後に菅首相が明確な根拠を示さず、中部電力浜岡原発を停止させたことで、他の立地自治体は「地元に説明できない」としているのだ。

 8日には全国の原発立地道県でつくる、原子力発電関係団体協議会の三村申吾会長(青森県知事)は、海江田万里経済産業相と会談し、中部電力浜岡原発以外の運転再開を認める判断根拠の開示などを求める「原子力発電の安全確保に関する要請書」を手渡した。

 海江田経産相は「(自治体には国が示した)緊急対策について国が責任を持つとお伝えしている」と応じたが、国の安全基準に不信感を募らせる自治体との間で、事態は膠着している。

 原発がこのまま再開できなければ、東電・東北電力管内の問題だった今夏の電力不足は、全国規模となる。経産省によると、関西、北陸、四国、九州など西日本5電力会社で、夏季の予定供給力の11%に相当する880万キロワットの供給力が減少する。この結果、東電や、浜岡原発を止めた中部電への電力融通は困難となる。

 電力需要を満たしてなお残る供給余力を示す予備率は、8%以上必要とされる。経産省の試算では定期検査中の原発が再稼働できなければ今夏の予備率は、すでにマイナスに陥っている東電、東北電力管内に加え、西日本もギリギリ。

 とくに関西電力はマイナス6.4%。九州電力も1.6%で、西日本5社を平均すると0.4%と、余力はないに等しい。震災や節電の影響で西日本シフトを進める企業も増える中、事態は深刻だ。

 電力会社も痛手を被る。原発1基を止めると、代替エネルギーコストで1日で2億円が吹き飛ぶ。

 このまま再開できない状況が続けば、来春には全国54基の原発がすべて止まる。資源エネルギー庁幹部は「震災復興と日本経済の足かせになる」と、危機感を募らせている。


キーワードで読むニュース

2011.06.13 Vol.513

村上世彰被告の上告棄却

 ニッポン放送株のインサイダー取引事件で、証券取引法(現金融商品取引法)違反の罪に問われた村上ファンド元代表、村上世彰被告の上告審で、最高裁第1小法廷は、村上被告側の上告を棄却した。懲役2年、執行猶予3年、罰金300万円、追徴金約11億4900万円とした2審判決が確定する。決定は6日付。


東電が吉田所長を口頭注意

 福島第1原発1号機の海水注入をめぐる問題で、東京電力は8日、海水注入の継続を適切に報告しなかったとして、同原発の吉田昌郎所長(56)を口頭注意したと発表した。社内の人事措置には当たらない、最も軽い処分という。東電は海水の注入続行は正しい判断とし、報告の不適切さだけを問題視した。


民主代表選は来月上旬を視野

 民主党執行部は7日、菅直人首相の後継を選ぶ代表選の日程の検討に入った。東日本大震災の復興基本法案が17日にも成立する見通しとなり、7月上旬の実施も視野に。ただ、首相は8月までの続投を模索。7日の閣僚懇談会では平成23年度第2次補正予算案の7月提出を目指して編成作業を急ぐよう指示した。


ドイツが脱原発を閣議決定

 福島第1原子力発電所事故を受け、ドイツのメルケル政権は6日、遅くとも2022年までに国内にある17基の原発をすべて廃止する方針を閣議決定。同事故後、主要国での脱原発決定は初めて。イタリアでは原発再開計画を事実上、凍結しているほか、スイスも34年までに脱原発を実施する方針を決めている。


IAEA報告書で保安院独立を明記

 東京電力福島第1原発事故で、政府の原子力災害対策本部は7日、国際原子力機関(IAEA)への報告書を取りまとめ、公表した。1〜3号機で「溶融貫通(メルトスルー)」が起きた可能性も考えられるとした。また原発の安全規制を担う原子力安全・保安院を経済産業省から独立させることにも言及した。


東山紀之「ちょっとした幸せを大切にしたい」

2011.06.13 Vol.513

 藤沢周平原作の映画『小川の辺』(篠原哲雄監督、7月2日公開)の完成披露会見が7日、都内で行われ、主演の東山紀之ら主要キャストが登壇した。藩命で身内を切らねばならないという難しい役どころ演じた東山は、「先生の残してくれた財産を自分の生きざまにもいかしたい」と熱のこもったコメントでPRした。

