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豊かで美しい音楽の世界を身近に!

2011.05.30 Vol.511
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 NHK総合、NHK教育テレビで放送中の「NHK名曲アルバム」のフルスペックハイビジョン映像の最新バージョンを収録したブルーレイディスクが発売になる。誰もが耳にしたことのあるクラシックの名曲と、その作品ゆかりの地の美しい映像がブルーレイのハイビジョン映像で自宅で堪能できる。オーストリア、ドイツ、イタリアなど国別に巻立てされた全10巻とブルーレイBOXが同時発売。発売を記念し、読者5名に「NHK名曲アルバム オーストリア編�T」のブルーレイをプレゼント(係名:「名曲アルバム」)。

©2011 NHK

【発売日】6月24日(金) 【価格】各4515円/ブルーレイBOX4万5150円(ともに税込) 【URL】http://www.nhk-ep.com/shop/


海水注入中断問題迷走 結局注水していたって…!?

2011.05.30 Vol.511

ニュースの焦点

 東京電力福島第1原子力発電所1号機への海水注入が、菅直人首相の言動を受け55分間中断したとされる問題が迷走している。政局絡みで23日から国会で論戦が繰り広げられたのだが、26日に東京電力が「注入中断はなく、継続していた」と発表するという大どんでん返しの展開に。

 23日から国会では論戦が繰り広げられた。菅直人首相は同日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、自民党の谷垣禎一総裁から注水が中断した経緯を追及されると「報告はなかった。報告が上がっていないものを『止めろ』とか言うはずがない。私が止めたことは全くない」と関与を否定した。首相答弁の「報告がなかった」とは、東電が3月12日午後7時4分に海水による「試験注入」を始め、同25分に停止したことを指す。首相は、注水が行われていたこと自体を知らされていなかったので、「聞いていない」と激怒することはありえないとした。

 首相の「聞いていない」発言は複数の政府関係者らが証言している。ある政府関係者は「首相発言を不快感の表明と受け取った東電幹部が本店に連絡し、注入の中断につながった」と述べ、政府と東電の意思疎通に問題があったと指摘していた。

 一方、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長の件でも政府は右往左往する。21日には政府・東電統合対策室が「班目氏が首相に『海水注入の場合、再臨界の危険がある』と述べた」と発表したが、班目氏はこれに反発。福山哲郎官房副長官に文言の訂正を求めた。政府は班目氏の発言は「そういう(再臨界の)可能性はゼロではない」だったと訂正した。班目氏は22日、内閣府で記者団に「そんなことを言ったら私の原子力専門家の生命は終わりだ。名誉毀損で冗談ではない」と強調。さらに「(真水を)海水に替えたら不純物が混ざるから、むしろ臨界の可能性は下がる」と説明。24日の衆院特別委では、海水注入中断について「『再臨界の可能性があるから注水はやめたほうがいい』とは絶対に言っていない。『再臨界の可能性がゼロではない』という発言は『事実上のゼロ』という意味だ」と改めて強調。

 そして24日には東京電力が、海水投入の3時間以上前の3月12日午後3時20分ごろ、経済産業省原子力安全・保安院に海水注入する旨を事前報告していたことが発覚する。首相らが海水注入の協議を始める2時間40分前にあたる。これは、東電が3月12日正午ごろに海水注入の準備を決め、午後2時50分ごろに注入実施を決定。原子力緊急事態でただちに首相に必要な情報を報告することを定めた原子力災害対策特別措置法15条に基づき、午後3時20分ごろ、原子力安全・保安院に「準備が整い次第、炉内に海水を注入する予定である」と記したファクスで報告し、午後7時4分に注入を開始したというもの。

 首相は関与を否定しているものの首相が3月12日午後6時から首相官邸で開いた海水注入に関する会議には保安院幹部も出席しており、首相らが東電からの通報を知らなかったとする説明は不自然と思われた。

 しかも首相官邸は原発事故直後から「対応策は政府の指示という形で出すように」と命じるなど指揮系統の一元化を徹底。3月15日には政府と東電の事故対策統合本部を設置していただけに、首相が保安院から東電の通報を伝えられていなかったとすれば、首相官邸の危機管理体制は全く機能していなかったことになり、どちらにしても政府にとっては具合のよくない状態だった。

 そんななかでの東電の26日の発表。同原発の吉田昌郎所長が、事態の悪化を阻止するためには注水継続が必要と判断し、中断を見送っていたという。

 じゃあ週明けからの国会審議はいったいなんだったのか…。


人に愛、花に愛。花がむすぶ心。

2011.05.30 Vol.511
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「フラワードリーム2011 in 東京ビッグサイト」が今年も開催。第3回目を迎える同イベントは、東京を情報発信地として、全国の「花」に関わる関係者・生活者が集い花文化の交流の場を提供。最もユリの似合う女性を表彰する「第10回Ms.Lily2011-2012」なども行われる。また、入場料と売上金の一部を東日本大震災の義援金として寄付するほか、会場内に募金箱を設置、復興を支援する。入場券を読者5組10名にプレゼント(係名:「フラワードリーム」)。

【開催日】7月2日(土)13〜19時、3日(日)10〜18時 【会場】東京国際展示場 【入場料】1500円、前売券1000円(いずれも税込)※高校生以下無料 【URL】http://www.flowerdream-tokyo.net/


キーワードで読むニュース

2011.05.30 Vol.511

2、3号機も炉心溶融

 東京電力は24日、福島第1原発2、3号機の地震発生後の炉心状況などを模擬解析した結果、原子炉圧力容器内の冷却水が失われた場合、2号機は3月15日午後8時ごろ、3号機では同14日午前3時ごろに核燃料の大部分が溶融、圧力容器底部に落下し、「炉心溶融(メルトダウン)」したと発表した。


布川事件 再審で無罪

 昭和42年8月に起こった「布川事件」で、強盗殺人などの罪で無期懲役が確定後、仮釈放された桜井昌司さん(64)と杉山卓男さん(64)の再審の判決公判が24日、水戸地裁土浦支部で開かれ「2人を犯人と推認させる証拠はない。自白は信用性がなく、任意性にも疑問」として、2人に無罪を言い渡した。


国家公務員給与10〜5%削減へ

 政府と連合系の公務員労働組合連絡会(連絡会)は23日、東日本大震災の復興財源を目的とした国家公務員給与の削減について協議し、月給を役職に応じて10〜5%、ボーナスなどは一律10%をそれぞれカットすることで合意した。国家公務員の給与が人事院勧告に基づかずに決まるのは初めて。


韓国議員が国後、閣僚が竹島訪問

 韓国が不法占拠している竹島をめぐり、韓国の領有権確定に向けた活動を展開する韓国国会の「独島領土守護対策特別委員会」に所属する野党議員3人が24日、北方領土の国後島を訪問。韓国国会議員による北方領土訪問は初めてとみられる。また韓国の白喜英・女性家族相は25日午後、竹島を訪問した。


ソニー 赤字2600億円

 ソニーは23日、平成23年3月期の連結業績見通しを下方修正。最終損益が従来見通しの700億円の黒字から、2600億円の赤字(22年3月期は408億円の赤字)に転落すると発表。最終赤字は3期連続で、7年3月期の2933億円に次ぐ過去2番目の規模。大震災の影響などで、国内の収益改善が難しい見通しに。


127時間後、彼は何を決断したのか!?

2011.05.30 Vol.511
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 アカデミー賞監督ダニー・ボイルの話題の最新作「127時間」が全国で公開される。ロッククライミングで、落石に腕を挟まれ谷底から一歩も動けなくなるアーロン。その声は無人の荒野にむなしく響き、死は目前まで迫っている。初めて自分の人生と向き合い、それまでの生き方を後悔した時、命への情熱がわき上がる。そして生命の限界を超えた127時間後、彼は遂に決断する…。観る者に希望と感動を与えてくれる、奇跡の実話から生まれた感動エンターテインメント。公開を記念し、エディー・バウアーとの特製コラボバンダナを読者3名にプレゼント(係名:「127時間」)。

©2010 TWENTIETH CENTURY FOX

6月18日よりTOHOシネマズシャンテ、シネクイント他全国ロードショー


南相馬市・不安と不満だけが募る“説明会”