 映画は脱藩した妹の夫を討てと命じられた1人の男の物語で、日本人の心や義と情、家族のかたちを描き出すもの。5月に妻で女優の木村佳乃の妊娠が発表されたばかりの東山は、報道陣から作品に出演したことで家族への思いに変化があったかと質問が出ると「藤沢先生の作品には家族の愛があふれているので発見もあった」とし、「ごく普通なことが幸せ。ちょっとした幸せを大切にしていきたい」と答えた。

 会見には、東山のほか、勝地涼、片岡愛之助、松原千恵子、藤竜也、篠原監督が出席した。


忽那汐里 ガチャピン&ムックと初共演

2011.06.13 Vol.513
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 忽那汐里が8日、モスバーガー大崎カフェで行われた同社の新CMと子供向けの新おもちゃの発表会に出席した。新CMは、子供向けのおもちゃ付のセットメニュー「モスワイワイセット」をPRするもの。発表会にはCMで共演したガチャピンとムックも同席し、「ミラクスみずでっぽう」「スタードームライト」など新しいおもちゃ6種をプレゼンした。プレゼンで勝利したムックにハグのプレゼントをした忽那は「ムック、ふっさふさです」とにっこり。


AKB48に「チーム4」発足

2011.06.13 Vol.513

 アイドル軍団、AKB48の7日付け公式ブログで新チーム「チーム4」の発足が発表された。チームには、市川美織、大場美奈ら「チーム研究生」から正規メンバーに昇格を発表されていた10人が所属する。AKB48はこれまで、チームA、チームK、チームBの3チームで、1チーム16人で活動している。新チームは6人が不足しているが、研究生でフォローする。次は「チーム8」?


ドラマ「ろくでなし−」にMATSUら

2011.06.13 Vol.513

 EXILEのパフォーマー、MATSUとKENCHIが同名の漫画を原作とする日本テレビ系ドラマ『ろくでなしBLUES』(7月6日スタート、水曜深夜0時59分)に出演することが6日、分かった。MATSUは、主人公の高校生・前田太尊(たいそん)の担任役で、KENCHIは太尊の兄役。太尊は、劇団EXILEの青柳翔が演じる。主題歌は、三代目J Soul Brothersが歌うことが決まった。


Superflyの手ごたえ

2011.06.13 Vol.513

深化したサードアルバム『Mind Travel』リリース

情熱的な歌声と楽曲で人気を集めるアーティスト、Superflyが15日、ニューアルバム『Mind Travel』をリリースする。タイトルから予想されるように自分自身と向き合った内省的な作品だが、サウンドはその真逆で、パワフルでオープンなロック作品。「ようやく胸を張れる」と笑顔を見せるSuperflyこと、越智志帆にインタビューした。

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撮影:蔦野裕

曲が一塊(ひとかたまり)になった!
そのフィット感で、もう大丈夫だって思えた

 心地よいドラムをきっかけに、突き抜けた歌声が響く。言葉、フレーズ、サウンドアレンジメント、楽曲を構成するすべての要素が熱を持っている。Superflyの最新アルバム『Mind Travel』は、これまで発表したどの作品よりも情熱的だ。

「歌っていることは内省的なものばかりで、なかにはそんなことで悩んでいるなんて小さい!って言われそうなものもあります。でも、これが私なんだって提示できたのがこの作品です。そういった部分を歌詞にする恥ずかしさがなくなってきたのは、アルバムも3作目で、いろいろなものが整い、作品に関わるメンバー間の信頼も強くなって、自分がどんなに内省的なものを書いても光やゴールが見える、最後にはそこにたどり着けるって思えたから。だから、このアルバムは内省的だけれど開放的なんです」

「ようやく胸を張れる」と本人も言う最新作だが、完成まで試練もあった。

「2009年の12月、わりと空っぽになった感じがあったんです。目の前のことと戦い続けることに疲弊しまったと言うか、あのころはいろんなことがパツパツで、表情もピキピキ。……最後には笑えなくなってました。あの状態でセカンドをよく作ったなって思うくらい。でも、自分がそうだったことに気付いたのは、このアルバムを制作中なんですけれども(笑)」

 制作前、まとまった休みをもらってリフレッシュ。「周りのスタッフが休みが必要だ!と思ってくれたのかも」と苦笑いしつつも、「あれでリセットできたからこの作品があるんです。自分の心を潤しておかないと作品は潤わないですから」

 リフレッシュ効果は的中。2010年の春に手ごたえを感じた。後にシングルとなる『Wildflower』が完成。最新アルバムのスタート地点ともいえる曲。

「メロディーに、心を、人間味を感じたし、女性が大地を力強く踏みしめているイメージも浮かんできました。曲を構成する要素全部が一塊(ひとかたまり)になって、すごくフィット感があった。もうこれで、Superflyは大丈夫だって思えました」

 あの感じをまた味わいたい―。その気持ちで制作に臨んだアルバムには、『Rollin' Days』『Beep!』といった、いわゆるSuperflyらしいエネルギッシュなロックチューンがある一方で、ニュー・ソウル的な「Fly To The Moon」、AORやソウルのテイストをミックスした『Secret Garden』など新たな試みも。「大きなため息をつける曲を」と作った『Ah』という美しい曲もある。密度も熱量も高い作品になった。

 歌詞は、自分自身を掘り下げ、突き詰め、時に「ウッ」と打撃を受けながらも書き上げた。「書き上げてしまえば、そんな痛みは飛んでいってしまうから大丈夫」と、彼女。そして「歌えばもっと大丈夫になる」。

「アルバムの曲は、いろいろな刺激から生まれているんです。例えば『Fly To The Moon』は、自分の価値観がガラガラと崩れたことがきっかけ。『デザートフラワー』という映画を見たときのことなんですが、女性ならみんな自分と同じようにショックを受けるだろうと思っていたのに、……当たり前ですけど、人それぞれ、いろんな感想があるんですよね。育った環境や場所が違えば価値観も違うのに、同じ女性だからという安易な理由で理解しあえるってタカをくくっていた。届けた音楽は受け取ってくれた人のものである、それは分かっていたし、そう信じ切っていたのに、なぜかそう思い込んでいたことに恥ずかしくなりました」

 突き詰めたメッセージもあれば、父への想いを歌った『Morris』、とにかく騒げというロックなパーティーソング『悪夢とロックンロール』といった作品も。濃厚な内容に、本人の「胸を張れる」の言葉に納得する。

 パッションにあふれ、ロックでソウルフル。どっしりと土に根を張る木のように重心が低く、何をも受け入れてくれそうな包容力もある。音楽が持つ力を信じさせてくれるこの作品は、Superflyの行く道をビビッドに打ち出した。これからもきっと、Superflyはそうした芯のある音楽を届けてくれるはずだ。

 25日からロングツアーもスタート。新しい風景を見たSuperflyの歌声に日本中が背筋を伸ばす。

(本紙・酒井紫野)

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New Album 『Mind Travel』6.15 on sale

ドラマ『BOSS』主題歌『Rollin' Days』、映画『漫才ギャング』主題歌『Beep!』、ドラマ『GOLD』主題歌『Wildflower』などテレビやCMでおなじみの楽曲7曲を含む、パッションに満ちた全14曲を収録。初回限定盤(CD DVD)のDVDには10曲のミュージックビデオを収録した。ワーナーミュージックより発売。初回限定盤3800円、通常版は3150円(税込)。
収録内容など詳細は公式ウェブサイト(http://www.superfly-web.com/


※Web専用プレゼントが到着!詳細はこちらへ。応募はヘッドラインプレゼントページから。

シンプルは、心地よさ。

2011.06.13 Vol.513
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 キューブホテル上野・入谷口が上野駅入谷口徒歩5分にオープン。全館禁煙の館内は、クリーンでシンプル。ロビーには24時間のフリードリンクコーナーも。ベッドは、世界中の一流ホテルで使用されているシモンズ製で心地いい眠りを提供してくれる。さらに温泉成分を含んだ「ナノミスト」は、短時間で体を温め、新陳代謝を活発にしてくれる。セキュリティーも万全なので、女性同士でも安心。オープンを記念し、同ホテルのクイーンルームペア宿泊券(12月31日まで有効)を読者3名にプレゼント(係名:「キューブホテル」)。

【住所】東京都台東区上野7-12-10 【電話番号】03-5830-3300 【アクセス】上野駅入谷口より徒歩5分 【URL】www.cubehotel.jp


11年ぶりの最強タッグが再び!