2011.05.29 Vol.510
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質疑応答中、席にまでつめかけた質問者(5月28日、南相馬市鹿島中学校)

 5月27日、南相馬市で前日の東電による説明会に続き、市および県が主催する放射線に関する説明会が開催された。放射線医学総合研究所放射線防護センターの米原英典氏、原子力災害対策本部からは被災者生活支援チームの佐藤暁氏(原子力安全・保安院)が説明に当たった。
 説明会では、米原氏が非常に基本的なところから分かりやすく放射線の健康被害の可能性について説明し、その後、佐藤氏が緊急時避難準備区域について、その設定の意味と行政の対応などの説明があった。質疑応答では、線量計が足りないこと、食物摂取での内部被ばくへの不安、子どもと放射線の問題に質問が集中。多くが原発事故による生活と健康への不安と、それに対する対応の遅さ、不十分さへの不満だった。質疑応答中、質問者が米原氏、佐藤氏の席にまで駆け寄って質問するなどのシーンもあった。また、南相馬市が防災メールで流す放射線量についての質問が出た際には、佐藤氏がそれを把握しておらず、市民からは「そんなことも知らないのか」といった怒号も飛んだ。
 不安解消のための説明会だったが、結局放射線についての説明が「安心です」という前提で始まることが逆に不安をあおる形となっていること、またきめの細かい個別の対応がまったくできていないことが不満を募らせるなど、十分な結果にはならなかった。また、30km圏内では子ども含め人口が減っていることから病院など社会インフラが十全に機能していない問題や、「緊急時避難準備区域」でありながら、緊急時にはだれがどうやって緊急の知らせを出すのか、南下する海岸沿いの道を原発でふさがれた格好になる同市からは避難するにもルートが十分にないにも関わらず避難ルートの明確な指示がないうえ、避難場所の提示もないなど、対応がまったく追いついていなことなども浮き彫りになった。これは原発建設時に市民からの不安の声に「事故は起きないから逃げるルートを考える必要がない」と一蹴したことと構造的にはまったく同じ問題だ。
 説明会でだされた質問や意見への回答がまったくないうえ、出す予定もないという点では先日の東電の説明会となんら変わりがない。説明会の終了後、帰途についた市民の一人がつぶやいた「本当に始末に負えない」は、原発事故自体だけでなく、その後の対応に当たる人々への不満でもあった。
 根拠の薄い20kmの警戒区域、30kmの緊急時避難準備区域の設定がいみじくも語るように、一律には語りがたい問題を強引にひとくくりで説明し解決しようとするところに問題の一端がある。不安と不満は、市民ひとりひとりの声に耳を傾けること、現場の声を聞くところからしか解消できない。原子力災害対策本部だけではなく、南相馬市など自治体ができることも多いはずだ。市への不信感も増している今、できるだけきめの細かい対応が求められている。


南相馬市で東電の説明会 しかし期待外れの結果に

2011.05.28 Vol.510
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27日、原町第一中学校での説明会の冒頭、謝罪とともに頭を下げた鼓副社長ら

 5月26日から29日までの4日間、南相馬市で東京電力による原発事故についてと補償問題の説明会が開催されている。27日(金)の夜は市内の原町第一中学校で開催、400名を超す市民が集まり説明を聞いた。
 東電からは、鼓副社長、福島地域支援室の土堂副室長、福島補償相談センター・永名所長、第一原発広報部・山田部長の4名が前に立ち、2時間ほどの説明会を立ったまま続行。その説明は、原発事故の収束に向けたステップ、仮払い補償金のほか原発による被害の補償のあり方などだったが、事前に配布された資料を見た市民の多くが「この程度のことは報道でも出ている。今日はこれ以上の説明があるのでは」と期待を見せていたが、実際の説明ではそれを越えるものは一切なかった。また、「線量計は配布されるのか/してほしい」「モニタリング地点を増やしてほしい」「子ども、妊婦対象の健康診断をやってほしい」などといった質問・意見に対しても「前向きに検討する」という言葉に終始。「答えが出ないのであれば、この質問や意見への回答はいつ出してくれるのか」という質問に対しても口をつぐむばかりの説明会となり、実質的な意味があったかどうかは、はなはだ疑問。
 説明会では、感情的になり言葉を荒げる質問者も多く会場が荒れたこともあり、開始後1時間あまりで溜息をついて会場から抜けていく参加者も多かった。また、多くの参加者が終了後に「あまり意味はなかった」と漏らしており、「順次お詫びと説明会を開催しており、市民のみなさんのご理解とご了解をいただきたい」(東電関係者)とは言うものの、理解も了解も、出したくとも出せないやるせない説明会であった。


ラルクが復興支援でコカ・コーラとコラボ ライブの収益金を寄付

2011.05.27 Vol.510
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 ラルク アン シエルとコカ・コーラ 復興支援基金は、東日本大震災の支援でパートナーシップを結ぶことを発表した。5月28、29日に味の素スタジオで行う『20th L'Anniversary Live』の収益金全額を被災地の義援金にするが、今回のパートナーシップにより、その一部を「コカ・コーラ 復興支援基金」に寄付する。
 ラルク アン シエルは、「基金の支援趣旨や今度の活動の継続性に賛同し、ラルク アン シエルの20周年活動期において、広くこの基金を応援できればと考えています」とコメントを寄せている。
 同基金では、被災した子供たちの生活復興に必要とされる教育施設をはじめとした公共施設の建設などに役立てるとのことだ。
 「コカ・コーラ 復興支援基金 」に関する詳細は、Webサイト(http://www.cocacola.co.jp/info/donation/index.html)まで。