2011.06.13 Vol.513
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 ニコラス・ケイジ主演、ドミニク・セナ監督の最新作『デビルクエスト』が公開決定!『60セカンズ』の最強タッグによる壮大なアクション・アドベンチャーだ。伝染病が世にはびこる14世紀、疫病の根源と考えられていた〈魔女〉を、その魔力を封印するために、修道院に運び込むことになったニコラス・ケイジ演じるベイメンら騎士たち。しかし道中、次々と不思議な事件が。それははたして〈魔女〉の仕業なのか?彼女は本当に〈魔女〉なのか? ついに、彼らの前に巨大な“悪”が姿を現す。読者5名にオリジナルTシャツをプレゼント(係名:「デビルクエスト」)。

7月30日(土)角川シネマ有楽町他全国ロードショー 【URL】http://www.devilquest.jp/


あの名舞台がスクリーンによみがえる

2011.06.13 Vol.513
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 片岡仁左衛門が当たり役の河内屋与兵衛を務め大盛況だった歌舞伎座さよなら公演の名舞台『女殺油地獄』がシネマ歌舞伎に登場。子・孝太郎と孫・千之助との親子三代の共演も話題を呼んだ傑作舞台だ。近松門左衛門作の同作品は、これまでも数多く映画化・映像化されてきた不朽の名作。借金に追いつめられた与兵衛がお吉を殺害する場面での、油まみれになりながらの立ち回りは、大きな見せ場になっている。その狂気に落ちていく与兵衛の表情の変化までもがスクリーンで楽しめる。

©松竹株式会社

『女殺油地獄』6月25日(土)全国公開/6月18日(土)東劇・ミッドランドスクエアシネマ先行公開 【問い合わせ】松竹 TEL:03-5550-1718 【URL】www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/


ザックJAPAN「3−4−3」で2試合連続ノースコア

2011.06.09 Vol.512
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6月7日、横浜国際総合競技場。チェコMF・ペトルジェラと競り合う長友(撮影・蔦野裕)

 日本代表が南米のペルーと欧州のチェコを迎え開催された「キリンカップサッカー2011」の最終戦「日本代表vsチェコ代表」戦が7日、神奈川の横浜国際総合競技場で開催され0−0で引き分けた。「日本代表vsペルー代表」(1日、新潟・東北電力ビッグスワン)、「ペルー代表vsチェコ代表」(4日、長野・松本平広域公園総合球技場アルウィン)の全3試合が0−0で終わり、大会史上初の3チーム同時優勝という結果で幕を閉じた。日本は4連覇、ザッケローニ監督就任後は5勝5分けとなり、無敗を守った。

 この日も日本は「3−4−3」の新布陣で臨んだ。DF長友佑都、内田篤人、FW本田圭佑が先発に復帰し、全体としてはペルー戦よりもチャンスメイクできていたことは確かだったが、得点シーンは見られなかった。
 前半の日本は左サイドがほとんど機能せず、本田も下がり気味でなかなかチャンスを作ることができなかった。

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日本が誇るFK2枚看板だったが、ゴールを奪うことはできず(撮影・蔦野裕)

 しかし後半に入り、本田がトップ下のポジションを取るようになってから日本の攻撃のリズムが良くなってくる。本田から長友へのパスでチェコDFを脅かす場面がしばしば見られるようになるが、フィニッシュまではつなげられない。
 日本のもうひとつの武器であるFKも、前半は遠藤がチェコのGKチェフの好セーブで阻まれ、本田も前後半合わせて4本蹴ったものの枠を外した。

 それでもザッケローニ監督は試合後の会見で「数日間の練習でここまでできるのは、たやすいことではない。ほかの国の選手だったら、こんな結果は出なかった」と手応えを口にした。シュートもペルー戦の5本から11本に増えた。また「相手のGKが素晴らしく、それは称賛しなければならない」との言葉通り、チェフの再三の好セーブもあったことは確かだ。
 気になるのは今後この「3−4−3」システムが日本の武器になりうるのかということ。内容にこだわったザッケローニ監督にとっては上々の手応えだったようだが、選手たちの反応はさまざまだった。

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右サイドの内田は「もう少し高い位置でボールを持てれば」と課題をあげた(撮影・蔦野裕)

 長谷部は「本番でも3−4−3で勝負するのかといったら、絶対的な確信があるわけではない」と慎重な見方。本田も「最低ラインとしてはいいんじゃないか」と笑顔はなかった。長友は「今日は考えながらやっていたが、次は自然と体が動くようになると思う。1試合ですべてを判断するのは難しいし、みんなが考えずにできるようにならないと、新しいフォーメーションは難しいと思う」と分析。また内田は「もう少し高い位置でボールを持てれば」、岡崎は「自分が相手を引きつけられればサイドが空く」とそれぞれ課題をあげた。

 システムの熟成には時間と実戦が必要なのだが、9月から始まるW杯予選までは8月の韓国戦しか試合はない。

 本田は「意識しないと技術は上がらない。どれだけアンビション(野望)を持ってやれるか。次に集まったときでは遅い。きょうからがスタート」と語った。



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