COMPLEX チャリティー公演に追加日程

2011.05.27 Vol.510
COMPLEX

 吉川晃司と布袋寅泰による伝説のユニットCOMPLEX(コンプレックス)が27日、東京ドームで行うチャリティーライブ「日本一心」の追加公演を発表した。追加されたのは7月31日。
 ユニットの復活とライブは、東日本大震災復興支援を目的としたもの。吉川と布袋が、被災地や被災した人々への支援の必要性とともに、それ以外の人たちが元気を出していくことが必要だと考えて決定。4月28日には、復活宣言とともに、7月30日に東京ドームでライブを行うことを発表している。
 チケットの一般発売は6月18日。料金は全席指定で7800円。3歳以上はチケットが必要になる。収益のすべては復興復旧のために寄付する。問い合わせは、ディスクガレージ(03-5436-9600、平日12〜19時)まで。


動かない国に代わって自治体ががんばる!「ハートタウンミッション」

2011.05.27 Vol.510
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陸前高田市の避難所になっている長部コミュニティーセンターで、避難している市民の話を聞く武雄市・樋渡市長、ワタミ株式会社・渡邉会長。左手前は松阪市・山中市長

 26日、岩手県陸前高田市に三重県松阪市の山中光茂市長、佐賀県武雄市の樋渡市長らの呼びかけで12の県・市町村の首長らに加え、ワタミ株式会社の渡邉美樹会長、東急不動産の金指潔社長ら有志の企業が集まり、対応の遅い国に代わって自治体にできる取り組みを模索する「ハートタウンミッション」の2回目の会議が開催された。同ミッションの会議は、5月上旬に六本木でキックオフ会議がもたれたが、現場の声を無視して進められる復興構想会議などの姿勢を危惧する陸前高田市の戸羽市長の「現場を見ずして決定することなかれ」という要望により、今回の視察・会議となった。
 この日は朝9時に仮設の陸前高田市役所前に集合し、避難所となっている長部小学校、長部コミュニティーセンター、陸前高田災害ボランティアセンター、産業界の代表者との意見交換など、視察と意見交換を繰り返し、現場の生の声を聞いて回った。その後18時から改めて会議を開催し、「即断即決」をモットーに、首長・自治体が取り組む内容がいくつか決定された。それによると、6月7日の全国市長会議で、陸前高田市、南三陸町、大槌町、山田町など“壊滅”した自治体を“特区”的な位置づけとするよう市長会で決議し国に申し入れること、また、慢性的なボランティア不足に悩む同市に対し、各自治体が積極的なボランティア派遣体制を整えていくことを決定した。
 会議に参加したワタミ株式会社の渡邉美樹会長は、氏が同市の参与に就任することを記者発表で明らかにしたほか、内閣官房震災ボランティア連携室長の湯浅誠氏も視察と会議に参加し、寄付金を有効に使うための税制の優遇などを積極的に内閣に働きかけることを約束した。


松ケン大河『平清盛』 女性キャストに武井咲ら

2011.05.26 Vol.510

 松山ケンイチが主演する2012年のNHK大河ドラマ『平清盛』の女性キャストの発表会見が26日、渋谷の同局で行われた。この日発表されたのは、深田恭子、成海璃子、加藤あい、和久井映見、武井咲、田中麗奈、檀れい、りょう、松雪泰子。会見には、主演の松ケンも同席した。
 華やかなメンバーのなかで、とりわけ緊張気味だったのが、ドラマやCMなどで大活躍中の武井。大河初出演ながら、清盛と源義朝に愛される常盤御前に大抜てきされた。「何もかもが初めてで何をしていいか分からない」と不安を吐露しつつも、「一から時代劇を学んでいきたい」と抱負を語った。
 武井をはじめ発表されたキャストは、深田、和久井を除き、すべてが大河初出演というフレッシュな顔ぶれ。それぞれ役どころは、深田が平清盛の妻・平時子、成海が時子の妹・滋子、加藤あいが清盛の最初の妻・高階明子、和久井が清盛の育ての母・藤原宗子、田中は源義朝の正室・由良御前、檀が鳥羽天皇の中宮・藤原璋子、りょうは璋子に使えた歌人・堀河局、松雪は璋子と対立する藤原得子。


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